サッカー素人haroの英国イングランド、プレミアリーグ観戦記

サッカー素人の地方在住のおっさんが、自分がただワールドカップを楽しむために始めたブログです。もっと理解できるようになりたいので、サッカーの詳しい方、そうでない方もコメントよろしくお願いします。

Quarter-Finals ロシア連邦 vs クロアチア共和国 試合後感想

おもに、ホームコートアドバンテージでここまで上がってきたロシアと、モドリッチがFW、MF、DFの仕事すべてに顔を出すという、見た目も中身もヨハン・クライフ激似の物真似芸を繰り出して勝ち上がってきた、クロアチアの対決です。

互いに死闘を越えて、ネタ切れになってきました。

共にPK戦を戦ったこともあり、疲れや痛みなど、回復しきれていないと思います。

しっかりとした準備ができていないので、自然と、極端に受け身になるか、超積極的になることが想像されます。

点の取り合いになるのか、膠着状態になるのか、分かりません。

しかし一発勝負のトーナメントなので、どちらかが得点した場合、逃げ切ろうとして守備を固めるため、ますます相手の攻撃を呼び込み、カウンターで追加点が生まれがちです。

ブラジルとベルギー戦のような点の取り合いには、なりにくいのです。

とはいえこの一戦も、カウンター合戦でしたね。

一般の方の為にも、死んでいる時間の少ないゲームになることを期待します。

スタメンが発表されました。

クロアチアは、中盤の選手が2人しかいません。

これでは、モドリッチはあまり持ち場を離れられません。

消耗は避けられるのでしょうが、ブロゾビッチか、バデリを入れて、彼に縦横無尽に働いてほしいです。

前線の四人のFWは、当面モドリッチ抜きで結果を出すことが求められていますね。

モドリッチに楽をさせるための布陣ですが、見方によっては、かなり攻撃的な布陣です。

ロシアは、ジルコフ以外ベストメンバーです。

スモロフはじめ、あまり控えが機能していないので、90分で決めたいです。

 ~前半開始~

殴り合いの展開になりました。

クロアチアは苦しいです。

数少ない弱点として、中盤の二人が体のぶつかり合いに強くないということがあります。

最初から、ロシアは強みを押し付けて、主導権を握ろうとしてきました。

中盤の数的優位も活かしています。

クロアチアとしては、ロシアの両SBがサイズがあるので、マンジュキッチが流動的にWGのプレイをしても、あまり機能しそうにありません。

やはり得意の技術の高さを使うべきです。

休日の日数は同じだったのですが、明らかにロシアのインテンシティが勝っています。

勢いのまま、チェリシェフの先制点が入りました。

モドリッチの守備の緩慢さが招いた失点です。

クロアチアは苦しくなったと思ったのですが、まもなく追いつきました。

この試合何本も決まっていた、ラキティッチのサイドチェンジから、前線の四人が仕事をしてくれました。

90分で決めたいロシアと、延長に行っても交代策を残しているクロアチア

1-1なので、流れはクロアチア

後半入ってすぐの、ロシアの猛攻を期待しています。

~後半開始~

クロアチアは慎重に時間を潰しながら、ゲームに入ることが出来ました。

苦しくなってきたロシアは選手交代に出ます。

エロヒンの投入です。

てっきり、ゾブニンと交代かと思っていましたが、一応同点なので、そこまでリスクは取らないようです。

14分のプレイは、眠気が吹き飛びました。

ロシアは助かりました。

あんな形で、ロシアは失点しなくてよかったです。

これまで、素晴らしい守備を見せてきたので、イージーなミスで大会を終えてほしくない。

クロアチアも、大丈夫です。

まだまだ余力を残しているので、是非披露してほしいです。

これまで、決勝Tに入って、死力を尽くす、多くのチームの戦いを見てきました。

クロアチアには酷なことをいうようですが、余力を残して悠々と勝って欲しくないのです。

63分、ついにブロゾビッチ投入です。

中盤の守備を彼に押し付けて、モドリッチが自由に振る舞い始めます。

モドリッチ劇場、スタートです。

ロシアは、チェリシェフとジュバを下げてしまいました。

延長を見据え始めたと思います。

そのことは、司令塔タイプのガジンスキの投入で、選手たちに周知されたと思いますが、運動量も爆発的なスプリントも、ロシアがまだ勝っています。

吉と出るか、凶と出るか、正念場です。

~延長前半~

クロアチアは、走れない選手が増えてきました。

交代枠も二つ、そこに費やしてしまいます。

ロシアは延長9分の最大の決定機に、外してしまったのが悔やまれます。

ロブレンの守備力よりも、スモロフの運び方に問題があったように感じました。

ついに、クロアチアが追加点です。

多分、チョルルカでしょう。

イグナシェビッチは、また一対一からやられてしまいました。

彼の所為かは分かりませんが、チームとしての、セットプレイの守備までは構築できなかったのは、分かりました。

時間も体力も残されていませんが、ロシアの最後の執念を見せてほしいです。

~延長後半~

スパシッチが、交代するほどではなかったにせよ、負傷しました。

クロアチアは、万が一にも、PK戦は避けたいところです。

また、互いに体力が残っている選手はいないだろうに、モドリッチが最後の体力を振り絞っています。

中三日では回復できないダメージが、両チームの選手に残ると思います。

ロシアが追い付きました!

ジャゴエフが、再三素晴らしいキックを蹴っていたのですが、今まで代表通算無得点ののマリオ・フェルナンデスのゴールです。

途中出場で決定機を二回外していた、エロヒンの意表を突くフリーランがありました。

あれで、フェルナンデスがフリーになれたのです。

奇跡の同点弾で、スタジアムが生き返りました。

終わり際、ゾブニンのミドルもありました。

彼は中盤の守備は素晴らしいものがありますが、攻撃のセンスはいまいちだったので、この試合も途中交代になるかと思っていました。

ここに至っての攻撃参加に、彼の潜在能力を感じました。

まだ若いので、是非ビッグクラブに行ってほしいです。

PK戦突入~

クロアチアが勝利しました。

クロアチアは、PK戦のセオリーに従っての勝利です。

延長後のPK戦で勝つコツは、体力の残っているものに蹴らせることと、1~2人目のキッカーが、上隅に強く蹴ることです。

この試合のように、ほとんどの選手が体力が残っていない状態だと、膝が笑ってしまいます。

そのような状態では、普段はとても上手な選手でも、枠に飛ばすことさえ難しくなってしまうのです。

だから、後半に交代で入る選手は、そもそもPK戦に強いかどうかが、考慮されるのです。

また、キッカーは一度しかプレイできませんが、GKは5回プレイします。

よって、自チームのキッカーが、それぞれ個別にプレイするのではなく、蹴る方向や球威をばらけさせた方が、GKを惑わせることになります。

具体的には、最初の方のキッカーは、プレッシャーもかからないので、できれば厳しいコースに強く蹴ります。

そうすると、後の方の選手が、甘いコースに緩慢なシュートを打っても、自然と緩急をつけることになるのです。

しかし、ロシアは最初のキッカーである、スモロフが甘いコースに緩慢なシュートを打ってしまいました。

スモロフは大会通じて、機能することが出来ていませんでした。

とはいえ、ロシアは下馬評は最悪ながら、良く盛り上げてくれました。

正直言えば、グループリーグも突破しないんじゃないかと思っていたので、最大限の拍手を送りたいです。

この大会を機に、またロシアの選手がヨーロッパの最前線で活躍する姿が見られることを願っています。

 

 

Quarter-Finals スウェーデン王国 vs イングランド 試合後感想

バランスの良さと堅守を誇るスウェーデンと、歴史を変えた、奇跡のPK勝利で勝ち上がってきたイングランドの対決になります。

スウェーデンは両CBが素晴らしいパフォーマンスを披露しているので、イングランドが中央への攻めを続けるのかが、ポイントです。

スウェーデンは、エースのフォシュベリの調子が一向に上がらず、攻めの構築の苦しんでいます。

平均身長ではイングランドに勝るので、セットプレイに活路を見出したいです。

バランスが良いという利点もありながら、控え選手による得点や、勢いを加えるプレーはありませんでした。

スイス戦以外ではボランチも攻撃参加しないくらい、中央の守備は堅いので、先制点は与えないよう、注意したいです。

一方イングランドは、良く言えば武骨、悪く言えば不器用なチームです。

戦術的に融通が利かない選手たちで、3-1-4-2という解を見つけたことが、サウスゲイト監督がこの大会で得られた、最大の戦果だと思います。

個の力は、スウェーデンよりも圧倒的に高いので、1対1を11個作れた方が勝つ確率が上がったと思います。

単純な4-4-2へのフォーメーション変更が容易にできるように、左WBにヤングではなく、デルフを入れた方が良かったかもしれません。

二人とも右利きでありながら、所属クラブでは左SBの経験があります。

ヤングはベテランで勤続疲労もあると思いますし、おそらくイングランドが攻め続ける展開になることを思えば、そういった中でのSBの振る舞いと得意としている、デルフは適任です。

これまでイングランドが見せてきたのは、ケインの個人技と、セットプレイからのマグワイアのヘディング。

これ以外の何かを見せてほしいです。

多くの武器を持っているのにもかかわらず、一切披露しないイングランド

いい加減退屈なので、潜在能力をもっと見せてください。

あなたたちは、もっとできる。

~前半開始~

結局マグワイアのヘディングで得点しました。

追加点の可能性もありました。

スターリングは相変わらず、ゴール前での冷静さが足りません。

彼はそれを手に入れるだけで、世界屈指の選手に成れるはずです。

W杯のような大きな大会では、選手が急に成長することがあります。

何かのきっかけで、突然覚醒することがあるのです。

メッシ、ロナウドネイマール

主役がいなくなった今大会で、スターリングは名乗り出てもいいんじゃないでしょうか。

またチームとしては、インテンシティの高さで、スウェーデンを圧倒できているので、このままの流れを続けていけば、問題ありません。

イングランドは、緩急とかペースを変えるといった、気の利いたことが出来る人がいないので、このままでいいというのは、最高です。

スウェーデンは、何かを変える必要があります。

前述したように、選手交代には期待できないので、激しい連動プレスをどこかで繰り出す必要があります。

後半入ってすぐが、最初の仕掛け時になると思います。

~後半開始~

いきなりスウェーデンの猛攻です。

ベリのヘディングを、ピックフォードがナイスセーブです。

ジョー・ハートがいたので忘れてましたが、イングランド代表はかつて、GKが穴でした。

もうすっかり過去の話ですね。

スウェーデンにとっていい流れが来ていたのですが、流れの中から、アリの得点です。

アリがようやく仕事したのも驚きですが、イングランドはついに、流れの中から点を取れました。

スウェーデンにとっては苦しい展開です。

2点取れる得点力は、無いと思います。

10分に一度でいいので、猛攻が必要です。

と思っていたら、クラーセンのシュートをピックフォードがまたビッグセーブです。

彼がいなければ、追いつかれてたと思います。

またも、ベリのヘディングをピックフォードがビッグセーブ!

どっちが勝っても、彼がM.O.M.でいいんじゃないでしょうか。

 

結果、イングランドが勝ちました。

スウェーデンは、フォシュベリの不調が響いてしまいました。

それでも、良く戦ってくれました。

力を出し尽くしての敗北なら、受け入れられると思います。

それにしても、ピックフォードの活躍です。

昨季クラブでこんなに活躍してたっけ、と思えるほどの活躍です。

ニュースターの誕生ですね。

A代表としては、28年ぶりのベスト4を迎えます。

これから先は、ただただ楽しんでほしいと思います。

Quarter-Finals ブラジル連邦共和国 vs ベルギー王国 試合後感想

互いに攻撃力のある、2チームの対戦になります。

ブラジルは、マルセロが帰ってきました。

左右の攻撃バランスが気になるところです。

二人とも上がってしまうのか、どちらかが自重するのか。

また、カゼミロが出れないのですが、心配はないと思います。

今大会、何度もクローザーとして出場した、フェルナンジーニョが代わりに出るからです。

こちらの方がいいかもしれません。

守備力はカゼミロに劣りますが、中盤の組み立てはフェルナンジーニョの方が上手いからです。

ベルギーは、ついにダブルボランチを導入です。

ただ、デンべレではなく、フェライニなのは驚きでした。

彼はスーパーサブとしての効果が絶大ですし、ラフプレーに走る傾向もあるので、スタメンにするのは、疑問です。

マルティネス監督は、マネジメントに苦労しているようですね。

デ・ブルイネがCHの仕事も行うと思うので、注意深く見ていきたいと思います。

また、左WBはやはりシャドリでした。

ずっとカラスコでしたが、いつもバランスの悪いプレーをしていました。

日本戦の働きがなくても、シャドリが起用されるべきだと思っていました。

大会を進むにつれて、両チームとも、ベスト布陣が見えてきました。

失点を怖がらずに、得点しあう展開を、つい期待してしまいます。

~前半開始~

早々に点が入りました。フェルナンジーニョのOGです。

お互いに決定機が何度も訪れる、白熱の展開ですが、ベルギーは、セットプレイ以外では、あまりピンチを迎えていません。

攻撃では、カウンターが決まっているので、追加点が入りそうです。

20分過ぎくらいから、ブラジルは強引なミドルシュートが目立ってきました。

CKからチャンスを作るくらいしか、手が無くなっています。

そうこうしているうちに、ベルギーに追加点です。

日本戦でも見せた、得意のロングカウンターです。

そもそも、代表チームは連携を構築している時間がありません。

よって、少ない人数で行うことができ、正解がはっきりしているカウンターというプレイは、ファーストチョイスになりがちです。

同じくらいの力関係なら、なるべく相手にボールを渡して、カウンターを繰り出した方が、経済的なのです。

一方、ブラジルは長時間ボールを持っている割に、ベルギーの守備を振り回すことが出来ていません。

2006年の時にみられた、華麗なパスワークがありません。

あの時のチームは、失敗しましたが、近年もっとも攻撃力のあるチームでした。

予選や親善試合では結果を出せても、本番の強豪国には通用しないのかどうか、今夜その岐路に立たされています。

前回のドイツ戦は、悲劇ということで、なぜか無かったことになってしまいました。

今回は、実力だとみなされると思います。

なんとかしなければなりません。

具体的には、後半20分までに追いつかなければなりません。

でなければ、チッチ監督も我慢できなくなると思います。

フィルミーノを投入するなど、自らバランスを崩す策に手を出さなければならなくなってしまいます。

既にギリギリなのに、これ以上は失点する可能性を高めるだけです。

このままで、追いつくしか無いと思います。

 ~後半開始~

まさかのHTでの、フィルミーノ投入です。

交代でも、選手の心情を慮っているのですね。

必要ないと思います。

人事や選手交代などは、監督の裁量です。

選手に気を遣うことなく、自分の勝負勘を信じて、非情になっていいのです。

と思っていたのですが、後半直後からブラジルの猛攻です。

ベルギーはカウンターも繰り出せなくなってきました。

相変わらず即興ですが、それがブラジルです。

それで解決するしかないのです。

ブラジルは、ジェズズ外して、ドゥグラス・コスタが入りました。

まだまだ、得点できないブラジル。

それにしても、濃密な攻撃です。

時間が長く感じます。

ベルギーの選手たちも、同じだと思います。

動けなくなる選手が、何人も出てくる気がします。

しかし、ここまで一方的な展開だと、おそらく1点では足りません。

同点に追いつかなければ、ベルギーは引きこもったままでしょう。

 

ベルギーが勝ちました。

ブラジルは、途中出場から決定的な仕事ができる選手が少なかったです。

レナト・アウグストは、もう一点取れたと思いましたが、移籍先でインテンシティの低下もあったのでしょう。

この激しい試合で、それが透けて見えてしまいました。

また、エースストライカーの不在も響きました。

ジェズズはこれからの選手です。

フィルミーノも彼中心のチーム作りをして来なかったので、活かしきれませんでした。

ブラジルもまた、実力を出し切りました。

また、決勝Tからは、談合試合も無くなりました。

そういったものが、つまらないということは無いのですが、一般の方の為に、良かったと思います。

スペクタクルという点においては、間違いなく今大会最も面白いゲームでした。

ブラジルは世界に、自分たちのアイデンティティを示せました。

ただそれで勝てるかは、別問題だということだと思います。

ブラジルですら、自分たちのやり方を貫けないのです。

日本は、まだ世界の潮流に従い、その時々に、臨機応変に戦うべきだと感じました。

一方で、このベルギーに2得点できたのも事実です。

選手にはもっともっと胸を張ってもらいたいです。

ピョンチャンオリンピック組と同じくらい、TVで荒稼ぎしちゃいなよ笑

Quarter-Finals ウルグアイ東方共和国 vs フランス共和国 試合後感想

死闘を乗り越えたウルグアイと、余勢を駆って乗り込んできたフランスの戦いです。

カバー二とマテュイディが怪我で出場できない中、ゴール前の攻防が激しくなりそうな一戦です。

二人の代わりは、ストュアニとトリソでした。

ストュアニは今大会2試合目で、すぐ試合に入れるかは分かりませんが、マキシ・ゴメスよりは万能型なので、エース二人とほとんど組んだことは無いのですが、スアレスもそこまで苦労しないかもしれません。

トリソは、バランサーとしての能力であれば、ポグバを凌駕します。

この試合、中盤をどちらが制するか、がポイントになりそうなので、起点になりうるエンゾンジの方が良かったかもしれません。

とはいえ、あらゆる状況、ポジションに対応できる順応性であれば、トリソはフランスの中盤の選手の中で最も優れているので、フランスにとって難しい展開になれば、彼の存在に救われることになるかもしれません。

チームとしては、セットプレイであれば、ウルグアイに一日の長がありそうなので、フランスは工夫しなければなりません。

そもそもセットプレイにあまり持ち込ませなければ、フランスに勝利が近づきます。

さらにフランスは、エムバぺのスピードを活かせれば、バイタルエリアにスペースが生まれると思うので、グリエーズマンが活躍できる場面、得点チャンスが生まれると思います。

一方、ウルグアイはカウンターを軸に戦うしかありません。

ベンタンクールもトップ下は大変かもしれませんが、参加できなかったバルベルデの分も頑張ってほしいです。

とはいえ、トップ下の彼よりも、両SBがカウンターの起点になると思います。

両SBは守備だけでなく、ポジティブトランジッションの場面、加えて中盤の支配権の奪い合いもあるので、大忙しです。

体力的な面から、ここに交代枠を使う可能性もあるので、先制点をとられないように進めていきたいです。

~前半開始~

中盤は、フランスが5人に対して、ウルグアイは4人だったにしては、ウルグアイは善戦していました。

とはいえ、ベンタンクールはあまりコンディションが良くありません。

持て余したカンテが2人分以上、働いています。

ただ、フランスの中盤がビルドアップ能力に長けないために、一方的な展開にならずには済んでいます。

しかし、少しでもウルグアイが陣形をコンパクトに、最終ラインを上げれば、その度にエムバぺにやられています。

結果、互いに時間もスペースも無い、膠着した状態が続きました。

ついに、セットプレイから、フランスが先制しました。

ウルグアイからすれば、嫌な時間帯に失点してしまいました。

前半は追加点を取るよりも、2失点目を防げば御の字です。

控え選手の得点はこれまで無いのですが、今日は機能してもらわなければ、困ります。

2トップにほとんどボールが渡らなかったので、彼らに供給できる、アラスカエタの出番かもしれません。

~後半開始~

ウルグアイの交代は、ロドリゲスとマキシ・ゴメスの同時投入でした。

彼ら云々ではなく、ストュアニを下げてしまったことで、スアレスはまた、ほとんど組んだことが無いコンビの構築に時間を掛けなければなりません。

この交代が正しかったのか、中5日でどの程度準備できたのか、注目です。

狙い通りの形から、フランスは追加点です。グリエーズマンでした。

全く同じ形から再度放たれた、トリソのシュートは決まりませんでしたが、後半25分過ぎに試合の大勢は決まってきました。

中盤の支配権は完全にフランスに移り、ウルグアイはチャンスも作れなくなってきました。

あとは無理やり、ロングボールを放るしかありません。

フランスは、ラミを投入すれば、完封できるでしょう。

 

結局、ウルグアイは控え選手が活躍しませんでした。

日本と同じですが、控えも戦力に組み込むには、時間も試合も気力も足りなかったのでしょう。

スアレスも最後は、チームの力ではなく個人技を信じました。

仕方ないと思います。

とはいえ、できることはやり尽くしたと思います。

ここまでのウルグアイの戦いを、心から称えます。

Column vol.3 サッカーと乃木坂46①

いつもお読みいただきありがとうございます。

突然の与太話で申し訳ありません。

このブログ、サッカーの話しかしていませんが、実はアイドルブログにするつもりでした。

何について書くかも決まっていなかった時に、友人にブログを始めることを相談したところ、アイドルについて書くと皆さんが見てくださるのではないか、と教えてもらったからです。

しかし、私自身がアイドルについてほとんど知らない始末。

そもそも、アイドルといってもいっぱいいるし、何から勉強すればいいのか、分かりませんでした。

男性アイドルがいいのか、女性アイドルがいいのかも分かりません。

とりあえず一番人気はジャニーズだと思ったのですが、ジャニーズファンとの絡みほど怖いものは無いとのことでしたので、却下させていただきました。

ブロガーも殺される時代です。

建設的な意見や批判(自由な表現)が許されそうで、人気のあるアイドルは何かと友人と相談したところ、乃木坂46がいいのではないか、とのことでした。

女性アイドルは人が多いので、覚えきれるか不安でしたが、地上波で冠番組があるそうなので、それを動画サイトで漁るところから、ブロガー生活がはじまりました。

しかし、はじめたのが今年の4月だったので、そうこうしているうちに、W杯が始まってしまいました。

好きなことを始めた方が続けやすいのではないかということで、なし崩し的にサッカーブログになってしまいましたが、乃木坂46の勉強も続けています。

折角なので、得た知識をブログに反映したいと思います。

アイドルファンにサッカーを好きになってもらう予定でしたが、やはりというべきか、順序が逆になりました。

私が乃木坂46について知っているのは、「乃木坂ってどこ?」と「乃木坂工事中」の放送分だけです。

アーティストの方なので、音楽番組に出ていたりライブをされているのでしょうが、そちらについては、まだよく知りません。

当面、上記の2つの番組で得た知識のみになることを、ご了承ください。

上記の2つの番組ですが、実は同じものです。

前者が終了してから、後者がスタートしました。

司会は共にバナナマンさん。安定して面白いです。

いくつか他のアイドル番組も見たのですが、ぶっちゃけ司会次第な所があります。

アイドルの番組が、ファンではない人が見ても面白くなるのは、奇跡的なことだと思いました。

ところで、アイドルもスポーツ同様、世代交代があり、辞めていった人がいます。

例えば、サッカー日本代表のOBに中田英寿さんという方がいます。

スポーツの世界では勝利が何よりも大事で、その時々の状況において、正解が存在します。

中田さんは、その正解を瞬時に導き出す力がありました。

そしてそれを実現できる力も。

彼の弱点は、正解を導き出せない、あるいはそれに時間がかかる仲間に、あまり優しくなれなかったところです。

頭のいい人がそうでない人にイライラするといえば、分かりやすいでしょうか。

とはいえ、のんびりしていては、機を逸します。

待てない時は、あるのです。

乃木坂46のOG、橋本奈々未さんも同じタイプに見受けられました。

確かに、彼女は中田さんほど、正論を振りかざす人ではありませんでした。

女性であることの慎ましさと、日本人であることの大人しさがそうさせたのだと思います。

しかし、努めて冷静に、待ちに徹している一方、持て余しているのも明白でした。

彼女が今何をされているのか存じ上げませんが、是非能力を大いに発揮できる環境に身を置いてほしいです。

女性であることと、日本人であることから解放されることは無いと思いますが、彼女と同程度の能力を持つ外国人男性が、自分の何倍も活躍する場面に直面してほしいです。

その時、気づくはずです。

これを乗り越えれば、大いに羽ばたけると。

他には、代表OBの小野伸二さんも有名です。

彼のプレイを初めて見たときには、サッカーの天才少年現る、といった感じで、鳥肌が立ったのを憶えています。

しかし、自らの才能に酔わず、その適切な使い方を模索する思慮深さが彼の最大の武器だったと思います。

今でも、彼が日本サッカー史上、最高の才能の持ち主だったと思います。

乃木坂46でいうと、生田絵梨花さんでしょうか。

彼女はまだ現役のアイドルですが、プロのピアニストになるべき人です。

一方で、ミュージカル志向もあり、バラエティ番組もこなせるようですね。

不幸なことに、多才です。

1日が24時間であること、1年が365日であることは、揺るがないのです。

自分が何に愛されているのか、自覚してほしいです。

日本では、ショパンコンクールなど芸術は、ほとんど見向きもされません。

いずれその分野についても語る機会があれば、書きますが、お金にならない分野なのは確かです。

TVに出ている方が、お金になります。

しかし、人生は一度です。

共通項でもある、彼女の思慮深さに、勝手ではありますが、期待しています。

他にも魅力的な人が、サッカー選手にも、乃木坂46にもいます。

どの組織にも必要とされる役割があるからか、似たような人が出てきます。

まだ勉強中の身ではありますが、分かりやすく比較しながら、紹介できればと思います。

Round of 16 コロンビア共和国 vs イングランド 試合後感想

コロンビアは、堅く来ましたね。

トリプルボランチの正誤はともかく、キンテーロのボランチは難しいと思っていました。

ボランチの誰かが前に飛び出さないと、キンテーロのロングスルーパスを最大限生かすこともできないですが、あまり回数は多くないと見たのでしょう。

ここまでの決勝Tを見る限り、どのチームも守備が固くなるので、現実的です。

一方、イングランドはここまでかな、という印象です。

20年あるいはそれ以上の間、無策です。

いつもスターに恵まれるのですが、必ずつまらないチームに仕上がります。

彼らの辞書に、作戦とか戦略とか戦術とかいう言葉は、存在しないのでしょうか。

平常心=頭が真っ白、がイングランド流です。

とにかく、ケインの個人技だけが頼りです。

日本はいつか、そんなイングランドをボコボコにできる日が来ます。

もし1位通過していたら、それを今日きっと、目にすることができました。

そして、スウェーデンを倒し、ベスト4まで行けたかもしれません。

ほとんど人が悔しい思いをしていながら、日本代表にポジティブなコメントをする中、セルジオ越後さんがしてくださった辛口批評は、実際的を得ていると思います。

しかし、極端に絶望的になる必要はありません。

4年後に向けて、日本に負けたコロンビアが、危なげなく勝利するところを見て、まずは溜飲を下げましょう。

~前半開始~

イングランドは、CKをなんだと思っているのでしょうか。

いろんな駆け引きができるセットプレイのはずです。

先ほどのスイスもたくさんCKがあったのですが、あまり可能性を感じませんでした。

イングランドはコミュニケーション不足になる事件もなかったはずですが、なぜ馬鹿正直にプレイしてしまうのか。

あとヘンダーソンは、演技はネイマールに教わった方がいいですね。

もしくは、やらない。

またデレ・アリはなぜスタメンだったのでしょうか。

最初からロフタス・チークにしておけば、たくさんあったCKをマグワイアが一本くらい決めてくれたのではないでしょうか。

一方、コロンビアは、狙い通りの展開です。

ほとんどカウンターが出せませんでしたが、前半を潰すことには成功しました。

攻撃の交代策が限られているので、先制されてしまうと、厳しかったのです。

これで、後半も我慢しながら、勝負所でバッカとムリエルを入れれば、予定通り勝てます。

高さ対策で、サパタも準備をしておけば、万全ですね。

~後半開始~

イングランドがCKから、先制しました。

PKでした。獲得したのも、決めたのもケイン。

与えてしまったのは、またもカルロス・サンチェスでした。

かつてオウンゴールをしてしまって、射殺されたコロンビア人ディフェンダーがいます。

カルロス・サンチェスは大丈夫だと思いますが、彼が帰国せずともいろいろと用事がこなせるよう、コロンビアサッカー協会は便宜を図ってあげてほしいです。

1-0の時間が長く続いたことで、どんどんイングランドの流れになってきました。

ヴァーディ―が入ったことで、守備のプレス強度も増しました。

このまま勝ってしまいそうです。

と思っていたら、追いついてしまいました。

数少ないチャンスを決めましたね。

イングランドに対し、CKから高さを使って決めました。

~延長前半~

コロンビアは落ち着いてきました。

一時期は余計なファウルを繰り返して、イエローをたくさんもらっていました。

明らかに審判が、コントロールしきれていません。

かなり強めのファウルでも、取らないわりに、踏まれていないのに転ぶイングランドの選手たちのためには、笛を吹いていました。

偏っているといわれても、仕方ないジャッジぶりです。

一方、イングランドは、PK戦にものすごく弱い歴史がある、ということを忘れていないでしょうか。

外で回すばかりで、リスクをとりません。

このままでは、PK戦に突入です。

~延長後半~

この試合はじめて、オープンな展開になりました。

ヴァーディー、ローズ、リンガード、ダイアーのシュートは、入ってもおかしくなかったです。

躍動感のある、イングランドらしさ全開です。

コロンビアは、サパタを入れて3-4-3になりました。

守り切るつもりです。

PK戦突入~

イングランドがまさかのPK戦での勝利です。

最初の二人ずつが強く正確なキックを決めてしまったために、甘いキックを放った、ヘンダーソン、バッカが跳ね返されることになってしまいました。

難度が上がってしまったということです。

コロンビアの敗因は、3つです。

1つ目は、前半は想定通りだったものの、後半は審判に振り回されたこと。

審判は、意図したわけではなかったのかもしれませんが、結果相当イングランド寄りの基準になってしまっていました。

そもそも、もう少し話を尽くしてくれても良かったと思います。

ろくにコミュニケーションをとってくれませんでした。

これはイングランドの選手も、諦めていましたね。

2つ目は、延長前半ではなく、延長後半にイングランドが仕掛けてきたこと。

PK戦イングランドの歴史を思えば、想定できたと思います。

延長後半でイングランドが決められるチャンスは、一つや二つではありませんでした。

とはいえ、結果的にはイングランドにとっては最高の勝ち方になりました。

3つ目は、PK戦でウリベが外したことです。

彼が決めていれば、コロンビアが勝っていたと思います。

彼が外したことで、バッカのシュートにも影響が出てしまいました。

 

イングランドは、負の歴史を清算できましたね。

長年突破できなかったベスト8に挑戦します。

Round of 16 スウェーデン王国 vs スイス連邦 試合後感想

イブラヒモビッチラーションリュングベリを擁してなお、ベスト16の壁を越えられなかったスウェーデンが、FIFAランキングでは上位のスイスに挑みます。

これまで、観客を味方につけたのは、ロシア代表だけではありません。

ロシアのクラブに所属する選手も、ホーム感を味わっているでしょう。

アイスランドのラグナル・シグルズソンもそうでしたし、スウェーデンのグランクビストもそうです。

スウェーデン代表での彼は、キャプテンも務め、FIFAが発表したGSのベストイレブンにも選出されました。

今日も活躍してほしいですね。

持ち味の堅守を発揮して、得意のダイレクトプレイによる少ない手数での攻撃を成功させてほしいです。

一方、スイスは不安要素があります。

まず、累積の出場停止でCBのシェア、右SBのリヒトシュタイナーがいません。
リヒトシュタイナーはキャプテンでもあったので、不在は影響がありそうです。

次に、シャキリ、ジャカの政治的メッセージのチームへの影響です。

自分たちのルーツに対するそれは、W杯だからこそ効果があるという、当人たちの言い分は理解できます。

それに対する、スイス人、移民系のそれぞれの感情・事情についてはここでは触れません。

日本は、政治的メッセージ、差別的メッセージに鈍感な国ですが、かなり敏感な国もあって、スイスはその一つです。

それでも、あのゴールパフォーマンスが、チームに迷惑をかける行為だったことを解っていない人は、スイスの代表チームに、もういないでしょう。

シャキリとジャカは、主力であり、欠かせない選手です。

しかしこの一件で、チームの勝利より、優先するものがあることを示してしまいました。

一人のプロフェッショナルとして、彼らにまだ発言力が残されているのか、疑問です。

スウェーデンも簡単勝てる相手ではないので、この試合中は、全てを忘れてまとまってほしいです。

~前半開始~

スイスはゴール前で押し込む時間帯もあったのですが、流動的な動きに欠けました。

もとより高さ勝負では勝ち目がないのに、ポジションチェンジもなければ、可能性が生まれません。

スイスがカウンターを発動できないのに対し、スウェーデンは得意のショートカウンターに加え、エクダルの攻撃参加も見られました。

後半、エムボロはいつ入ってくるのか。

他に得点パターンはあるのか。

スイスは先に動かなければならないと思います。

~後半開始~

ベーラミとジャカのダブルボランチの連絡が上手くいってないように、見えました。

スウェーデンが先制したので逆説的ですが、守備的なザカリアを投入して、ベーラミと組ませて良く打ち合わせた方が良かったかもしれません。

今のスウェーデンには、ミドルシュートが効きそうです。

ジャカから守備のタスクを取り上げて、外から撃たせれば得点の可能性は増すと思います。

 

結局、スウェーデンが勝ちました。

スイスは中盤の個人技という点では、スウェーデンを凌駕していました。

しかし、持ち味を出し切れたとはとても言えない戦いに終始しました。

リカルド・ロドリゲスのオーバーラップ、ジャカのミドル、シャキリのドリブル。

これらが有機的に結び付けば、もっと上を望めたと思います。

予選でもいい形ができていたのに、最後の最後でバラバラになってしまいました。

一方、イブラの合流を拒否して、チームで戦うことを選択したスウェーデンの勝利に拍手を送りたいと思います。

正しい判断でしたね。

ここで負けたら終わり、というゲームはグループリーグでもありましたが、決勝Tはもちろん全ての試合がそうなります。

にもかかわらず、全くつまらない試合でした。

見せ場はあったはずなのに、気迫に欠けました。

フットボールより大事なことはたくさんあります。

分かっているはずなのに、この虚しさは何なんでしょうか。