サッカー素人haroの英国イングランド、プレミアリーグ観戦記

サッカー素人の地方在住のおっさんが、自分がただワールドカップを楽しむために始めたブログです。もっと理解できるようになりたいので、サッカーの詳しい方、そうでない方もコメントよろしくお願いします。

プレミアリーグ第13節結果一覧、私的ベストイレブン、岡崎・吉田・武藤の活躍まとめ

11月25日開催

ブライトンvsレスター                          1-1

エヴァートンvsカーディフ                        1-0

フルハムvsサウサンプトン                                  3-2

マンチェスター・Uvsクリスタルパレス                             0-0

ワトフォードvsリヴァプール                         0-3

ウェストハムvsマンチェスター・C                  0-4  

トッテナムvsチェルシー                 3-1 

ボーンマスvsアーセナル                         1-2

11月26日開催

ウォルバーハンプトンvsハダースフィールド           0-2

11月27日開催

バーンリーvsニューカッスル                  1-2
 
今回も勝手に、私的ベストイレブンを選ばせていただきました。

GK:レノ(アーセナル)です。

次点は、パトリシオ(ウォルバーハンプトン)です。

その次が、ドゥブラフカ(ニューカッスル)です。

前節と全く同じになってしまいました。

ヘネシークリスタルパレス)も良かったです。

序盤に活躍したアリソン(リヴァプール)やエデルソン(シティ)は、細かいミスが目につくようになってきました。

それでも本来はプレミアでトップレベルのはずでしょうが、ここでは毎週誰かが奇跡のスーパーセーブを連発します。

どうしても、日替わりになってしまいますね。

DF:アスピリクエタエヴァートン)、ソクラティス(アーセナル)、ヴァンダイク(リヴァプール)、チルウェル(レスター)です。

アスピリクエタは同チームの逆サイドの方と違い、上がってもピンチを招きません。

そして極上のクロスを供給し続けます。

相変わらず、完璧なDFですね。

ソクラティスは、怪我明けとは思えない素晴らしいパフォーマンスでした。

チルウェルは、体力がついてきましたね。

90分休まずに、スピードを落とさずにやれる様になりました。

まもなくビッグクラブに行くのではないでしょうか。

次点は、ヤング(ユナイテッド)、ロブレン(リヴァプール)、オタメンディ、デルフ(共にシティ)です。

ロブレンもオタメンディも、怪我明けにもかかわらず、派手な活躍で目を引きました。

ヤングとデルフは、いぶし銀の活躍です。


MF:デレ・アリ(トッテナム)、ムーイ(ハダースフィールド)、シルバ(シティ)です。

いつも通りシルバは入るとして、ムーイの活躍が素晴らしかったです。

デレ・アリも、ソンと共にジョルジーニョを封殺するなど、攻守に大活躍でした。

次点は、シグルドソンエヴァートン)、トレイラ(アーセナル)、ビリング(ハダースフィールド)です。


FW:スターリング(シティ)、サラー(リヴァプール)、ソン・フンミントッテナム)です。

サラーは、やはり役者が違いますね。

ソンも素晴らしかったです。

アジアの誇りに恥じない活躍でした。

次点は、ぺレイラ(ワトフォード)、フィルミーノ、マネ(共にリヴァプール)です。 

 

以下は日本人選手の今節の活躍です。

岡崎:先発、後半24分交代。

ついに初先発でした。

前半1分には、なぜかPKを採ってもらえませんでしたが、エリア内への鋭い仕掛けもありました。

交代するまで、得意のチェイシングも冴え渡り、ポストプレイも素晴らしかったです。

チャンスにつながらなかったのは、10人になってしまったからです。

マディソンとの連携も確かめたかったのですが、その彼が愚行を働いたせいで、敵いませんでした。

前半30分過ぎには、10人になってしまったので、どうしようもなかったですね。

短い時間ではありましたが、久しぶりにヴァーディ―との2トップを組むことが出来、それが一番機能していました。

次節はマディソンもいないので、スタートから2トップかもしれません。

ヴァーディ―と組めればと、思います。

しかしなにより、先発になれたというのがよかったです。

監督の信頼を得れてきているようですね。

チームでの立場も安定してくれば、安心して日本代表に招集できると思います。

アジアカップは彼無しでも優勝できるかもしれませんが、今後のW杯予選に向け、岡崎が計算できると心強いですね。

 

吉田:先発、フル出場。

リーグ戦3試合目の出場且つ、2試合連続のスタメンです。

追い風が吹いてきました。

この試合は、吉田の良いところも出ましたが、あと一歩のところもありました。

まず、前半4分、41分にみられたように、素晴らしいロングフィードがありました。

得点したのかといわれれば、上手くいきませんでしたが、決めるのは他の選手の仕事なので、管轄外です。

また、攻撃のセットプレイでターゲットマンとして、キッカーからファーストチョイスと見られているようです。

ペップ曰く、プレミア最高のキッカーであるウォードプラウズがボールを集めてくれるので、ヘディングによる得点が見られるのは、時間の問題ですね。

いまいちだったのは、失点シーンです。

3失点したのですが、2失点目は関与できないからいいとして、1失点目はもう少しどうにかできたのではないでしょうか。

3失点目も、悪いのは吉田ではないとはいえ、守備力の無いセドリックとフートの分まで、3人分くらいの活躍が求められます。

ハイ・キャラクター・プレイヤー(性格、姿勢の良さを備えた選手)という評価で満足するのではなく、実力でも、サウサンプトンの守備陣を引っ張っていって欲しいです。

 

武藤:出場無し。

前節と同じく、怪我のため出場はありませんでした。

気にせず、治すことに集中すべきです。

その先のことは、治ったら考えればいいと思います。

プレミアリーグ第13節 ウォルバーハンプトン vs ハダースフィールド(11/26) 試合後感想

11位のウォルバーハンプトンと、19位のハダースフィールドの対決になります。

ウルブズは、前々節までは3連敗と苦しんでいましたが、前節はアーセナル相手に、勝利目前まで行きました。

引き分けは残念でしたが、勝利に値する内容だったので、余勢をかって、この試合は是非勝利したいところです。

下位相手のホーム戦なので、観客のボルテージも最高潮だと思います。

内容は要らないので、とにかく結果を出しましょう。

一方ハダースフィールドは、だんだん調子を上げてきました。

前節も勝利に値するとまでは行きませんでしたが、勝っても全くおかしくない内容でした。

加えて、とにかく全力で戦っていたのが好印象でしたね。

出し尽くしているのが伝わってきたので、応援しがいのあるチームです。

下位のチームというのは、先のことを考えて出し惜しみしてもしょうがないので、スタッフ、サポーター含め、一試合一試合、目の前の試合に全力で取り組むしかないのです。

この試合もアウェイなので、内容とか結果とか考えず、全力でぶつかるだけです。

スタメンが発表されました。

ウルブズの中盤以下に、初めて変化がありました。

左のWBに、ヴィナーグレが入ったので、注目したいと思います。

他には、変化はありませんでした。

ハダースフィールドは、こちらも左WBに変化があり、レーベからドゥルムになりました。

共に怪我による抜擢のようですが、結果を出して欲しいですね。

右のストッパーには、トニー・スミスが今季初出場です。

前節大活躍した、プリチャードともども、頑張ってもらいたいです。

控えには、珍しくスタンコビッチとウィリアムズが入っているようで、出番があれば注目したいです。

前半5分、ムーイの得点で、ハダースフィールドが先制です。

ビリングが左サイドでキープして、オーバーラップしてきたドゥルムに渡しました。

その左からのクロスをダイレクトで、2列目から駆け上がってきたムーイが、ミドルシュートを突き刺しました。

ボリーとネべスが良くつめましたが、ウルブズの最終ラインはプリチャードとムニエに釣られてしまっていましたね。

早くも均衡が崩れてしまったので、ハダースフィールドはどう時間を使うのか、悩みどころです。

前半10分には、エリア内に入り込んできたにカバレイロに、コンゴロがスライディングタックルでクリアし、危うくPKでした。

マチュアチームにありがちな、リードしている方がボールを持たせられ、カウンターを喰らって失点を重ねるという展開に、雰囲気が似てきています。

ハダースフィールドは、無理に攻め込まなくていいと思います。

ただ後方で回していると、自陣に近いので、奪われた時がより危険になります。

それで失点を重ねるのも多くの事例があるので、敵陣にいるウイングに持たせて攻め込まない、というのが正解だと思います。

前半13分には、3対3になったので、プリチャードは強引にいきましたね。

全員の共通理解を得るのが難しい局面もありますが、こういう時は、後方の理解を得られると思うので、無理していいと思います。

前半21分、ハデルジョナイのクロスに、ムニエが中央で合わせようとしました。

コーディ―にブロックされそうになりましたが、空中戦の1対1なら勝ち目がありそうです。

外側で回しながら、チャンスを見て放り込むのが、必勝パターンになりそうです。

前半23分、カウンターで抜け出したプリチャードに、コーディ―が深いスライディングタックルです。

足首をえぐり取るような、強烈なタックルでしたが、カードは出ませんでした。

これを採らないとなると、荒れるかもしれません。

前半30分には、ゴール前でビリングのシュートがありました。

サイドからのクロスにダイレクトという、同じ形です。

ウルブズはこれまで、シュートがありません。

ハダースフィールドの、外側で回すボールキープに対応できていませんでしたね。

さらにハダースフィールドは、片側に人数を集めることで、ポゼッション率を大きく上げるという工夫もしています。

ムーイがロンドの中心に位置したり、右サイドに移動したりして、全体のバランスをとっています。

ムーイの、オフ・ザ・ボールの賢さを最大限活用した戦術です。

前半36分には、CKから、ムニエが今度は195cmのボリーを吹き飛ばしながらヘディングシュートに成功しています。

GKの正面にいってしまいましたが、まだまだとれそうです。

前半46分、シンドラーが後ろからヒメネスにきついタックルにいき、主審から注意されました。

次やったら、カードが出そうです。

前半47分、CKから、またもムニエが、空中戦に勝ちました。

最後はネべスが、競り合っていました。

パトリシオのビッグセーブで事なきを得ましたが、いつ取られてもおかしくありません。

ウルブズは、後半はセットプレイの守備にも改善が必要です。

全体的にはゾーンなのですが、マンマークする選手の、最初の立ち位置に修正が必要です。

一方ハダースフィールドは、ここまで上手くいくのかというくらい、何も憂いがありません。

前半は、ムーイ劇場でしたね。

あまりボールには触っていませんでしたが、実質的に彼が支配していました。

彼の賢さが前面に出て、ウルブズは良いところが全く出ませんでした。

普段Jリーグを見慣れている人は、そんなにすごいのかと不思議に思うかもしれません。

日本人選手は賢い選手が多いので、分かりづらいのは事実です。

しかし、仮にムーイがJに来たら、トータル的にはもちろん、オフ・ザ・ボールの動きでは、おそらくトップレベルの選手だと思います。

フロンターレの中村選手に、肉薄する凄さではないでしょうか。

仮にも、オーストラリア代表の10番です。

もっと言えば、体力的には上回っているでしょうから、質は同等でも、量で勝ります。

Jリーグに来たら、実力的には充分にMVP候補ですね。

このレベルの選手が残留争いをするチームという事実が、プレミアリーグのレベルの高さを物語っています。

HT終了後、カバレイロとモウチーニョに代えて、トラオーレとギブス=ホワイトの投入です。

後半5分には、トラオーレが体の強さを活かしたドリブル突破でチャンスを作りました。

ゴール前で、前には進めないものの横にドリブルしながら、ビリングとシンドラーのチェックを受け、ファウルをもらいました。

ゴール左寄り33mくらいの位置で、FK獲得です。

後半7分、カウンターからプリチャードが抜け出しましたが、またもファウルを取ってもらえませんでした。

ベネットは完全に遅れて、後ろからスライディングしましたが、何もなしです。

まだエリア内でもなかったので、獲って良いと思います。

後半10分、ヒメネスのヘディングシュートが、ゴール中央に飛びましたが、ビリングがバイシクルキックで掻き出しました。

すごい運動能力ですね!

これも、トラオーレのドリブル突破が起点でした。

後半13分、ビリングのミドルシュートです。

エリアギリギリ外から巻いて蹴る軌道でしたが、惜しかったです。

ビリングは、積極的に撃っていますね。

後半14分、ホッグにイエローです。

ネべスに足を引っかけたビリングはお咎めなしで、ヴィナーグレを後ろから押したホッグはダメかぁ。

ホッグの方は、ここを抜ければカウンターで一発なのでイエローは当然ではありますが、主審がイエローカードを持っていたことに驚きです。

ケビン・フレンド主審は、どこかに忘れてきちゃったのかと思っていました。

怪我人が出るのを楽しみにしている、サディストなだけでしたね。

観客と違って審判は相当程度介入できるんで、止めてもらいたいです。

後半20分、コンゴロが、自陣ゴール前左前方で動けなくなっていたので、オフサイドが取れず、ヒメネスのカウンターが成立しそうになりました。

コンゴロを除いた最終ラインからは10m以上出ていたので、なぜ旗が上がらないのか、すぐにはわからなかったです。

後半23分、今度はコスタのスルーパスから、ヒメネスがエリア内に抜けだしましたが、シュートまでには至りませんでした。

これも、トラオーレがトラップすると見せかけて、スルーしたのが効きましたね。

後半27分、またもムーイの得点で、ハダースフィールドが追加点です。

ゴール前26m付近、やや右寄りから右足でのキックで、右の下隅に決めましたね。

素晴らしいキックでした。

ビリングのドリブルで得たFKだったので、この試合のMVPがムーイかビリングか迷うところですが、やはりムーイでしょう。

後半29分、コスタに代えて、ジョッタの投入です。

後半31分にも、トラオーレの単独突破がありました。

この人は、単純にすごく足が速いですね。

昔のロッベンやレノンを見ているようです。

なぜレギュラーじゃないのか、不思議です。

後半32分、ネべスの迂闊な横パスを、ムーイがカットしました。

これは最後にフィニッシュしたムニエが打ち上げてしまいましたが、ムーイは守備も冴えています。

後半40分には、プリチャードがエリア内で滑って、倒れました。

自ら滑ってしまったので、カードやPKが出ないのはいいのですが、倒れた時にベネットが多い被さってきたので、後頭部をうってしまいました。

にもかかわらずケビン・フレンド主審は、すぐ立つようにと指示していました。

ウルブズのサポーターならいざ知らず、中立なはずの審判とは思えない、鬼っぷりです。

後半41分、ネべスにイエローです。

カウンターに赴く、プリチャードにスライディングしたためです。

カウンターの機会阻止にはイエローを出すので、一貫してはいます。

後半46分、プリチャード、ビリング、ホッグに代えて、ムベンザ、ウィリアムズ、スタンコビッチの投入です。

そのままのスイッチのようです。

スタンコビッチはCBかと思っていましたが、ボランチに入りました。

後半49分、ペナルティアークでの絶好の、最後のFKがありましたが、ネべスは外してしまいました。

結果0-2で、アウェイのハダースフィールドが勝利しました。

ウルブズは後半トラオーレが入ってからは、流れが良くなったのですが、あと一歩足りませんでした。

一方ハダースフィールドは、素晴らしい出来を披露した選手が多かったですね。

プリチャードは前節に引き続き素晴らしく、ビリングは攻守に大車輪の活躍でした。

しかし何といっても、ムーイです。

これは絶対ステップアップしますね。

この試合は、結果内容共に、最高でした。

プレミアリーグ第13節 バーンリー vs ニューカッスル(11/27) 試合後感想

15位のバーンリーと、14位のニューカッスルの対決になります。

バーンリーは、前節はレスターに引き分け、ようやく連敗が止まりました。

ただ、一方的に攻め込まれる展開で、良いところがほとんど無かったのも事実です。

今節はホーム戦で、最下位にいたこともある相手との一戦です。

得意の高さが、そこまで活きる組み合わせではありませんが、通用しないということはありません。

ラグビーフットボールで、空中地上共に、パワーで圧倒したいところです。

一方、ニューカッスルは前節まで連勝と、波に乗っています。

結果が得られたのは、ロンドンが復帰してからです。

このエースを軸に、ゴール前ではパワーでも対抗していきたいですね。

ロンドンが来てからというか、武藤がいなくなってから、でもあるのが武藤の辛いところです。

武藤のファーストトップは、今後は見られないかもしれません。

現状はセカンドトップとして、ロンドンを支える形の構築に全力を挙げるべきでしょう。

そうなれば復帰したときに、アジョセ・ぺレスからポジションを取り返せる気がします。

この試合は、前節とは好対照な、激しいフィジカルバトルになると思います。

カギを握るのは、スピードでしょう。

アスレチックなものだけでなく、思考スピードも問われる一戦になるのではないでしょうか。

スタメンが発表されました。

 バーンリーは、またしてもロングが、CBでミーと組みます。

ギブソンが控えます。

中盤にはデフールとブレイディが入り、ウェストウッドは控えに、グドムンドソンはベンチ外です。

2トップは、ヴォ―クスとウッドになりました。

ここは直前まで調子を見て、判断しているのでしょう。

バーンズとヴィドラが控えますが、これまでの采配同様、おそらく出番があります。

この4人は大体出場するので、むしろセカンドトップのヘンドリックに出番がないのではないかと心配です。

一方ニューカッスルは、クラークがまさかの左SBで出場です。

相手にパワータイプのFWが多いので、CBタイプをSBに起用したのだと思います。

レノンに裏を突かれないよう、気をつけたいですね。

他は、前節と同じです。

武藤は怪我で、この試合も欠場です。

前半はじまって早速、ロングが前線の二人めがけてロングボールを放ってきました。

さらに前半1分には、レノンとロートンでワンツーを繰り出し、右サイドからクロスを入れることにも成功しました。

共に2トップには届かなかったものの、この試合も狙いがはっきりしています。

前半3分、この試合最初のシュートは、ディアメのミドルシュートです。

ミーに頭で防がれましたが、CKを得ました。

前半4分、ミーのオウンゴールで、ニューカッスルが先制です。

そのCKからクラークの放ったシュートがミーの左かかとに当たり、コースが変わってネットに吸い込まれました。

ショートコーナーから、ケネディも良くつなぎました。

前半5分には、バーンリーにも初シュートがありましたが、ヴォ―クスのそれはキ・ソンヨンのプレッシャーもあり、大きく枠を逸れました。

前半12分には、ウッドのダイレクトシュートがありました。

最後はロートンのクロスでしたが、そこに至るまでも、パスワークによる崩しがあり、ロングボール一辺倒ではない、高い技術を披露できています。

前半20分に、久しぶりにウッドがミドルシュートを撃ちましたが、ドゥブラフカの正面でしたね。

得点後はずっと、ニューカッスルは空転し続けるものの、ハイプレスを敢行し続けてきました。

バーンリーは、それを巧みなコンビネーションでなんとかかいくぐるものの、シュートまでには至っていませんでした。

前半22分、クラークの得点で、ニューカッスルが追加点です。

CKからの、ヘディングシュートでした。

ゴール右寄りから、左下隅にたたきつける、素晴らしいシュートでしたね。

遅れてミーが付きにいきましたが、間に合いませんでした。

バーンリーのセットプレイの守備はマンマークなのですが、ミーをはじめ数人を余らせています。

本来クラークの担当は、ロートンでした。

セットプレイにおいてリベロのミーが、クラークがフリーになってしまったことに気が付いて向かったのですが、あと30cm足りませんでした。

前半35分には、右SBのイェドリンから左のウイングのポジションにいた、リッチーに50m越えのサイドチェンジのロングパスが出ました。

結局CKを獲得できたので悪くないのですが、チーム戦術の在り方が、シンプル過ぎます。

バーンリーの左SBのテイラーもそうなのですが、一発のロングパスでなんとかしようと、しすぎです。

SBが放り込めない時は、GKにボールが戻るのですが、GKからのロングパスが中盤で空中戦を生み、奪い合いが繰り返され、ボールが落ち着きません。

何度も同じ光景が繰り返され、まるで、90年代以前のプレミアリーグを見ているようです。

前半39分、ヴォ―クスの得点で、バーンリーが一点を返します。

ミーからのロングパスを、右に流れていたヴォ―クスが中央に戻ってきて、ヘディングシュートしました。

頭に当てて跳ねるシュートで、大きく放物線を描いて落ちてきたので、やや前に出ていたドゥブラフカは戻りながらジャンプしましたが、わずかに届きませんでした。

最近は複雑な戦術が横行するので、あまりのシンプルさに物足りなさを感じていましたが、結局どんなに雑な戦術でも、技術が確かなら成功する、という良い見本でした。

難しいことが起きないので、観るのが楽です。

前半44分、ウッドのシュートが、ドゥブラフカの正面に飛びました。

デ・フールのロングパスから、ヴォ―クスが落とし、ウッドのダイレクトシュートという、わずか2本のパスでシュートまでもっていきました。

効率がいいですね。

前半は、ニューカッスルがリードしましたが、幸運もありました。

決定機の数は、ややバーンリーに多かったです。

ニューカッスルは、このままでは追いつかれます。

時間をうまく潰す必要があると思います。

後半4分には、イェドリンの突破から、グラウンダーのクロスにリッチーが合わせようとしましたが、わずかに届きませんでした。

GKもイェドリンの方に向かっていてボールサイドにいなかったので、間に合っていれば流し込むだけでしたね。

後半15分には、ロンドンのポストプレイから、ケネディにパス、2列目から走り込んできたアジョセ・ペレスにダイレクトで繋がるなど、地上戦でも巧みなコンビネーションが見られました。

ニューカッスルは、地上戦での戦いに切り替えてきましたね。

後半23分、ウッドの、ゴール前でのシュートがありました。

これもドゥブラフカ正面にいきましたが、ことごとく空中戦を制しての、エリア内でのシュートです。

ヴォ―クスとのコンビも、肉弾戦最強ですね。

後半25分、ロンドンに代えて、ホセルの投入です。

久しぶりですね。

全員疲れてきているので、ホセルの出足の速さは、効くと思います。

後半34分、ホセルのシュートが右のゴールポストに当たりました。

アジョセ・ぺレスから、ホセルへの絶妙なパスでしたね。

右から左に抜けるペレスが、逆の動きをするホセルにキラーパスを出し、GKをも出し抜く、シュートに繋がりました。

昨年まで一緒に組んでいたこともあり、最も優れたコンビネーションを披露できました。

ホセルとぺレスのコンビの価値が高まったので、ニューカッスルにとってはいいことですが、これはライバルである、ロンドンと武藤の立場を苦しくしました。

特に武藤は、連携を築けていないので、最も苦しい状況です。

後半38分、デ・フールとブレイディに代えて、ヘンドリックとバーンズの投入です。

4-3-3になります。

ヘンドリックはデ・フールのポジションにそのまま入りましたが、バーンズは中央に3人目のCFとして入ったので、ゴール前中央の人口密度が濃いです。

後半44分、ケネディに代えて、ヘイデンの投入です。

後半48分、リッチーにイエローです。

ドリブル突破してくるレノンに、足を引っかけてしまいました。

いまだ俊足は、健在のようです。

結果1-2で、アウェイのニューカッスルが勝利しました。

バーンリーは、良くも悪くもいつも通りの戦い方でしたね。

相変わらず迫力はありましたし、クロスボールの精度は高かったです。

当たらない日もあります。

あまり勝ち点の余裕は無いのですが、この戦い方を貫くのであれば、練度そのものは非常に高いので、必要なのは心中する覚悟なのかもしれません。

一方、ニューカッスルは3連勝です。

武藤がいないうちにチームが勝ち始めたので複雑な気持ちですが、勝ち点に余裕が出来たのは本来いいことのはずです。

切羽詰まっているよりは、武藤が帰ってきてからも、やりやすくなるはずです。

もっと勝って、もっと状況が楽になれば、武藤にもチャンスが巡ってくるはずです。

プレミアリーグ第13節 ボーンマス vs アーセナル(11/25) 試合後感想

6位のボーンマスと、5位のアーセナルの対決になります。

ボーンマスはここ最近は2連敗するなど、いまいちです。

積極性に欠ける気がするので、今後はSBのオーバーラップなどをもっと使ってもいいように感じました。

受け身になってしまうと、最終ラインは高さが無いので、ルカクやロンドンにはやられてしまうのです。

ただ、この試合はその心配は無いので、ここ最近の堅守からカウンターで勝負する戦い方がハマるかもしれません。

気をつけなければいけないのは、カウンター戦術の弱点は、クロスカウンターであることです。

加えて、アーセナルには得点ランキング1位の快速FW、オーバメヤンがいます。

正直分が悪い気もしますが、それを避けて中盤の戦いに持ち込んでも、決して楽ではありません。

ボーンマスがどんな戦い方で臨むか、楽しみです。

一方アーセナルは、ここ3試合は引き分けと、こちらも足踏みしています。

結局エジルとムヒタリャンの相性は一向に良くならず、難しいチーム作りは続きます。

しかし全体的には、当初予想されていたより、ずっと上手くいっています。

出来れば6位以内でフィニッシュしたい、という目標は簡単に達成されるでしょう。

わかっていたことですが、エメリ監督は普通に優秀でしたね。

ただ、もし4位以内になりたいなら、このままでは難しいです。

当面の課題だった、守備は改善されてきました。

次は、攻撃力です。

しっかりとした連携が確立できれば、補強は必要ありません。

得意の得点ラッシュがみたいですね。

スタメンが発表されました。

スミスがいない影響で、シーズン最初の頃に採用していた4-4-2になりました。

ボランチでは、レルマと組むのはゴズリングです。

ベンチには、9番をつけた若手のムセも入りました。

まだ優先順位は低いでしょうが、出番に期待です。

ハウ監督は若手にチャンスを与える人なので、一旦活躍してしまえば、どうとでもなるはずです。

一方アーセナルは、まさかの5バックです。

ムスタフィとホールディングの間に、ソクラティスです。

本調子であれば、リーグ屈指のCBのはずです。

怪我明けではありますが、好調なチームに水を差さないよう、慎重にプレイしてほしいですね。

とりあえずは、また怪我さえしなければいいと思います。

ベンチにもDFがいないので、なおさらです。

中盤のアウトサイドは、右にイウォビ、左にはムヒタリャンになりました。

エジルはベンチです。

また、期待の若手、ヌケティアの背番号が変わりました。

61から49になっています。

リーグ戦では出番がもらえるか分かりませんが、ベンチに入ってしまえば可能性はあります。

たとえ1分でも、少ないチャンスを活かすしかありませんね。

ラカゼットとウェルベックがいない、という緊急事態を、チャンスに変えるだけです。

ボーンマスは、キックオフの時点で、いきなり仕掛けてきましたね。

片側に人数を揃えて、ロングキックをものして、CKを得ようという算段でした。

クリアされてしまいましたが、ひとつひとつの動きに考えがあるようで、工夫されている面白いチームです。

前半2分、キングがいきなり3バックの裏を突けました。

ムスタフィが後ろに残っていて、ラインが揃っていませんでしたね。

連携が出来ていないようで、オフサイドを取るのは難しいのかもしれません。

ボーンマスが押し込み、アーセナルがカウンターを狙う形になるようです。

カウンター合戦になるかもしれません。

前半7分、ブルックスのゴールが決まったかと思いましたが、オフサイドになりました。

スローでよく見ると、オフサイドではありません。

それにキングではなく、ジャカが触ってブルックスのもとにボールを出してしまったようにも見えました。

アーセナルの守備陣はバタバタしていたので、助かりましたね。

前半8分には、トレイラのシュートがゴールポストに直撃しました。

フランシスの横パスを、自らインターセプトしてからの、迫力のあるミドルシュートでした。

前半12分、フレイザーに対して、激しいスライディングタックルがありました。

繰り出したのはムスタフィでしたが、ゲームを止めて注意されただけで、カードは出ませんでした。

前半13分、フレイザーによる破壊力抜群のドリブルがありましたが、ソクラティスが一人で抑えきりました。

スピードも技術もかなり高い、凄い戦いでしたが、ソクラティスは怪我明けとは思えない、素晴らしいパフォーマンスです。

この戦いを観る為だけに、スタジアムに足を運ぶ価値がありますね。

もう一度やったら、今度はどうなるか分かりません。

アーセナルは二人以上で対応するべきでしょう。

前半15分、ダニエルズが左に流れてきたブルックスとワンツーを繰り出し、正確なクロスを上げました。

ウィルソンにはわずかに合いませんでしたが、惜しいシーンが続きます。

前半17分には、レルマがトレイラに激しいスライディングタックルです。

先ほどフレイザーがやられたという意味での報復もありますが、それを抜きにしても、この二人のマッチアップも、気が抜けない激しいものになっています。

前半ここまで、密度が濃く、レベルの高い戦いが繰り広げられています。

前半22分、オーバメヤンが右に流れて、クロス、これにムヒタリャンが合わせましたが、ヘディングは逆サイドに流れていきました。

右のサイドネットに入りそうな、惜しいシュートでした。

アーセナルも、ゴール前で相手を押し込む、攻撃的な姿勢を取り戻し始めました。

前半24分、ソクラティスにイエローです。

キングともつれ合っていましたが、抜かれかけていたので、踏ん張らなければGKと1対1になっていました。

前半26分、これで得たFKでフレイザーのキックがありましたが、レノが今節もスーパーセーブです。

プレミア初挑戦ながら、前節の活躍といい、プレミア屈指のGKの仲間入りです。

ベンチにチェフもいるので、GKにはこまらなさそうです。

前半29分、レルマのオウンゴールで、アーセナルが先制です。

イウォビの裏へのパスから、コラシナツが早いクロスを上げ、これにダイレクトで合わせてしまいました。

見事なゴールでしたね。

普通のゴールだとしても凄いので、しばらくはイジられるやつです。

ニュースとかでも、間違いなく取り上げられるでしょう。

とはいえ、レルマは落ち込む必要はありません。

抜群の身体能力で、ピッチを所狭しと暴れまわった結果です。

オウンゴールは中々ないことなので、今後はいい方向に転ぶことでしょう。

前半44分、またしても、ブルックスの飛び出しがオフサイドで取り消されました。

レルマからのスルーパスでしたが、これもオフサイドではなかったですね。

線審は、はっきりとわかる角度から、スローで観ることはできないので仕方ありませんが、また誤審です。

審判にとって、これはさほど難しいものではなかったと思います。

前半46分、キングのシュートで得点、ボーンマスが追い付きました。

カウンターからフレイザーが持ち上がってサイドに流れたウィルソンにパス、中央に上がってきたブルックスに横パスして、最後は前線にいたキングに縦パスが入り、左上隅を狙った上手いシュートでフィニッシュです。

それぞれの持ち味が出た、最高のゴールです。

レノはノーチャンスでした。

前半は、迫力のある攻防が繰り広げられました。

一進一退でしたね。

お互いに素晴らしい攻防を繰り広げていて、前半だけでお腹いっぱいです。

現地時間で、日曜のお昼開催だったそうですが、こんな高品質のゲームをお昼に楽しめるなんて、英国人は贅沢ですね。

後半4分には、トップスピードに乗ったオーバメヤンをスティーブ・クックが止めるなど、依然ハイレベルな攻防が続いています。

集中力に欠けた選手が一人もいない、引き締まったゲームです。

後半6分、アケにイエローです。

ポストプレイをしたムヒタリャンを、背後から吹き飛ばしてしまいました。

足に触れられなかったので、仕方ないですね。

後半8分、右に流れたフレーザーのクロスに、ファーからダニエルズが合わせようとしましたが、届きませんでした。

中央ではブルックスが囮になっている、厚みのある攻めでした。

ボーンマスは、5バックになっています。

フレイザーの後方からのオーバーラップに威力があることから、彼をWBで使うことにしたようです。

中央ではアーセナルにポゼッションされるとみて、右WBのフレイザーのドリブル突破を軸に、逆サイドのダニエルズとのダイナミックな攻めを機能させようとしています。

後半11分、トレイラがインターセプトから、ミドルシュートです。

これは枠を逸れましたが、何度もインターセプトが成功しています。

後半18分、レルマが自陣ゴール前で振り向こうとしたところで、ムヒタリャンがカット、スルーパスを受けたオーバメヤンのシュートに繋がりましたが、打ち上げてしまいました。

ここまで高い集中力を要求される展開が続いているので、何人かに軽率なミスが出るようになってきました。

後半19分、今度はキングが、ソクラティスを振り切りましたね。

ゴール前が密集地帯になっていなければ、決定機になっていたかもしれません。

後半20分、レルマにイエローです。

後ろから、ムスタフィの肩に手をかけてしまいました。

レルマはもう、交代させたほうがいいかもしれません。

後半21分、オーバメヤンの得点で、アーセナルが勝ち越しです。

コラシナツのグラウンダーのクロスも見事だったのですが、それ以上にリスタートの速さがものを言いました。

ムヒタリャン、ジャカ、イウォビ、そして縦を切り裂くスルーパスから、コラシナツに通るまで、ダイレクトプレーでした。

レルマだけでなく、多くの選手の集中力が切れかけていたのでしょう。

全て出遅れてしまっていました。

後半23分にも、アーセナルのロングカウンターが炸裂し、50m超のそれがオーバメヤンとムヒタリャンのみで、成立していました。

ボーンマスは、フレッシュな選手を入れなければ、アーセナルの流れを断ち切れないかもしれません。

後半28分、ブルックスとゴズリングに代えて、スタニスラスとルイス・クックの投入です。

後半32分、ホールディングからのロングパスを受けようと、コラシナツがエリア内に侵入しました。

大外から巻くように入ってきましたが、コントロールはできませんでした。

しかし、この時間に至って、スプリントが出来ること自体が、驚異的です。

対峙したフランシスもよくやっているのですが、コラシナツのアスリート能力の高さの方が目立ちました。

後半33分、トレイラに代えて、ゲンドゥジの投入です。

後半36分、イウォビに代えてラムジー、キングに代えてムセの投入です。

後半39分、レルマのミドルシュートが、ゴールポストに当たりました。

ゲンドゥジの寄せが甘かったこともありますが、惜しいシュートでした。

トレイラの存在の大きさが、浮き彫りになります。

ボーンマスからすれば、引き分けることは十分に可能です。

後半48分、オーバメヤンに代えて、ヌケティアの投入です。

結果2-1で、アーセナルが勝利しました。

素晴らしいゲームでしたね。

プレミアリーグらしく、トランジッションは回数も多く、激しさもありました。

ボールの移動した距離も多かったのではないでしょうか。

ボーンマスは負けはしたものの、悪くはありませんでした。

フレーザーを中心としたカウンターの威力も、申し分ありません。

一方アーセナルは、充実していましたね。

コシエルニーも観客席に来られるくらい、回復しました。

1年目にもかかわらず、エメリさんは良くチームを作っています。

ELの優勝は、現実的ですね。

リーグも、4位以内が狙えるかもしれません。

ただ、この試合最大の驚きは、ホールディングのドリブルが巧みだったことです。

ロナウドみたいな、またぎフェイントを繰り出していました。

CBだと思っていましたが、ウイングはじめちゃうかもしれませんね。 

プレミアリーグ第13節 トッテナム vs チェルシー(11/25) 試合後感想

4位のトッテナムと、3位のチェルシーの対決になります。

トッテナムは、ここ最近は2連勝と、持ち直してきました。

しかし怪我人も多く、ケインをはじめ本調子ではない選手も多いです。

ケインは得点ランキング3位タイの7ゴール(1位は8ゴール)を挙げていますが、数字だけで、あまりらしくありません。

デレ・アリやダイア―など、W杯に出場した選手は、まだ疲れが抜けきっていないのでしょう。

前節も、勝ちを拾ったような戦い方でした。

ビッグクラブはどこも代表選手を多く抱え、同じ悩みを抱えてはいます。

苦しい状況は続きますが、ひとつひとつ乗り越えていくしかないですね。

一方チェルシーは、前節はしてやられてしまいましたね。

負けはしなかったものの、格下に良いように抑え込まれてしまいました。

ジョルジーニョ対策の対策を見つける必要があります。

この試合は、今シーズン初めて上位とのアウェイ戦になります。

盛り上がらない方ではありますが、ロンドンダービーでもあるので、負けられないですね。

スタメンが発表されました。

この試合も、CBにファン・フォイを使います。

ヴェルトンゲンが、ついに帰ってきましたが、まだベンチです。

サンチェスがベンチ外なので、アルデルヴァイレルドに責任がのしかかりますね。

ボランチは、シソコとダイア―です。

ワニャマはベンチ外、ベンチにはウィンクスが入りました。

 2列目はエリクセン、デレ・アリ、ソン・フンミンです。

ラメラとルーカスは、控えです。

チェルシーは、前節と全く同じです。

調子のいいバークリーはベンチから、コバチッチを見守ります。

80分以上は空気のモラタも、元気に先発です。

前半1分、CKからダイア―がヘディングシュートを放ち、枠には飛びませんでしたが、この試合の初シュートを記録しました。

前半3分にも、オーリエから、ケインのヘディングシュートがありました。

セットプレイが、大きなチャンスになりそうです。

前半7分、アリの得点で、トッテナムが先制です。

ゴール前27m付近、右寄りの角度のあるところでトッテナムはCKを得たのですが、エリクセンのキックが、ニアに飛び込んだアリの下へ行きました。

チェルシーのセットプレイの守備はゾーンだったので、アリは高さの無いコバチッチと競り合うことに成功してしました。

そもそもは右サイドに流れてきたケインを、ダビド・ルイスが吹き飛ばしてしまったことがセットプレイを与えてしまった直接の原因です。

ダビド・ルイスも軽率でしたが、マルコス・アロンソの守備力の無さが招いたことでもあります。

前半10分、またもトッテナムに決定機です。

ソン・フンミンがゴール前でGKと1対1になりましたが、フライスルーパスをダイレクトで撃たなければならなかったため、大きく打ち上げてしまいました。

ただ、ゴール前でエリクセンとワンツーで抜け出したソンを、ダビド・ルイスは見失っていました。

横から駆け上がった彼を見失うことなど、あってはなりません。

最終ラインもぐちゃぐちゃだったので、彼だけでなくバック全員が、失点を引きずっているようです。

前半13分、ファン・フォイがエリア内でアザールを倒しましたが、主審ははっきり流しました。

一瞬PKかと思いましたが、やはり流して正解のようです。

お互いにカウンターの応酬で、どちらに点が入ってもおかしくない展開です。

前半15分、ケインのシュートで、トッテナムに追加点です。

30m超の、ロングシュートでした。

ダビド・ルイスが体をあてにいっていれば、防げたかもしれませんね。

GKから見てブラインドになっていたわけでもなく、とりあえず撃ってみたという感じのシュートだっただけに、トッテナムはラッキーでしたね。

前半19分には、右サイドのウィリアンの、逆サイドに抜ける惜しいシュートがありました。

チェルシーもゴール前まであっさり持っていけるので、スコアは動きそうです。

ここまで、アリが獅子奮迅の活躍です。

ジョルジーニョを封じながら、ダビド・ルイスにも体当たりするなど、抜け目なくいろんな局面に顔を出しています。

体当たりも、クロスに合わせにいくついでなので、無駄がありません。

前半26分、オフサイドにはなりましたが、アスピリクエタのクロスにモラタが合わせました。

ロリスには処理されましたが、この試合のチェルシーの両SBのクロスは、いつも以上に非常に高精度です。

これだけのものを供給されたら、無得点はありえません。

前半29分、またしてもエリクセンのCKから、惜しいシュートがありました。

チェルシーのセットプレイの守備は、完全に攻略されているようです。

その守備の形がどうなっているかというと、まずショートコーナーに備え、コバチッチとアザールがキッカーに寄せに行きます。

次にニアゾーンは、外からウィリアン、モラタ、マルコス・アロンソの順に守っているのですが、アルデルヴァイレルドがすっと抜け出し、モラタのところでダイレクトシュートしました。

これはケパがスーパーセーブで対応しましたが、2連続でニアをやられました。

この後のセットプレイで、ファーに蹴るのか注目です。

前半32分の、シソコのコバチッチへのスライディングは、危険でしたね。

主審は何事もなかったように流しましたが、止めてくれてもよかったように思います。

ボールにはいっていたのでカードは出さなくていいのですが、右足首にかなりのダメージがあったのではないでしょうか。

前半37分には、アザールミドルシュートがありました。

チェルシーのポゼッション率は高まっていますが、バイタルエリアより先にはボールを運べていません。

決定機はむしろトッテナムに多く、アザールやウィリアンの単独での局面打開に頼っていますね。

前半44分、アザールがエリア内でシソコに倒されましたが、流されました。

シソコはボールには触れませんでしたが、アザールの足に掛かっているとも言えず、お互いの太ももが当たっている程度でしたね。

前半45分、ゴール正面からソン・フンミンのシュートがありましたが、ケパの目の前でしたね。

アリのキープも見事でしたが、エリクセンのマイナスのクロスも精度がありました。

隅にいっていれば入っていましたね。

前半47分、アザールにイエローです。

アロンソのクロスに競り合ったのですが、空中でデイビスの背中に飛び膝蹴りを見舞ってしまいました。

前半はとにかく、トッテナムのインテンシティの高さが目立ちました。

ボールを奪われた直後のボール奪取が、早くて強く、チェルシーの選手たちとはコンディションに大分違いがあるように感じました。

エンジンを掛け直さないと、そのスピード感にやられてしまう気がします。

一方トッテナムは、このままでいいと思います。

後半は、3点目が取れるでしょう。

後半5分には、ウィリアンのFKからマルコス・アロンソのヘディングに繋がりました。

大外から、マークを外すようにアロンソが回っていました。

デイビスは振り切れていませんでしたが、彼以外のDFの裏を突くことが出来ていたのだけに、惜しかったです。

後半7分には、ゴール正面でウィリアンがシュートを撃てました。

チェルシーの猛攻が続きます。

流れが大きく変わったのは、チェルシーの選手たちが、無理にジョルジーニョを経由してボール回しをすることが無くなったためです。

ジョルジーニョに回す代わりにウィリアンとアザールが下がってきて、ポゼッションを担保しています。

幅をとるのは、両SBに任せるようです。

多少リスクはありますが、両SBはかなり高い位置をとっています。

後半8分、ソンの得点で、トッテナムが追加点、3-0になりました。

マルコス・アロンソの位置が高くなっていたので、その裏のスペースがぽっかり空いていました。

セオリー通りジョルジーニョも埋めていましたが、ソンとのかけっこ勝負ではかないません。

追走するのが精一杯でした。

問題は、あとから来たダビド・ルイスがあっさり躱されたことです。

ソンはGKとの1対1になり、サイドネットに楽に押し込めましたね。

ソンのスピードあってのゴールでしたが、ダビド・ルイスの淡白さには驚かされました。

彼は非常に高いアスリート能力を有しているので、これまでは戻りながらでも、無理のきく守備が出来ていました。

なぜこの時だけあんなに淡白だったのか、疑問です。

後半12分、モラタとコバチッチに代えて、ペドロとバークリーの投入です。

ペドロが右のウイングに入って、ウィリアンが左のウイングに、アザールはセンターにスライドしました。

後半18分、バークリーからクロスがありましたが、カンテには合いませんでした。

チェルシーは、サイドからのクロスに終始していて、中央でプレイできていません。

ターゲットマンもいないので、フィニッシュにも怖さが無いですね。

後半22分、カウンターからケインのシュートがありましたが、珍しく大きく枠を逸れましたね。

スコア上は3-0ですが、5-0以上の展開ですね。

チェルシーは打つ手ないですね。

ここまで何もできないのは、今シーズン初めてではないでしょうか。

後半26分、ジョルジーニョにイエローです。

しつこくマークしてくる、アリの足を蹴ってしまいました。

自分で解決してはいけません。

チーム全体で、ジョルジーニョ対策を解決すべく、共通認識を形成したほうがいいと思います。

後半30分、ウィリアンに代えて、ジルーの投入です。

後半32分、ソン・フンミンに代えて、ラメラの投入です。

後半34分、アザールに対して、オーリエが激しいスライディングです。

主審のアトキンソンさんは、ファウルを全く採らないですね。

アザールには、相当ダメージがあるようです。

後半38分には、ケインがバイタルで受け、ジョルジーニョを振り切ってシュートまで持ち込んでいました。

GKの正面に飛んでしまいましたが、まだフリーで撃てるようです。

後半39分、ジルーの得点で、チェルシーが1点を返します。

アスピリクエタのクロスを下にたたきつける、お手本のようなヘディングシュートでした。

後半40分、アリに代えて、ウィンクスの投入です。

結果3-1で、トッテナムが勝利しました。

トッテナムは、最高の戦いが出来ましたね。

怪我人も多い中で、結果・内容共に最高でした。

全く不満がありません。

一方チェルシーは、優勝争いに黄信号が点滅です。

一時的ですが、即効性のある解決法としては、ジョルジーニョをスタメンから外してしまうことです。

チェルシーにとって中核の選手であろうということで、対戦相手は用意してきた対策が100%機能してしまいます。

しかしジョルジーニョがいないこともあるとなれば、そればかりに集中できなくなるのです。

昨年はいなかった選手なので、とりあえず外しても、選手たちは昨年の形に戻るだけなので、戸惑いはないはずです。

そのポジションには、元通りカンテを置きましょう。

アンカーにカンテがいる形はとても強力なので、本来の強さを取り戻す、いいきっかけになると思います。

プレミアリーグ第13節 ウェストハム vs マンチェスター・C(11/25) 試合後感想

13位のウェストハムと、首位のシティの対決になります。

ウェストハムは、前節はハダースフィールドに、あわや負ける寸前まで追い詰められるなど、大変苦戦しました。

アウェイで苦戦した部分も、あるのでしょう。

とはいえ、攻撃の選手たちが躍動し、地力で勝ち点を引き寄せました。

今節はホームですが、相手にシティを迎えます。

苦しい戦いになりますが、良い内容で次につなげたいですね。

一方シティは、マンチェスター・ダービーを制し、現在最高の状態です。

本当は最終目標がCL制覇なので、ピーキングを間違えています。

負けていい試合は当然あるのですが、実は負けた方がいい試合があります。

それがホームでの、ユナイテッド戦でした。

ここで負けておけば、アウェイでのユナイテッド戦でのモチベ―ションは最高の状態になったはずです。

そして大事な3月、4月を、強豪と当たる時期を、良い状態で迎えることが出来たのです。

バイエルンで繰り返したミスを、また繰り返してしまうのでしょうか。

ペップには、プレミアの関係者がみな期待しているだけに、頑張ってもらいたいです。

目先の戦いではなく、シーズンの後半戦に向けた調整を、この試合から始めてほしいです。

スタメンの発表です。

ウェストハムは、ノーブルが帰ってきましたが、控えです。

アントニオを、左SHに抜擢しました。

フェリペ・アンデルソンは、トップ下に移りましたね。

アルナウトビッチ、ディアンガナとの距離感が近いので、また違う化学反応にも期待です。

控えには、ついにキャロルが帰ってきました。

ハンマータイプの彼の帰還により、無理やりゴールを奪う形が出来ます。

この試合、何分出場できる状態かは分かりませんが、万全ならば迫力満点なので、是非見たいです。

シティは、ラポルトの相方が今節は、オタメンディです。

ストーンズは、ベンチでお休みです。

CLに向けて、マレズもコンパニーもベンチから戦況を見つめることになるでしょうが、よほどのことが無い限り、寝ててもいいと思います。

メンディの怪我の影響で、左SBには、デルフが入りました。

彼はサイドライン近辺のボランチになる予定なので、シルバは守備の負担から解放され、自由にやれることでしょう。

図抜けた実力の持ち主なので、また大活躍しちゃうでしょうね。

ベルナルド・シウバとデ・ブルイネが怪我で不在なので、シルバは万が一にも怪我できません。

とっとと勝負を決めて、休ませてあげたいところです。

前半1分、言ったそばから、シルバがアルナウトビッチに轢かれました。

後ろからだったのでかわせませんでしたが、フェルナンジーニョにはせめて、声をかけてほしいです。

出来ることなら、プロテクトしてあげてほしいですね。

フェルナンジーニョは、もっと声を出すのが課題ですかね。

これまでの活躍を鑑みれば、声を荒げても、周りは従ってくれるはずです。

口やかましいタイプではないのでしょうが、チームの為に、ピッチ上でのみ性格を少し変えてほしいです。

現地の予想では、ラポルトが右のCBで、オタメンディが左のCBでしたが、やはり逆でした。

また、アントニオがトップ下でした。

彼はサイドの方がやりやすそうに見えたので、こちらは意外でした。

前半8分、シルバの右45度のシュートが、この試合初シュートになりました。

サイドネットを外からなめる、惜しいシュートでした。

前半10分、シルバの得点で、シティが先制です。

ウォーカーが力強いドリブルで持ち上がると、右サイドでパスを受けたスターリングが一人も躱すことなく、中に小さなクロス、シルバはワンタッチで触るだけでした。

ものすごく簡単に、とってしまいましたね。

クロスを、シルバが最終ラインから飛び出すタイミングに合わせるだけでした。

もはやドリブルでかわす必要性すらありません。

シルバの手にかかると、フットボールがとても簡単なものに見えてきますね。

前半18分、スターリングの得点で、シティに追加点です。

今度は左サイドから、サネが縦に突破すると中にグラウンダーのクロス、スターリングが先に触って、流し込みました。

こちらは、サネとスターリングのトップスピードに依拠した得点です。

スターリングの今シーズンの活躍は、目を見張ります。

山のようにシュートを外していた人とは、同一人物と思えなくなってきました。

今シーズンは、昨シーズンのサラー並みに得点するかもしれません。

前半21分、今度はアントニオのシュートです。

アルナウトビッチのスルーパスを受けたアントニオは、フリーになっていました。

アントニオをGKと1対1にさせてしまったラポルトは、まだ隙がありますね。

シュートはエデルソンの肩に当たって枠外に飛びましたが、シティ守備陣は、完全に対応できていませんでした。

前半23分、ディアンガナが、デルフを振り切っていました。

クロスは明後日の方向に飛びましたが、これはチャンスです。

デルフはSBに必要なスピードは備えていないので、クロスは上げられてしまいます。

中にはアルナウトビッチとアントニオがいるので、クロスに合わせる方も強力です。

シティからすれば、アタッキングサードにボールを運ばれた時点で、かなり危険ですね。

しかしよくあることですが、この後はハーフコートになってしまいました。

シティのパススピードが速いだけでなく、ドリブルで抜きことのできる選手もいるので、迂闊に飛び込めず、ウェストハムの選手は引いて構えてしまっていました。

前半33分、サネの得点で、シティに3点目が入り、3-0になりました。

足が止まったころの、追加点でした。

フェルナンジーニョのロングパスから、スターリングがクロス、サネが抜け出して、バルビュエナには追い付かれたのですが、落ち着いて切り返してからのシュートになりました。

サネが受けたところまでは、2点目のそれと、左右が逆になっただけでした。

ウェストハムは、全く同じ攻略法でやられているので、これは失点が止まらなそうです。

せめて、得点はしたいところです。

複数得点は、十分に可能です。

前半36分、今度はデルフが、アルナウトビッチに轢かれました。

アルナウトビッチはまだまだ、殺る気は出していません。

ただのタックルのつもりです。

走ったところに、デルフがいただけなのです。

チームメイトを始末されたくなければ、フェルナンジーニョは勇気を出すしかないと思います。

前半43分、ウェストハムがCKを迎えました。

これはクリアされましたが、充分に可能性はありそうです。

前半44分、オーバーラップしたサバレタに、ディアンガナからスルーパスが出ましたが

、クロスを選択してしまいましたね。

シュートを狙っても、良かったと思います。

前半が終わって、0-3ですが、まだ終わらないと思います。

ウェストハムは玉砕覚悟で、点を取りに行ってほしいです。

逆にシティは、すでに仕事が終わったので、後はいかに時間を潰せるかです。

疲れをCLに持ちこさないように、注意するだけです。

HT終了後、マスアクに代えて、クレスウェルの投入です。

今更守備の改善は要りません。

攻撃の駒を入れてほしかったですね。

後半9分、ディアンガナに代えて、チチャリートが入りました。

後半に入って、アントニオとアルナウトビッチの位置が入れ替わっていたのですが、チチャリートの投入を受けて、アントニオは右SHに回りました。

後半12分、アントニオがGKと1対1を迎えられたのですが、シュートはゴールポストに当たって出てしまいました。

ウェストハムにとって最大のチャンスは、シルバからボールを奪えたことでした。

空中戦の競り合いでシルバからボールを奪い取ったオビアングですが、フェルナンジーニョに奪い返されてしまいます。

しかしこぼれ球を拾ったチチャリートが、デルフの裏を取ったアントニオにロングスルーパスが出しました。

30m超の長いパスでしたが、正確でしたね。

チチャリートは、生粋のワンタッチゴーラーであると、特化型であると思われていますが、実はアシスト技術にも優れています。

代表でも、そこがもっと表現できるチーム設計であれば、W杯でもあれ以上の結果を望めたかもしれませんね。

後半22分、フェリペ・アンデルソンに代えてルーカス・ぺレス、ギュンドアンに代えてフィル・フォデンの投入です。

ルーカス・ぺレスが右SHに入り、アントニオが左SHに入りました。

フィル・フォデンは、ギュンドアンのところにそのまま入りました。

後半28分、アントニオの素晴らしいクロスから、アルナウトビッチのヘディングシュートに繋がりましたが、ゴールの上に飛んでしまいました。

アントニオはスターリングの寄せをものともせずに正確なクロスを上げましたし、アルナウトビッチはラポルトフェルナンジーニョに挟まれながらも、問題なく打てていました。

やはり競り合いであれば、地上空中共に、可能性があるようです。

後半29分、スターリングに代えて、マレズの投入です。

後半30分、CKから、バルビュエナがフリーでヘディングを撃てました。

下にたたきつけて逆サイドに抜けていきましたが、かなり惜しいシュートでした。

デルフが寄せようとしていましたが、間に合っていませんでしたね。

シティのセットプレイの守備は、完全にゾーンです。

バルビュエナだけではなく、ライスもチチャリートもフリーでした。

構造上仕方ないのかもしれませんが、正確なキックを持つチームには、いつかやられてしまう気がします。

後半35分、アグエロに代えて、ジェズズの投入です。

後半47分、サネのゴールで、シティが得点、4-0になりました。

マレズのスルーパスに抜けだした、ジェズズのマイナスのクロスに、左足でワントラップ、落ち着いてシュートしました。

結果4-0で、シティの勝利です。

ウェストハムは、色々と手は打ちましたが、機能したとは言えませんでした。

控え選手も、コンディションは上がってきたようですが、チーム力に還元するまでには至っていませんでした。

チチャリートとクレスウェルの活躍は素晴らしかったのですが、彼らはほぼスタメンなので、その活躍はあって嬉しいものではなく、なければ困るものです。

出番をもらえていない新加入選手も多いので、もっとできると思います。

チームの形が出来てきた中でこんなことをいうのは酷かもしれませんが、冬に人員整理を行うかもしれないので、最後のチャンスを与えてほしいです。

一方シティは、前半で試合を終えてしまいましたね。

課題が無いわけではありませんが、そこを衝かれるほどのチームと対戦する機会はそれほど多くはありません。

弱点を改善することなく、攻撃力で圧倒できるゲームが、アウェイのシティ戦までは続くでしょう。

プレミアリーグ第13節 ワトフォード vs リヴァプール(11/25) 試合後感想

7位のワトフォードと、2位のリヴァプールの対決になります。

ワトフォードは、リーグ戦直近2試合は、残留争いをするチームに苦しめられました。

グレイとディーニ―の2トップに戻して、初期の頃の勢いを取り戻して欲しいです。

ターンオーバーも駆使しているのですが、中盤と前線の控え選手の計算が立たないことが、悩みの種です。

まだ、ELを目指すチームではないと思うので、残留できればいいはずです。

ならば、あまり焦る必要もないのかもしれませんね。

前節も、相手の腰が引けていたために、幸運にも引き分けに持ち込めました。

少し余裕が生まれたので、この試合は玉砕覚悟で撃ち合ってもいいかもしれません。

今節の相手はここまで、プレミアリーグで最も堅い守備組織を披露しています。

そこから得点できれば、大きな自信にもなるでしょう。

一方、リヴァプールは、良い時期にやっかいな中堅チームと当たれました。

曲者は結局曲者でしかないので、相手の調子が悪い時に、しかもアウェイを消化できるのは、幸運です。

勝ち方としては最少得点での勝利で構わないのですが、問題はむしろチームマネジメントの方です。

怪我人が多く帰ってきて、みな出場機会を求めています。

この試合は、来週以降の過密日程に備え、控え選手に機会を与えてあげた方がいいかもしれませんね。

スタメンが発表されました。

ワトフォードは、ほぼベストメンバーです。

キャプ―が帰ってきたのが、朗報ですね。

最前線には、ディーニーが入ります。

トップ下にデウロフェウが入り、縦関係になるようです。

チャロバー、サクセス、グレイは控えからになりました。

リヴァプールも、ヘンダーソンが帰ってきました。

ワイナルドゥムと、ボランチを組みます。

最終ラインにはロブレンが入り、ヴァン・ダイクと組みます。

前線の4人が強烈なので、中盤のミルナーファビーニョ、ケイタは揃って控えです。

前線の4人の内、一人は休ませてあげてもいいような気がしますが、調子がいいのでしょう。

疲れさせ過ぎないよう、気を付けてほしいです。

前半1分、オフサイドになりましたが、デウロフェウがヴァン・ダイクを抜き去って、ネットを揺らしました。

早速素晴らしいシュートでしたね。

デウロフェウは、ディーニーといい関係を築けているようです。

前半5分にも、ワトフォードのゴール前で、リヴァプールのダイレクトプレーがありました。

ロブレンの縦パスをフィルミーノがフリック、サラー、シャキリ、再びサラーとつないで、最後はフィルミーノの下へ送りましたが繋がりませんでした。

パスを受けた選手が足を止めずに動き続ける、素晴らしいコンビネーションでした。

サラー、マネ、フィルミーノのトリオの得点が減っていますが、現在はそこにシャキリを入れた、カルテットの連携を深めている最中です。

より破壊力のあるものを作り出している最中なので、少しだけ停滞しているのです。

3か月後には、すごいものが出来そうですね。

CL制覇に向け、視界良好です。

前半10分、リヴァプールにも危ないシーンがありました。

ロブレンのバックパスを受けたアリソンが、フィルミーノに縦パスを入れようとしたのですが、ドゥクレにカットされてしまいました。

ほんの10mの縦パスで、エリア内にいるデウロフェウにスルーパスを出されてしまいましたが、ヴァン・ダイクがなんとかクリアしました。

流れの中から、フィルミーノが大分深い位置まで下りてきていましたが、前線に戻ろうとしていたために、噛み合いませんでしたね。

危なかったです。

とにかくつなごうとするので、こういうシーンもあります。

ここまで、リヴァプールが、わずかにリードしているだけです。

ワトフォードも寄せの速さといい、パスの技術といい、オフザボールの動きといい、大変レベルが高く、密度の濃いゲームが展開されています。

今シーズン最初のころに見せた、積極性をいかんなくみせています。

前半21分にも、ドゥクレの前線でのカットから、デウロフェウのアタッキングサードでのショートクロスに繋がりました。

前半24分、ワイナルドゥムのクロスをフォスターが弾いたのですが、その際キコと空中で接触してしまいました。

飛び膝蹴りが、胸に入ってしまったようです。

脳震盪を起こしたかと心配されましたが、とりあえずは問題ないようです。

この後は、ワトフォードがほとんどキープできなくなってきました。

徐々にリヴァプールが押し込み、ワトフォードの2トップも自陣に下がって構えることを強要されています。

前半35分を過ぎて、ここまで、シュートがありません。

前半38分、フィルミーノがキャプ―からインターセプトし、ゴール前で初シュートです。

GKの目の前にいきましたが、ようやくこの試合初シュートが生まれました。

前半39分には、カウンターからぺレイラのシュート、試合が動いてきましたね。

アリソンの横っ跳びの素晴らしいセーブで、試合が締まります。

こちらも初シュートになりましたね。

前半40分、マネのシュートがありました。

これもフォスターに防がれましたが、マネでなければ、シャキリのスルーパスに反応できなかったでしょう。

足の速い選手は数多くいますが、その武器を最大限生かしきっています。

前半41分、今度はCKから、珍しいサラーのヘディングです。

キッカーのシャキリが、かがみこんで飛行機ポーズのようなサインを出していました。

結果大外から、サラーがフリーで走り込んでいましたね。

たたきつけるお手本のようなヘディングシュートでしたが、フォスターの素晴らしいキャッチに遭いました。

前半は、シュートがワトフォードにわずかに1本、リヴァプールに3本しかなかったにもかかわらず、緊張感のある激しい戦いになっていました。

戦術的にも、ボールコントロールの上でも、高い技術の応酬が繰り広げられていました。

体力を燃やし尽くす戦いではないので、この続きが後半もやろうと思えば、できます。

しかしこのままでは得点することがお互いに難しいことが分かってきたので、どちらかが動きを変えてくるはずです。

1点がどんどん重くなってきたので、点の取り合いが得意なリヴァプールも苦しいですね。

後半5分、マネのシュートがゴールポストを叩きましたが、オフサイドでした。

ロバートソンからの、同サイドでの縦のフライパスでマネが抜け出す、得意のプレーでした。

これでは、ワトフォードの最終ラインは上がれません。

後半7分、完全に押し込んだ中で、アーノルドがクロス、フィルミーノはオーバーヘッドを狙いましたが、ヒットしませんでした。

ずっと、ワトフォード陣内でのプレイが続いています。

後半9分、ワトフォードに、チャンスが訪れました。

エリア内の飛び込んだヒューズの右足の膝を、ロバートソンが蹴ってしまいました。

スパイクの裏でいってしまったので、PKが妥当な気がします。

なぜか流されてしまいましたね。

今年はVARが無いので、仕方ありません。

前半12分、デウロフェウに代えて、サクセスの投入です。

後半14分、ヘンダーソンにイエローです。

サクセスがロングカウンターに抜け出そうとしたので、振り回して投げ飛ばしました。

ただ、サクセスが先に服を引っ張ってますね。

かなり乱暴に見えましたが、引っ張られた反動でより大きな挙動になっただけのようです。

後半21分、サラーの得点で、リヴァプールが先制です。

フィルミーノのスルーパスに抜けだした、マネのグラウンダーのクロスに合わせただけですが、スピード感に溢れた、サラー&マネ&フィルミーノのトリオらしい、得点でした。

ワトフォードの選手たちが疲れてきて、少しづつ間延びしてきたので、リヴァプールのアタッカー陣の仕事ができる余地が、生まれてきていました。

後半28分、シャキリに代えて、ミルナーの投入です。

もっと早く、得点した直後くらいには、休ませてあげても良かったかもしれませんね。

後半29分、ヒューズに代えて、グレイの投入です。

後半30分、アーノルドの得点で、リヴァプールが追加点です。

ゴール正面ほんの少し右寄り、26mの位置からの直接FKでした。

イングランド代表は、右はトリッピアーが担当していますが、名乗り上げるに十分な正確なキックでした。

ベッカム系の、個性的なキックですね。

そもそもは、フィルミーノをマリアッパが引っ張ってしまったのが、FK献上の原因でした。

引っ張合いでお互いさまでしたが、もう少しばれないようにやるべきでしたね。

後半35分、ヘンダーソンが副審に暴言を吐いていましたが、主審は見逃しましたね。

直に話して、ヘンダーソンを落ち着かせていましたが、彼は一歩も引いていませんでした。

後半37分、ヘンダーソンがカウンターに抜けだすキャプ―を引き倒し、レッドカードをもらいました。

一発レッドでしたが、これまでの蓄積もあるのでしょう。

巧みなインターセプトを何度も繰り出すなど、プレイ自体は素晴らしかっただけに残念です。

感情をコントロールできずに、審判を敵に回すなど愚の骨頂です。

大前提として、アウェイなので、公正・公平なジャッジは、観客が許しません。

加えて、主審が歩み寄ってくれていただけに、なおさらです。

残り時間も少ないので、この試合は乗り切れるかもしれませんが、キャプテンにあるまじき、愚かな行為でした。

これまでレギュラーの座は安泰でしたが、今シーズンはライバルが増えたこともあり、焦りを生んでいたのでしょう。

それでもチームを優先するのが、キャプテンの務めです。

これまで、素晴らしいキャプテンシーを発揮していたことを、思い出して欲しいですね。

CLのパリ戦は出られると思うので、落ち着いて、ただちに自分を取り戻して欲しいです。

ダービーは、忘れましょう。

後半40分、サラーに代えて、ファビーニョの交代です。

後半41分、ぺレイラのゴール前からの、惜しいシュートがありました。

巻いて蹴るイメージだったのでしょうが、大きく枠の外に飛んで行ってしまいましたね。

後半44分、フィルミーノのゴールで、3点目、リヴァプールがとどめを刺しました。

ロバートソンのクロスに正面でマネが合わせましたが、フォスターがセーブ、弾いたところに詰めるだけでしたね。

後半46分、フィルミーノに代えて、マティプの投入です。

結果3-0で、リバプールが勝ちましたが、そこまでの差はありませんでした。

2点目が入るまで、かなりの緊張感の中で進んでいたからです。

しかしワトフォードは勝てそうにないな、と感じたのも事実です。

がっぷり四つで組み合った結果、実力差を思い知らされた格好です。

ただ決して絶望的な差では、ありません。

それにリヴァプールは、CLで優勝を狙うチームなので、そこと真っ向勝負できたことはいい経験になったと思います。

今後も上位陣と戦うときには、逃げずに正面から向き合うことで、さらなる成長を迎えられると思います。

リヴァプールは、ヘンダーソンの精神面だけが不安要素ですね。

プレイは素晴らしかっただけに、変な心配事が増えました。

CLを乗り切って、最大の山場である、来週のダービーを迎えましょう。