Group A エジプト・アラブ共和国 vs ウルグアイ東方共和国 展望
特に理由もなく、タイトルに国の正式名称を書いているのですが、エジプトとウルグアイって共和国なんですね。知りませんでした笑
新しい発見があるのも、ワールドカップの良いところです。
ところで、エジプトとベルギーの親善試合は衝撃的でしたね。0-3でエジプトは良いところなく破れました。
エジプトをダークホースとして挙げている識者も多くいる中で、心配された方も多いのではないでしょうか。
しかし、あくまで親善試合だったので気にすることはありません。
エジプトはテストをしていたので、敗北は許容範囲内でした。
まず守備陣なのですが、マンツーマン気味にベルギー攻撃陣にあたっていました。
かなりディフェンスラインも高かったと思います。
エジプトの正GKエル・ハダリは45歳、W史上最高齢であり、昨今のノイアーやエデルソンのように動き回ったりしません。
守備範囲も、何なら一番狭いくらいです。
つまり彼を使うなら、ディフェンスラインは深くしなければ、守れません。
彼を使っておきながら、ディフェンスがフォアチェックに積極的なのは、驚きました。
事実2失点は、このちぐはぐさによるものだと思います。
しかしもし、第2GKのエル・シェナウィを使うなら、話は変わってきます。
彼は、いわゆるスイーパー・キーパーと呼ばれるタイプで、彼が出てきてからは全体をコンパクトにしながらも、押し上げていく戦い方がハマってきました。
これはエース、サラーの攻撃力を警戒した対戦相手が引いて守ってきたときにそれをこじ開けるための、コンビネーションを構築していたとみるべきでしょう。
ただ、エジプトはこれまで、リトリートする際、トップ下のサイードがサラーの代わりに右サイドを埋めていました。
今回そういった動きがなく、両ボランチの脇はよく空いていたのが気がかりです。
両ボランチのエルネニー、ハメドがイエローをもらっていたのも気になります。
また、サラーはこの試合出場しなかったのですが、代わり出ていたワルダ、そしてトレゼゲ、ソブヒといった快速アタッカーが活躍していたのが印象的でした。
カウンターは本当に鋭いチームです。
一方でウルグアイは、本当に強いチームです。
あまり隠し事をすることなく、正攻法で相手を押しつぶせるチームです。
ボランチに若い選手が多いのが数少ない弱点ですが(ボランチは、ピッチで最も時間的空間的余裕があるため、フットボールIQや経験値でフィジカルを圧倒することが可能です。よって、ベテラン向きといえます)、フランスやモロッコ同様、最も伸びしろの大きいチームといえそうです。
あまり人気がない(ウィリアム社による優勝オッズでは12位の43倍)のがとても不思議で、大会中にどんどん成長していきそうですし、優勝しても、おかしくないと思います。