2018 FIFA W杯 Group Bポルトガル共和国 vs スペイン王国 試合後感想
大一番ですね。
この試合のおかげで、起きていられました笑
皆さんも同じなのではないでしょうか。
試合前の練習で、ナチョばかり映してましたね。
出るの!?と思ったら、出ましたね。右SBで。
カルバハルが怪我しているとはいえ、アスピリクエタとオドリオソラは?
そしてイアゴ・アスパスは?
なぜジエゴ・コスタ?
疑問はありますが、好ゲームを期待しましょう。
~前半開始~
早速ですが、前半4分、ポルトガルの得点です。
PKでしたが、ロナウドの見事なゴールでした。
しかしそのPKの判定自体は、間違っていると思います。
審判も素晴らしいジャッジをすることで、トーナメントを勝ち上がっていきます。
ロナウドは騙すのが巧いので、しょうがない部分もありますが、主審のジャンルカ・ロッキさんは、今大会今後は難しいかもしれません。
今大会から、VARを使用できます。
審判も人間ですから、ミスがしょうがないのですが、VARで解決できる部分は間違えてはなりません。
スペインはジエゴ・コスタを起用しているので、意外とクロスを使ってきます。
ロペテギ監督の頃はやらなかったであろう、戦術です。
他に詰める人がいないので、可能性は低いと思うのですが、どうでしょうか。
前半20分、イニエスタの妙技炸裂です。
シルバが決めてくれれば、完成でしたが、スローでよく見ないとわからないことができてしまう、相変わらずの天才的なプレーでしたね。
前半24分、スペインの得点です。
ジエゴ・コスタのゴールで追いつきました。
ゴール直前のジエゴ・コスタのペペに対するぶつかりあいも、ファウルじゃないでしょうか。
なぜか帳尻があってきました。
イアゴ・アスパスの方がチームと合うんじゃないかと思っていましたが、コスタの強引さが実を結びました。
イスコの、ゴールポストに当たったシュートは惜しかったです。
ものすごく上手いのに、なんか惜しいのが、彼です。
もう少しフットボールIQが高まれば、きっとシルバ・イニエスタレベルに到達できるはずです。
これを機に、スペインの猛攻が始まります。
前半26分、マヌエル・フェルナンデスがイエローカードをもらってしまったのは、ポルトガルの左サイドのプレス強度に影響するかもしれません。
度重なる決定機もなかなか決められません。
前半34分のイニエスタのシュートも、惜しかったです。
追加点まで、もう少しだと思います。
前半39分、ポルトガルのCBのビルドアップ能力の低さが露呈しました。
ポルトガルはちょっと、打つ手が無くなってきましたね。
弱りました。
そんな中、40分に起きた、ぺぺのジエゴ・コスタへのスライディング(TVではロナウドがブスケッツに繰り出したものが映し出されていますが)は、完全に足裏で突き刺しています。
なぜカードが出ないんでしょう。
前半44分、カウンターからポルトガルが勝ち越し点です。
GKのロングフィードから二回のパスで決めた、ロナウドの素晴らしいゴールです。
正直まあまあ正面に蹴っているように見えたので、なぜデ・ヘアがコースを見誤ったのか分かりませんが、威力は文句なしです。
とはいえ、スペインのパスワークも、その後のロナウドの2点目も実に素晴らしかっただけに、審判が存在が気になって仕方ないです。
しかし、あっという間の前半でしたね。
ロナウドは既に十分活躍しましたが、彼も含めて両チームとも活躍してほしいです。
そのためには、決定力が少々気になりますが、スペインは同じやり方で、問題ない気がします。
一方ポルトガルは、2点目が取れるまで、かなり苦しかったです。
あのゴールでかき消されましたが、試合はスペインに完全に支配されていました。
後半25分くらいまで粘れれば、疲れたところを、フレッシュなWGできりきりまいにできるので、そこまでロナウドが保ってくれないと困ります。
スペインはロナウドにナチョをマンマーク気味(ロナウドが流動的なので、あくまで持ち場の中でということになりますが)につけているので、交代枠も一つ残しておかなければなりません。
意外と慎重な立ち上がりになるのではないでしょうか。
~後半開始~
当初想定されていた通り、スペインはこれまでと同じポゼッションで、ポルトガルは左サイドを起点に右でフィニッシュしようとする形で攻めてきました。
後半10分、スペインが再び同点に追いつきました。
イニエスタのドリブル突破がファウルを誘い、ジエゴ・コスタが得点です。
さらに後半13分、ナチョの得点で、スペインが勝ち越し点が入り、スペインが立て続けに加点。
逆転してしまいました。
シルバのボールキープも相変わらず素晴らしかったのですが、ナチョのゴールは、今大会ここまでベストゴールです。
相当難しいシュートで、とてもDFが打てるものではないと思います。
この時、スペインが5人の中盤なのに対し、ポルトガルは4人、ロナウドは守備をしませんし、ゲデスは組み立てに参加しないので、完全に数的不利、どうにもなりませんでした。
起きてしまったあとでは何とでも言えるのですが、後半開始の時点で、失策を認め、ゲデスに変えて、アドリエン・シルバを入れるべきではなかったでしょうか。
ゲデスはずっとナチョにつかまっているので、サイドでは機能しにくいようです。
後半22分、マリオが入ってきました。
彼によって、もうすこしボールキープできる時間が増えると思うので、チャンスができると思います。
代わったブルーノ・フェルナンデスは、持ち味の二列目からの飛び出しがほとんど出せませんでした。
スペイン相手では、キープもままならないのでしょうがなかったと思います。
後半23分、ポルトガルは立て続けに交代、クアレスマの投入です。
中盤の守備もしながら、チャンスメイクもフィニッシュも期待されます。
フォーメーションが4-2-3-1に変わりました。
ゲデスが左サイドに張り出したのですが、相変わらずナチョに捕まっています。
機能してしません。
ようやくスペインは、ティキ・タカに相応しいストライカーの登場です。
さらに突き放すことも考えられますね。
後半35分、ゲデスに代えてアンドレ・シウバの投入です。
それに伴い、ポルトガルは4-4-2に戻しました。
もうどうにもならないと思っていましたが、また追いつきました。
後半42分、ポルトガルが三点目です。
しかし、すごいですね。
まさに「戦術はロナウド」。
彼の日でした。
~試合終了~
スペインは、後半開始直後こそ、ポルトガルにカウンターの形も作らせていましたが、それ以降は完璧な試合運びでした。
選手交代を見てもポルトガルは振り回さていましたし、スペインのそれは当たっていませんでしたが、とても引き分ける内容ではなかったと思います。
あえて辛口に言うなら、CBの二人とGKのパフォーマンスが低調だったと思いますが、イニエスタもシルバも冴え渡っていました。
それにしてもロナウドでしたね。
後半20分くらいでガス欠になると思ったのですが、最後までよく走ってくれました。
よく分析してみないと分かりませんが、たった一人で決めています。
メッシを見ていてもよく思うのですが、戦術なんてスーパースターの前では、無意味かもしれませんね。
深夜まで起きていた甲斐がありました。