Group H コロンビア共和国 vs 日本 展望
あさって、いよいよ日本のW杯が始まります。
楽しみですね。
日本の決勝T進出を、私も期待しています。
グループリーグは3試合、コロンビア戦19日(日本時間21:00、NHK)、ポーランド戦24日(同23:00、日本テレビ)、セネガル戦28日(同24:00、フジテレビ)の予定です。
日本は勝ちあがるのは難しいとか、初戦は落としても大丈夫だとか、言われていますが、私はそうは思いません。
まず、きちんと対策すれば、グループステージ突破は十分に射程圏内なのではないでしょうか。
力の差がありすぎたり、天敵だったりすることはないと判断しています。
加えて、初戦は勝たなければなりません。
ここ最近の連続出場回数こそ、日本はコロンビアを上回っていますが、経験値は必ずしも上回っていないとみるべきです。
まだまだ日本はアウトサイダーであり、確実な勝利を積み重なければ、常連の風格は出てこないと思うからです。
早速ですが、コロンビア対策を書いていきたいと思います。
本来このブログでは、どちら側にも就くことなく、それぞれが相手に勝つための基本的なプランを書いてきました。
しかし、母国は特別です。ご了承ください。
まず、日本のメンバー選考なのですが、皆さんどう思われたでしょうか。
私には、”オールジャパン”に見えました。
”いま日本で一番いい選手を集めました”という感じです。
それの何が悪いのだと、思われる方もおられるでしょうが、本来戦いとは、情報戦であり、相手の弱点を見つけたら徹底的に突くべきものです。
コロンビア戦、ポーランド戦、セネガル戦でそれぞれ活躍できる人を集めて、23人以内に調整するものであり、そのチームに日本の一番いい選手が入っていなくても全く構わないのです。
オールジャパンとW杯対策チームが対戦して、対策チームがボロ負けしようと全く構わないのです。
もし日本で一番いい選手を外したら、メディアからのバッシングはすごいものがあるでしょう。
でも、それもどうでもいいことです。
「W杯に勝つためだけ」にフォーカスしてほしかったです。
そもそも日本人は、目的のみのフォーカスするということが、苦手な気がします。
途中過程や流儀、見ばえを大事にしがちだからです。
不満はこれくらいして、今からできる最善のプランを考えていきたいと思います。
先ほど天敵はいないといいましたが、正直ポーランド戦は正攻法での勝利は難しく、無理強いさせる展開にならなければ、勝ちは遠いです。
徹底的に長所を潰して、弱点を突いて、引き分けを狙うしかありません。
セネガル戦は逆に、引き分けは現実的です。
互いに初戦で勝っていれば、緊張感はあるものの、引き分け狙いの消化試合になるかもしれません。
よって、コロンビア戦、勝利が必須になります。
こうして、やや無理やりではありますが、勝ち点5での通過をもくろみます。
コロンビア対策として、最初は弱点を突きます。
まず、出場不可になった選手がいます。怪我をした左サイドバックのファブラとスキャンダルを起こした、左サイドハーフのカルドーナです。
左サイドバックに関してなのですが、代わりに出場するのはおそらく、ジローナで活躍したモヒカなので、戦術的には大きな変更はないでしょう。
なにかできることがあるとすれば、左CBとのコミュニケーション不足を期待して、ドリブラーが、ハーフスペースを突いていくのは効果的だと思います。
ペナルティーエリアのディフェンスの優先順位、カバーリングの間合いやタイミング等ギャップは必ずあるからです。
また、左サイドハーフは大きな変更があります。代わりに出るのは、ムリエルか、キンテーロです。コロンビアの監督は、不測の事態が無ければ、キンテーロは途中から使うと決めているようなので、まずはムリエル対策です。
そもそもカルドーナは、クラブでは左のウイングフォワードをしていますが、代表では、しっかりと4+4(4バックとフラットな4人の中盤)のブロック守備をサボりません。
これに対して、ムリエルはクラブではセンターフォワードをしているだけあって、得点嗅覚はあるのですが、サイドの守備はパスコースを切っていなかったり、チームの連動プレスに反応していなかったり、チームがポゼッションしているときに自分のポジションを修正していなかったりと、いい加減です。
トップレベルでの現代の左サイドハーフの仕事に慣れていないようです。
とすると、左サイドはモヒカ一人になる可能性もあります。
ドリブラーと、酒井宏の二人で、数的優位をつくれる可能性が高いです。ここを起点にできればと思います。
また、ハメスにマンマークを付けるべきだという案がありますが、どうなのでしょうか。
欧州CLでハメスと対戦したパリは、うまくいってないように見受けられました。
パリのロ・チェルソ、ラビオも、個人戦術としては日本人選手の多くと同じボールの奪い方を得意としています。
彼らと同等あるいはそれ以上のプレイを山口、大島に要求するのは酷です。
その対応が、そもそも正解でないとみるべきでしょう。
いわゆるメッシ対策は、彼にマークを付けるのではなく、彼にパスを出す人につけるのが正しいという結論があります。
パスを出す人である、シャビやブスケッツは足も遅く、ついていくのが容易だという側面もありました。
これと同じように、ハメスではなく彼にパスを出す人に激しいマークをするべきです。
さきほど、途中からキンテーロが出てくる可能性について触れました。
彼はムリエルとは違い、比較的左サイドハーフの仕事もできる選手ではありますが、どちらかといえば、ハメスによく似た選手です。
ハメスが二人いるようなものなので、ハメスにのみマークを付けた場合、キンテーロが活きてきてしまいます。
かといって二人同時に割く人員はありません。
なので、この二人に付けるマークの一切を放棄して、パスを出すカルロス・サンチェスにマン・マークを付けるのはどうでしょう。
激しいマークを嫌がり、最終ラインに降りたサンチェスにそれでも激しく付くことで、ミスを誘発しショートカウンターが発動できれば、得点チャンスが生まれます。
加えて、コロンビアの両CBは共に身体能力は素晴らしいですが、判断能力はいまひとつです。
それを助けようと、CBの1人が属するトットナムのボチェッティーノ監督は横パスを多めにできる環境をつくってあげていました。
どこまでもつく、激しいマン・マークと前線からのハイプレスが正解ではないでしょうか。
キーマンになりそうだった井手口、Jでの活躍が著しい永井謙佑の落選が、残念です。
原口、香川、柴崎に期待です。
彼らは今更、自分が良い選手かどうかを証明する必要がありません。十分な実績がありますから。
長々と書いてきた私が言うのもおかしいですが、内容はどうでもいいです。
勝てばそれが正解です。