Group E コスタリカ共和国 vs セルビア共和国 試合後感想
予定通りのコスタリカに対して、メンバー選考もままならなかったセルビアの対決になります。
個人的には、ややマンネリ感のあるコスタリカに、新しいスターが出てくることを期待してましたが、若手がキャンベルしかいませんね。
グスマンのスタメン入りには安心しましたが、目新しい発見はないかもしれません。
セルビアで注目しているのは、セルゲイ・ミリンコビッチ・サビッチ(以下SMS)です。
ミーハーで申し訳ないのですが、ラツィオ(セリエA)では分からなかったことが気になっています。
プレーエリア(ヒートマップ)の形です。
彼は、所属クラブでは3-1-4--2の4の右から2番目の位置でプレーしており、彼のプレーエリアの形は、横に狭く縦に広い楕円球でした。
攻撃も守備も前に出るのを得意にしているタイプは、トップ下向きです。
こういったタイプは、横や後ろの空間把握・状況把握能力が乏しい人も多く、ボランチ向きではありません。
両方できる人も多いので、勘違いされがちですが、本質的に違う仕事なのです。
イタリアのガリアルディーニ、フランスのポグバは足元の技術は問題ありませんが、現在のところ、頭脳に問題があります。
SMSも彼らと同じなのか、違うのか。
大会後はビッククラブに行くのでしょうが、バッチリ合うところに行ってほしいので、見極めたいです。
~前半開始~
ボラ―ニョスもコスティッチも出てきませんでした。
コスタリカは、4年前は完全にサプライズチームでしたが、浮つくこともなく、すっかり強豪チームになっていましたね。
ボラ―ニョス不在でもいつもと変わらず、3-4-3というか5-2-3の守備は堅く、ブライアン・スミスからアイディアのある攻撃が繰り出されていました。
独力でなんとかしてくれるタレントがいないのが、応援しがいはありますが、物足りないところです。
セルビアは懸念されていましたが、最終ラインが不安定ですね。
SMSもトップ下での出場になり、前述のポイントを見極めることはできなさそうです。
交代カードを含め、後半を楽しみにしたいです。
~後半開始~
コラロフのFKは見事でしたね。ナバスはなぜ、ファー寄りに立っていたのでしょう。
立ち位置に疑問が残ります。
ついに、ボラ―ニョスが出てきました。
セルビアは引きすぎても危険で、ポゼッションでも対抗できないようです。
空中戦しかないかもしれません。
コスタリカは、ボラ―ニョスのおかげで、左からも攻めることができそうです。
イヴァノビッチが一枚もらっているので、もっと左に集めていいと思います。
ところで、ミトロビッチは決定力はそこまでではありませんが、素晴らしいチームプレイを繰り出していましたね。
とても機能していました。
一方で、卓越したソリストだったリャイッチは、ちょこっと機能するチームプレーヤーに成り下がってしまいました。
やはり適材適所はあるようです。
今後、彼が輝くのも見たいですが、セルビアのベストの布陣に彼は存在しないのかもしれません。