Group F 大韓民国 vs メキシコ合衆国 試合後感想
前の試合、相手にPKを与えてしまったキム・ミヌが使われるようで一安心です。
パク・チュホが戻ってこれなかったのは残念ですが、キムに期待したいと思います。
ク・ジャチョルも見たかったのですが、個人的にはスピードスターのムン・ソンミンが楽しみです。
メキシコは、ドイツ戦の戦術は見事の一言。
韓国戦も何か用意しているのか、ワクワクしますね。
どちらがフィジカル的な優位を得るのでしょうか。
~前半開始~
右SHのムンのタックルが激しいです。
ただ連動していない。
右SBイ・ヨンが再び攻守に酷使されています。2試合続けて。
同サイドのパートナーが定まっていないのが、問題なのだと思います。
ムンはもっと、彼を助けてやってほしいです。
ソンの最初の決定機は、そもそも自身のハンドでしたね。
そうこうしているうちに、PKが決まってしまいました。
メキシコリードです。
ミスです。許されませんが、韓国は切り替えるしかありません。
39分のソンのカット・インは迫力充分でした。
メキシコの右SBを務める、エドソン・アルバレスは付いていけてないです。
かといって、右CBのカルロス・サルセードとスイッチするわけにはいかない。
CBの片方は、スピードのある人じゃないと苦しいです。
どちらかが必ず空いてしまうなら、真ん中よりサイドを空けるほうがましです。
明確な弱点が露呈指定してしまいましたが、決定機はメキシコの方が多いので、現状収支はプラスです。
ロサーノか、ソンか。
チームを勝たせるのは、どちらでしょうか。
~後半開始~
せっかくイ・スンウがカットしたボールをもらっていたのに、ソンはチャンスを潰してしまいました。
一方、そのカウンターのカウンターで追加点を決めたメキシコ。
素晴らしいアシストを決めたのは、ロサーノでした。
後半半ば過ぎになると、メキシコの時間稼ぎの巧さが目立ってきました。
素晴らしいソンの得点はありましたが、メキシコが勝利しました。
ところで、韓国は今回も従軍している選手がいます。
正直やってられません。兵役免除してほしいです。
ただし条件があります。
韓国で兵役免除されるのは、スポーツで大きな功績を残した人だそうです。
はっきりした基準は判りませんが、どうもオリンピックならメダル、サッカーワールドカップではベスト16以上が対象のようです。
条件が厳しすぎます。
今回従軍している選手が、どんな部隊・部門に配属されているかはわからないのですが、軍隊での訓練がフットボールに有益とはいえません。
まず、必要の無い筋肉は付けるべきではないからです。
肉体的に厳しい訓練を課される場合もあると思いますが、フットボール選手としては良くない影響があります。
日本でも、前園真聖選手が若いころはすごい選手だったのですが、年を重ねて難しくなってしまったという経緯があります。
あの頃言われたのは、つけるべきでない、太ももの前の筋肉をつけてしまったのではないかということでした。
この意見が正しいかは分かりませんが、少なくても軍人として身につけるべき筋肉と、アスリートがそれぞれの種目で身につけるべきそれは違うはずです。
ポルトガルでは、ボールを使わないトレーニングは有害だ、とすら言われています。
加えて、フットボール観戦・分析による勉強がままなりません。
日本でもJリーグが開幕するまで、日本代表の選手たちですら、社会人として働いていらっしゃいました。
近年フットボールは年々複雑になり、一人一人のフットボールIQの高さが必須となってきています。
日々の勉強が欠かせなくなってきているのです。
社会人をされながら勉強するのは、不可能ではありませんが困難であることは間違いありません。
兵役はもっと制約が多いと思います。
服役しながらフットボーラーとしてレベルアップするのは、おそらく不可能です。
私の知っている限り、韓国人は真面目で誠実な人が多い印象です。
真面目すぎて冗談が通じず、つまらないなと感じることさえあるほどです。
もちろん韓国人にも真面目一辺倒でない人もいるかもしれませんが、従軍によってむしろ柔軟で自由な発想が奪われると思います。
そして、フットボールは騙しあいです。
時には見方も騙すことも必要なのです。
言い訳をしても意味はないのかもしれません。
でも、悔しい。
とはいえ、メキシコをたたえることを忘れてはいけません。
彼らは勝利に値するかはともかく、とても素晴らしいプレーをしたのは事実です。
韓国はまだ可能性は残っていますが、厳しいですね。
もっとやれたと思います。