Column vol.2 佐藤美希さんはサッカーを知らない?
佐藤美希さんという方が、NHKのW杯の試合前直前放送によく出てきます。
試合前の放送をほとんど見ていないので、ちらっと見たことがあるだけであまり知らないのですが、ネットニュースによると、選手の名前を言い間違えたり、的外れな質問をするそうです。
サッカーの知識が無い、と激しくバッシングされているそうです。
しかし、そもそもサッカーの知識のある方は、日本国民にどのぐらいいるのでしょうか。
岡田武史前監督がセネガル戦で「俺はサッカーのことが解らない」とおっしゃっていました。
将棋の羽生善治さんも同じことをおっしゃっていました。「私はまだ将棋のことが解らない」と。
この二人を引き合いに出した後に、自分の話をするのはあまりにも恐縮なのですが、私は2002年の日韓大会以来のフットボールファンです。
このブログを読んでくださっている方にはわかっていただけるかもしれませんが、少なくても、基本的なルールは把握しているつもりです。
例えば、フットボールが何人で行われるスポーツなのかぐらいは、知っているつもりです。
それでも、74年のオランダ代表の映像を見たとき、フットボールが11対11で行われるスポーツだということを、信じられませんでした。
TVの映像では、ピッチ全てを映すわけではありません。
だから、確実に2,3人多いよねと思いました。
FW、MF、DFに各一人ずつ、ヨハン・クライフいるよね、と。
また、GKと一部のプレイを除いて、選手は手を使ってはいけないスポーツだということも知っています。
しかしライカールト以降のバルサを見たとき、ロナウジーニョのプレイに恋に落ちました。
人間が、脚だけであんなプレイができるわけありません。
きっと、ひとりだけ手を使っていたに違いないのです。
前言撤回します、基本的なルールも分かっていませんね。
ところで、私はそもそも、たとえ技術は高くても、専門性の無いアナウンサーという職業にあまり好感を抱いていません。
自分の思想にしっかりとした軸があり、勉強し続ける意思のある、ジャーナリストのような方に、伝えて欲しいのです。
私にとっては、有名な大学を良い成績で出てなくても構わない、若くて美人じゃなくても、アナウンス技術が高くなくても構わないのです。
関係ないですから。
豊富な知識をまだ持ち合わせていなくても、不断の努力をし続ける意思とその源泉たる探求心を高く評価してしまっています。
そこには、自分はまだまだ何も知らないという、謙虚さが地盤があることでしょうから。
つまるところ、主に見た目によって好感度が高い、若いアナウンサー、キャスター、お天気お姉さんの伝えるニュースを優先的に見ていません。
ところで、佐藤さんの代わりに出てきた女性アナウンサーは、好感度の高そうな才女にみえました。
フットボールに興味あるのでしょうか。
彼女に対してではなく、彼女をキャスティングしたプロデューサーには、これからも視聴者のための放送を心掛けていただきたいです。
最後に。彼女のことも、佐藤さんのことも、私は批判することができません。
なぜなら、私はフットボールのことを何もわかっていないのですから。
批判されている方は、きっとフットボールに精通されているのでしょう。
羨ましい限りです。