Group F メキシコ合衆国 vs スウェーデン王国 試合後感想
上手さのメキシコとフィジカルコンタクトに強いスウェーデン。
昨日ゲームは、ながら見でしか確認していないのですが、はっきりと特徴が表れていたようです。
置かれた状況は似ていますが、中身も似てくるのか楽しみです。
~前半開始~
中身は似ていませんね。
持ち味が違うので、当然ではありました。
メキシコはクロアチアと違って、ボランチが長時間ボールを持つことがありません。
3列目はなるべく簡単のボールを捌いて、FWと攻撃的なMFにいい形で持てるように渡そうとしています。
スウェーデンは、アイスランドと比べて中盤の攻守分業がはっきりしている印象です。
攻撃により少ない人数で攻めることで、リスク管理しているようです。
相似点もあります。
パスワークで翻弄するチームと、デュエルの強さを武器にセットプレイに光明を見出そうとするチームの対戦になっている点です。
前半も15分くらいが過ぎた頃、メキシコの狙いが見えてきました。
スウェーデンに負けないくらい、球際に強めにいっています。
危ないです。この戦い方でいいのでしょうか。
そもそも引き分けで十分です。それで1位になります。
持ち味の華麗なパスワークだけでは難しいとみている、ということでしょう。
しかしいくらベスト16でブラジルと当たりたくないとはいえ(2位に絶対なりたくないとはいえ)、けがのリスクをおして、頑張りすぎです。
まるで度胸試しです。
身体の強いスウェーデンの選手の方が、カードをもらいやすいとみて、自分たちがけがしてでも構わないという、脅しをかけています。
相手を怪我させた方が負け、みたいな。
やり口がチンピラです。
メキシコは、この試合ベストメンバーなのに、けがしても構わないのでしょうか。
ずっと先のことなど考えない、次のベスト16に全てを懸けているのが、伝わってきました。
~後半開始~
メキシコは後半開始、なぜか少し消極的でした。
ハーフタイムに混乱があったのかもしれません。
そもそもチンピラスタイルは、弱者が選ぶ戦い方として、アリです。
しかしどんな戦い方も、使いこなせないと意味がありません。
迷いを感じさせました。
彼らは戦い方を間違えてしまったといえるでしょう。
自分たちが消化し、積み上げてきたものを信じるべきだ、と言いたいところですが、メキシコは臨機応変に多くの戦い方ができるのが、持ち味でした。
しかしそれは言い換えれば、確固たるスタイルが無いとも言えます。
加えて、日本を含めて、直前に監督を変えて全てをリセットしたチームであっても、結果を出しているチームはあります。
もう何が正しいのか、分かりませんね。
フットボールはかくも難しい。
ゆえに私たちは夢中になるのかもしれません。
メキシコはこの試合前の時点で、非常に優位な立場に立っていました。
しかしとても苦しみました。
全く油断はしていなかったでしょう。
それでも戦術選択ミスで、敗退寸前でした。
日本も比較的優位な立場です。
同じ轍を踏まないよう、祈りたいと思います。