Quarter-Finals ウルグアイ東方共和国 vs フランス共和国 試合後感想
死闘を乗り越えたウルグアイと、余勢を駆って乗り込んできたフランスの戦いです。
カバー二とマテュイディが怪我で出場できない中、ゴール前の攻防が激しくなりそうな一戦です。
二人の代わりは、ストュアニとトリソでした。
ストュアニは今大会2試合目で、すぐ試合に入れるかは分かりませんが、マキシ・ゴメスよりは万能型なので、エース二人とほとんど組んだことは無いのですが、スアレスもそこまで苦労しないかもしれません。
トリソは、バランサーとしての能力であれば、ポグバを凌駕します。
この試合、中盤をどちらが制するか、がポイントになりそうなので、起点になりうるエンゾンジの方が良かったかもしれません。
とはいえ、あらゆる状況、ポジションに対応できる順応性であれば、トリソはフランスの中盤の選手の中で最も優れているので、フランスにとって難しい展開になれば、彼の存在に救われることになるかもしれません。
チームとしては、セットプレイであれば、ウルグアイに一日の長がありそうなので、フランスは工夫しなければなりません。
そもそもセットプレイにあまり持ち込ませなければ、フランスに勝利が近づきます。
さらにフランスは、エムバぺのスピードを活かせれば、バイタルエリアにスペースが生まれると思うので、グリエーズマンが活躍できる場面、得点チャンスが生まれると思います。
一方、ウルグアイはカウンターを軸に戦うしかありません。
ベンタンクールもトップ下は大変かもしれませんが、参加できなかったバルベルデの分も頑張ってほしいです。
とはいえ、トップ下の彼よりも、両SBがカウンターの起点になると思います。
両SBは守備だけでなく、ポジティブトランジッションの場面、加えて中盤の支配権の奪い合いもあるので、大忙しです。
体力的な面から、ここに交代枠を使う可能性もあるので、先制点をとられないように進めていきたいです。
~前半開始~
中盤は、フランスが5人に対して、ウルグアイは4人だったにしては、ウルグアイは善戦していました。
とはいえ、ベンタンクールはあまりコンディションが良くありません。
持て余したカンテが2人分以上、働いています。
ただ、フランスの中盤がビルドアップ能力に長けないために、一方的な展開にならずには済んでいます。
しかし、少しでもウルグアイが陣形をコンパクトに、最終ラインを上げれば、その度にエムバぺにやられています。
結果、互いに時間もスペースも無い、膠着した状態が続きました。
ついに、セットプレイから、フランスが先制しました。
ウルグアイからすれば、嫌な時間帯に失点してしまいました。
前半は追加点を取るよりも、2失点目を防げば御の字です。
控え選手の得点はこれまで無いのですが、今日は機能してもらわなければ、困ります。
2トップにほとんどボールが渡らなかったので、彼らに供給できる、アラスカエタの出番かもしれません。
~後半開始~
ウルグアイの交代は、ロドリゲスとマキシ・ゴメスの同時投入でした。
彼ら云々ではなく、ストュアニを下げてしまったことで、スアレスはまた、ほとんど組んだことが無いコンビの構築に時間を掛けなければなりません。
この交代が正しかったのか、中5日でどの程度準備できたのか、注目です。
狙い通りの形から、フランスは追加点です。グリエーズマンでした。
全く同じ形から再度放たれた、トリソのシュートは決まりませんでしたが、後半25分過ぎに試合の大勢は決まってきました。
中盤の支配権は完全にフランスに移り、ウルグアイはチャンスも作れなくなってきました。
あとは無理やり、ロングボールを放るしかありません。
フランスは、ラミを投入すれば、完封できるでしょう。
結局、ウルグアイは控え選手が活躍しませんでした。
日本と同じですが、控えも戦力に組み込むには、時間も試合も気力も足りなかったのでしょう。
スアレスも最後は、チームの力ではなく個人技を信じました。
仕方ないと思います。
とはいえ、できることはやり尽くしたと思います。
ここまでのウルグアイの戦いを、心から称えます。