Quarter-Finals スウェーデン王国 vs イングランド 試合後感想
バランスの良さと堅守を誇るスウェーデンと、歴史を変えた、奇跡のPK勝利で勝ち上がってきたイングランドの対決になります。
スウェーデンは両CBが素晴らしいパフォーマンスを披露しているので、イングランドが中央への攻めを続けるのかが、ポイントです。
スウェーデンは、エースのフォシュベリの調子が一向に上がらず、攻めの構築の苦しんでいます。
平均身長ではイングランドに勝るので、セットプレイに活路を見出したいです。
バランスが良いという利点もありながら、控え選手による得点や、勢いを加えるプレーはありませんでした。
スイス戦以外ではボランチも攻撃参加しないくらい、中央の守備は堅いので、先制点は与えないよう、注意したいです。
一方イングランドは、良く言えば武骨、悪く言えば不器用なチームです。
戦術的に融通が利かない選手たちで、3-1-4-2という解を見つけたことが、サウスゲイト監督がこの大会で得られた、最大の戦果だと思います。
個の力は、スウェーデンよりも圧倒的に高いので、1対1を11個作れた方が勝つ確率が上がったと思います。
単純な4-4-2へのフォーメーション変更が容易にできるように、左WBにヤングではなく、デルフを入れた方が良かったかもしれません。
二人とも右利きでありながら、所属クラブでは左SBの経験があります。
ヤングはベテランで勤続疲労もあると思いますし、おそらくイングランドが攻め続ける展開になることを思えば、そういった中でのSBの振る舞いと得意としている、デルフは適任です。
これまでイングランドが見せてきたのは、ケインの個人技と、セットプレイからのマグワイアのヘディング。
これ以外の何かを見せてほしいです。
多くの武器を持っているのにもかかわらず、一切披露しないイングランド。
いい加減退屈なので、潜在能力をもっと見せてください。
あなたたちは、もっとできる。
~前半開始~
結局マグワイアのヘディングで得点しました。
追加点の可能性もありました。
スターリングは相変わらず、ゴール前での冷静さが足りません。
彼はそれを手に入れるだけで、世界屈指の選手に成れるはずです。
W杯のような大きな大会では、選手が急に成長することがあります。
何かのきっかけで、突然覚醒することがあるのです。
主役がいなくなった今大会で、スターリングは名乗り出てもいいんじゃないでしょうか。
またチームとしては、インテンシティの高さで、スウェーデンを圧倒できているので、このままの流れを続けていけば、問題ありません。
イングランドは、緩急とかペースを変えるといった、気の利いたことが出来る人がいないので、このままでいいというのは、最高です。
スウェーデンは、何かを変える必要があります。
前述したように、選手交代には期待できないので、激しい連動プレスをどこかで繰り出す必要があります。
後半入ってすぐが、最初の仕掛け時になると思います。
~後半開始~
いきなりスウェーデンの猛攻です。
ベリのヘディングを、ピックフォードがナイスセーブです。
ジョー・ハートがいたので忘れてましたが、イングランド代表はかつて、GKが穴でした。
もうすっかり過去の話ですね。
スウェーデンにとっていい流れが来ていたのですが、流れの中から、アリの得点です。
アリがようやく仕事したのも驚きですが、イングランドはついに、流れの中から点を取れました。
スウェーデンにとっては苦しい展開です。
2点取れる得点力は、無いと思います。
10分に一度でいいので、猛攻が必要です。
と思っていたら、クラーセンのシュートをピックフォードがまたビッグセーブです。
彼がいなければ、追いつかれてたと思います。
またも、ベリのヘディングをピックフォードがビッグセーブ!
どっちが勝っても、彼がM.O.M.でいいんじゃないでしょうか。
結果、イングランドが勝ちました。
スウェーデンは、フォシュベリの不調が響いてしまいました。
それでも、良く戦ってくれました。
力を出し尽くしての敗北なら、受け入れられると思います。
それにしても、ピックフォードの活躍です。
昨季クラブでこんなに活躍してたっけ、と思えるほどの活躍です。
ニュースターの誕生ですね。
A代表としては、28年ぶりのベスト4を迎えます。
これから先は、ただただ楽しんでほしいと思います。