サッカー素人haroの英国イングランド、プレミアリーグ観戦記

サッカー素人の地方在住のおっさんが、自分がただワールドカップを楽しむために始めたブログです。もっと理解できるようになりたいので、サッカーの詳しい方、そうでない方もコメントよろしくお願いします。

Semi-Finals フランス共和国 vs ベルギー王国 試合後感想

日本を破ったベルギーが、今大会最も若いフランスを迎えます。

フランスはマテュイディが帰ってきて、今大会ベストメンバーが組めます。

一方ベルギーは、替えの利かないムニエを欠くので、誰が代わりになるのか注目でしたが、ムサ・デンべレを使うようです。

WBができる人がいないので、ボヤタをCBで使ってアルデルヴァイレルトを右WBで使うか、確実な4バックにするのか、どっちなのかと思いました。

ムサ・デンべレに右WBが務まるのか、もしくは彼も中盤においてトリプルボランチの形なのか、わかりません。

俄かには信じられませんが、デ・ブルイネが左のWBを務めるというというのが、現地の予想のようです。

デ・ブルイネは、どちらかといえば右サイド寄りのプレーを好みます。

左サイドの守備はどうするんでしょうか。

おそらく攻守で形が変わるのでしょうが、トランジション時に、右サイドにいる選手が左に移動する、時間的余裕はないでしょう。

最悪、ベルギーにとって最も左のレーンは、アザールがカバーすることになるかもしれません。

少しでも遅らせてくれないと、ボランチないし左のCBがスライドする時間が作れないかもしれません。

個人的な注目は、カンテ対デ・ブルイネです。

広大なプレースペースを持つ、世界一のボールハンターである、カンテと、ハーフスペースへの侵入が世界一上手い、稀代の司令塔である、デ・ブルイネはかなり近い位置でプレーすることが予想されます。

二人とも、圧倒的な個の力を持ちながら、チームメイトの力を最大化できるという、フットボールの申し子のような選手です。

個々の力関係が、少しでもどちらかに傾くようなら、勝負は決してしまうでしょう。

日本を破ったので、日本ではベルギーが人気らしいのですが、審判は先日フランスに敗れた、ウルグアイのセットでした。

とはいえ、フランス代表のレジェンドにして、現ベルギー代表のコーチ、ティエリ・アンリが一番目立っちゃってましたね。

~前半開始~

ベルギーは守備時は4-2-1-3、攻撃時は3-3-1-3でした。

フェライニは、トップ下でもないのですが、トリプルボランチの前に置かれ、ポグバにぴったりついています。

お互いに動きを熟知している、ユナイテッドコンビは、お互いに潰しあう展開が予想されます。

ベルギーはボールを持たせられていることで、得意の高速カウンターが発動できない状況ですが、そのかわりアザールアタッキングサードで、仕掛ける回数を増やせています。

ただ、シャドリがCKを蹴るという、奇策は成功していませんでした。

戦い方が、ややこしい印象です。

細かい約束事が多いのは、代表チーム向きではありません。

ベルギーが消化できるのかどうか、注目です。

適当に戦った日本戦で大いに苦しんだことが、兜の緒を締めることにつながり、ブラジル戦では活きました。

どちらにも、点が入りそうで入らない展開なので、後半はやり方を大胆に変えてくるかもしれません。

フランスは、カウンターが冴え渡ってきました。

グリエーズマンがボランチの位置まで下がってくるシステムが機能しています。

彼が下がってくれば、代わりにポグバが上がることになっているようです。

後半もこのままで、良さそうです。

デ・ブルイネがあまり攻撃を作れていないで、息苦しくなっているのとは、対照的です。

カンテだけでなく、マテュイディにも見張られているのが、原因でしょう。

大会も後半ですが、前半から疲れを見せる選手はおらず、一瞬たりとも目が離せない、観る方も疲れるゲームになっています。

~後半開始~

いきなりセットプレイから、フランスが得点しました。

押し込んでから繰り出されたのですが、フェライニアザールのポジションチェンジは、危険すぎます。

ボランチが外に釣り出されてしまい、中ががら空きになり、あっという間にゴール前まで運ばれてしまいました。

15分を過ぎて、シャドリに代えて、メルテンスの投入です。

これ以上は、バランスを崩さなくては点が取れない、と見たのでしょう。

ベルギーからみて右サイドは、絶望的になってきました。

左に起点をつくるために、ヴィチェルに代えてカラスコを投入すべきではないでしょうか。

 

フランスが勝利しました。

ベルギーは、カラスコもバチュアイも出ましたが、だめでしたね。

ルカクフェライニのツインタワーを抑え込めるチームが存在するとは、思いもしませんでした。

フランスの右SBのパバールが危なかったのは、前半の最初のころだけで、両SBが不安だといわれたのが嘘のようです。

途中から入ったエンゾンジ、トリッソも持ち味を存分に発揮していました。

追加点こそ奪えませんでしたが、逃げ切ったのではなく、完封したという印象を受けました。

ベルギーは、もしムニエが出場できていたら、ナインゴランの素行が良ければ、デ・ブルイネに連戦の疲れが無ければ、と考えてしまいます。

フランスはとにかく、組み分けに恵まれました。

タラレバはありませんが、ここまで一方的な展開にはならなかったのではないでしょうか。