プレミアリーグ 第2節 レスター vs ウォルバーハンプトン(8/18) 試合後感想

前節はユナイテッドに惜敗したレスターと、エヴァートンに引き分けたウルブスの対戦になります。

今節も岡崎はベンチ外でいませんが、オルブライトンが帰ってきました。

W杯に行ったわけでもないのに、なぜ遅れて帰ってきたのかは分かりませんが、プレーで取り返してくれることを、遅刻していない他の選手よりも期待したいと思います。

また、メンディがスタメンです。

レンタルバック組の売却が粛々と進む中で、彼は戦力として認められたようです。

今日はボランチをンディディと組むようなので、展開力に不安が残りますが、そこはマディソンに期待しましょう。

あとエヴァンス、ヴァーディ―もスタメンです。

ウルブスは、前節ポルトガルコンビが躍動しました。

ベストイレブンには選びませんでしたが、今後もこの活躍が続けば選ばざるを得ません。

是非ビッグクラブとの対戦でも活躍してほしいです。

前半2分、いきなり目の覚めるようなモウティーニョのミドルシュートです。

これはクロスバーを叩きましたが、そもそもは最終ラインがオフサイドを取れなかったために発生したものです。

新しくエバンスが入ったので、試合中にではありますがすぐに修正してほしいと思います。

前半7分、レスターがCKを獲得しました。

これは逆にカウンターを受けてしまうことになるのですが、リカルド・ぺレイラのアタックによって得られました。

当初メンディとンディディのコンビは守備的に過ぎるのではないかと思いましたが、メンディが右SBのスペースを埋めることで、リカルドが自由に攻撃参加できるようになり、攻撃に厚みが生まれました。

SBの攻撃参加は、優勝した時もレスターが持っていなかったものなので、クラブのさらなる成長を感じさせました。

もはやアンダードッグではなく、立派なビッグクラブになりつつあるのだと思います。

しかしまたもやウルブスにチャンスです。

前半20分、ラウール・ヒメネスのミドルシュートがゴールポストとシュマイケルの背中に当たりました。

入りそうだったのですが、ぎりぎり入りませんでした。

とはいえ、やはりタレントが違いますね。

圧倒的な個の力があります。

彼だけでなく、ウルブスは素晴らしいフィットネスです。

この試合の向けて体を作ってきたのが良くわかります。

ミドルシュートは2本とも外してしまいましたが、気にせず攻め続けてほしいと思います。

しかし、前半28分、ドハーティのオウンゴールが生まれてしまいます。

レスターが先制してしまいました。

あまり見ない、素晴らしいヘディングシュートになってしまったのですが、これはレスター守備陣の圧力によるものです。

特にンディディ、メンディ、リカルドの再三に渡るボール奪取で、ウルブスの守備は混乱していました。

レスターからボールを奪っても、すぐに前に出る守備を繰り出され、奪い返され、その度にミドルシュートを撃たれていました。

失点シーンに関して言えば、最終ラインもそろっていませんでしたし、付くべきマークも付けていなかったので、ドハーティだけを責められないと思います。

アタッキングゾーンでのこの圧力は、ゲーゲンプレスをされている感覚を味わったかもしれません。

ウルブスは、守り切ることはできなさそうです。

しかしゴール前まで迫れればチャンスはあるので、点の取り合いに活路を見出すとよさそうです。

そうこうしてるうちにレスターに追加点が入ります。

リカルドのパスからマディソンのミドルシュートがディフェンスに当たってのゴールでした。

不運な失点だと思うかもしれませんが、実は一点目と同じ形です。

ンディディとメンディの守備に始まり、リカルドのドリブルから生まれたチャンスなのです。

ウルブスはフィットネスは素晴らしいのですが、戦術ではレスターには歯が立ちそうにありません。

HTの15分間くらいではとても修正が効かなそうな、かなりの差を感じました。

後半15分、オルブライトンが帰ってしまいました。

遅刻しておいて、まだ何もしていないのにいつもより帰るのが早いです。

後半20分、ヴァーディ―が退場です。

1発レッドは厳しい気がしますが、イライラしていたのは確かです。

いつまでも自身を活かした攻撃の形が出来ていませんでした。

グレイはのびのび自分のプレーをするばかりで、他の選手と連携が一向に深まっていきませんし、マディソンとはまだ息が合いませんでした。

後半も30分を過ぎると、レスターが4+4のブロック守備を構築してきました。

一人減ったためでもあるのですが、ウルブスは切り崩すことも放り込むこともできず、外で回し続けるだけで、打つ手が無くなってしまいました。

一人一人の能力は低くないのですが、チームとしての完成度が低すぎます。

HTで入った二人も機能していません。

ヴァレンシアの監督をされていた時もうすうす思っていたのですが、ヌーノ監督は素人かもしれません。

現時点では、残留できれば御の字かなという印象です。

逆にレスターはいい材料が多いです。

まずホーム初戦で勝ててよかったですね。

ヴァーディ―は次の試合はいませんが、選手層が厚いので不安はありません。

新加入のエヴァンスも前半こそあっさり抜かれる場面がありましたが、後半は読みを活かしたカバーリングなど、持ち味が出ていました。

持ち駒が多いので、最適解を見つけることが難しそうなのは、うれしい悩みです。

ビッグ6のすぐ下に付けるのは難しくありません。

それ以上を望んで初めて、生みの苦しみと向き合うことになりそうですね。