プレミアリーグ 第2節 トットナム vs フルハム(8/18) 試合後感想
前節は低調ではあるものの、地力の差を見せつけて勝利したトッテナムと、相手ストライカーのザハにプレミアのクオリティを見せつけられ敗北した、フルハムとの対戦になります。
トッテナムはW杯の疲れか、動きの良い選手がエリクセンぐらいしかいませんでした。
そしてソン・フンミンがアジア大会でいなくなりましたが、トリッピアーが帰ってきました。
ハリー・ウィンクス、ローズもベンチに戻ってきたので、少しずつ調子を上げてもらいところです。
一方前節は良いところも感じさせながらも敗北したフルハムには、移籍期限ぎりぎりに新戦力が加入しました。
ボランチのアンギサと、DFのティモシー・フォス・メンサ―です。
メンサーは右SBでの起用になりました。
またシュールレは控えになりましたね。
まずは守備から入るようです。
試合が始まると、トッテナムは3バックでスタートしています。
移籍のゴタゴタで前節出場しなかったアルデルヴァイレルドが出場し、サンチェス、ヴェルトンゲンと組みました。
お互い守備を重視する布陣なので、攻撃回数が少なくならないかという懸念はあったのですが、杞憂でした。
トッテナムは3-3-3-1だったのですが、守備時は5-1-3-1になっています。
守備時であってもウィングの片方が前線に残っているので、実質ケインとルーカス・モウラの2トップのようです。
カウンターから何度も二人で襲い掛かっていましたね。
前半13分、ケインがペナルティエリアで倒されました。
ケイン自身はPKを主張していましたが、少し触っただけでした。
審判にも当たり前のように流されていましたね。
かつて『イギリス人はダイブなどしない』といわれていましたが、オーウェンもルーニーも実はたまにやっていました。
隠れてこそこそやるのは、すっかり過去のものになったのを実感します。
とはいえ、これでいいと思います。
日本人にマリーシアが必要なように、イギリス人にはふてぶてしさが必要でした。
ワンランク上のレベルに上がり、世界レベルのストライカーを輩出するには、必要不可欠だったのでしょう。
前半はトッテナムがキープし続ける内容だったのですが、フルハムにもチャンスはありました。
前半26分の、カマラがポストプレーをして、ケア二―がミドルシュートを撃つ形には可能性を感じました。
ロングボールをミトロビッチもしくはカマラに当てるのは、トッテナムにも機能するようです。
またトッテナムのボランチがダイアーしかいないので、セカンドボールを拾えるのも好材料です。
セリやアンギサの動き出しが良いためでもあります。
しかし前半43分、ルーカスの得点でトッテナムが先制です。
彼自身は動きは悪かったのですが、技術で流し込むことに成功しました。
フルハムも悪くないので、これ以上失点しないよう気を付けながら、後半は巻き返して欲しいです。
あまりチャンスは無いと思うので、機を見て狙う形になると思います。
セセニョンの活躍もまだ見られていないので、期待されます。
後半入ってすぐ、ミトロビッチとデレ・アリが決定機を逸しました。
まだまだゲームが動きそうな感じがします。
後半6分、同点弾が生まれます。
ブライアンのクロスから、セセニョンが折り返して、最後はミトロビッチが詰めました。
クロスは正確だったのですが、フルハムにとって再現性があるのかは分かりません。
トッテナムが特殊な陣形だったためともいえるからです。
まず、ブライアンにはトリッピアーがついているべきでしたが、彼は最終ラインのカバーに回っていました。
フルハムが3トップなので、トットナムの3バックでは数的同数になってしまいます。
カマラの圧力にもやられてしまいそうだったので、カバーに入るのは最善の判断だったと思います。
しかしブライアンについたのがエリクセンだったので、ほぼフリーでクロスをあげられてしまいました。
この時点でもかなり危ないのですが、右から詰めてきたセセニョンに左SBのデイビスが気づいていませんでした。
これが致命傷だった気がします。
結果セセニョンに折り返され、中で潰されたミトロビッチが再度起き上がり、ヘディングシュートを放ち、決めました。
ローズがスタメンで出ないうちに、デイビスは活躍しておきたかったので、厳しくなってしまいました。
後半20分、トリッピアーのクロスが冴え渡っています。
デレ・アリにわたったボールはル・マルシャンのクリアによって防がれてしまいましたが、何度もチャンスを作っています。
エリクセンやルーカスも、後半に入ってさらにギアを一つ上げたようで、キレが増してきました。
後半28分、トリッピアーのFKが決まり、トッテナムが勝ち越しに成功します。
後半32分、今度はケインの得点で、トッテナムが3点目です。
この得点のアシストはデレ・アリです。
先ほどの、FKの獲得に貢献したのもデレ・アリです。
彼も少しづつ、調子を上げてきました。
前節はあまりいいところが無かったスパーズ勢ですが、今節は活躍してい恵右選手が多いです。
この試合は、フルハムが弱いのではなく、スパーズが強いのだという印象を受けました。
補強が無かったので過密日程による疲れが心配ですが、今年もやってくれるのではないかと期待出来そうですね。
特にCLの躍進に期待したいです。
一方、開幕2連敗となったはフルハムですが、カウンターの形は出来たので、新戦力含め、主力が90分戦えるコンディションになれば、やれそうです。
ケア二―の代わりに入ったヨハンセンは良い働きを見せていましたが、新戦力でスタメン出場したアンギサは後半完全にバテていましたね。
まだ60分くらいしか動けないのだと思います。
しかしこれは時間が解決することなので、問題ないと思います。
最初の2チームはほとんど補強の無い、連携力に優れたチームとの対戦になってしまったのも不運でした。
残留争いをするチームではないと思うので、目の前の勝ち点に飛びつかないで、チームの完成度を上げるほうに注力してほしいです。
スケールの大きなチームが作れると思います。