プレミアリーグ 第2節 マンチェスター・C vs ハダースフィールド(8/19) 試合後感想
前節アーセナルに快勝したシティと、チェルシーに0-3で負けたハダースフィールドの対決になります。
シティは、ビッグクラブとの対決を勝利して消化できたことで、気持ちも楽に、この試合に臨めます。
狙っていたジョルジーニョもコバチッチもチェルシーにとられましたが、怪我さえなければ現有戦力で充分なものがあるので、国内外問わずあらゆるタイトルを狙っていってほしいです。
無敵に近いシティですが、ディフェンスには不安を抱えています。
最終ラインは、ラポルトがラインを上げるタイミングが合わず苦労していますし、メンディは何度も裏を取られていました。
まだまだ危ないので、修正が必要ですが、ラポルトはロングフィードで、メンディはドリブル突破でそれぞれ良いところは出せています。
デ・ブルイネが怪我で2~3か月の離脱ということなので、他の選手でカバーしていってほしいです。
一方ハダースフィールドは、前節は不運でした。
力負けしたといえばそうなのですが、自分たちのシュートはことごとく外れ、相手のシュートは入っていました。
ビッグクラブ相手にも悪くない戦いが出来ていたので、自信を失わないで欲しいです。
とはいえ、昨シーズンはプレミアリーグのほとんどのチームが、シティ戦はぐうの音も出ないほど痛めつけられました。
この試合も、結果にはこだわらず、全力を出すことだけに注力してほしいです。
試合が始まってみれば、シティがポゼッションし続ける展開です。
フォーメーションは3-3-2-2なのですが、3バックは距離間が狭く、全体も非常にコンパクトです。
またパスのボールスピードが異常に早く正確なので、陣形の外側でずっとポゼッションされ続け、ハダースフィールドはとても奪えそうにないです。
無理に飛び込むと、絶好の場所にキラーパスを入れられてしまうので、これがたとえ90分続くとしても、我慢し続けなければならないと思います。
前半23分、ハダースフィールドに反撃のチャンスが訪れました。
2トップでフェルナンジーニョからの両WBへのパスを防ぎつつ、相手3バックの脇のスペースを使うことに成功しました。
枠には飛びませんでしたが、クロスからシュートを放つことにも成功しています。
しかし前半25分、エデルソンからのゴールキックがアシストとなり、アグエロが得点しました。
シティが先制です。
アグエロがペナルティエリアにギリギリ入らない位置へ横にドリブルしながら、逆足でのミドルシュートでした。
GKもペナルティエリア内ギリギリまで出ていたのですが、これ以上外では手を使えないので、難しい判断でした。
このような難しい状況は、中々ないと思います。
そもそものゲームプランとして、シティが先制したらゲームが終わってしまう可能性があったので、今一度心を整えてほしいです。
前半31分、G・ジェズズが追加点です。
シティの2-0になってしまいました。
ハダースフィールドにとって絶望的な状況になってしまいましたが、これ以上の失点は避けたいところです。
前半35分、再びシティが得点です。
メンディのクロスをヘイマーがこぼしてしまい、アグエロがこれに詰めました。
ヘイマーにとっては苦しいことですが、メンディのキックが相当強力なのだと思います。
充分に準備していたのに、取れなかったようなので、これももうあきらめるしかありません。
すっかりシティの思惑通りになってしまいました。
同じことの繰り返しなのですが、後半はもっと点が取れるかもしれません。
またどちらにも怪我人の出なさそうな内容なので、文句のつけようがありません。
前半43分、ハダースフィールドが1点返します。
ビリングのアシストで、スタンコビッチのゴールです。
スローインからだったのですが、その前はCKでした。
さらにCKを獲得できたのは、前半23分の攻めの形と同じで、フェルナンジーニョの脇のスペースを起点に、3バックの脇のスペースに侵入することでした。
さらにシティのセットプレイの守備にも問題があり、完全にゾーンでした。
外側に小さなG・ジェズズを配置していたのですが、そこにビリングが競り合いに勝ち、GKの手前にボールを送ることに成功していました。
あとは詰めるだけだったので、シティを倒すことはできないことではないことが分かってきました。
もともとシティの選手は小さな選手が多いのでセットプレイに不安があるであろうことはわかっていましたが、そこをしっかりと突けましたね。
セットプレイの取り方、決め方両方がはっきりと分かったので、シティを倒すチームがプレミアリーグでも現れると思います。
後半に入って、またすぐシティに追加点が生まれます。
アグエロのドリブル突破を阻止しようとしたムニエがゴール前約26~7m前でファウル、これをシルバが直接FKで沈めました。
ほぼ正面ではありましたが、右上隅に入った、GKにとってはノーチャンスな一撃でした。
後半16分に、プリチャードに代えてディアカビが入りました。
FWなので、得点を期待されているのでしょうが、勝敗に関係する仕事は、今日は難しいです。
それよりも、総合力を示すチャンスです。
これ以上失点しないように守備に奔走したり、カウンターの起点になるべくサイドを疾走したり、攻守に活躍できることをアピールしてほしいです。
後半19分、シルバにかえてマレズの投入です。
今日はマレズもウォーカーも出ていませんでした。
後半30分、シティにさらに追加点が入ります。
メンディのクロスにアグエロが飛び込み、ハットトリック達成です。
後半31分、アグエロに代えてサネ、後半37分にはギュンドガンに代えてフォデンの投入になりました。
アグエロはハットトリックを達成しましたが、ギュンドガンのパフォーマンスは冴えませんでした。
本来はインサイドハーフですが、アンカーの控えとしても計算されているだけに、アーセナルのエジルもですが、心身のコンディションを取り戻して欲しいです。
後半39分、ムニエに代えて、ソブヒの投入です。
W杯に3試合途中出場した、期待のサイドアタッカーです。
ディアカビと共に、すこしでもカウンターの糸口をつかんでもらいたいです。
サネについていたシンドラーが完全に振り切られてしまったので、仕方ないものがありました。
結局6-1でシティの完勝です。
シティは充実の一途ですが、懸念もありました。
ビッグ6やCLなど、強豪との対戦では命取りになる可能性があるので、しばらく先の話になりますが、油断しないで欲しいです。
一方、ハダースフィールドは良く戦いました。
新加入選手で力を示したのは、GKのヘイマーくらいで、ディアカビ、ソブヒには時間が必要です。
ドゥルム、バクナに至ってはいませんでした。
主力である、ムーイ、ホッグ、マティアス・ヨルゲンセン、レスルもいなかったので、これからです。
強豪との2連戦は終えられたので、同格同士の戦いでは、結果を得られるよう戦うだけです。