プレミアリーグ第3節 ハダースフィールド vs カーディフ(8/25) 試合後感想
2敗で迎えたハダースフィールドと、1分け1敗で迎えるカーディフとの対戦になります。
ハダースフィールドは強豪との2連戦を終え、ようやく下位チームとの対戦になります。
前節レッドカードをもらったコンゴロは試合に出場できませんが、いよいよ力を発揮する時が来ました。
2試合で積み上げた得失点差が厳しいので、勝ち点での残留を目指したいところです。
同格同士の戦いにどんな作戦を用意してきたか、楽しみです。
一方カーディフは、前節は相手が10人だったので勝ちたかったです。
勝ち点を2失ったという感覚だと思いますが、嘆いていても仕方が無いので、この試合に照準を合わせてほしいです。
幸い、いい材料はそろっています。
最終日に獲得したカマラサ、アーターは連携こそ時間を要する印象は受けましたが、プレミアで戦える質は見せてくれましたし、何より新ヒーロー、ジョシュ・マーフィーの誕生です。
同格チーム相手なら、一人でなんとかできてしまうかもしれないクオリティの持ち主なので、これからが楽しみです。
ハダースフィールドはスタメンにディアカビとファン・ラパラを使ってきました。
ファン・ラパラは今シーズン初出場だと思うので、楽しみです。
またコンゴロがスタメン出場です。
反則が軽減されたようです。
やっとムーイも帰ってきました。
セットプレイからの一発があるので、今後はどうしようもない戦力差でも何とかしてくれるかもしれません。
前半4分、お互い積極的に攻めていたところで激しい接触がありました。
メンデス・レイングとベン・ヘイマーです。
ヘイマーはここ2試合素晴らしいセーブを見せていたので、痛恨です。
交代することになればレスルですが、W杯では出場機会がなかったので、状態が分からず不安です。
とはいえ昨シーズンはデンマーク代表のレスルが正GKだったので、おさまりは良くなるかもしれません。
前半9分、結局接触したメンデス・レイングが交代です。
担架で運ばれていったので心配ですが、この試合が大丈夫と思います。
代わったのが、昨シーズン10得点のペイターソンだからです。
元々トリプルボランチの形でスタートしたのですが、ペイターソンで4人目のボランチです。
どんな形になるのか見ていきたいと思います。
ハダースフィールドはシーズンの入りこそ2連敗と散々でしたが、引きずることもなくのびのびやれています。
前半12分、結局ヘイマーはレスルに交代しました。
GKは高いレベルで競争できていますね。
ヘイマーはこの2試合で十分にアピールできたので、たとえレギュラーを失っても引く手あまただと思います。
結局代わったペイターソンは、右のウイングに入りました。
プロデビュー時はSBだったり、FWでもプレー経験があるなど、ポリバレントな能力を持っているようです。
ハダースフィールドは、ファン・ラパラとコンゴロのオランダコンビは相性がよさそうです。
巧みなドリブル突破も見られたので、後はそれを披露する場面選択を間違わないことだと思います。
自陣でチャレンジする必要はありません。
この試合は彼らのコンビネーションを活かす形で、左サイドから崩すのが軸になりそうです。
前半はハダースフィールドがボールをキープし、一方的に攻め立てる流れでした。
ポゼッション率が約8:2です。
ムーイのキープ力が際立っていましたが、ファン・ラパラとコンゴロの身体能力も光りました。
一方、カーディフは期待されたジョシュ・マーフィーが力を発揮できていません。
対面したディアカビとの戦いに忙殺されているようです。
それだけでなく、オーバーラップしてきた右SBのハデルジョナイの対応にも苦慮し始めているので、カーディフとすれば別の作戦が必要になってきました。
後半もまた、ハダースフィールドが押す展開です。
後半6分には左サイドから良いクロスを放ることに成功していました。
得点には繋がりませんでしたがCKの獲得にも成功していたので、ゴールするのは時間の問題な気がします。
後半13分、カーディフはゾホレに代えてウォードの投入です。
ストライカーをスイッチしました。
運動量が多そうなので、守備でも機能しそうです。
後半16分、乱闘騒ぎが起きました。
マイケル・オリバー主審も何が起きたのか正確には把握しておらず、線審と相談した結果、アーターにイエロー、ホッグにはレッドカードが出てしまいました。
スローを見たところ、CKの場面だったのですが、ボールがクリアされた後ホッグがアーターを両手で突き飛ばしていました。
かなり怒りが抑えられない様子だったので、二人の間で何かあったのだと思います。
直接マッチアップするポジションでもないですし、セットプレイもゾーンなので、これまでの蓄積があったようには感じませんでした。
CKの直後、アーターがコンゴロを突き飛ばしていたので、副キャプテンの彼が仲間を突き飛ばされた怒りからなのか、あるいは何かを言われたのかわかりませんが、衝動的な感じがしました。
真相は分かりませんでしたが、その後はお互いにあまり引きずらずに戦えているのでカーディフとしては良かったです。
これ以上荒れるとカードが増えますし、せっかくの数的優位も活かせません。
ハダースフィールドとしても、さほど選手層の厚いチームではないので、カードをもらいまくるのは避けたいです。
この試合はここまで勝てそうな流れですが、勝てたとしても、これ以上は勝ち点3に見合わないです。
引き分けに終わった場合、カーディフより悔しい思いをしますが、受け入れられなくはないです。
その後はカーディフは左サイド、ハダースフィールドは右サイドから攻め始めました。
同じサイドから攻め始めたために、トランジッションが激しくなり、お互いにより得点のにおいがしてきました。
後半29分、カマラサに代えてボビー・リードの投入です。
後半30分、CKの場面でロールズの左足からモリソンのヘディングです。
これはギリギリ枠を捕らえませんでしたが、かなり惜しかったです。
細部まで詰めていないセットプレイであれば、人数差は関係ありません。
どちらが勝つかわからない展開になってきました。
後半34分、ムニエに代えてデポワトルの投入です。
ハダースフィールドは、一人少なくなって完全に抑え込まれる展開なので、スピードのある彼でカウンターを成立させるしかありません。
これ以降、デポワトルが得意とする左からのカットインを成立させるために、左サイドにボールを集め始めました。
両チームが逆サイドにボールを運ぶようになったので、元のテンポに戻ってしましました。
アウェイということもあり、アーターはボールを触るだけでブーイングをされていますが、後半35分にはミドルシュートを放っていました。
これ自体は可能性のあるものではありませんでしたが、そろそろミドルが欲しいころだったので、素晴らしい戦術眼です。
これが後半42分のリードのシュートに繋がりました。
ともに枠を捕らえないシュートではありましたが、リードのそれはこれまでの両チームのシュートの中で最もゴールしそうでした。
両チームとも好チームではありますが、決定力に泣きそうです。
残留争いをするチームにありがちですが、信じられないアメージングなゴールには期待できそうにありません。
とはいえ、ここまで気迫にあふれた素晴らしいゲームでした。
結局0-0の引き分けです。
ハダースフィールドは十分に勝てる内容だったので、悔しかったですね。
ホッグの退場が痛かったです。
ずっと点が入らなかったのでイライラしているのはわかりましたが、あれさえなければわずかに可能性は残ったと思います。
一方カーディフは、アウェイでの引き分けは悪くありませんが、2試合連続で相手が10人になりながら、勝ちを逃しました。
とはいえ、この戦力で出来ることはやっていると思います。
残留に必要なことは、連携力の強化と若手の成長、セットプレイをもっと煮詰めることと、後はもう運だと思います。