サッカー素人haroの英国イングランド、プレミアリーグ観戦記

サッカー素人の地方在住のおっさんが、自分がただワールドカップを楽しむために始めたブログです。もっと理解できるようになりたいので、サッカーの詳しい方、そうでない方もコメントよろしくお願いします。

プレミアリーグ第6節 フルハム vs ワトフォード(9/22) 試合後感想

前節は共に負けてしまったチーム同士の対決です。

結果は同じですが、内容には差がありました。

フルハムはシティ相手に善戦、今後に期待させる出来でした。
前節は開幕から一月が経ったこともあり、新戦力も馴染んできてチームの完成度が上がっていました。

加えて相手のレベルが高いこともあって、ここまでの全てのプレミアリーグの試合で最も見ごたえのある、レベルの高い戦いを展開できました。

そもそも新戦力が多く、実は最も伸び代があったのです。

ただ現状、1勝1分3敗と黒星が先行するので、この試合も全力でぶつかって欲しいです。

一方ワトフォードは、ここまで躍進したチームとは同じチームとは思えないほど酷い出来を披露してしまい、ファンを落胆させました。

ここまで4勝1敗と、前節初めての敗戦です。

全員が調子が悪いことなどそうそうないので、重圧もあったのかもしれません。

ここまで出来が良すぎて、優勝争いさえ期待させてしまっていました。

優勝するチームもいつかは負けるので、前節の負けはかえって良かったかもしれません。

ジーナのリーグデビューやフェメニアの今シーズン初出場を消化するなど、今後戦力として計算できる選手を増えせて、良かったです。

仕切り直して、再スタートです。

選手たちの入場です。

フルハムのホームスタジアム、クレイブンコテージは、こじんまりとしていて可愛いですね。

トンネルもなく、安っぽいが親しみやすい、庶民的な感じです。

プレミアリーグのほとんどのチームは、非日常感を提供する、豪勢なスタジアムを抱えていますが、また違う魅力がありますね。

スタメンが発表されました。

フルハムは右SBに、フォス・メンサーが帰ってきました。

最終ラインは順に、チェンバース、モーソン、セセニョンの並びになりました。

控えには、カマラも戻ってきています。

アイテと共に、チャンスを窺います。

一方ワトフォードは、顔ぶれには変更ありません。

手痛い敗戦はありましたが、ここまでの信頼の証でしょう。

前半1分、いきなりワトフォードが先制です。

スローインからヒューズのスルーパスを、グレイが決めました。

セセニョンの対応が遅れていましたが、エリア外でもつれたところから、一瞬の隙を突いたスルーパスだったので、時間帯も含め仕方ないと思います。

チェンバースに、クリアするチャンスがありましたが、難しい気もしました。

前半6分にも、ホレバスのFKからCKを得ます。

ここまでワトフォードの攻勢が続きます。

前半11分、ビエットのロングカウンターも、フィニッシュは大きく枠を逸れます。

エリア内でボールを奪ったセリが、右サイドに開いたミトロビッチに預けると入れ替わるように中央に侵入してきたシュールレにパス、ここから逆サイドのビエットに展開し、彼がヤンマートをぶっちぎったところまでは良かったのですが、そのあとのシュートは形になりませんでした。

前半13分のCKも、カバセレのヘディングで、あわや追加点でした。

これはグレイをマークしていたセセニョンに当たってしまいましたが、ずっとチャンスに繋がっています。

前半16分、今度はヤンマートの後方からのロングパスが、チャンスに繋がります。

モーソンが目算を誤り、ヘディングによるクリアを空振り、拾ったグレイにダイレクトシュートを撃たれてしまいましたが、至近距離でGKが体を張り、何とかセーブしました。

フルハムは、失点を引きずっているようです。

守備陣は、忘れて切り替えなければなりません。

前半19分には、今度はワトフォードの守備陣、ホレバスがクリアをミスしていました。

事なきを得ましたが、そもそもこの試合はボールをコントロールしにくいのかもしれません。

雨が強く、ボールが滑ることもあるようです。

前半24分には、またもフルハムのロングカウンターがありました。

またセリから始まり、サイドに開いたビエットにパス、これを最終ラインからインナーラップしてきたフォス・メンサ―に横パス、エリア内でのヨハンセンのスルーを受けて、ミトロビッチに届きました。

5人に囲まれていたため、シュートは跳ね返されてしまいましたが、フルハムにもチャンスが出てきました。

3トップだけでなく、後方の選手も絡む、人数をかけたロングカウンターだったので、威力は十分です。

これを続けていけば、充分に得点可能です。

後半29分、モーソンがぺレイラを倒してしまい、イエローです。

モーソンはグレイについていましたが、グレイのポストプレイが成功し、ぺレイラが入れ替わるように出てきたので、無理やりスライディングすることに繋がってしまいました。

後半31分、フォスメンサーがディーニーのすねに、足裏で突き刺してしまい、イエローです。

センターライン付近での、交錯するプレイでした。

激しくいくのは構いませんが、ここは無理するところではありません。

前半35分にも、グレイの落とし、スルーパスから、ヒューズがエリア内でモーソンに倒される怪しいファウルがありましたが、彼のスライディングはボールにいっているということで、お咎めなしでした。

ワトフォードの中盤は4人とも優れているのですが、最も若手のヒューズには、実はこれまであまりパスが回ってきていませんでした。

このように、エリア内で決定的な働きをしようとする積極性があれば、もっと回ってくる気がします。

守備では既に十分に存在感を見せられているので、攻撃面の成長で、これから更なる活躍も期待できるでしょう。

前半37分、ショートコーナーから、エリア内でミドルシュートを放ってきたホレバスに対して、セセニョンが素晴らしいスライディングブロックです。

失点シーンに関与してしまったために、ケチが付いた彼ですが、これで帳消しです。

前半は、事故からワトフォードが先制しましたが、ほぼ五分五分といっていい内容だったと思います。

フルハムは、モーソンはじめ守備陣がハイボールに弱いのが気になります。

攻撃はカウンターが機能していたので、問題ないと思います。

一方ワトフォードは、ぺレイラが前節に続き不調なのが、辛いところです。

ヒューズが生き生きしてきているので、ぺレイラの復調を待つのではなく、彼を中心に攻めるのもありだと思います。

あとはハイボールを放り込んでおけば、もう一点取るのは難しくないと思います。

HT終了後、モーソンとマクドナルドに代えて、オドイとアイテが入りました。

後半3分、ミトロビッチのヘディングが、後半最初のシュートでした。

これはゴール上方へ飛びましたが、フルハムのGKベッティネッリは、明らかにロングボールを蹴っています。

前半はつなぎを意識していましたが、後半は中盤を省略する方向で行くようです。

両チーム共に、FWが空中戦に勝てるので、試合がキック&ラッシュになってきました。

後半12分、ロングカウンターで走り出したビエットに背後からスライディングしてしまい、ホレバスにイエローです。

後半18分、ヨハンセンに代えて、ザンボ・アンギサの投入です。

ヨハンセンの運動量が落ちてきたこともありますが、ザンボ・アンギサの屈強な肉体の方が機能します。

後半20分、CKからミトロビッチがディフェンスを振り切りましたが、またもヘディングが枠を捕らえません。

今日は彼の日ではないようです。

こういう日はさっと代えてあげて、他の選手にチャンスをあげた方が、チーム力の底上げになる気がします。

後半23分、ミトロビッチがオフサイドをしたうえ、ポストプレイに失敗して、しかもハンドです。

フルハムはフォス・メンサーとセセニョンで、上手く幅を取っています。

後半24分、ヒューズに代えて、キコ・フェメニアの投入です。

キコは右のスペシャリストで、FWからDFまで可能です。

ここまでワトフォードが苦戦するのは、2トップの動きが少ないためです。

GKや最終ラインから彼らに良いボールを供給できない以上、得点パターンとして計算するのが難しくなってきました。

彼ら自体は少ないながらも、起点として機能できているのですが、もっと流動的にサイドに流れて、ぺレイラやドゥクレのエリア内へのアタックを誘発したほうが、得点の可能性を上げられそうです。

ここまで、ヤンマートとヒューズが右サイドで数的優位を作るか、セットプレイでホレバスの飛び道具に頼るかしかありませんでした。

攻撃の仕方を変えるための交代に期待したいです。

後半33分、ミトロビッチの得点でフルハムが追い付きました。

ペナルティアークでのシュールレのシュートはヤンマートに一旦は防がれましたが、エリア内でビエットが拾い、横パス風の短いクロスに、ミトロビッチがゴールラインぎりぎりで合わせて押し込みました。

後半34分、グレイに代えて、サクセスの投入です。

こないだのカップ戦で得点したそうなので、リーグ戦での得点にも期待です。

後半38分、ディーニーがチェンバースから直にもぎ取りましたが、サクセスへのクロスは通りませんでした。

後半44分、ミトロビッチがカバセレを上から放ったヘディングシュートは、クロスバーに当たりました。

空中戦は無敵ですね。

フルハムは中盤にもいい選手を抱えているのですが、ロングボール戦術が最も確実で最短なのかもしれませんね。

ミトロビッチに依存することになりますが、それだけの選手です。

後半45分、ぺレイラに代えて、セマの投入です。

結果1-1のゲームでした。

消耗戦でしたね。

フルハムは前節のシティ戦のような、質の高いゲームとはなりませんでしたが、今できることは出し切ったといえるでしょう。

一方ワトフォードは、後半何かできなかったのでしょうか。

何も変えられないまま、45分が過ぎていきました。

このままでは、対策されてしまいます。

プレミアも智将、名スタッフが増えてきたので、戦術のバリエーションを増やさないと、今シーズン中に丸裸にされてしまうと思います。