サッカー素人haroの英国イングランド、プレミアリーグ観戦記

サッカー素人の地方在住のおっさんが、自分がただワールドカップを楽しむために始めたブログです。もっと理解できるようになりたいので、サッカーの詳しい方、そうでない方もコメントよろしくお願いします。

プレミアリーグ第10節 ブライトン vs ウォルバーハンプトン(10/27) 試合後感想

12位のブライトンと、9位のウルブズの対戦になります。

ブライトンはここ最近のリーグ戦では2連勝と、共に1-0ではありますが、勢いがあります。

前節のニューカッスル戦では、エースのマレーが早い時間に負傷退場してしまいましたが、今節は戻ってくることができました。

どこが相手でも、可能性のある戦いが披露できるのが、このチームの魅力です。

大物食いも期待できますが、正直な所、良い選手は少ないので、怪我人や出場停止の選手を極力減らすことが前提になります。

一方ウルブズは、前節は中位のライバル、ワトフォードに惜敗してしまいましたが、ここまでよく戦えていると思います。

上位相手にも粘り、下位は取りこぼさない、という理想的な戦いが出来ています。

逆に言えば、爆発力や潜在力は感じられないのですが、安定感が魅力だといえるでしょう。

中位のワトフォードボーンマス、レスター相手に黒星をつけられるかが、上位進出の鍵です。

この試合は、順位的にはウルブズが上であり、実際実力も上だと思います。

ブライトンが結果を出すには、どこかで勝負をかける必要がありますね。

スタメンが発表されました。

ブライトンは、ディフェンス陣はいつもの顔ぶれで、中盤だけ変えてきました。

ジャハンバクシュがスタメンに定着し、ビスマが出場停止中に良いパフォーマンスを披露したカヤルがボランチに、イズキエルドは初スタメンです。

マーチはセカンドトップになりました。

ウルブズは、ここまでスタメンはすべて同じ選手だったのですが、右ウイングのジョッタを外して、トラオレを投入してきました。

ヌーノ監督は同じメンバーを起用することで、信頼感や安心感を選手に与えてきたのですが、ここへきて、緊張感を少々プラスしてきました。

ジョッタが悪いということではなく、トラオレもいい選手なので、問題ないということだと思います。

前半の10分が過ぎると、試合の構造が見えてきます。

ウルブズは、ボランチの二人を中心にゲームをコントロールしようとし、ブラントンは、ジャハンバクシュ、イズキエルド、マーチの3人で、ロングカウンターを狙う作戦のようです。

ウルブズは開幕戦から戦い方は変わらず、役割分担のはっきりしたチームです。

最終ラインは3人で構成し、中央のコーディ―がボランチの二人と連携しながら、ロングパスによるゲームメイクも担当します。

二人のストッパーは完全に守備専任ですね。

幅をとるのは、両WBの仕事です。

4-3-3のチームも多いことから、彼らの突破力、キープ力が光る試合も珍しくはありませんでした。

時にはインナーラップも効果的で、ドハーティのミドルシュートは貴重な得点源です。

しかし攻撃は主に3トップの仕事です。

特にウイングは人材豊富で、彼らの突破力がこのチーム最大の武器です。

本来エースである、CFのヒメネスが得点を量産すれば、さらに怖いチームに成れそうですね。

ブライトンは、前節辺りから、戦い方が変わってきました。

ここまでは、オーソドックスな4-4-2で古風なロングボール戦術が機能する、典型的な下位チームのそれでした。

しかし、ここ最近は、前述したアタッカー3人のスピードを活かした、高速カウンターをものにし始めました。

ビスマではなく、カヤルが使われているのも、これが理由です。

守備に、特に後方のそれに難があるビスマでは、ロングカウンターを狙いにくいのです。

しっかり守備をするカヤルであれば、攻撃的な3人のMFたちの守備の負担を軽減できます。

加えて、マレーが前線でのチェイシングを課されているのも、印象的です。

彼はチームで最も決定力があるにもかかわらず、守備に奔走します。

そのせいか、カウンターの場面では遅れて参加する場面も目立ちます。

足が遅いためでもありますが、空中戦では無類の強さを誇ります。

なので前述の3人は、少人数でのカウンターが成立しにくい時には、CKなどセットプレイの獲得に血道を上げるのです。

マレーだけでなく、CBの二人も、高さに自信があるためでもあります。

前半10分のカウンターの場面は、その狙いがはっきり見えた場面でした。

後半2分、マレーのゴールで、ブライトンが先制しましたね。

珍しいブルーノのアシストでした。

彼はあまり攻撃参加するタイプではないので、誰がマークにつくのか不明だったのが、勝負を分けました。

というより、ウルブズは守備においては完全にゾーンでみているようなので、混戦での守備には欠陥があります。

連携を深めることで自動化し、効率を高めた結果、そもそもの構造の欠陥を突かれてしまう形になりました。

単純に指揮官の技量の差かもしれないですね。

駒不足なのはブライトンの方なので、なおさらです。

ウルブズは弱点を暴露されてしまいました。

ここまで安穏と構えて、修正してこなかったツケを払わされた格好です。

というより、ヒュートン監督をただ称えるのが妥当な気がします。

よく攻略法を見つけました。

シティもユナイテッドも引き分けたチームなんですよ、ウルブズは。

元々評価の高い監督ではありますが、近いうちにビッグクラブにいくのではないでしょうか。

ともあれ、ウルブズは新しい戦い方を身に付けるか、冬の市場で動く必要がでてきました。

後半15分、ヒメネスとトラオレに代えて、ジョッタとカバレロが入りましたね。

彼らも高い能力は持っているのですが、戦い方に変更はないところが厳しいです。

後半35分、イズキエルドに代えてノッカートの投入です。

こちらも役割は変更なしでしたね(笑)

ベンチワークではやっていることは同じなのに、明暗分かれるのが面白いところです。

事前の準備がものをいう試合でしたね。

試合中全く動かない監督がいますが、まるで仕事をしていないかのように、無能な人のように叩かれがちです。

しかしこの90分だけ身振り手振りが激しくて仕事してる感を出す監督よりも、優秀な人も多いと思います。

ヒュートン監督も大人しい人ですね。

最終的には、1-0でブライトンが勝利しました。

私は点が入るまでは気が付きませんでしたが(笑)、正直最初の10分で、試合の趨勢は読めるものでした。