プレミアリーグ第10節 ワトフォード vs ハダースフィールド(10/27) 試合後感想
7位のワトフォードと、19位のハダースフィールドの対戦です。
ワトフォードはここ5試合勝利が無く、自信を失いかけていたところで、前節中位のライバルである、ウルブズを叩けました。
この試合も勝利し、再び上昇気流に乗りたい一戦になります。
一方ハダースフィールドは、いまだ勝利がありません。
相手は中盤の構成力のあるチームで、正直相性は良くありません。
ムーイがいなかったとはいえ、第1節のチェルシー戦は0-3、第2節のシティ戦は1-6でした。
ただ、前節はリヴァプール相手に0-1と負けはしましたが、善戦はできました。
この試合も粘り倒して、できれば終盤まで0-0でいければ、可能性が見いだせるかもしれません。
スタメンが発表されました。
ワトフォードは、デウロフェウがついにスタメン入りです。
マリアッパとサクセスも、初スタメンではないでしょうか。
新たな力の融合にワクワクしますね。
ハダースフィールドは、少しテストしているように感じます。
4バックが定着したのはいいのですが、ハデルジョナイがスタメン落ちしました。
ドゥルムを一列前に上げて、彼を右SBに入れても良かったのではないでしょうか。
代わりに右SHで出場する、ムベンザのお手並み拝見です。
また、これまでボランチを務めてきたビリングが左SHで出場です。
守備時に、押し込まれたときに最終ラインに吸収されるのか、彼の役割にも注目です。
また、プリチャードが久しぶりにスタメンです。
出たり出なかったりで、監督から評価されているのかよく分かりませんが、誰にでもわかる結果であれば、監督を納得させられるでしょう。
なぜだか監督にすごく信頼されている、デ・ポワトルに良いパスをもらえるよう、普段から気を遣うといいかもしれませんね(笑)。
前半10分、ぺレイラの単独突破の素晴らしいシュートで、ワトフォードが先制です。
GKの股を抜く、技ありシュートでしたが、正直サクセスに横パスを出せたのではないかと、それはぺレイラにも見えていたのではないかと思いました。
サクセスに渡れば流し込むだけでしたし、その一手前では、デウロフェウを効果的に使える場面がありました。
会場は湧きたちましたが、ピッチ上では違うものが立ち込めたのを感じました。
監督でなくても構わないので、チームの細やかな人間関係をマネジメントする人が必要な気がします。
前半18分、デウロフェウのまたも単独突破によるシュートで、ワトフォードが追加点です。
デウロフェウのフットボールIQは、相変わらずのようです。
彼の中ではこのスポーツはまだ、集団競技ではないようです。
前線でチームプレイが全くみられないのが、怖くなってきました。
ムーイとのマッチアップで忙しいとはいえ、ヒューズのフリーランがガン無視されてて、もはやホラーです。
もともと4人の中盤の中で、ヒューズは断トツで若く、我の強さもなさそうなので、圧倒的に発言力が無さそうなのは伝わってきてはいました。
パーソナリティも実力の一つです。
結果は出しているので、自分を強く持って欲しいですね。
また、ハダースフィールドのビリングは、やはりボランチでした。
現地の予想では左SHでしたが、ムーイがそちらに回っていましたね。
ムーイはサイドもできるのですが、おかげでゴールから遠ざかり、前半は2回しかシュートを放てませんでした。
またムベンザは典型的な右SHではなく、攻撃時にはゴール前になだれ込む、W杯でデンマーク代表のポウルセンが見せた動きをしています。
なればこそ、左サイドにはウインガーを置いて、ムーイをよりゴールに近いトップ下に置いたほうが攻撃力を高められる気がします。
前半20分にレーベが素晴らしいミドルシュートを見せたので、彼を一列上げ、左SBにドゥルムをコンバート、右SBにハデルジョナイを置くのが正解かもしれません。
2点先行されているので、ハダースフィールドには先に何か手を打って欲しいですね。
バクナのタッチダウンパスと、ムニエの高さが追加で欲しいです。
後半4分、先行するワトフォードに決定機がありました。
外れはしましたが、デウロフェウはGKとの1対1でしたね。
実際、サクセスのラストパスが流れたので難しくなってしまったのですが、現状パスが来るだけマシです。
サクセスはポストプレイが上手く、本来は周りを活かすのが上手そうなタイプです。
しかしこの後は、素晴らしいパスワークが見られるようになりました。
HTで、何か効果的な指示があったのかもしれません。
前半とは見違えるようです。
後半17分、ムベンザとデ・ポワトルにかえて、ソブヒとムニエの投入です。
ソブヒは待望の快速ウインガーです。
高さのあるムベンザとデ・ポワトルがいなくなってしまうのは残念ですが、あとはもうムニエに放り込むしかありません。
後半20分デウロフェウが下がりました。
良い見本とは言えませんが、強いパーソナリティーとはこういうものです。
ベンチに戻る彼の様を、ヒューズにはよく見てもらいたいですね。
後半31分、ビリングに代えて、バクナの投入です。
後半35分、ついにサクセスが得点しました。
2点目の時と違い、ゴールセレブレーション中に味方が多く集まってきていたのは、気のせいではないはずです。
後半38分、サクセスに代えて、グレイが入りました。
後半40分、キャスカートに代えて、カバセレの投入です。
これは意味が分かりません。
疲れなら、もう少し早く下ろしてあげればよかった気もします。
結果3-0で、ワトフォードが勝利しました。
結果自体は妥当で、実力差を覆す戦術等は見られませんでしたが、サッカー観戦でホラー体験ができるという、全く別の楽しみ方が出来たのは良かったです。
ハダースフィールドは、まだまだ苦しい時間が続きますね。