プレミアリーグ第10節 バーンリー vs チェルシー(10/28) 試合後感想
13位のバーンリーと、3位のチェルシーの一戦です。
前線以外スタメンがあまり変わらないバーンリーですが、中盤から前は変更がありました。
ボランチに初先発となるデフールが入り、グズムンドソンが左から右SHにスライド、左SHにはブレイディが入りました。
2トップは縦関係で、ヘンドリクスとヴォ―クスです。
今日はウッドとバーンズ、ヴィドラは控えからになります。
ヴォ―クスも含めてハンマータイプのCFが4人、いつもスタメンかベンチにいるのが、バーンリーの特徴です。
前節はシティ相手に0-5だったので、戦い方を変えてくるのかが、見どころです。
一方チェルシーは、バーンリー以上にスタメンを変えません。
CFにモラタ、インサイドにバークリーを置いているだけで、いつものメンバーです。
アザールは背中を痛めているらしく、ベンチにも入っていません。
前々節、サウサンプトンには快勝しましたが、リーグ戦直近4試合は、ウェストハム、リバプール、ユナイテッドには引き分けています。
この試合ではより攻撃的にいくのか、注目です。
これまで通り、チェルシーが試合を支配して、バーンリーはロングボールないしセットプレイで、ゴール前の一瞬の迫力で対抗する構図になります。
20分も過ぎてみると、バーンリーの最終ラインはやや高く、チェルシーはマルコス・アロンソが全く上がらず低めにコンパクトに戦うので、フィールドプレーヤー全員の重心が、予想されたよりチェルシー陣内寄りです。
チェルシーはゲームをコントロールすると見せかけて、カウンターを狙っているのですが、ジョルジーニョにはコークがマンマークしているので、どうやってボールを前に運ぼうと考えているのかが、分かりにくくなっています。
前半23分、モラタのゴールで、チェルシーが先制しました。
高い位置でペドロが奪い、カンテ、バークリーとつなぎ、最後は簡単ではありませんでしたが、モラタはマークされながらも、流し込むだけでした。
ショートカウンターで失点してしまったので、バーンリーは重心を下げてしまいましたね。
今度はジョルジーニョがフリーになりそうです。
開幕からみせたポゼッションスタイルではなく、リヴァプールのようなプレッシングスタイルでも得点できたのは、戦術の幅を広げるうえでとても大きいです。
前半28分、ペドロに代えて、ロフタスチークの投入です。
ペドロは、おなかが痛いみたいです。
歩けるみたいですが、軽症なのか重症なのかもわかりません。
ウィリアンが右のウイングにスライドし、ロフタス=チークは左のウイングに入りました。
ロフタス=チークは、直近のELでハットトリックしているので期待されますが、足の速いタイプではないので、ウイングは厳しいと思います。
緊急事態なので、機能しなくてもいいので、とりあえず守備だけやってくれればOKです。
前半が終わりましたが、バーンリーは失点してから重心を下げてしまいましたね。
これではジョルジーニョが自由にプレイしてしまうので、チェルシーはより得意なプレイが出来ます。
体力的に大変ですが、失点前のプレイ、前線からハイプレス戦術を仕掛けてほしいです。
後半に入ると、いきなりバーンリーは、ハイプレスできましたね。
CKも獲得しやすくなると思います。
いつまでできるかは分かりませんが、グズムンドソンもブレイディもクロスは正確なので、できるだけこれを続けてほしいです。
チェルシーは前半に追加点を取れなかったので、少々危険です。
勝ち点と取りこぼさないように、もう一点ほしいですね。
後半10分までには、バーンリーのハイプレスも止み、マルコス・アロンソの攻撃参加が目立ってきました。
後半11分、バークリーのミドルシュートで、チェルシーに追加点です。
ジョルジーニョが自陣で奪ったボールをカンテにパス、カンテも簡単にバークリーに捌いて、わずか2本のパスでフィニッシュになりました。
後半13分、ヴォ―クスとヘンドリクスに代えて、ウッドとバーンズの投入です。
後半17分、ウィリアンのゴールで、チェルシーは3点目、無傷の3-0です。
後半28分、モラタに代えてジルー、コークに代えてウェストウッドの投入です。
後半32分、ジョルジーニョに代えて、セスクの投入です。
セスクにはロングパスの精度は、浮き球もグラウンダーもジョルジーニョを凌ぎます。
運動量やコンビネーションは劣るかもしれませんが、違う持ち味でアピールしてほしいですね。
後半46分、ロフタス=チークのゴールで、チェルシーが4点目です。
CKのこぼれ球を決めました。
ドフールは、かつてユナイテッドのファーガソン監督が獲得を検討した選手で、この試合も運動量が多く、守備エリアが広かったですね。
基本技術も高く、怪我が多くなければ、ビッグクラブでのキャリアを送っていたことであろう選手です。
コークやウェストウッドの控えに置いておくにはもったいない、能力の高い選手ですね。
結果、4-0でチェルシーが勝利しました。
これまで守備の不安を拭えませんでしたが、改善してきました。
トッテナムをかわして、優勝争いに加わってきたといっていいと思います。
バーンリーは、前節を踏まえて、ポゼッション志向のチームに対する回答は用意してきたのですが、機能しませんでしたね。
しかし、ここまでのクオリティを誇るチームはそうそうないので、次節からはこれまで通りの戦い方で結果を出せると思います。
切り替えましょう。