プレミアリーグ第11節 カーディフ vs レスター(11/4) 試合後感想
17位のカーディフと、12位のレスターの対決です。
カーディフは、前節のリヴァプール戦は惨敗してしまいましたが、意地を見せることはできました。
決定力の差を見せつけられただけです。
リヴァプールほどの得点力を持つチームはそんなに無いので、気にせず、この試合も守備を固めるべきです。
ホームとは言え勝ちを拾うのは難しいので、引き分け狙いが現実的だと思います。
一方レスターは、ここ3試合は1分け2敗と振るいません。
オーナーの事故死も起爆剤になりそうなので、ここは快勝したいところですね。
アウェイではありますが、下位相手でもあるので、結果・内容共に求められます。
スタメンが発表されました。
アーターがボランチに、ジョシュ・マーフィーが左サイドに入りました。
後は前節と同じですね。
現地の予想では4-5-1のようですが、4-4-2かもしれません。
リードが右SHか、セカンドトップかによります。
一方レスターは、モーガンが帰ってきましたね。
スピード不足で、対戦相手によっては起用が難しくなってくるであろうと思われますが、この試合はトップがペイターソンなので、問題ありません。
右SBにはリカルド・ぺレイラが入り、ボランチにはメンディ、左SHはオルブライトン、右SHはグレイと大幅な変更がありました。
ソユンジュ、アマーティ、ゲザルは岡崎と共に、ベンチからも外れてしまいました。
そのベンチには、久しぶりにシンプソンが帰ってきました。
最も信頼できる右SBの帰還です。
またディアバテも、控えに入っています。
岡崎にとって、満足に試合に出るのは難しい日々が続きますね。
試合が始まってみると、リードはインサイドライトのような位置取りです。
4-3-3ですね。
守備時は相手に合わせるので、4-5-1になります。
レスターのボランチが強力と見て、噛み合わせないようにしているようです。
守備時はペイターソンと2トップを形成し、最終ラインに圧力をかけています。
モーガンの方にいっているので、カバーに入るシンプソンも気を抜けません。
前半15分過ぎから、グレイとオルブライトンが左右を入れ替えました。
グレイも、左の方がやりやすそうです。
ここまで、カーディフの選手たちが非常に激しくプレスにいっているので、レスターはボールを前に運ぶのに非常に苦労しています。
ペイターソンと激しいもみ合いの末に、上からのしかかれたのが、思いがけないダメージになったようです。
どういったダメージかは分かりませんが、この時間での守備の要の負傷交代は、レスターにとって痛いですね。
前半30分、カマラサのFKがクロスバーを叩きました。
アーターのドリブルをンディディが無理やり止めたことで得たものですが、とても惜しかったです。
FKにチャンスがあるとは思いませんでした。
モーソンのヘディングも計算できるので、これからは、セットプレイにチャンスを見いだせそうです。
前半32分、リードのカウンターのチャンスをリカルド・ぺレイラが絡みついて止めてしまい、イエローです。
前半46分、ヴァーディ―のエリア内のシュートは思いっきりバンバの右手に当たっていましたが、なぜかハンドは取られませんでしたね。
完全にPKでしたが、審判の位置がエリア外、ヴァーディ―の真後ろで、離れてはいましたが、見えないところではなかったと思います。
前半は、完全にレスターペースでした。
カーディフのハイプレスが止んだ頃には、真綿で締め付けるように、相手を苦しめていましたね。
レベルの差こそあれ、バルサやシティのようでした。
カーディフは、右サイドを何度もチルウェルに突破されたのが一番気になりました。
マンガが中央に絞っているためですが、右SHのカマラサが最終ラインに引っ張られてしまっています。
また前半ロスタイムの危険なシーンは、右サイドからオルブライトンに正確なクロスを放られて作られました。
彼には誰かが、マンマークで付くべきかもしれません。
とはいえ、なんとか耐えきり、セットプレイに賭ければ、充分に勝機はあると思います。
後半4分、早速セットプレイのチャンスがカーディフに訪れましたが、決まりませんでした。
モリソンに当てて折り返すところまでは上手くいっているので、もう少しです。
後半6分、マーフィーがカウンターに抜けだし、リカルド・ぺレイラを引きずりながらもシュートまで持ち込めました。
シュマイケルのビッグセーブに遭いましたが、カウンターもチャンスがあるのかもしれません。
後半9分、グレイのゴールで、レスターが先制です。
左サイドからチルウェルのクロスに、グレイがダイレクトで合わせました。
マンガが、チルウェルを離してしまいましたね。
致命的なミスです。
ベネットも、グレイの急加速についていけませんでした。
後半15分にも、マーフィーの単独突破がチャンスに繋がりそうでした。
今後、カーディフの攻めは左サイドに偏りそうです。
この攻めを難なく止めたのは、オルブライトンでした。
クロスの精度といい、守備での貢献度といい、オルブライトンは縦横無尽の活躍です。
後半20分、リードに代えて、ホイレットの投入です。
サイドでの守備の負担が増えていたので、役割は変わらないと思います。
後半24分、グレイに代えて、シンプソンの投入です。
マーフィーの封殺を課されて、入ってきました。
リカルド・ぺレイラが1列上がって、自由になりましたね。
ぺレイラも疲れていますが、対面するベネットは大変です。
これに伴い、オルブライトンは左サイドに移りました。
後半33分、アーターに代えて、ウォードの投入です。
アーターは攻守において、運動量で貢献してくれました。
ここからはハンマータイプのFW、ウォードが決めにいきます。
しかしこのタイプは、モーガンの大好物です。
張り付いてないもさせないのが、得意です。
後半36分、マディソンに代えて、イボーラの投入です。
これで、空中戦のコマ不足で悩むことはありえません。
後半37分、またもチルウェルに突破を許しています。
これはカマラサがボランチに入って、単純にサイドの人数が足りていないせいです。
CKはカウンターの好機、と割り切るしかなさそうです。
シンプソンがインナーラップを仕掛けてくるので、逆サイドも大変です。
後半42分、この試合はじめてといってもいい、レスターのカウンターのチャンスにヴァーディ―が抜け出しましたが、エザリッジのスーパーセーブに遭いました。
結果1-0で、レスターが勝利しました。
亡くなったオーナーに捧げる、良い結果だったのではないでしょうか。
ホームの試合をよく見に来ていたと思うので、出来れば次のホームでも勝ちたいですね。
両チームとも、セットプレイは、数の割に決めることが出来ませんでした。
特にカーディフは練習が必要ですね。
ただ、前半の猛烈なハイプレスは有効だったので、休息も必要です。
あれを繰り出すには、体力と気力が必要だからです。
レスターはものすごく体力を消耗した割には、内容の薄いゲームでした。
もうすこし、楽に勝つことが出来たのではないでしょうか。
出来れば、プレッシングスタイルの修得を薦めたいです。
本音を言えば、カウンタースタイルが最も省エネだと思います。
今日のようにハイプレスに来るなら、なおさら効果的です。
しかも、かつてやれていたので、かなり高いレベルのものが、すぐできるようになると思います。
完全に捨てなくても、いいのではないでしょうか。
そして、岡崎を出して欲しいです。