プレミアリーグ第11節 エヴァートン vs ブライトン(11/4) 試合後感想
9位のエヴァートンと、11位のブライトンです。
順位は近いですが、タレント力は雲泥の差があります。
エヴァートンはホームということもあり、勝利は至上命題です。
前節はアウェイで、ユナイテッドに負けていますが、その前は3連勝です。
チーム状態は悪くないはずなので、後はコンディションの良い選手をピッチに送り込めるかどうかだと思います。
一方ブライトンも、直近のリーグ戦は、3連勝です。
どの試合も、楽ではなかったでしょう。
クリス・ヒュートン監督は下積みの長い人ではありますが、確かな実力を見せていますね。
スタメンが発表されました。
エヴァートンは、前節と全く同じですね。
アンドレ・ゴメスがシンプルに捌いてくれるおかげで、ゲイエも少しは楽できます。
トム・デイビスが見られないのは残念ですが、ボランチの縦への推進力はこのチームは要らないかもしれません。
バランスの問題なので、メンバーが変われば、もちろん評価されるでしょう。
ブライトンもほとんど変更はありませんが、ボランチがスティーブンスになりました。
運動量のあるカヤルがボランチの軸になり、マーチもトップ下で定着し始めました。
バランスが良くとれているのが、成績が安定している理由でしょう。
前半5分には、コールマンのクロスに、シグルドソンが合わせましたが、ダフィに防がれましたね。
共に右サイドから崩す狙いがあるのが、うかがえます。
特にブライトンは、ジャハンバクシュの突破力に賭けているようです。
マレーとマーチが、右からのクロスに合わせるのを得意としているから、というのもあります。
前半9分、リシャルリソンがカウンターに抜けだしたの、肩に手をかけて無理やり止めてしまい、ダンクにイエローです。
前半16分にも、CKからのズマのヘディングが、惜しかったですね。
中盤の華麗なパスワークを持つだけ、エヴァートンに多くチャンスが生まれています。
セットプレイでも得点できるようになると、ビッグ6の下に付けるのは、確実だと思います。
前半23分には、右足に持ち替えたベルナールのクロスが、シグルドソンに合いましたね。
惜しいヘディングシュートになりました。
前半25分、リシャルリソンのゴールで、エヴァートンが先制しました。
CKからのカウンターだったのですが、左サイドでシグルドソンがベルナールとワンツーで崩し、左に流れてきたリシャルリソンに出したキラーパスを、流し込みました。
前半32分、ダンクのヘディングで同点、ブライトンが追い付きました。
左のCKからだったのですが、これまで攻守含めて全てエヴァートンが勝っていました。
そこでキッカーのジャハンバクシュは、ショートコーナーでマーチを使い、ダンク自身もズマに付かれながらではありましたが、空中戦を制して、よく決めました。
前半は、1-1でしたね。
時間の流れるのが早い、45分でした。
エヴァートンはこれまで通り、ピッチを広く使うダイナミックなフットボールでした。
一方ブライトンは攻撃時には片側に選手を集め、効率よくCKをとっていたのが印象的です。
細かいところでもより戦術的なので、結果に結びついてほしいですね。
後半2分、いきなり決定機がエヴァートンに訪れましたね。
ゲイエがボールをかすめ取り、左足でミドルシュートを放ちました。
これがゴールポスト内側に当たり、入りそうで入りませんでした。
後半4分、コールマンのミドルシュートで、エヴァートンが追加点、勝ち越しました。
ゴール前でもつれたところで、ボールを拾ったコールマンが、迷わず振りぬきました。
後半18分、イズキエルドに代えて、クノッカートの投入です。
連携に加えて、疲れを考慮しての交代です。
後半22分、ベルナールに代えて、ルックマンの投入です。
ルックマンに時間を上げるのが、目的だと思います。
長期的には、必要な戦力になるからです。
後半24分、マーチに代えて、ビスマの交代です。
後半31分、リシャルリソンのゴールで、エヴァートンが追加点、3-1としました。
ダンクのバックパスをインターセプトし、GKもかわして、無人のゴールに流し込みました。
後半32分、カヤルに代えて、アンド―ネの投入です。
それほど大きくありませんが(180cm)、空中戦が得意です。
セットプレイはここまであまりチャンスが無いのですが、それに賭けるようです。
後半39分、ウォルコットに代えて、キャルバート=ルーウィンの投入です。
2点目以降、守備を頑張り始めたリシャルリソンは残ることになりました。
後半44分、シグルドソンに代えて、ミナの投入です。
CBが3人になって、5バックになりました。
結果3-1で、エヴァートンが勝利しました。
セットプレイでほぼ全部勝利したのも、大きかったのではないでしょうか。
練習のたまものなのでしょう。
マルコ・シウバ監督は、あまり細かい戦術を落としこまない人ですが、セットプレイは拘るようです。
またこの試合のMVPは、2得点したリシャルリソンではなく、コールマンだと思います。
これまでベストイレブンに選出したことは無いのですが、それを詫びたいほどの素晴らしいプレイぶりでした。
守備にも奔走し、右サイドを一人で蹂躙するなど、申し分のない働きでした。
イズキエルドを完封しただけでなく、効果的なクロスを何度も放るなど、際立っていましたね。
珍しく、得点も獲りました。
敗北したブライトンは、ダンクが終始、リシャルリソンへの対応に苦心していたのが、印象的でした。
単純な競り合いでは負けないのですが、スピードの差が大きいです。
振り切られそうになるのと、すでに一枚もらっているので、無理はききませんでしたね。
後半ロスタイムに負傷した、ジャハンバクシュが軽い怪我だといいですね。