プレミアリーグ第11節 マンチェスター・C vs サウサンプトン(11/5) 試合後感想
首位のシティと、16位のサウサンプトンの対戦です。
シティはここまで負けなし、心配があるとすればCLなので、リーグ戦では手を抜けます。
あまり抜きすぎると怪我の恐れがあるので、緊張感は必要です。
また、得失点差で何とか優勝できたシーズンもあることを忘れずに、集中して臨むことでしょう。
そうすれば、これまで通り、大量得点で勝利できます。
一方、サウサンプトンは苦しい戦いが続きます。
ここ2試合は引き分けられましたが、リヴァプールとチェルシーには0-3で敗戦するなど、上位陣には大敗を喫しています。
この試合も結果は難しいものになるでしょうが、何かきっかけを見つけたいです。
これまでのように、なにも好材料が無いことだけは、避けなければなりません。
スタメンが発表されました。
シティは、ウォーカーと、メンディが帰ってきましたね。
控えには、久しぶりにデルフ、ダニーロが帰ってきました。
気がかりなのは、デ・ブルイネがいないことです。
カップ戦に出場し、怪我してしまったようです。
先ほど手を抜くと怪我の恐れがあるといいましたが、怪我明けで頑張りすぎても危ないです。
デ・ブルイネは、そのパターンのようですね。
また、何もなくても怪我することはあります。
もらい事故みたいなものもあるので、気にせず治療に集中すべきですが、頭では分かっていても、難しいのでしょうね。
サウサンプトンは、CBのコンビは、フートと今節はスティーブンスになりましたね。
吉田は、リーグ戦では使われないようです。
ヴェステルゴーアと共に、ベンチを温めます。
ここまでリーグ戦ではほぼ全試合使われているフートですが、左利きのCBです。
そのメリットを生かすには右のウイングに突破力のある選手を配置しなければならないのですが、サウサンプトンにはいません。
メッシがいるから、バルサはヴェルメーレンを起用していました。
サラーがいても、リヴァプールは使っていません。
無理に左利きに拘る必要はないというか、この規模のクラブでなぜ色気を出すのか、理解できませんし、格好つけなくていいと思います。
単純に守備力で、スタメンを選ぶべきです。
サウサンプトンは、4-3-3のようですね。
前半5分、フートのオウンゴールで、シティが先制です。
サネのクロスをクリアできなかったのですが、もう少し早く真ん中に寄せていれば間に合ったかもしれません。
しかしそれ以前に、バイタルエリアでパス交換をされすぎです。
スターリング、アグエロ、シルバに良いように回されてしまいました。
これからも失点を重ねるでしょうが、この失点に関しては、フート個人だけを責めるのは可哀相な気がします。
誰が出ても、獲られたでしょう。
前半9分、シルバに正面からぶつかってしまい、ウォード=プラウズにイエローです。
前半11分、アグエロの得点で、シティが2点目です。
バイタルで受けたスターリングが縦に抜け、グラウンダーのショートクロスに、アグエロは合わせるだけでした。
サウサンプトンの守備は、人数は足りているのですが、後追いをしているだけで、プレスになっていません。
前半16分には、ベルナルド・シウバのスルーパスに、抜け出したアグエロがミドルシュートを放ちましたが、マッカーシーに横っ飛びで防がれました。
前半17分、シルバの得点で、シティが3点目です。
アグエロのポストプレイから、ベルナルド・シウバのスルーパス、スターリングのクロスとつないで、シルバのダイレクトボレーでした。
確かな技術の積み重ねでしたね。
前半22分、FK後のもつれあいから、レミナがシュートを放てました。
大きく枠を逸れましたが、サウサンプトンのここまで唯一のシュートです。
セットプレイなら、可能性が無いわけではありません。
前半27分、ウォードプラウズの大きなクロスに、イングスが合わせましたね
シュートまでには至りませんでしたが、サウサンプトンの時間になりました。
前半28分、エリア内でエデルソンがイングスの足に両手をかけてしまい、PKを献上してしまいました。
バートランドのグラウンダーでの巻くようなクロスだったのですが、レミナがスルーしたのが、決め手だったようです。
ウォーカーはレミナに付いていて、イングスにはストーンズが付いていたのですが、ボールの軌道も含めて、GKにとっては難しい判断になったようです。
前半29分、イングスが自ら決め、1点を返しました。
前半37分、自陣寄り、センターライン付近で、アグエロがハンドをしてしまい、イエローです。
前半46分、スターリングの得点でシティに追加点、4-1になりました。
エリア内でアグエロのクロスを受けたのですが、軽やかなタッチでレミナをかわしましたね。
彼に限らずシティの選手は、速い展開の中で技術を活かすのが、抜群に上手しですね。
多くの指導者が、試合ではなく、練習を見たくなるのが分かります。
後半3分、ウォード=プラウズのシュートは、エデルソンの正面に飛んでしまいましたが、惜しかったですね。
イングスのスルーも、見事でした。
結果、セドリクとのワンツーになり、ラポルトを無効化できました。
後半9分、CKから、イングスがヘディングを放ちましたが、惜しかったですね。
エデルソンにブロックされましたが、下にたたきつける、お手本のようなヘディングシュートでした。
後半10分、サウサンプトンの攻撃のFKで、エデルソンとフェルナンジーニョが空中で激突しましたね。
セットプレイから、チャンスを作ろうとしているのが伝わります。
後半16分、サネのシュートが、GKからみて右のゴールポストに当たりました。
カットインしてからの、左足のシュートでした。
またシティのペースにもどってきたところで訪れた、決定機でしたね。
後半21分、スターリングの2得点目で、シティが追加点、5-1になりました。
フェルナンジーニョの縦パスを受けたアグエロが、ポストプレイから振り向いてまた縦パス、後方から抜け出したスターリングはバートランドを振り切って流し込みました。
フートは、中盤に下がったスターリングについていってしまいましたね。
前線に戻ってくる彼に、置いていかれていました。
スピードでは付いていけないので、いくべきではなかったですね。
フートは、トップスピードではスターリングにかないませんが、ぶつかり合いなら負けません。
そして長所を発揮できて、短所が影響を及ぼさないようにするには、個々人の努力だけでは解決しきれません。
監督が、組織守備を構築するべきです。
後半22分、ストーンズに代えて、コンパニーの投入です。
後半25分、シルバに代えて、フィル・フォデンの投入です。
リトル・イニエスタの登場です。
後半27分、ウォード=プラウズ、レドモンドに代えて、エルユヌッシ、オバフェミ・マーティンスの投入です。
インテルやニューカッスルで活躍した、マーティンスは久しぶりの大舞台です。
すっかりおっさんですが、やはり童顔ですね。
懐かしい顔がみられて、とても嬉しいです。
後半32分、フェルナンジーニョに代えて、デルフの投入です。
ここまで途中出場した人は全員、同じポジションに入っています。
後半34分、イングスに代えて、アームストロングの投入です。
代わったアームストロングが、早速仕事をします。
彼のスルーパスがサイドに出て、マーティンスがクロス、中央で合わせたロングのダイレクトシュートは、ギリギリ枠を捕らえませんでした。
もう少しでしたね。
流れの中から得点することも、不可能ではないようです。
スコアとポゼッション率は一方的ですが、内容はそこまで酷くはありません。
決定力に差があるだけです。
後半40分、フィル・フォデンがペナルティアークで、ファウルをもらいました。
ドリブルがとてもうまいです。
軽やかで、確かに少しイニエスタにも似ています。
後半45分、サネのゴールで、シティに追加点、6-1です。
サウサンプトンのカウンターの、カウンターになりました。
フィル・フォデン、スターリングとつなぎ、最後サネがクロスをうけて、流し込みました。
結果6-1で、シティが勝利しました。
代わって出場した、フィル・フォデンも、デルフも、コンパニーも問題ないパフォーマンスでしたね。
CLに向け、最高の準備が出来ました。
サウサンプトンは、良いシーンもありました。
後は守備を構築するだけです。
ヒューズ監督は現役時代は素晴らしいストライカーでしたが、監督としてそれが出来ないなら、クビもやむを得ないのかもしれません。