プレミアリーグ第12節 レスター vs バーンリー(11/11) 試合後感想
10位のレスターと、15位のバーンリーの一戦です。
勝ったり負けたりと不安定なレスターと、絶賛大不調なバーンリーと状態こそ違えど、アイデンティティの崩壊の危機にあるという意味においては、似たもの同士の2チームです。
レスターは、このままポゼッションスタイルを貫くのでしょうか。
カウンタースタイルの脱却を目指すのは、もう少し強くなってからでもいいと思います。
せめて、プレッシングスタイルを採用してほしいです。
というか、駒を考えればその方がずっといいはずです。
リヴァプールのように、ヨーロッパチャンピオンを狙うチームでも、プレッシング&カウンタースタイルです。
レスターも全く同じでいいのではないでしょうか。
じゃないと、岡崎も出番がありません。
一方バーンリーは、前時代的なラグビーフットボールです。
パワーだけなら、どこにも負けません。
しかし、プレミアのチームはどこも裕福になってきて、技術水準が上がってしまいました。
それに伴い、ポゼッションスタイルが増えてきたのです。
バーンリーは、このポゼッションスタイルというものが凄く苦手です。
シティに0-5、チェルシーに0-4、ウェストハムに2-4と、リーグ戦直近三試合で、3連敗13失点です。
最後の最後は得失点差がものをいうかもしれないので、現状何かを変えなくてはいけません。
昨年は結果を出せた(7位)ために、このスタイルに合った選手しかいません。
冬の市場で、動かなくてはならないかもしれません。
スタメンが発表されました。
レスターは、最終ラインは右からリカルド・ぺレイラ、モーガン、エヴァンス、チルウェルです。
シンプソン、フクスは控えに入りました。
2列目は、右からオルブライトン、グレイ、ゲザルです。
岡崎は、ベンチ入りできました。
イヘアナチョと共に、出番を窺います。
バーンリーはターコフスキがいません。
代わりにロングが、ミーと組みます。
2トップは、ウッドとヴォ―クスになりました。
開幕から、レスターが押す展開です。
前半5分時点で、オルブライトンが2本のクロスを放ちますが、バーンリーに高さは通じません。
グラウンダーで勝負すべきですね。
前半7分、今度はンディディが、エリア外からミドルシュートです。
前節の余韻を引きずって、すっかりシューターです。
前半14分、右からのクロスのこぼれ球にヴァーディ―が詰めましたが、ロートンに防がれました。
ロートンはここまで守備に獅子奮迅の活躍です。
前半20分、再びオルブライトンからのクロスで、ゲザルがヘディングシュートを放ちました。
比較的正面ではあったものの、クロスバーに当たりましたね、惜しかったです。
バーンリーの腰が引けているために、レスターは自由に攻撃できています。
あまりにも受け身すぎます。
バーンリーは、もう少し抵抗したほうがいいですね。
前半24分にも、ゲザルが立て続けに2本のクロスを放り込めました。
ミーのクリアで事なきを得ましたが、撃たれすぎです。
前半26分にも、カウンターからグレイがハートと1対1になりました。
バーンリーはチームとして、ボールの奪い所がはっきりしていませんね。
もっと高い位置で奪うようにし、だめならさっさとリトリートしたほうがいいと思います。
前半37分、レノンのドリブル突破を背中で止めてしまい、チルウェルにファウル、ゴール前正面35mくらいの位置でFKを獲得です。
ここまでレノンはチルウェルに抑え込まれていましたが、初めて出し抜きました。
グドムンドソンのFKは、シュマイケルのビッグセーブに遭いましたが、前半唯一といってもいいチャンスでしたね。
バーンリーは、ターコフスキがいないこともあって、セットプレイの守備も不安定です。
ロングも悪くは無いのですが、連携がありません。
これはハートに防がれましたが、キャッチミスしたところを詰めたオルブライトンより一足速く、ロングがかき出しました。
決定的だっただけに、防いだのは殊勲です。
後半5分、ウッドにスライディングタックルしたモーガンにイエローです。
しかし足を踏まれたのはモーガンの方だっただけに、観客のブーイングも納得です。
しかも倒れるついでに、ウッドはモーガンの首に腕を引っかけています。
後半9分、ドフールに代えて、ヘンドリックの投入です。
後半11分、ボールが激しく行き来する展開になり、レノンが裏に抜けだしましたが、モーガンにクリアされました。
後半15分、オルブライトンに代えて、イヘアナチョの投入です。
レスターには、中々決定的な場面が訪れません。
ラストパスの精度に、問題ありです。
後半17分、ゲザルのCKから、エヴァンスのヘディングです。
これは枠を捉えませんでしたが、ようやく猛攻を仕掛けられています。
後半19分、グドムンドソンに代えて、ブレイディの投入です。
後半27分、ウッドがゴール正面でシュートしましたが、打ち上げてしまいましたね。
コーク、ブレイディ、コーク、ブレイディとつなぎ、最後フリーで撃てただけに残念でした。
リカルド・ぺレイラとンディディは、振り回されてしまいました。
後半28分、ウッドに代えて、バーンズの投入です。
後半30分、イヘアナチョがバーンズを後ろから倒してしまい、イエローです。
ゴール前まで運ばれてしまったことも大きいですが、ンディディとのパス交換でミスを連発していたことも、致命的です。
まだボールが足元についていないようですが、そんなことをいってられる状況ではないので、すぐに修正してもらわないと困ります。
出来ないことをやれといっているのではなく、実力を発揮すれば充分です。
後半38分、グレイに代えて、岡崎の投入です。
ようやく登場です。
こういう試合で、点取って欲しい!
全体的に運動量が落ち、攻撃はハイクロスばかりになっているのが気になります。
これでは、ヴァーディ―も岡崎も厳しいです。
イヘアナチョも右サイドに張っているので、高さも期待できないです。
後半44分、エヴァンスに代えて、ソユンジュの投入です。
ここにきて、守備の交代は痛いです。
ベンチにもう攻撃の駒もなかったのでしょうが、高さを加えるならイボーラを入れたかった。
運動量が、目に見えて減ってきているからです。
後半47分、岡崎のヘディングシュートは、枠の外に飛びました。
チルウェルのクロスが悪くなかったこと、先に動き出せたこともあって、是非決めたかったですね。
唯一のチャンスでしたが、これを決めるしかありませんでした。
結果、0-0の引き分けです。
レスターは、ホームだけに苦しいです。
後半は完全に、攻め疲れを冒してしまっていました。
全体通して、2列目のミドルが欲しかったですね。
チェルシーには、ドリンクウォーターを返して欲しいです。
一方、バーンリーはよくやりました。
アウェイで引き分け、しかもターコフスキの負傷中という緊急事態でした。
ギブソンもまだ使えないだけに、何とか乗り切れたのは大きいです。
この出来なら、冬の補強なしでも残留できるかもしれませんね。