プレミアリーグ第12節 アーセナル vs ウォルバーハンプトン(11/12) 試合後感想
5位のアーセナルと、11位のウォルバーハンプトンの一戦です。
アーセナルはここ2試合引き分けていますが、最近は負けなしでよくやれています。
エジルとムヒタリャンの連係が一向に良くならないことが不安で、オーバメヤンとの相性を考えて、エジルを放出することも考慮に入れていいかもしれません。
ユナイテッドのマタとトレードなら、悪くないと思います。
そろそろ冬のマーケットを意識しだす時期です。
一方ウルブズは、ここ3試合3連敗と、結果に恵まれません。
特に武器であるはずの両ウイングに、元気がありませんね。
メンバーを固定してやってきた、多くのチームが疲弊し始めました。
ウルブズも、ボクシングデーに向けて、ある程度ターンオーバーするべきでしょう。
スタメンが発表されました。
アーセナルは、右SHにイウォビが入った以外は前節と同じです。
ウルブズは前節と全く同じです。
前節に続き、左ウイングに、カバレイロが入りました。
それ以外は、開幕戦からずっと同じメンバーです。
試合が始まってみると、アーセナルは強烈なハイプレスでスタートしました。
ウルブズは防戦一方ですが、バイタルエリアには入られずに乗り切っています。
前半12分、カバレイロの得点で、ウルブズが先制です。
中央突破したカバレイロが、ヒメネスとワンツーで、ショートクロスをダイレクトに流し込みました。
試合展開は、アーセナルがポゼッションして押し込んでいるのですが、ウルブズにショートカウンターを決められ続けています。
ウルブズの寄せは甘いので、もう少しバイタルでキープできれば、アーセナルにもチャンスが生まれそうです。
前半21分、エジルからのクロスにラカゼットが合わせましたが、コーディ―が身体を投げ出してブロックしましたね。
ムスタフィの、フォアチェックからでした。
そのセカンドボールをイウォビが拾い、もう一度ミドルシュートを放ちましたが、今度はベネットが弾きました。
前半22分、ロングカウンターから、コスタがホールディングを振り切りましたが、レノのビッグセーブに遭いました。
アーセナルが、ウルブズのサイドの攻撃に対応できていないのが、気になります。
WBについていけず、ストッパーとWBとウイングの三角形に簡単にパスを回されて、ゴール前まで運ばれています。
マッチアップが、決まっていないようです。
前半29分、CKからのベジェリンのシュートも、ベネットに頭で防がれました。
ウルブズは体を張って、何とか防いでいます。
前半35分、ベネットのロングパスをコラシナツがクリアしようとして空振ったため、ドハーティに拾われ、近くのヒメネスに繋がれて、シュートされましたが、それは右に逸れました。
アーセナルは、緊張感のないミスが続きます。
ボールをキープできているからだと思うのですが、負けていることを忘れてはいけないと思います。
HTが明けて、イウォビに代えて、ゲンドゥジの投入です。
アーセナルは、4-3-3になりました。
エジルが引いてきて、ボールをもらうようにもなりましたね。
エメリ監督は、シーズン当初からエジルを前線に貼り付けようとしてきたので、この動きを許しているのか分かりませんが、前半と同じでは勝てません。
何かを変えようというのが、選手たちのほうから出てきているのかもしれません。
後半5分、エリア内でホールディングがヒメネスを吹き飛ばしましたが、PKにはなりませんでした。
軽い当たりだったので、ちょっと取れないと思います。
後半14分、CKからトレイラがミドルシュートを放ちましたが、パトリシオのビッグセーブに遭います。
ウルブズがゴール前に堅陣を築くので、なんどもミドルシュートを放ち、ようやく枠に飛んだものになりました。
アーセナルは、ゴール前でのワンツーも、ミドルも通用しなくなってきました。
ウインガーの1対1の状況を作って打開したいのですが、イウォビは下げてしまいましたね。
好守バランスをとるためにゲンドゥジを入れたのですが、ベンチにはウインガー、ドリブラーはいません。
後半15分、カバレイロに代えて、ジョッタの投入です。
後半24分、エジルにイエローです。
イライラの絶頂で、アウトしたボールを殴りつけてしまいました。
後半25分、ジャカのクロスにゴール前でベジェリンが合わせましたが、浮いてしまいました。
完全に崩したのですが、左足でのシュートになってしまったので、難しかったようです。
後半26分、ドハーティが空中戦でジャカをふっ飛ばした時に右腕を使ってしまい、イエローです。
後半28分、ベジェリンのスルーパスを受けたオーバメヤンのシュートは、左のゴールポストに当たり、外に掻き出されてしまいました。
コラシナツのクロスをトレイラがポストプレイし、上がってくるベジェリンに渡したところも完璧でした。
アーセナルは前半はちぐはぐさがありましたが、このままでは負けるとあって、目が覚めてきたのでしょう、段々連携があってきました。
個々のプレイスタイルとか、そういったものをかなぐり捨てて、勝ちにいっています。
正直そういったもののすり合わせは試合の中ではなく、普段の練習の中で、できれば監督に調整してもらいたいものです。
でないとこの試合のように、試合中に選手たちの意地の張り合いが透けて見えるゲームになってしまいます。
後半30分、コスタに代えてトラオーレ、エジルとコラシナツに代えてラムジーとムヒタリャンの投入です。
ジャカが左SBに下がり、4-2-3-1に戻りました。
ムヒタリャンが左SHで、ラムジーがトップ下です。
後半33分、トラオーレの腕を引っ張り回し、ベジェリンにイエローです。
後半38分、ロングカウンターから、最後はジョッタのシュートになりましたが、詰まってしまいましたね。
とどめを刺せないのが、今のウルブズの弱いところです。
後半40分、ヒメネスに代えて、ギブス=ホワイトの投入です。
後半41分、ムヒタリャンのクロス性のシュートで、アーセナルが同点、追いつきました。
誰かに出したであろうクロスと見えたので、GKも動けず、そのまま吸い込まれてしまいました。
後半47分、トラオーレが40m超のロングカウンターで抜け出し、GKと1対1になりましたが、またもレノの飛び出しで防がれました。
何度も決定機を防いだレノは、この試合のMVPですね。
後半49分、ギブス=ホワイトのミドルシュートが、クロスバーを叩きました。
ちょっとでも下であれば、入ってましたね。
結果1-1の、引き分けです。
アーセナルは地力の強さを、エメリ監督は勝負強さを見せましたね。
多くのサポーターが、敗北を受け入れ始めたところだったので、値千金のゴールになりました。
一方ウルブズは、最後の最後で勝ちがすり抜けてしまいました。
勝利に相応しい内容でした。
残念でしたが、アウェイということもあり、満足の出来です。
出来ればスタメンには、すこし休みを上げてほしいですね。