プレミアリーグ第13節 ブライトン vs レスター(11/25) 試合後感想
12位のブライトンと、10位のレスターの対決になります。
ブライトンは、ここ2試合は連敗しているものの、内容の酷い試合は無く、ダフィとダンクを軸にした守りで、粘り強く戦えています。
この二人も、前節は地上戦でやられてしまう場面もありましたが、ここまでのリーグ戦全体を通じてみれば、危ない場面はほとんど無く、上位陣のディフェンス陣にも引けを取りません。
全体の上から3つ目のグループ、10位~15位の上の辺り、つまり現在の順位には確実に居られる力があります。
昨年は15位、残留争いに書き込まれましたが、もう少し上、現在の順位で終われる公算は高いです。
前節は、引き分け狙いが終了寸前ですり抜けた、悔しい敗戦でした。
この試合の相手は、対して格上でもないうえにホームなので、ぜひ勝ちたい一戦です。
一方レスターは、現在勝ち点17です。
勝ち点20の、6位から8位のチームとも五分にやれる力はあるので、この試合のように、アウェイではあるものの、格下のチームには勝っていかないと差が縮まらないでしょう。
前節も、痛恨の引き分けを喫しました。
この試合も、引き分けるにはもったいない一戦になります。
とはいえお互いに、何が何でも勝ちたい試合ではありません。
敗戦は嫌なので、引き分けを睨みながらの、慎重な入りになるのではないでしょうか。
スタメンが発表されました。
ブライトンは、右SBにブルーノ、左SBにベルナルド、ボランチにプレッパー、トップ下にグロスが入りました。
モントーヤは、ベンチにも入りませんでしたね。
ジャハンバクシュも、帰ってきていません。
ボングはマーチと共に、ベンチ入りです。
トップ下には、久しぶりにグロスです。
しばらくはマーチが使われていましたが、ようやくチャンスが回ってきました。
7G8Aを記録した、昨シーズン同様の活躍が求められます。
スティーブンスの代わりを務めるのは、ビスマではなくプレッパーでしたね。
驚きでしたが、守備力ではプレッパーに分がありそうです。
期待したいと思います。
レスターは、ついに岡崎がスタメンです。
何が決め手になったのかは分かりませんが、この機を活かさない手はありません。
是非結果を残して、スタメン入りに近づいてほしいです。
後は、ボランチにイボーラが入りましたね。
こちらの方が、バランスがいいかもしれません。
前半1分、いきなり岡崎にチャンスが訪れていました。
エリア内にドリブルで切り込み、ベルナルドに倒されたのですが、PKはもらえませんでしたね。
クリス・カバナー主審は、左後方から見ていて、見えづらかったかもしれません。
線審は近かったので、採って欲しかったですね。
10分も経つと、中央でのボールキープは、レスターに分があることが分かってきました。
ブライトンは、サイドを起点にしてみたり、中盤を省略してロングパスで打開しています。
11分には、エヴァンスのイボーラへのパススピードの遅さを突いて、カヤルがボールをかすめ取り、一瞬でゴール前まで侵入、リターンを受けて左のサイドネットを狙いましたが、シュマイケルのビッグセーブに遭いました。
連携面では、イボーラと周囲には、まだ隙があるようです。
前半14分、CKから、マレーの得点で、ブライトンが先制です。
連携面の隙を突き、CKを獲得できたのが、決め手でしたね。
そのCKでは、ニアに飛び込んだマレーが、岡崎と競り合い、ヘディングシュートを決めました。
ニアでは、ゴールに近い方から、エヴァンス、岡崎、チルウェルが並んでゾーンディフェンスをしていました。
そして、高さのない岡崎のところを、意図的に狙われてしまいましたね。
チルウェルのところを狙われても同じだったので、岡崎は気にしても仕方がありません。
というより、本来はずっとレギュラーである、チルウェル対策だったのではないかと思います。
今後セットプレイでは、マレーに高さで競り合える人をつけるべきでしょう。
これで勢いに乗ったブライトンは、前半17分にもイズキエルドがリカルド・ぺレイラの裏を取って、フィニッシュまで持ち込めました。
これはゴール上方に飛びましたが、レスターはモーガンがカバーに回るなど、守備が乱れていました。
前半25分には、チルウェルのインナーラップから、ディフェンスに当たりましたが、ペナルティアークでのシュートがありました。
岡崎の決死のチェイシングにより、レスターがボールをキープできるようになってきたためです。
前半26分、シュートのこぼれ球を拾ったクノッカールの袖を引っ張ってしまい、マディソンのイエローです。
カウンターはまだ成立していなかったので、不要でしたね。
前半27分、マディソンがエリア内で倒れ、シミュレーション判定になり、2枚目のイエローで、退場です。
明らかに、もらいに行っていましたね。
ダフィの左足も左手も触れてはいたかもしれませんが、掛かってはいなかったので、イエローは妥当だとおもいます。
先ほどもらったばかりなので、無神経といわれても仕方のないプレイでした。
2枚とも、コメントに困る反則です。
たった一人の乱調で、試合が壊れてしまいました。
前半30分、イボーラに代えて、ンディディの投入です。
踏んだり蹴ったりですね。
前半の内に、交代枠を一つ、しかも守備に使ってしまいました。
イボーラは、歩けるようではありますが、どこか痛めたようです。
結局メンディとの連携を深める前に、この試合は終わってしまいました。
前半38分、カヤルがカウンター抜け出すのを無理やり止めて、ンディディにイエローです。
前半39分、ブライトンが完全に崩しましたが、ぺレイラがスライディングでクリアしました。
右サイドで、ブルーノ、プレッパー、イズキエルドとダイレクトでつなぎ、最後はグラウンダーのクロスを流し込んだのですが、マレーには届きませんでした。
どのみちオフサイドではありましたが、流れるようなパスワークでした。
数の優位を活かしています。
前半42分、再びブライトンのCKがあったのですが、マレーにはオルブライトンが付いていました。
マレーは今度はチルウェルのところに向かい、フリーになっていましたね。
ヘディングは空振りに終わったとはいえ、オルブライトンは振り切られていました。
ダフィとダンクが最優先とはいえ、ここまでボールはマレーを狙って飛んでいます。
彼に、高さとスピードのあるンディディをつけるべきでしょう。
他の選手にやられるのは、もう割り切るしかないと思います。
でなければ、これ以降もマレーはチルウェルか岡崎が守るエリアに飛び込んできます。
前半が終わって、レスターはフィニッシュが形になりませんでした。
攻撃の形は作れているので、ヴァーディ―のスピードとチェイシングが必要になるでしょう。
岡崎は、失点の原因としてやり玉に挙げられるでしょうが、前述したとおり、気にする必要は全くありません。
良いところを挙げれば、ロングパスを収めるポストプレイが光っていましたね。
チェイシングも素晴らしかったです。
後半は、ヴァーディ―との2トップに期待です。
ブライトンは、セットプレイで狙った通りの得点が出来ました。
この戦い方は、再現性があると思います。
どこと戦っても、通用しそうですね。
特に、セットプレイに無類の弱さを見せる、シティに刺さりそうです。
勝てるかどうかは別として、この戦術は一つの正解だと思います。
先行したあとは、逃げ切ることが出来るのか、この試合でも試されますね。
後半は、時間の潰し方に注目です。
後半9分、グレイに代えて、ヴァーディーの投入です。
後半に入って早速、ブライトンが露骨に時間を潰すかのように、レスター守備陣の外でボールを回し始めました。
ファウルにはなりましたが、岡崎が無理やりボールを奪うなど、多少無理をしないと、レスターのボールにはならない展開です。
ヴァーディ―との二人での猛烈なチェイシングに、突破口を見出したいところです。
後半10分、今度はブライトンのセットプレイで、イズキエルドがグロスとのワンツーで、クロスを上げることに成功し、ダフィのオーバーヘッドシュートに繋がりました。
これはミートしませんでしたが、おそらくニアのダンク狙いのようでした。
どちらもほぼフリーでした。
これでレスターにとってセットプレイの対応は、なお難しくなってしまいましたね。
後半14分、ダフィにイエローです。
ポストプレイをしようとする後ろ向きのヴァーディ―を、スライディングしながら吹き飛ばしてしまいましたね。
オーバーラップしてきたチルウェルとのワンツーで振り向こうとしていたので、難しい対応だったのだろうと思います。
後半20分、ブルーノにもイエローです。
こぼれ球を拾ったメンディにスライディングしたのですが、ボールには届いていませんでした。
後半24分、岡崎に代えて、イヘアナチョの投入です。
岡崎も激しいチェイシングが無くなってきたので、仕方ないですね。
後半27分、クノッカートに代えて、マーチの投入です。
岡崎の交代に触発されたのか、オルブライトンのチェイシングが、がぜん勢いを増してきました。
しかし、ブライトンが外側で回し続けるのは変わらないですね。
レスターの猛追も、空回りしています。
マレーが下がって受けに来る上に、奪われないのが大きいです。
後半32分、レスターがPKを獲得です。
エリア内で、カヤルがイヘアナチョにスライディングしてしまいました。
ボールに向かって行っていたのですが、届いていませんでした。
消耗し尽くしているので、思うように体が動かなかったのでしょう。
後半33分、これをヴァーディ―が決め、レスターが得点、追いつきました。
後半36分、グロスに代え、アンド―ネの投入です。
後半39分、ブライトンはFKを得ましたが、ボールはダフィに向かっていましたね。
後半43分、イヘアナチョの最後のミドルシュートがありました。
彼はもう少し間受けが上手くならないと、パスが来ないかもしれません。
後半44分、マレーに代えて、ロカディアの投入です。
結果、1-1の引き分けです。
ブライトンは、必勝の戦術だったのですが、追いつかれてしまいましたね。
この戦い方であれば、相手がどこでも、得点するのは不可能ではありません。
後は逃げ切りの策を詰めること、もう一点取る方策を練ることです。
同じ引き分けでも、レスターはよくやりました。
前半の早い時間で一人少なくなったうえ、アウェイなので、構わないのです。
結果は得られたので、内容まで追求するのは欲張りですかね。
マディソンと岡崎の連係や、イボーラとメンディのコンビネーションも深められたら最高でした。