プレミアリーグ第13節 マンチェスター・U vs クリスタルパレス(11/25) 試合後感想
8位のユナイテッドと、16位のクリスタルパレスの対決になります。
ユナイテッドは、前節はマンチェスター・ダービーで、痛い敗戦を喫しました。
ユベントス戦のように、マタとフェライニを途中投入したかったのですが、フェライニは最初から使わざるを得ない台所事情でしたね。
途中から入ったマタもサンチェスも、あまり活躍できませんでした。
特にサンチェスは、なかなか調子が上がりません。
先発に誰を使うべきか、控えから誰を入れるべきか、模索は続きます。
一方クリスタルパレスは、第10節のアーセナル戦の引き分けを除けば、5連敗中です。
フルハムと変わらず、チーム状態が悪いので、監督交代もあり得ます。
タレントはいるはずなのに、あっさり負けてきたところも似ています。
この試合は上位チームとのアウェイ戦なので、本来は敗戦も止む無しとはいえ、負けたらいい加減、監督はクビでしょう。
最低でも、引き分けないと苦しいです。
スタメンが発表されました。
最終ラインに、今シーズン二度目の、ダルミアンが入りました。
それに伴い、ヤングは左に回りましたね。
控えには、ジョーンズとバレンシアが帰ってきました。
中盤は5人で、ポグバが復帰です。
マティッチとボランチを組み、トップ下にはマタが入りました。
右のSHにはリンガード、トップにはルカクです。
左SHのマルシャルには、現在エース級の働きが求められています。
サンチェス、ラッシュフォード、フェライニは控えからの投入です。
フレッジはすっかり、リーグ戦では出番がなくなってしまいましたのが、寂しいです。
一方クリスタルパレスは、前節から一人だけ変わりました。
エースのザハが、戻ってきました。
それに伴いアユーは控えに降格ですが、途中からでも流れを変えられるので、働きには期待しています。
前半2分、ルカクの落としから、リンガードのシュートがありました。
これはヘネシーのビッグセーブに遭いましたが、やはりユナイテッドが主導権を握る展開になるようです。
前半8分、ミリボイェビッチにイエローです。
ルカクのキープからリンガードが抜け出し、50m超のロングカウンターが成立しそうになったために、背後からスライディングしなければならない羽目になりました。
この後は少しづつ、クリスタルパレスがポゼッションする展開になりました。
マルシャルとマタがあまりチェイシングに熱心でないのと、マイヤーの間受けが上手いためです。
前半18分、ミリボイェビッチの縦パスが通り、マッカーサーはペナルティアークで前を向けました。
これは最終的にスモーリングに跳ね返されましたが、ポグバとマティッチは、うっかりでは済まされませんね。
前半19分、今度はザハのミドルシュートです。
リンガードのパスミスが原因とは言え、最後まで寄せているのも彼だ、というのは問題です。
中央に侵入してきたので、ボランチにスイッチすべきでした。
前半22分、ルカクのキープから、またもリンガードのシュートがありましたが、ミリボイェビッチに跳ね返されました。
マルシャルの下に飛んだのですが、準備できていませんでした。
自分が仕掛ける時以外でもチャンスは来るので、備えていてほしいですね。
前半24分、絶好の機会がパレスに訪れたのですが、ヴァン・アーンホルトは外してしまいました。
ザハがマティッチに競り勝ち、ハイボールをものにすると、縦パスを受けたマイヤーが、追い越したザハにリターンパス、ザハは長距離をオーバーラップしてきたヴァン・アーンホルトに横パスを出しました。
GKと1対1になったのですが、右足でのフィニッシュになったので、上手くミートできませんでした。
あとはもうフィニッシュだけなので、パレスは得点が近い気がします。
最後をザハが蹴れる状況を作るだけです。
前半26分、サコにイエローです。
抜け出したリンガードの下半身に縋り付いてしまい、腕力で動きを止めてしまったためです。
前半27分には、これで得たFKで、マタのキックからスモーリングが最奥のファーで合わせましたが、枠を捕らえませんでした。
前半29分、今度はヤングの何気ないクロスから、リンガードがダイレクトで合わせましたが、ヘネシーのビッグセーブがありました。
これは共に素晴らしかったと思います。
クロスが早かったので、共によく反応しました。
前半40分、ようやくマルシャルがカウンターに抜けだしました。
これはトムキンスに防がれましたが、マルシャルはエンジンがかかってきたようです。
前半42分、クヤテのヘディングシュートが決まったかと思いましたが、オフサイドで取り消されました。
FKでゴールから35mは離れた位置からのミリボイェビッチのキックでしたが、クヤテ自身が少し出てしまっていましたね。
とはいえ、ミリボイェビッチのキックは、相変わらず精確でした。
特に見せ場もないまま、前半が終わりました。
何人かサボっている選手はいたのですが、前半は両チーム共に、守備が目立ってました。
それに比べ攻撃は地味だったのですが、両エースは違いました。
運動量はいつもにまして少なめですが、ザハとルカクは、キープ力が絶大です。
お互いにフィジカルに優れた選手が多い中、奪われることはまず無さそうなのが凄いですね。
ただ、だから何だというくらい機能していないのが、二人の辛いところです。
後半は、彼らを孤立させないように攻撃を構築できた方に、軍配が上がるような気がします。
後半1分、早速ヤングのクロスから、チャンスが生まれました。
ルカクはあと一歩詰めていれば、体に当てられましたね。
惜しかったです。
後半11分、エリアギリギリ外からのヤングのミドルシュートの跳ね返りに、ルカクが詰めて、ユナイテッドが先制かと思いましたが、オフサイドの判定でした。
ルカクは体が大きいので、ディフェンスが隠れてしまうのですが、スローを見る限り、オフサイドではなかったですね。
お互いに1回ずつ、取り消されています。
ゴール前だけでなく、全体的にも行きつ戻りつで、どちらかに天秤が傾くことがありません。
技術的にはユナイテッドが優勢ですが、運動量はパレスがやや優位です。
もろもろが重なって、五分五分な状況のまま、時間だけが過ぎていっています。
後半14分、リンガードとマタに代えて、フェライニとラッシュフォードの投入です。
4-3-3になりました。
後半17分、クヤテがミドルシュートを放ちました。
これを機に、ゲームに少しダイナミズムが生まれてきました。
後半23分、ポグバに代えて、サンチェスの投入です。
後半25分、ヤングにイエローです。
ザハの巧みなポストプレーから、マッカーサーがロングカウンターで抜け出すところだったので、肩に手を掛けなければなりませんでした。
後半28分、タウンゼントに、この試合最大のチャンスが訪れました。
自身のドリブル突破から、マティッチ、フェライニをかわして、最後はリンデロフまであっさり抜いて、GKと1対1になりました。
猛スピードで最後スモーリングが襲い掛かってきたので、フィニッシュはあわてましたね。
ここを決めていれば、この試合は決まっていたと思います。
後半31分にも、CKからザハにチャンスがありました。
もう少し早く反応できていれば、蹴れていたと思います。
後半32分には、今度はマルシャルのシュートがありました。
枠を逸れましたが、わずかです。
お互いに少しづつですが、ゴールが近づいてきました。
後半38分、この試合初めてのルカクのヘディングシュートが、枠を捕らえました。
隅を狙ったいいシュートだったのですが、ヘネシーのビッグセーブで、スコアレスが続きます。
後半43分、タウンゼントに代えて、シュラップの投入です。
後半45分、ザハに代えて、アユーの投入です。
結果0-0、の引き分けでした。
お互いにコンディションの悪い選手も目立つ、消化不良のゲームでしたね。
それを抜きにしても、チーム作りが上手くいっていない両チームです。
共に、監督交代が必要なのかもしれません。
フルハムが劇的に良くなったのを見ていると、ユナイテッドは、ジダンやブランなど、無職の名将に声をかけるべき時が来たのかな、という気もしてきました。