プレミアリーグ第13節 ウェストハム vs マンチェスター・C(11/25) 試合後感想
13位のウェストハムと、首位のシティの対決になります。
ウェストハムは、前節はハダースフィールドに、あわや負ける寸前まで追い詰められるなど、大変苦戦しました。
アウェイで苦戦した部分も、あるのでしょう。
とはいえ、攻撃の選手たちが躍動し、地力で勝ち点を引き寄せました。
今節はホームですが、相手にシティを迎えます。
苦しい戦いになりますが、良い内容で次につなげたいですね。
一方シティは、マンチェスター・ダービーを制し、現在最高の状態です。
本当は最終目標がCL制覇なので、ピーキングを間違えています。
負けていい試合は当然あるのですが、実は負けた方がいい試合があります。
それがホームでの、ユナイテッド戦でした。
ここで負けておけば、アウェイでのユナイテッド戦でのモチベ―ションは最高の状態になったはずです。
そして大事な3月、4月を、強豪と当たる時期を、良い状態で迎えることが出来たのです。
バイエルンで繰り返したミスを、また繰り返してしまうのでしょうか。
ペップには、プレミアの関係者がみな期待しているだけに、頑張ってもらいたいです。
目先の戦いではなく、シーズンの後半戦に向けた調整を、この試合から始めてほしいです。
スタメンの発表です。
ウェストハムは、ノーブルが帰ってきましたが、控えです。
アントニオを、左SHに抜擢しました。
フェリペ・アンデルソンは、トップ下に移りましたね。
アルナウトビッチ、ディアンガナとの距離感が近いので、また違う化学反応にも期待です。
控えには、ついにキャロルが帰ってきました。
ハンマータイプの彼の帰還により、無理やりゴールを奪う形が出来ます。
この試合、何分出場できる状態かは分かりませんが、万全ならば迫力満点なので、是非見たいです。
ストーンズは、ベンチでお休みです。
CLに向けて、マレズもコンパニーもベンチから戦況を見つめることになるでしょうが、よほどのことが無い限り、寝ててもいいと思います。
メンディの怪我の影響で、左SBには、デルフが入りました。
彼はサイドライン近辺のボランチになる予定なので、シルバは守備の負担から解放され、自由にやれることでしょう。
図抜けた実力の持ち主なので、また大活躍しちゃうでしょうね。
ベルナルド・シウバとデ・ブルイネが怪我で不在なので、シルバは万が一にも怪我できません。
とっとと勝負を決めて、休ませてあげたいところです。
前半1分、言ったそばから、シルバがアルナウトビッチに轢かれました。
後ろからだったのでかわせませんでしたが、フェルナンジーニョにはせめて、声をかけてほしいです。
出来ることなら、プロテクトしてあげてほしいですね。
フェルナンジーニョは、もっと声を出すのが課題ですかね。
これまでの活躍を鑑みれば、声を荒げても、周りは従ってくれるはずです。
口やかましいタイプではないのでしょうが、チームの為に、ピッチ上でのみ性格を少し変えてほしいです。
現地の予想では、ラポルトが右のCBで、オタメンディが左のCBでしたが、やはり逆でした。
また、アントニオがトップ下でした。
彼はサイドの方がやりやすそうに見えたので、こちらは意外でした。
前半8分、シルバの右45度のシュートが、この試合初シュートになりました。
サイドネットを外からなめる、惜しいシュートでした。
前半10分、シルバの得点で、シティが先制です。
ウォーカーが力強いドリブルで持ち上がると、右サイドでパスを受けたスターリングが一人も躱すことなく、中に小さなクロス、シルバはワンタッチで触るだけでした。
ものすごく簡単に、とってしまいましたね。
クロスを、シルバが最終ラインから飛び出すタイミングに合わせるだけでした。
もはやドリブルでかわす必要性すらありません。
シルバの手にかかると、フットボールがとても簡単なものに見えてきますね。
前半18分、スターリングの得点で、シティに追加点です。
今度は左サイドから、サネが縦に突破すると中にグラウンダーのクロス、スターリングが先に触って、流し込みました。
こちらは、サネとスターリングのトップスピードに依拠した得点です。
スターリングの今シーズンの活躍は、目を見張ります。
山のようにシュートを外していた人とは、同一人物と思えなくなってきました。
今シーズンは、昨シーズンのサラー並みに得点するかもしれません。
前半21分、今度はアントニオのシュートです。
アルナウトビッチのスルーパスを受けたアントニオは、フリーになっていました。
アントニオをGKと1対1にさせてしまったラポルトは、まだ隙がありますね。
シュートはエデルソンの肩に当たって枠外に飛びましたが、シティ守備陣は、完全に対応できていませんでした。
前半23分、ディアンガナが、デルフを振り切っていました。
クロスは明後日の方向に飛びましたが、これはチャンスです。
デルフはSBに必要なスピードは備えていないので、クロスは上げられてしまいます。
中にはアルナウトビッチとアントニオがいるので、クロスに合わせる方も強力です。
シティからすれば、アタッキングサードにボールを運ばれた時点で、かなり危険ですね。
しかしよくあることですが、この後はハーフコートになってしまいました。
シティのパススピードが速いだけでなく、ドリブルで抜きことのできる選手もいるので、迂闊に飛び込めず、ウェストハムの選手は引いて構えてしまっていました。
前半33分、サネの得点で、シティに3点目が入り、3-0になりました。
足が止まったころの、追加点でした。
フェルナンジーニョのロングパスから、スターリングがクロス、サネが抜け出して、バルビュエナには追い付かれたのですが、落ち着いて切り返してからのシュートになりました。
サネが受けたところまでは、2点目のそれと、左右が逆になっただけでした。
ウェストハムは、全く同じ攻略法でやられているので、これは失点が止まらなそうです。
せめて、得点はしたいところです。
複数得点は、十分に可能です。
前半36分、今度はデルフが、アルナウトビッチに轢かれました。
アルナウトビッチはまだまだ、殺る気は出していません。
ただのタックルのつもりです。
走ったところに、デルフがいただけなのです。
チームメイトを始末されたくなければ、フェルナンジーニョは勇気を出すしかないと思います。
前半43分、ウェストハムがCKを迎えました。
これはクリアされましたが、充分に可能性はありそうです。
前半44分、オーバーラップしたサバレタに、ディアンガナからスルーパスが出ましたが
、クロスを選択してしまいましたね。
シュートを狙っても、良かったと思います。
前半が終わって、0-3ですが、まだ終わらないと思います。
ウェストハムは玉砕覚悟で、点を取りに行ってほしいです。
逆にシティは、すでに仕事が終わったので、後はいかに時間を潰せるかです。
疲れをCLに持ちこさないように、注意するだけです。
HT終了後、マスアクに代えて、クレスウェルの投入です。
今更守備の改善は要りません。
攻撃の駒を入れてほしかったですね。
後半9分、ディアンガナに代えて、チチャリートが入りました。
後半に入って、アントニオとアルナウトビッチの位置が入れ替わっていたのですが、チチャリートの投入を受けて、アントニオは右SHに回りました。
後半12分、アントニオがGKと1対1を迎えられたのですが、シュートはゴールポストに当たって出てしまいました。
ウェストハムにとって最大のチャンスは、シルバからボールを奪えたことでした。
空中戦の競り合いでシルバからボールを奪い取ったオビアングですが、フェルナンジーニョに奪い返されてしまいます。
しかしこぼれ球を拾ったチチャリートが、デルフの裏を取ったアントニオにロングスルーパスが出しました。
30m超の長いパスでしたが、正確でしたね。
チチャリートは、生粋のワンタッチゴーラーであると、特化型であると思われていますが、実はアシスト技術にも優れています。
代表でも、そこがもっと表現できるチーム設計であれば、W杯でもあれ以上の結果を望めたかもしれませんね。
後半22分、フェリペ・アンデルソンに代えてルーカス・ぺレス、ギュンドアンに代えてフィル・フォデンの投入です。
ルーカス・ぺレスが右SHに入り、アントニオが左SHに入りました。
フィル・フォデンは、ギュンドアンのところにそのまま入りました。
後半28分、アントニオの素晴らしいクロスから、アルナウトビッチのヘディングシュートに繋がりましたが、ゴールの上に飛んでしまいました。
アントニオはスターリングの寄せをものともせずに正確なクロスを上げましたし、アルナウトビッチはラポルトとフェルナンジーニョに挟まれながらも、問題なく打てていました。
やはり競り合いであれば、地上空中共に、可能性があるようです。
後半29分、スターリングに代えて、マレズの投入です。
後半30分、CKから、バルビュエナがフリーでヘディングを撃てました。
下にたたきつけて逆サイドに抜けていきましたが、かなり惜しいシュートでした。
デルフが寄せようとしていましたが、間に合っていませんでしたね。
シティのセットプレイの守備は、完全にゾーンです。
バルビュエナだけではなく、ライスもチチャリートもフリーでした。
構造上仕方ないのかもしれませんが、正確なキックを持つチームには、いつかやられてしまう気がします。
後半35分、アグエロに代えて、ジェズズの投入です。
後半47分、サネのゴールで、シティが得点、4-0になりました。
マレズのスルーパスに抜けだした、ジェズズのマイナスのクロスに、左足でワントラップ、落ち着いてシュートしました。
結果4-0で、シティの勝利です。
ウェストハムは、色々と手は打ちましたが、機能したとは言えませんでした。
控え選手も、コンディションは上がってきたようですが、チーム力に還元するまでには至っていませんでした。
チチャリートとクレスウェルの活躍は素晴らしかったのですが、彼らはほぼスタメンなので、その活躍はあって嬉しいものではなく、なければ困るものです。
出番をもらえていない新加入選手も多いので、もっとできると思います。
チームの形が出来てきた中でこんなことをいうのは酷かもしれませんが、冬に人員整理を行うかもしれないので、最後のチャンスを与えてほしいです。
一方シティは、前半で試合を終えてしまいましたね。
課題が無いわけではありませんが、そこを衝かれるほどのチームと対戦する機会はそれほど多くはありません。
弱点を改善することなく、攻撃力で圧倒できるゲームが、アウェイのシティ戦までは続くでしょう。