サッカー素人haroの英国イングランド、プレミアリーグ観戦記

サッカー素人の地方在住のおっさんが、自分がただワールドカップを楽しむために始めたブログです。もっと理解できるようになりたいので、サッカーの詳しい方、そうでない方もコメントよろしくお願いします。

プレミアリーグ第13節 バーンリー vs ニューカッスル(11/27) 試合後感想

15位のバーンリーと、14位のニューカッスルの対決になります。

バーンリーは、前節はレスターに引き分け、ようやく連敗が止まりました。

ただ、一方的に攻め込まれる展開で、良いところがほとんど無かったのも事実です。

今節はホーム戦で、最下位にいたこともある相手との一戦です。

得意の高さが、そこまで活きる組み合わせではありませんが、通用しないということはありません。

ラグビーフットボールで、空中地上共に、パワーで圧倒したいところです。

一方、ニューカッスルは前節まで連勝と、波に乗っています。

結果が得られたのは、ロンドンが復帰してからです。

このエースを軸に、ゴール前ではパワーでも対抗していきたいですね。

ロンドンが来てからというか、武藤がいなくなってから、でもあるのが武藤の辛いところです。

武藤のファーストトップは、今後は見られないかもしれません。

現状はセカンドトップとして、ロンドンを支える形の構築に全力を挙げるべきでしょう。

そうなれば復帰したときに、アジョセ・ぺレスからポジションを取り返せる気がします。

この試合は、前節とは好対照な、激しいフィジカルバトルになると思います。

カギを握るのは、スピードでしょう。

アスレチックなものだけでなく、思考スピードも問われる一戦になるのではないでしょうか。

スタメンが発表されました。

 バーンリーは、またしてもロングが、CBでミーと組みます。

ギブソンが控えます。

中盤にはデフールとブレイディが入り、ウェストウッドは控えに、グドムンドソンはベンチ外です。

2トップは、ヴォ―クスとウッドになりました。

ここは直前まで調子を見て、判断しているのでしょう。

バーンズとヴィドラが控えますが、これまでの采配同様、おそらく出番があります。

この4人は大体出場するので、むしろセカンドトップのヘンドリックに出番がないのではないかと心配です。

一方ニューカッスルは、クラークがまさかの左SBで出場です。

相手にパワータイプのFWが多いので、CBタイプをSBに起用したのだと思います。

レノンに裏を突かれないよう、気をつけたいですね。

他は、前節と同じです。

武藤は怪我で、この試合も欠場です。

前半はじまって早速、ロングが前線の二人めがけてロングボールを放ってきました。

さらに前半1分には、レノンとロートンでワンツーを繰り出し、右サイドからクロスを入れることにも成功しました。

共に2トップには届かなかったものの、この試合も狙いがはっきりしています。

前半3分、この試合最初のシュートは、ディアメのミドルシュートです。

ミーに頭で防がれましたが、CKを得ました。

前半4分、ミーのオウンゴールで、ニューカッスルが先制です。

そのCKからクラークの放ったシュートがミーの左かかとに当たり、コースが変わってネットに吸い込まれました。

ショートコーナーから、ケネディも良くつなぎました。

前半5分には、バーンリーにも初シュートがありましたが、ヴォ―クスのそれはキ・ソンヨンのプレッシャーもあり、大きく枠を逸れました。

前半12分には、ウッドのダイレクトシュートがありました。

最後はロートンのクロスでしたが、そこに至るまでも、パスワークによる崩しがあり、ロングボール一辺倒ではない、高い技術を披露できています。

前半20分に、久しぶりにウッドがミドルシュートを撃ちましたが、ドゥブラフカの正面でしたね。

得点後はずっと、ニューカッスルは空転し続けるものの、ハイプレスを敢行し続けてきました。

バーンリーは、それを巧みなコンビネーションでなんとかかいくぐるものの、シュートまでには至っていませんでした。

前半22分、クラークの得点で、ニューカッスルが追加点です。

CKからの、ヘディングシュートでした。

ゴール右寄りから、左下隅にたたきつける、素晴らしいシュートでしたね。

遅れてミーが付きにいきましたが、間に合いませんでした。

バーンリーのセットプレイの守備はマンマークなのですが、ミーをはじめ数人を余らせています。

本来クラークの担当は、ロートンでした。

セットプレイにおいてリベロのミーが、クラークがフリーになってしまったことに気が付いて向かったのですが、あと30cm足りませんでした。

前半35分には、右SBのイェドリンから左のウイングのポジションにいた、リッチーに50m越えのサイドチェンジのロングパスが出ました。

結局CKを獲得できたので悪くないのですが、チーム戦術の在り方が、シンプル過ぎます。

バーンリーの左SBのテイラーもそうなのですが、一発のロングパスでなんとかしようと、しすぎです。

SBが放り込めない時は、GKにボールが戻るのですが、GKからのロングパスが中盤で空中戦を生み、奪い合いが繰り返され、ボールが落ち着きません。

何度も同じ光景が繰り返され、まるで、90年代以前のプレミアリーグを見ているようです。

前半39分、ヴォ―クスの得点で、バーンリーが一点を返します。

ミーからのロングパスを、右に流れていたヴォ―クスが中央に戻ってきて、ヘディングシュートしました。

頭に当てて跳ねるシュートで、大きく放物線を描いて落ちてきたので、やや前に出ていたドゥブラフカは戻りながらジャンプしましたが、わずかに届きませんでした。

最近は複雑な戦術が横行するので、あまりのシンプルさに物足りなさを感じていましたが、結局どんなに雑な戦術でも、技術が確かなら成功する、という良い見本でした。

難しいことが起きないので、観るのが楽です。

前半44分、ウッドのシュートが、ドゥブラフカの正面に飛びました。

デ・フールのロングパスから、ヴォ―クスが落とし、ウッドのダイレクトシュートという、わずか2本のパスでシュートまでもっていきました。

効率がいいですね。

前半は、ニューカッスルがリードしましたが、幸運もありました。

決定機の数は、ややバーンリーに多かったです。

ニューカッスルは、このままでは追いつかれます。

時間をうまく潰す必要があると思います。

後半4分には、イェドリンの突破から、グラウンダーのクロスにリッチーが合わせようとしましたが、わずかに届きませんでした。

GKもイェドリンの方に向かっていてボールサイドにいなかったので、間に合っていれば流し込むだけでしたね。

後半15分には、ロンドンのポストプレイから、ケネディにパス、2列目から走り込んできたアジョセ・ペレスにダイレクトで繋がるなど、地上戦でも巧みなコンビネーションが見られました。

ニューカッスルは、地上戦での戦いに切り替えてきましたね。

後半23分、ウッドの、ゴール前でのシュートがありました。

これもドゥブラフカ正面にいきましたが、ことごとく空中戦を制しての、エリア内でのシュートです。

ヴォ―クスとのコンビも、肉弾戦最強ですね。

後半25分、ロンドンに代えて、ホセルの投入です。

久しぶりですね。

全員疲れてきているので、ホセルの出足の速さは、効くと思います。

後半34分、ホセルのシュートが右のゴールポストに当たりました。

アジョセ・ぺレスから、ホセルへの絶妙なパスでしたね。

右から左に抜けるペレスが、逆の動きをするホセルにキラーパスを出し、GKをも出し抜く、シュートに繋がりました。

昨年まで一緒に組んでいたこともあり、最も優れたコンビネーションを披露できました。

ホセルとぺレスのコンビの価値が高まったので、ニューカッスルにとってはいいことですが、これはライバルである、ロンドンと武藤の立場を苦しくしました。

特に武藤は、連携を築けていないので、最も苦しい状況です。

後半38分、デ・フールとブレイディに代えて、ヘンドリックとバーンズの投入です。

4-3-3になります。

ヘンドリックはデ・フールのポジションにそのまま入りましたが、バーンズは中央に3人目のCFとして入ったので、ゴール前中央の人口密度が濃いです。

後半44分、ケネディに代えて、ヘイデンの投入です。

後半48分、リッチーにイエローです。

ドリブル突破してくるレノンに、足を引っかけてしまいました。

いまだ俊足は、健在のようです。

結果1-2で、アウェイのニューカッスルが勝利しました。

バーンリーは、良くも悪くもいつも通りの戦い方でしたね。

相変わらず迫力はありましたし、クロスボールの精度は高かったです。

当たらない日もあります。

あまり勝ち点の余裕は無いのですが、この戦い方を貫くのであれば、練度そのものは非常に高いので、必要なのは心中する覚悟なのかもしれません。

一方、ニューカッスルは3連勝です。

武藤がいないうちにチームが勝ち始めたので複雑な気持ちですが、勝ち点に余裕が出来たのは本来いいことのはずです。

切羽詰まっているよりは、武藤が帰ってきてからも、やりやすくなるはずです。

もっと勝って、もっと状況が楽になれば、武藤にもチャンスが巡ってくるはずです。