サッカー素人haroの英国イングランド、プレミアリーグ観戦記

サッカー素人の地方在住のおっさんが、自分がただワールドカップを楽しむために始めたブログです。もっと理解できるようになりたいので、サッカーの詳しい方、そうでない方もコメントよろしくお願いします。

プレミアリーグ第14節 カーディフ vs ウォルバーハンプトン(12/1) 試合後感想

19位のカーディフと、11位のウォルバーハンプトンの一戦です。

カーディフは、前々節はブライトンに快勝しましたが、前節はエヴァートンに力負けしてしまいました。

トップハーフ(1位から10位まで)に安定して勝つことを計算するのは、難しいようです。

今節の相手は、順位的にはブライトンと同じくらいの相手です。

前々節のブライトン戦は、このまま残留争いに足を突っ込み続けるのか、一歩抜け出せるのか、試金石になる重要な一戦でした。

しかしその試合は、前半30分に相手が10人になってしまったので、結局よく分からず仕舞いでした。

今節は、もう一度測れますね。

一方ウルブズは、前節は手痛い敗戦でした。

格下のハダースフィールドに、何もさせてもらえませんでしたね。

相手の調子が良かったこともありますが、すっかり攻略されてしまいました。

3-4-3のチームが、この世界の主流になっていないように、バランスの悪さを衝かれてしまったといえます。

弱点を暴露されてしまいました。

チェルシーと同じように、戦術的な岐路に立たされています。

微調整で乗り切るか、根本的な解決を目指すか、難しいところです。

とはいっても選択肢はありません。

過密日程が迫ってくるので、微調整で乗り切るしかないように思います。

なんとか誤魔化しながら、12月を消化したいですね。

スタメンが発表されました。

カーディフが、まさかの2トップを採用です。

これまでMFのペイターソンをトップに置いた、実質FWが存在しない、0トップを採用してきました。

それでなんとか攻守のバランスをとってきた経緯があるので、もはやこのチームではFWは先発できないのでは、と不安視してきました。

しかしここにきて、まさかの2トップです。

まず、左SBのベネットが控えになり、3バックになりました。

中盤にはいつものメンバーに加え、ペイターソンが左のWBに入るという、現地の予想です。

2トップは、ホイレットと、マーフィーです。

二人ともウイングもこなせるので、ペイターソンを中央に置いた、3トップかもしれません。

3-5-2なのか、3-4-3なのか注目です。

一方ウルブズは、前節に引き続き、ヴィナーグレが先発です。

新しく、サイスがスタメン入りしました。

ベネットは控えに回りました。

ヌーノ監督はこれまでほとんどメンバーをいじってこなかった人だけに、しばらくテストしてもらえるかもしれません。

また控えには、ジレスという選手が入ってきました。

おそらく下部組織の選手でしょうが、全く分からないので、出番に期待です。

始まってみると、ホイレットが左のWBで、ペイターソンがマーフィーと2トップを組んでいます。

グンナールソンをアンカーに置いた、3-1-4-2のようです。

マーフィの前線での守備力が、重要です。

前半5分には、FKから早速、モリソンが競り勝っていました。

ヘディングの技術だけでなく、フリーになれる機転、競り合いながらも打てる姿勢を作れる体幹の強さが必要です。

この3点において、モリソンはプレミアリーグの全選手の中でも上位1割に入る実力があるでしょう。

前半11分には、マーフィーのカウンターの場面がありました。

ロングカウンターを成立させるトップスピードとドリブルの技術があるので、攻撃でも大いに機能しそうです。

カーディフは、全体のバランスが悪いですね。

マンガが右SBの位置取りで、ホイレットが左のSHの位置取りなので、本来左のSBがいるスペースが、ぽっかり空いています。

グンナールソンも、常に埋め切れる訳ではありません。

前半15分も過ぎると、本来左のウイングだったトラオーレが、そこを衝き始めました。

前半17分、ドハーティの得点で、ウルブズが先制です。

トラオーレのドリブル突破で得たCKが、一度はエザリッジに弾かれますが、こぼれ球を拾ったドハーティが良く詰めました。

カーディフからすれば、必然の失点だったと思います。

ベネットがいないという状況を、チーム戦術でカバーすることが出来ませんでした。

前半20分には、再びマーフィーの突破で、CKを獲得できました。

前半22分には、トラオーレも、ロングカウンターを返します。

共に得点にはなりませんでしたが、迫力があります。

カーディフはこれまで、リスクを極限まで減らすことで、負ける確率を下げてきました。

しかしこの試合は、撃ち合いを受け入れています。

両チームとも、大雨の中、ボールコントロールが狂うこともなく、安定したプレーが出来ています。

現在のスコアのまま、終わることはないと思います。

前半30分過ぎには、カーディフの攻撃の時間が続きましたが、ウルブズ側が一人ずつ嵌めていくことで対応し、カーディフの選手が攻撃しようと振り向くところを、ことごとくカットしていました。

前半36分、アーターのシュートが、ゴールポストに当たりました。

CKからだったのですが、これもマーフィーのスピードが起点になっていました。

エリア内ギリギリ中に入ってからのシュートであり、ポストの内側を叩いただけに、非常に惜しかったです。

前半42分には、マーフィーのロングパスをエリア内でペイターソンが胸トラップ、こぼれ球をカマラサがダイレクトで撃とうとしましたが、ミートしませんでしたね。

絶好のチャンスだっただけに、残念です。

前半は0-1で、ウルブズがリードです。

ウルブズが良く守ったと言えます。

しかしカーディフにも惜しいシーンがいくつもあり、追いつくのは十分に現実的です。

両チームとも、特に運動量のあった前半ではなかったので、後半は戦術で出し抜くしかないと思います。

交代策も含めて、何か仕掛けてくることを期待したいと思います。

後半1分には、アーターのスルーパスから、カマラサのクロス性のシュートがありました。

直後にもマーフィーのシュートがあり、またカーディフの流れになってきました。

後半6分にも、マーフィーがCKを獲得です。

これも跳ね返されましたが、マーフィーはサイス相手に、中には切り込めないものの、CKをとるのは訳ないようです。

後半10分過ぎには、ウルブズは無理に攻めずに、カーディフの守備ブロックの外で、ボール回しに徹しています。

それでも後半13分には、ネべスの強烈なミドルシュートがありました。

後半15分には、ネべスにイエローです。

マーフィーのカウンターを阻止しようと、腕で止めにいってしまいました。

後半18分、ホイレットの突破から得たFKで、アーターのミドルシュートがありましたが、惜しくも枠を逸れました。

高く浮いたボールをうまくコントロールしたのですが、逆サイドに流れてしまいましたね。

後半19分、グンナールソンの得点で、カーディフが追い付きます。

CKからボールで、これもウルブズはよく跳ね返したのですが、こぼれ球を拾ったアーターが高く打ち上げ、高く浮いたボールをパトリシオがジャンプしてキャッチしようとしたのですが、ペイターソンが邪魔で行けませんでしたね。

ちょうどバスケットボールのスクリーンのような形になり、ペイターソンに背後を守られたモリソンは悠々とコントロール、グンナールソンのところに流すことに成功しました。

グンナールソンのシュートも、振りぬきましたが、ドロップキックのようで巧みでした。

この流れで何かあったのか、サイスにイエローが出ています。

相手選手に対する何らかのアクションは無かったので、審判に抗議でもしたのでしょうか。

後半20分、コスタに代わって、ジョッタの投入です。

ウルブズは、すっかり受け身になってしまいました。

ここまで受ける必要はないと思うので、立て直して欲しいです。

後半25分、トラオーレの高速カウンターがありました。

相手陣内にもそれなりに人数がいて、そこまでチャンスだったわけでもないのですが、形としては機能しています。

後半26分、ペイターソンにイエローです。

ウルブズの攻撃の直後だったので、何があったのか分かりませんでした。

後半27分、トラオーレに代えて、ギブス=ホワイトの投入です。

ここまでウルブズは、トラオーレに依存してきました。

その選手の代わりに出るのが、若手です。

ギブス=ホワイトも悪い選手ではないですが、チームが依存するほどのクオリティはまだありません。

後半28分には、審判と激突するシーンがあり、転んでしまった審判も苦笑いしていましたが、後ろ向きにぶつかった審判に対して、ギブス=ホワイトは視界に審判を捕らえていたはずで、激突したのはおかしいです。

頭が真っ白だったのではないでしょうか。

若手は、のびのびやればいいのです。

あまり多くの責任を押し付けないでほしいと思います。

後半30分、アーターに代えて、ハリスの投入です。

終始俯いていましたが、豊富な運動量で、すごく機能していました。

チャンスがありながら得点が取れなかったことだけが残念でしたが、シーズンも長いので、そのうちポンポンとるでしょう。

後半32分、ホイレットのゴールで、カーディフが勝ち越しです。

エリアギリギリ外からのシュートで、大きく巻いて入りました。

これはGKは、ノーチャンスだったと思います。

ウルブズも、一つ前のマーフィーのシュートをサイスが体でブロックするなど、良いディフェンスは見せていました。

守り切れないということだと思います。

1点目も2点目も、素晴らしいシュートでした。

こういう時は、想定外かもしれませんが、撃ち合いで勝つしかありませんね。

後半36分、ヴィナーグレに代えて、カバレイロの投入です。

結果2-1で、カーディフが勝ちました。

始まる前は2トップが心配されましたが、蓋を開けてみれば、そのホイレットとマーフィーが大活躍でした。

コンディションが良いのでしょう。

気持ちのいい勝利でしたね。

一方ウルブズは、省エネ作戦が上手くいきませんでした。

疲れているのでしょう、休みをあげたいですね。

1点で逃げ切るつもりだったのでしょうが、そうは問屋が卸しませんでした。

次はチェルシーです。

頭が痛いですね。