プレミアリーグ第14節 ハダースフィールド vs ブライトン(12/2) 試合後感想
15位のハダースフィールドと、12位のブライトンの一戦です。
前節は快勝したハダースフィールドは、今節はホームで、同格の相手を迎えます。
前節はとにかく、最高の内容でした。
それまでも内容のいい試合はありましたが、満足のいく結果が付いてくることはありませんでした。
今節はホームですし、叩こうと思えば叩ける実力差の相手です。
是非勝ちを目指して欲しいです。
一方ブライトンは、最近は負けが込んでいます。
中位以下のチームには、このくらいの停滞はあることなので、気にせず1試合1試合消化していきたいところです。
アウェイとはいえ、やや格下の相手なので、できれば引き分け以上が欲しいところです。
もちろん、CBコンビの堅守と、セットプレイの破壊力をもってすれば、勝ちも充分に狙えます。
ただ相手の調子がすごくいいので、とりあえず慎重に入ると思います。
スタメンが発表されました。
ハダースフィールドは、ほとんど変わりがありません。
右のストッパーが、マティアス・ヨルゲンセンこと、ザンカに戻ったくらいです。
先週務めてくれたトミー・スミスは、控えに戻りましたが、前節も悪くなかったので、この過密日程の中、チャンスはあると思います。
ブライトンは、何があったのでしょうか。
マレーが、控えです。
本来は御年35歳のストライカーに依存するのは危険なので、大事に使っていくのが正しいのですが、マレーがスタメンじゃないと不安になりますね。
ボランチも、プレッパーとビスマのコンビで、カヤルは控えです。
現地予想では、マーチがボランチ予想ですが、おそらくマーチが右のSHで、グロスがトップ下、トップがアンド―ネではないでしょうか。
控えにはほかに、スティール、ボング、バログン、クノッカート、ロカディアがいます。
上手くターンオーバーできていますね。
前半1分、はじまっていきなり、ザンカがヘディングシュートで得点、ハダースフィールドが先制しました。
ビリングのロングスローからだったのですが、ブルーノのクリアがゴール前の密集地帯に落ち、GKは触れませんでした。
高いボールがまっすぐ落ちたのですが、ダンクとベルナルド、シンドラーが競り合っている所の手前であり、この三人が邪魔でGKは前に出られませんでした。
ヘディングシュートも、クロスバーのわずか下にいくギリギリのコースを衝くものになり、他の選手がブロックすることも不可能でしたね。
はじまってすぐの事故であり、ブライトンの選手は気にせずに続けるのが良いと思います。
ハダースフィールドの選手も、落ち着くまでいったん忘れてしまっていいと思います。
前半8分、またもビリングのロングスローから、今度はムニエがエリア内で振り向きざまに、左足を振りぬきました。
前半15分、今度はブライトンにチャンスです。
CKだったのですが、グロスのキックにダフィがヘディング、これをGKに弾かれ、そのこぼれ球を、今度はアンド―ネがシュートしました。
これはホッグが、体でブロックしましたね。
これまでのところ、ベルナルドのオーバーラップの頻度が高く、ピンチにもチャンスにもつながっています。
加えて、ビリングのロングスローにも対応しようと、ボールが入った直後に激しくチェックにいっています。
これはダフィが行くことが多く、SBが空いたスペースを埋めるなど、細かい調整が見られます。
この時は、ベルナルドも自重していますね。
前半27分、珍しいシーンがありましたね。
ビリングがロングボールに競り合おうとして、センターライン付近で、ホッグの上に載ってしまいました。
不自然な落ち方をしましたが、なんとかやれるようです。
前半30分、ムニエにレッドカードが出てしまいました。
正面からビスマの右足のすねの肉を削り取るように、足裏でいってしまったようにも見えました。
とはいえ正直一発レッドは、かなり厳しい気がします。
そういう風にも見えただけのことで、ビスマは出血もしていませんでした。
ロングボールをムニエ自身がコントロールして、こぼれたところを二人が交錯したので、ムニエもボールに神経が行っていたと思います。
マイケル・オリバー主審らしからぬ、神経質なジャッジでした。
位置的には、詳細を確認できたのは、副審でしたね。
まぁ審判にも当然、人間関係がありますよね。
しかし、この時間帯に一人少なくなっては、プランもへったくれもありません。
ただでさえ、ブライトンが押し始めていたので、このまま流れが一気に傾く可能性があります。
前半40分、ムーイの正確なキックで、チャンスが生まれます。
FKもビリングが競り勝っていましたし、直後のCKでは、ザンカがまたフリーでヘディングを放てていました。
両方とも枠を捕らえませんでしたが、セットプレイではほとんどハダースフィールドが勝っています。
追加点を奪えなかったのが痛いとみるか、後半はもっと取れるとみるかは難しいところですね。
前半48分、ダフィの得点で、ブライトンが追い付きました。
ブルーノのショートコーナーから、マーチがクロス、2列目から駆け上がってきたダフィが強烈なヘディングシュートを見舞いました。
アンド―ネに出されたクロスでしたが、手前に来たダフィが奪いましたね。
シンドラーはアンド―ネについていたので、とても対応できませんでした。
そもそもブルーノがロングクロスに追いつき、ドゥルムの体に当てて、CKを獲得できたことが起点です。
ブライトンは、前半中に良く追いつきましたね。
本来セットプレイには強いはずなので、守備におけるそれでも強さを発揮しないと、失点しかねません。
それだけ気をつければ、安定して勝てるでしょう。
ハダースフィールドは厳しくなってしまいましたね。
今のところ守備は問題ないので、交代策を含めて乗り切りたいところです。
攻撃ではセットプレイですね。
まだ対応されていないので、そこを衝いてしまいたいです。
後半1分いきなりブルーノのクロスから、ビスマが胸トラップからボレーを叩きこみましたが、レスルのスーパーセーブです。
正面からフリーで撃てたにもかかわらず、素晴らしいセーブでした。
後半3分、プリチャードに代えて、デ・ポワトルの投入です。
プリチャードは今日はそんなに活躍していないにも関わらず、まるで英雄の様にベンチに帰還しました。
実力はある選手なので、今後大活躍するでしょうが、ちょっと勘違いさんかもしれませんね。
後半9分、イズキエルドのクロスから、ビスマのミドルシュートがありました。
後半はすっかりブライトンがハダースフィールドの3バックの裏のスペースを衝くのに成功しています。
これを嫌ってハダースフィールドのWBが下がれば、中盤をコントロールしますし、トップ下のムーイとワントップのデ・ポワトルがサイドをケアすれば、CBが持ち上がってきます。
ハーフコートゲームになってきました。
ハダースフィールドは、このまま時間が過ぎるのを待ち、最後の最後、セットプレイに光明を見出すしかなさそうです。
ブライトンは無理せず回して、空いている所に入れればいいだけです。
シティのようにやるだけですね。
後半17分、ムーイに代えて、トミー・スミスの投入です。
早速チャンスです。
ひたすら我慢しながら、セットプレイを奪う活躍が求められます。
後半23分、アンド―ネの得点で、ブライトンが勝ち越しです。
ブルーノの切り返しから、マーチがクロス、アンド―ネがニアで合わせる巧みなヘディングシュートでした。
ザンカも良くついていましたが、潜り込まれるようなダイビングヘッドだったので、背の高い彼にはきつかったですね。
後半31分、ホッグに代えてウィリアムズ、ブルーノに代えてバログンの投入です。
共に同じポジションに入りました。
後半33分、アンド―ネに代えて、マレーの投入です
この流れでは要らない気もしますが、多少動いていた方が調子も上がってくるのでしょう。
第15節に向けて、調整してきたのかもしれません。
後半38分、バログンにイエローです。
切り返したドゥルムの右足首を、削ってしまいました。
ゴール前左前方40m辺りで、比較的距離はあります。
しかしバログンも、セットプレイを与えることには、とにかく気を付けるように言われていたはずです。
ムーイがいなくなったとはいえ、最優先で気を付けるべきことにフォーカスしないと、今後の出場機会に大きく影響してくるでしょう。
後半46分、ビスマに代えて、カヤルの投入です。
結果、1-2でブライトンが勝利しました。
結局ムニエの退場で、試合が壊れてしまいましたね。
とはいえ、ハダースフィールドもよく戦っていましたし、ブライトンも状況の変化に良く対応しました。
共に一撃必殺のセットプレイという武器がありながら、それを回避しようと細心の注意を払っていたのが、印象的です。
見た目の割に、神経戦でしたね。
戦術家の、両監督らしいゲームでした。