プレミアリーグ第14節 クリスタルパレス vs バーンリー(12/2) 試合後感想
16位のクリスタルパレスと、17位のバーンリーの一戦です。
最後に勝ったのは第5節と、大昔のような気がするクリスタルパレスです。
無策で挑んでくれたアーセナルや、最終ラインが崩壊気味のユナイテッドとは引き分けることもできたので、地力が全くないわけではありません。
そもそも、タレントには恵まれている方です。
ここまで酷いことになる前に、残留争いに足を突っ込む前に、監督交代すべきでしたね。
インターナショナルマッチウィークの前に交代できれば、整備し直す暇も取れたと思います。
このまま過密日程に突入すれば、身動きのとれぬまま、サンドバック状態になって12月を過ごす羽目になるかもしれません。
冬の市場も、関係なさそうですね。
一方バーンリーも、最後に勝利したのは第7節です。
こちらも監督交代に関しては、全く同じことがいえるでしょう。
内容的には、プレミアらしく激しくボールが行き交い、クロスが放り込まれる回数の多いゲームになるでしょう。
チーム状態が最悪な2チームの、どちらが一歩抜け出せるのか、どちらの監督の首が飛ぶのか、というゲームでもあります。
他の戦い方を知らない両チームだけに、貫き倒した方が勝つ、胆力が試される90分になるでしょう。
スタメンが発表されました。
クリスタルパレスは、前節と同じです。
全くいじってこないですね。
過密日程はどうやり過ごすのでしょうか。
バーンリーも、ほとんど変更ありません。
左サイドにグドムンドソンが帰ってきて、2トップがヘンドリクスとウッドになったくらいでしょうか。
最近はブレイディが重用されるので、ヴィドラが控えからも押し出されてしまいました。
控えに、ターコフスキが帰ってきたのが頼もしいです。
ここまでロングもよくやっていて不満もないのですが、過密日程に向け朗報です。
前半2分、この試合初シュートは、ザハでした。
枠は捕らえませんでしたが、相変わらず意外な所で撃ちます。
前半3分にも、ザハは意外なタイミングでクロスを入れましたが、中で合わせようとするクヤテとも、あと一歩でした。
前半8分には、マイヤーの惜しいシュートがありましたね。
エリア外からではあったものの、左45度の位置から少しづつ中央に近づき、最後はほぼ正面からのシュートでした。
パレスの猛攻が続きます。
バーンリーも、前線からハイプレスを仕掛けて奪おうとはしています。
前半11分には、ゴール前左寄り30m付近の位置で、ドリブルしてくるザハをコークが倒してしまうなど、チームとして、ザハの対応にとにかく苦労している印象です。
前半15分、マッカーサーの得点で、クリスタルパレスが先制です。
ゴール前に詰めたマイヤーが触ったかと思いましたが、触れていなかったようです。
スローインした彼が、タウンゼントからのリターンを受け、軽く左足でクロスを入れたのですが、そのまま逆サイドのゴールポストに当たって入るという、GK泣かせの軌道でしたね。
スローで観ても、マイヤーが触ったのか触ってないのか分かりませんでした。
バーンリーの守備は、ウッドとグドムンドソンが激しいプレスを仕掛けているのに対して、ヘンドリクスとレノンのそれが甘いため、パレスは自陣の左サイドにボールを集めれば、ボールを前に運ぶのは難しくないようです。
もちろん、マイヤーの間受けが上手いこともあります。
ここまでバーンリーには、全くチャンスらしいチャンスがありません。
前半33分、レノンによるかなり強引なクロスがありましたね。
ウッドも届きませんでしたが、これくらいのことをしないと、シュートシーンが生まれないようです。
前半34分、またもマイヤーのシュートです。
惜しくも枠を逸れましたが、今度はエリア内に入られてしまっています。
テイラーは寄せが甘くなっています。
ポジション的にはコークが行くべきですが、その時近くにいたデ・フールも、もう少し詰められたはずです。
前半37分には、デ・フールのミドルシュートを、ウッドがポストプレイしたところを、オフサイドであると、とらえられてしまいましたね。
もはや遠くから撃つしかないのか、バーンリーは攻撃がどんどん雑になっていきますね。
前半40分には、エリア内でのザハのクロス性のシュートが、ゴール右上隅を衝きましたね。
ハートのビッグセーブで入りませんでしたが、直前までクロス風だったので、まさかシュートとは感じさせない、ファンタジー溢れる動きでした。
しかしこれには、テイラーもコークもしっかり付いていたので、ザハも苦し紛れの動きだったのも事実です。
普通であれば、攻撃側に全くチャンスはなかったであろう、完璧な守備でした。
局所局所では、レベルの高い、激しい戦いが繰り広げられています。
前半は、クリスタルパレスだけが攻め立てる、一方的な流れでした。
レノンも封殺され、グドムンドソンは守備に忙殺されたので、バーンリーにはカウンターの機会もありませんでした。
激しい肉弾戦が得意な両チームだけに、このままで終わらないと思います。
HT終了後、レノンに代えて、ブレイディが入りました。
なんとかクロスまで、持ち込んでほしいですね。
後半3分、またもエリア内で、ザハがシュートです。
ハートだけが、反応していましたね。
この試合は勝てないかもしれませんが、素晴らしい反応です。
というのも、GKが得点するのはほぼ不可能なので、ハートの活躍だけで、ここから勝つのはかなり難しいのです。
後半7分、またザハのミドルシュートです。
フリーでしたが、高く打ち上げてしまいました。
そもそもロングが、タウンゼントに軽く入れ替わられてしまったのは、不用意でしたね。
ライバルは、ターコフスキだけでなく、ギブソンもいるので、つまらないミスは避けてほしいです。
ザハが今日は入らないようなので、それだけが救いです。
後半10分には、タウンゼントにもゴール前で撃たれています。
セカンドボールをことごとく拾われているのも問題です。
ボランチの運動量が落ちてきているので、そろそろウェストウッドの出番ではないでしょうか。
後半15分、デ・フールに代えて、ヴォ―クスの投入です。
ただでさえ中盤でボールが落ち着かないのに、省略するという暴挙に出ました。
采配まで乱暴なのが、バーンリーらしいです。
後半16分、早速ゴール前で、危険な場面がありましたね。
えぇ、もちろんバーンリーのゴール前です。
マイヤーのオーバーヘッドシュートは、入りそうでしたもん。
しかし中盤がスッカスカになりましたね。
マイヤーに至っては、間受けも何もあったもんじゃありません。
彼に代えてセルロートを入れても、全く問題ない流れです。
後半21分、ザハがエリア外からミドルシュートを放ちましたが、今度はクロスバーに当てました。
撃っても撃っても、ダメな日はあります。
こういう時は、潔く変えてやっていいのではないでしょうか。
あっさり入れる人がベンチにいることが、あります。
後半23分、またもロングが、ザハにあっさり入れ替わられていましたね。
ドリブラーの対応に苦労しているようです。
こればかりは経験を積むしかないと思うので、毎日が勉強ですね。
チャンスを得られたのにこんなことをいうのは酷ですが、ライバルのことは忘れて、自身のレベルアップに集中するのがいいかもしれません。
後半31分、タウンゼントが得点、クリスタルパレスが追加点です。
クヤテのロングパスに抜けだしたタウンゼントが右からカットイン、エリア外から、右の45度の位置から、左足を振りぬきました。
サイドネットに刺さるシュートで、ハートにはどうにもできませんでした。
GKにどうにかなるシュートは大体止めてきたので、ハートはもう、ただただ気の毒です。
後半33分、マッカーサーに代えて、シュラップの投入です。
後半34分、ウッドに代えて、バーンズの投入です。
そもそも前線にボールが来ないので、この交代に意味はありません。
中盤か最終ラインに、人を入れるべきです。
負けているのにディフェンダーを入れるのはサポーターが許さないと思うので、中盤のウェストウッドしかいなかったかもしれませんが、それでも入れないよりはマシではないでしょうか。
後半38分、マイヤーにイエローです。
テイラーを突き飛ばしましたね。
しかもFKを与えてしまったのは、痛恨です。
これだけ避ければ、確実に完封できたはずです。
後半42分、タウンゼントに代えて、セルロートの投入です。
後半46分、マイヤーに代えて、パンチョンの投入です。
平日のゲームもあるので、とっとと休ませてあげてよかったのでないでしょうか。
結果2-0で、クリスタルパレスの勝利です。
パレスは快勝でしたね。
ザハがのシュートが全く入らなかったのが気になりましたが、一時的なものでしょう。
攻撃における貢献度は高かったので、気にしなくていいと思います。
一方、バーンリーは、全く何もできませんでした。
ほとんど同じ順位の2チームのゲームが、ここまで差がある内容になるとは意外でした。
バーンリーは出直しですね。
監督交代も含めて、根本から見直さなければいけないでしょう。