Group E スイス連邦 vs コスタリカ共和国 試合後感想
スイスは勝ち点を4獲得したことで、グループリーグ通過に大きく繋がりました。
またこのグループの本命のブラジル戦を消化できたことで、ほぼ確定させたといえると思います。
2位争いのライバル、セルビアはブラジルに勝利することが絶対条件なので、かなり難しいといえるでしょう。
ツバーが出場できないことと、セフォロビッチがスタメンじゃないことが気になります
が、チームの軸であるシャキリとジャカが罰金のみで、出場できることも追い風になり
ます。
一方コスタリカは、ここまでいい戦いはしてきたのですが、結果には繋がりませんでした。
そもそも主力が4年前から変わらずに、今大会を迎えました。
グループリーグ敗退は決まってしまいましたが、彼らの集大成として、前大会同様、もう一度世界を驚かせたいところです。
スタメンは3人のみの交代で、ほぼベストメンバーで臨みます。
~前半開始~
前半5分の時点で、コスタリカは2回決定機がありました。
ジョエル・キャンベルの左足のミドルと、ボルヘスのヘディングシュートです。
ラ・リーガで活躍する二人の活躍で、押せています。
スイスは、ボランチにプレッシャーを掛けられてボールを取られているのも気になります。
前半30分、スイスが先制しました。
シャキリからリヒトシュタイナーにパス、そこからのクロスをエンボロが落として、最後にジェマイリがハーフボレーを決めました。
引き分けでいいはずのスイスが、前半は長いこと呑まれてしまっていましたが、この得点で落ち着きました。
前半36分、チームの要であるリヒトシュタイナーがイエローカードをもらってしまいました。
累積で二枚目なので、次戦出場停止です。
代わり出るであろうラングもいい選手ですが、痛いですね。
~後半開始~
後半もコスタリカのシュートから始まりました。
ついに後半11分、コスタリカが追い付きます。
マッチアップする、アカンジを吹き飛ばしながらの、ワストンのヘディングシュートです。
後半14分、激しいマークを身上とするベーラミに代えて、ザカリアの投入です。
後半23分、ガブラノビッチに代えてドル三ッチの投入です。
後半34分、シャキリに代えてラングの投入です。
次戦リヒトシュタイナーが使えないので、試運転の意味でも使っておきたい選手です。
もちろんSBなので、この試合をクローズするにも最適です。
後半35分、ワラスの出場です。
後半43分、スイスに追加点が生まれます。
交代出場した、ドル三ッチの得点です。ガンボアはついていけなかったですね。
フリーで打たせてしまいました。
後半45分、コスタリカにPKが与えられたかと思いましたが、オフサイドで取り消されました。
正しい判断だと思います。
後半46分、再びコスタリカの攻めが功を奏し、PKを獲得しました。
コスタリカはこれに成功、追いつきました。
キッカーはブライアン・ルイスだったのですが、危ないキックでしたね。
右上のクロスバーに直撃し、跳ね返ったボールがGKの背中にあたって、入りました。
~試合終了~
後半最後はいろいろありましたが、結果2-2の引き分けです。
このグループは、一位はブラジルが、二位はスイスが通過で決定しました。
Group E セルビア共和国 vs ブラジル連邦共和国 試合後感想
今日はミランダがキャプテンのようですね。
彼の真面目さは、大変好感が持てます。
彼がキャプテンだと、ブラジルを応援する気が何倍も増すのは、私が日本人だからでしょうか。
一方、セルビアは、正直厳しいです。
確実に優っているといえるのは、コラロフのFKくらいです。
個々の足元の技術を武器とする、2チームの対戦です。
~前半開始~
ブラジルは、スタメンが変わりませんね。
不安です。
結果を出した人は、評価されるべきです。
さらに、マルセロが10分にアクシデントで交代となりました。
突発的な怪我ではなく、古傷でもなさそうです。
歩いていたので、脳か臓器のダメージか。
心身にかかる蓄積疲労かもしれません。
98年の決勝を思わせます。
スタメンといい、コンディション管理と言い、ブラジルのマネジメントには疑念が湧きます。
ブラジルが先制しました。パウリーニョは、チーム内得点王になるかもしれないです。
ただでさえ、ブラジルが回す展開なのに、効果的なカウンターを繰り出す状況も作れました。
ミトロビッチの決定力不足もたたって、セルビアに反撃の芽はあるか分かりません。
現陣容では、プリヨビッチをいれて、高さで攻略するしかないです。
とはいえ、クロスを入れることもなかなか出来ていません。
であるならば、セットプレイです。
後半、ドリブラーの働きに期待です。
~後半開始~
後半に入って20分過ぎくらいに、セルビアの猛攻の時間がありましたが、それだけでした。
フェルナンジーニョが入って、ブラジルはボランチ脇の隙が無くなり、かつ球出しの起点が2つになりました。
また、中央が厚くなったことで、両SBが気兼ねなくサイドの守備に奔走できるようになりました。
これによって、セルビアはほとんどチャンスらしいチャンスが無くなってしまいました。
GKのスーパーセーブが無ければ、大量失点もあり得たと思います。
とはいえ、決してレベルの低いチームではありませんでした。
また大会通じてですが、もはや優勝候補と言えるチームでも、控えを試したり、コンディションを整える為の試合として、3戦目を使うなどといった余裕は無くなってきました。
この試合も十分に、真剣勝負だったと思います。
Group F メキシコ合衆国 vs スウェーデン王国 試合後感想
上手さのメキシコとフィジカルコンタクトに強いスウェーデン。
昨日ゲームは、ながら見でしか確認していないのですが、はっきりと特徴が表れていたようです。
置かれた状況は似ていますが、中身も似てくるのか楽しみです。
~前半開始~
中身は似ていませんね。
持ち味が違うので、当然ではありました。
メキシコはクロアチアと違って、ボランチが長時間ボールを持つことがありません。
3列目はなるべく簡単のボールを捌いて、FWと攻撃的なMFにいい形で持てるように渡そうとしています。
スウェーデンは、アイスランドと比べて中盤の攻守分業がはっきりしている印象です。
攻撃により少ない人数で攻めることで、リスク管理しているようです。
相似点もあります。
パスワークで翻弄するチームと、デュエルの強さを武器にセットプレイに光明を見出そうとするチームの対戦になっている点です。
前半も15分くらいが過ぎた頃、メキシコの狙いが見えてきました。
スウェーデンに負けないくらい、球際に強めにいっています。
危ないです。この戦い方でいいのでしょうか。
そもそも引き分けで十分です。それで1位になります。
持ち味の華麗なパスワークだけでは難しいとみている、ということでしょう。
しかしいくらベスト16でブラジルと当たりたくないとはいえ(2位に絶対なりたくないとはいえ)、けがのリスクをおして、頑張りすぎです。
まるで度胸試しです。
身体の強いスウェーデンの選手の方が、カードをもらいやすいとみて、自分たちがけがしてでも構わないという、脅しをかけています。
相手を怪我させた方が負け、みたいな。
やり口がチンピラです。
メキシコは、この試合ベストメンバーなのに、けがしても構わないのでしょうか。
ずっと先のことなど考えない、次のベスト16に全てを懸けているのが、伝わってきました。
~後半開始~
メキシコは後半開始、なぜか少し消極的でした。
ハーフタイムに混乱があったのかもしれません。
そもそもチンピラスタイルは、弱者が選ぶ戦い方として、アリです。
しかしどんな戦い方も、使いこなせないと意味がありません。
迷いを感じさせました。
彼らは戦い方を間違えてしまったといえるでしょう。
自分たちが消化し、積み上げてきたものを信じるべきだ、と言いたいところですが、メキシコは臨機応変に多くの戦い方ができるのが、持ち味でした。
しかしそれは言い換えれば、確固たるスタイルが無いとも言えます。
加えて、日本を含めて、直前に監督を変えて全てをリセットしたチームであっても、結果を出しているチームはあります。
もう何が正しいのか、分かりませんね。
フットボールはかくも難しい。
ゆえに私たちは夢中になるのかもしれません。
メキシコはこの試合前の時点で、非常に優位な立場に立っていました。
しかしとても苦しみました。
全く油断はしていなかったでしょう。
それでも戦術選択ミスで、敗退寸前でした。
日本も比較的優位な立場です。
同じ轍を踏まないよう、祈りたいと思います。
Group F 大韓民国 vs ドイツ連邦共和国 試合後感想
韓国を応援したいし、ドイツの状態も見たいのですが、可能性のある2チームを観ます。更新しません。
Group D アイスランド共和国 vs クロアチア共和国 試合後感想
完璧な試合を繰り広げてきたクロアチアと、この試合必勝が義務付けられているアイスランドの戦いになります。
クロアチアの最終ラインは、GK含めて総とっかえです。
中盤も、コバチッチとバデリを使ってきました。
FWも勢いに乗るレビッチに続けとばかりに、同じ若手のピアツァもスタメンです。
できればモドリッチも休ませたかったのですが、彼がいなくなれば、形にならないのでしょう。
今後スタメン組と連携を築く意味でも、仲介役のモドリッチが必要なのでしょう。
一方、アイスランドは、第二戦でいい働きを見せたインガソンがレギュラーになったくらいで、選手に他の変更は見られません。
その第二戦に続き、フォーメーションは慣れ親しんだ4-4-2ではなく、守備時は4-4-2ですが、攻撃時は4-5-1で挑みます。
~前半開始~
前半12分、主に運動量で貢献してきたビャルナソンが負傷してしまいました。
組織力で戦ってきたアイスランドにとって、運動量だけでなく連携の面でも、彼の離脱は大きなチーム力の低下を意味します。
なんとか復帰してほしいです。
クロアチアは、カリニッチを追放していたのですね。
初戦で彼を途中出場させようとしていた時に、ベンチでいざこざがあったそうで、
彼はすでに帰国していないようです。
いざこざというのは、その試合、彼は怪我を理由に出場を拒んだそうで、それが理由だそうです。
後半29分、ハルフレッドソンの見た目からは想像できない、華麗なドリブルでFKを獲得しました。
左45度、ゴールから約26~28mという理想的な位置でしたが、シグルドソンのキックは枠を捉えませんでした。
彼は5月に怪我をしていて、ここまであまりその影響は感じさせないでいたのですが、キック精度といい、やはり本調子ではないようです。
後半30分、サエバルソンのオーバーラップが冴え渡ります。
彼はここまで、アイスランドのベストプレーヤーではないでしょうか。
攻守に、これ以上ない貢献を果たしています。
前半39分、シグルドソンとフィンボガソンの二人だけでショートカウンターを成立させました。
今後もそうそうチャンスがあるわけではないと思うので、このシーンに決めておくべきだと思いました。
~後半開始~
アイスランドは、前半も様々なセットプレイを見せました。
後半8分、クロアチアが得点です。
パスワークから、今大会初のバデリの得点です。
昔はドリブラーだった気がするのですが、日に日にモドリッチに似てきます。
SBの裏のスペースや、中央に絞ったSBの脇のスペースを埋める動きなど、タイミングも抜群です。
アイスランドはCBをさげてFWをいれてきました。
後半29分、代わって入ったロブレンのファウルです。
アイスランドがPKの獲得です。
後半30分、エースのシグルズソンのキックで、アイスランドが追いつきました。
後半35分、ついにラキティッチの登場です。
コバチッチに代えての交代になりました。
コバチッチも年齢の割に素晴らしい選手なのですが、もし順調に育ったのならこうなって欲しいという理想形が、モドリッチでありラキティッチです。
なるべく長く一緒にプレーして、多くを学んでほしいと思います。
他会場で、アルゼンチンがナイジェリアに2-0で勝利したことで、アイスランドがもう一点取って勝利すれば勝ち上がれることが、確定しました。
後半45分、アイスランドの夢を打ち砕く、クロアチアの勝ち越し点です。
ロングカウンターからの、ペリシッチの安定したドリブルシュートでした。
~試合終了~
結果、2-1でクロアチアの勝利です。
ナイジェリア戦とは違い、最後まで走るアイスランドの猛攻は、見ごたえがありましたね。
しかしクロアチアは強かったですね。
Group D ナイジェリア連邦共和国 vs アルゼンチン共和国 試合後感想
もともとマスケラーノは今大会スタメン出場できないかも、と不安に思っていました。
ボランチとしては運動量が減ってきているからです。
今大会ここまで、アンカーとして説得力のある活躍を見せているとはいえ、リヴァプール時代と比べ、守備範囲が狭くなってきています。
なのでこの試合は、CBとして出場するのが良いと思います。
というのも、アルゼンチンのDFでナイジェリアのスピードに対抗できる選手がいないからです。
マスケラーノは、アジリティー、クイックネスなども衰えていますが、それでもオタメンディと並び、アルゼンチンDF人の中では最高レベルです。
守備時はサイドは捨てて、ペネルティの幅に4人が並ぶ、いわゆるアトレティコの形にすれば、受け止めきれるかもしれません。
逆に攻撃時は、FWでサイドの幅をとらなければなりません。
ボランチがゲームメイクするのがアルゼンチンの形であり、この試合は機能すると思うのですが、おそらく不可能です。
それは、これがTVゲームではなく、現実だからです。
この2試合で全く機能しなかったことをやろうなどと言われて、平常心でやれる人は中々いません。
理屈だけでは、人間は動けないのです。
恐怖心が勝ると思います。
とはいえ、攻撃で幅をとるには3トップにするしかありません。
4バックと3トップにするなら、フォーメーションは必然的に4-3-3になります。
そして、3トップの真ん中は、メッシとの相性、万能性を加味してアグエロがいまだにベストだと思っています。
監督との間に、溝が生まれてしまったようですが、果たして。
ここまでをまとめると、アルゼンチンは1、マスケラーノをCBで起用すること、2,4-3-3にすること、3,CFはアグエロにすること、この3点がポイントだと思います。
一方、ナイジェリアは、一言でいえば、ここまでの勢いをぶつければいいと思います。
アルゼンチンのDFにナイジェリアのFW陣に対抗できるスピードはないので、カウンターを出すために、引いて受け止めるのが正しいと思います。
ロングカウンターはもちろん、ショートカウンターもチャンスがあります。
アフリカ勢の中では、フィジカルを前面に押し出したチームではないのですが、中盤で激しいタックルができるかが、ポイントです。
ファウルを与えてもいいところでメッシを潰せれば、勝利は近いです。
~前半開始~
フォーメーションしか当たりませんでした。
得点が必要な展開で、アグエロが投入されるのを期待したいです。
もしくは大勝できれば、同じくらい空気が良くなるでしょう。
アルゼンチンは、先制しましたね。メッシの得点です。
ナイジェリアは、攻撃に人数をかけてはいけません。
基本はロングカウンターです。