プレミアリーグ第1節 アーセナル vs マンチェスター・C (8/13) 試合後感想
20年以上務めた偉大な監督と決別したアーセナルですが、新監督も彼と同じ、46歳で就任の運びになりました。
普通は新監督へのご祝儀ということで大物を獲得するものですが、移籍市場での彼らの動きは比較的穏やかなものでした。
それでも守備陣にはパパスタソプーロスやリヒトシュタイナーなど実力者を補強したので、4位以内には入りたいです。
ICCで活躍した、19歳のマテオ・ゲンドュジにも期待です。
プティの再来かもしれません。
エルネニーを控えに追いやっているので、活躍は必須です。
一方マンチェスター・Cは圧倒的な戦力です。
シルバもデ・ブルイネもいないのに、それを感じさせないのが王者たるゆえんです。
優勝以外許されません。
悲願のCL制覇も見えてきました。
スタメンクラスの新戦力は、レスターから移籍したリャド・マフレズのみだと思われていますが、若手も侮れません。
フィル・フォデンやジンチェンコ、サンドレルはレギュラーになってもおかしくない潜在能力を有しています。
監督自身が若手の抜擢に前向きな人なので、期待できますね。
また彼らの開花がチームの力をさらに引き上げてくれるでしょう。
チームがどんな成長を見せてくれるのか楽しみです。
さっそく、シティがゲームを支配しています。
昨シーズン冬に加入したラポルテは、すっかり馴染みました。
オタメンディやコンパニーの不在も感じさせません。
そして前半14分、スターリングの得点でシティが先制です。
メンディのオーバーラップが効きましたね。
昨シーズンは長期間怪我していたのですが、すっかりペップ式を機能させています。
アーセナルは失点シーンでゲンドュジがチームメイトから怒られていましたが、スターリングとはそもそもアジリティーでは勝負にならないです。
また彼自身そこまで守備が上手くなさそうなことも思えば、ベジェリンに何とかしてもらいたかったですね。
ここまで、マレズはシティのリズムに乗れてないです。
一人だけダイナミックなロングパスを多用する、レスターにいた時のようなプレーをしています。
お互い新加入選手が馴染めていませんが、守備陣にそれを抱えるアーセナルの方が危険なシーンが多いです。
この試合スタメンに入った20歳のメイトランド・ナイルズも、今の彼のレベルでこういったビッグゲームをやれるのかは、不安を感じさせました。
前半35分、その彼は負傷でリヒトシュタイナーに代わりました。
前半40分過ぎ、シティの猛攻が収まってきました。
最初に仕掛けた、シティの狭いエリアでの高密度・高頻度のゲーゲンプレスがありましたが、次第にピッチをワイドに使うアーセナルのスピーディーな攻めが機能してきました。
シティの選手たち、とくにスターリングがプレスをサボり始めたのと、アーセナルがキープしたときにはベジェリンのオーバーラップが必ず繰り出されることが要因です。
オーバメヤンとベジェリンのスピードは活きているのですが、ムヒタリャンとラムジーはプレスが空転するばかりで、存在感を感じさせませんでした。
後半は交代が必要かもしれません。
後半はじまってなお、アーセナルはロングカウンターは発動できているのですが、前線のコンビネーションが円滑でないために、フィニッシュにまで至れてないです。
本来パスサッカーを志向するアーセナルですが、前線の四人と、ボランチ以下の守備陣が分断されてしまっています。
最終ラインでパス交換しながら、コンパクトに全体で持ち上がれればいいのですが、シティのプレスが激しいために、それも難しいようです。
シティもロングカウンターをやられているのは、中盤でカットされているからです。
お互いに最終ラインのハイプレスをかけるために、苦し紛れに出されたボールをインターセプト出来ています。
後半19分、ベルナルド・シウバがゴール前で見事なミドルを決めました。
これにも象徴されますが、お互いに攻めが散発的です。
ほとんどメンバーが変わっていないシティでさえも、コンビネーションの構築には苦しんでいるので、それにいち早く成功したチームがスタートダッシュに成功する気がしました。
後半途中から入ったラカゼットは、コンディションが全く整っていませんでしたね。
彼が決めていればと思えるチャンスは、少ないながらもあったと思います。