プレミアリーグ第1節 リヴァプール vs ウェストハム (8/12) 試合後感想
マンチェスター・Cの対抗馬として充分に優勝が狙える戦力を整えたリヴァプールと、1億ポンドを超える大型補強に大物監督を加えてビッグ6入りも期待されるハマーズの対戦になります。
リヴァプールは昨年、プレミアリーグでもCLにおいても、爆発的な得点力を誇りながら守備力に泣き、悔しい思いをしました。
そこで、泣き所だったGKにセレソンの守護神アリソンを補強しました。
最終ラインには変化がありませんが、右SBで使われることが多かったゴメスがCBで使われることも増えそうです。
そのゴメスやロバートソン、アレクサンダー・アーノルドなど若い選手は成長するでしょうし、昨シーズン冬に加入したヴァンダイクも馴染んでくると思うので、ディフェンスは一気にレベルアップします。
さらに中盤にはファビーニョとナビ・ケイタが加入しました。
今シーズンのプレミアリーグの新戦力としては、ナビ・ケイタはフルハムのセリやマンチェスター・Uのフレッジにも似た選手です。
ケイタはこの中で最もトランジッションに強く、ポジショニングに優れた選手です。
決断力にも優れているので、中盤にさらにダイナミズムを注入してくれそうです。
攻撃陣にはW杯でも活躍した、シャキリが加入しました。
かつてはバイエルンでロッベンやリベリーとレギュラーを争ったほどの実力者です。
ベンチに置いておくにはもったいない選手ですね。
一方、ハマーズは、ラツィオからF・アンデルソン、アーセナルからウィルシャーが移籍するなど、攻撃陣が一気に豪華になりました。
最終ラインにも力のある選手を補強したので、仕上がりが楽しみです。
前半19分、サラーの得点でリヴァプールが先制しました。
ハマーズは4-4-2のようにも見えたのですが、3バックのようです。
右のSBの新戦力、フレデリクスが右のストッパー寄りのポジションをとるので、そう見えます。
左のマスアクは上がっていることも多く、右SBの前のスペースと左SBの裏のスペースを使われてしまっています。
3バックの内2人が新戦力なので、最終ラインが整わないのを突かれてしまいました。
これを機に中盤右アウトサイドのアントニオが、押し込まれたときには右SBのスペースを埋めるようになりました。
また中盤の3人が、三角形を維持しながらポジションを循環するように入れ変えています。
そこに1トップのフィルミーノが入って、中盤がひし形を形成するので、ハマーズのフラットな中盤では対応できていません。
中盤中央でも完全にリバプールが支配しているので、ハマーズはきっかけもつかめません。
中盤のアウトサイドでのみチャンスがありそうなのですが、前述したように右は押し込まれているので、左のF・アンデルソンのロングパスに期待したいところです。
アルナウトビッチの高さ、強さがあれば確実にキープ、ヘディングができるので、何とかセットプレイを取りたいところですね。
前半は2回ほどCKを得られたのですが、左でもウィルシャーのキックでした。
右足で蹴れるヤルモレンコが早く戦力になるか、ランシーニの怪我の早期の回復が待たれます。
かつてのエース、パイェの復帰にどれだけ現実味があるのか分かりませんが、実現すれば、攻撃力は確実に増しますね。
そうこうしているうちに、前半46分、新10番マネのゴールでリバプールが追加点です。
リバプールがヨーロッパでも最高峰のロングカウンターの使い手だ、ということを忘れてはいけませんでしたね。
ミルナーはICCといい、昨シーズンといい、必ず量を担保する人です。
この試合は質も素晴らしいです。
この人がサボっているのを、見たことがありません。
後半頭から、ウェストハムはライスに代えてスノッドグラスの投入です。
4-2-3-1に変更しました。
後半8分、再びマネのゴールで、3-0です。
オフサイドにも見えたのですが、フレデリクスが残っていました。
後半23分、フィルミーノに代えてヘンダーソンが入ったのですが、彼はアンカーに入りました。
フォーメーションは変わらないまま、ミルナーが左のインサイドハーフに、ケイタが左のウィングに、サラーがトップに入りました。
ケイタにアウトサイドができるのか、注目です。
後半35分、マネに代えてシャキリです。
後半42分、サラーに代えてスターリッジの登場です。
しかもファーストタッチでゴールです。
4-0になりました。
終わってみれば、リバプールは守備では危ない場面が全くありませんでした。
特にCBのゴメスと、GKのアリソンはほぼ出番が無かったので、何も分かりませんでした。
ウェストハムは守備の再構築が急務ですが、中盤の展開力にも不安を抱えました。
現在コロンビアのカルロス・サンチェスがコンディション不良だそうで、彼の回復にも期待しています。