プレミアリーグ第1節 ニューカッスル vs トッテナム(8/11) 試合後感想
ニューカッスルは、新加入のキ・ソンヨンやファビアン・シェア、武藤嘉紀の活躍に期待です。
昨シーズンは降格最右翼の一つだったのですが、まさかの10位でフィニッシュできました。
上々の結果ではありますが、決定力不足には苦しんだので、武藤にはその解決が求められます。
武藤自身はフィニッシュ専任型ではなく、コンビネーションを用いるタイプなので、2トップの方がやりやすそうです。
しかし2トップは無さそうです。
というのもスタメンのボランチ、ディアメは横方向に守備範囲の広いタイプで守備専任型です。
その相方シェルビーも行動範囲の狭いレジスタなので、FWとボランチの間が空いてしまうのです。
となるとトップ下が必要なのですが、純粋なパサーはアジョセしかいないので、複数いるアタッカータイプが軸になると思います。
ライバルは、アツやセベです。
武藤がこの二人より確実に勝てる点として、守備の貢献度が挙げられます。
ゴールやアシストよりも、中盤と前線のつなぎや守備の貢献で違いを見せつけられそうです。
奇しくもレスターで岡崎がやっていることと、同じですね。
一方スパーズは、例年のように移籍市場では静かです。
売却の噂がある、アルデルヴァイレルドやデンべレがいなくなるなら、代わりの選手が必要です。
4位以内は現実的で可能な目標だと思いますが、優勝を狙うなら、CLでも躍進を狙うならスタメンクラスの控えは必要です。
進化し続けないとチェルシーやアーセナルに足をすくわれると思うので、現有戦力だけで挑むなら新しい戦術が必要になるかもしれません。
試合が始まってみれば、ニューカッスルはホセルとアジョセのコンビでした。
現地ではロンドンと武藤の2トップが予想されていたようなので、意外でしたね。
一方スパーズは、8月は決して得点しないでおなじみスパーズのエース、ハリー・ケインの気の抜けたプレーぶりはさておき、ルーカス・モウラがキレッキレです。
昨シーズンに出場機会を求めてパリから加入してきたのですが、そこまで活躍したとは言えないシーズンだったので、期するものがあったのでしょう。
W杯に参加できなかった悔しさを晴らして欲しいと思います。
前半8分、ダビンソン・サンチェスの得点です。
彼の得点は珍しいと思っていましたが、12-13シーズン以来だそうです。
ディフェンダーなのでそもそも得点力はいらないのですが、能力の高い選手なので、それも身に付けそうですね。
前半11分、ニューカッスルはすぐに追いつきました。
リッチーが右サイドでアタッキングサードまでドリブル突破し、左足に持ち替えてのクロスをホセルが決めました。
この形は武藤も得意にしています。
スリマ二もミトロビッチもいなくなったので、チームとしての点の取り方は変わりそうですが、ロンドンには可能です。
彼には負けたくですね。
そうなれば、1トップでもスタメンを獲れると思います。
前半18分、デレ・アリの得点でトッテナムが勝ち越しました。
2失点に共通することなのですが、最終ラインが整っていません。
冬に加入したスロバキア代表のドュブラフカのコーチングが足りなかったように見えました。
とはいえ、ベニテス監督は守備組織の構築に定評があるので、シーズンが進めば何とかなると思います。
また中盤の要のシェルビーの運動量が落ちているのが気になりますが、徐々にコンディションを調整して改善してほしいです。
後半35分、武藤が出場しました。
彼が入って前線は動きが出てきたので、可能性が出てきました。
ロンドンは途中出場だからか、守備の貢献度も高かったです。
強豪と戦う場合には、共に欠かせないですね。
しかし攻撃を考えるとロンドンには中央で張っていてもらいたいので、より守備の貢献度が高く多機能な武藤が、すべてのゲームで守備をした方が計算できそうです。