プレミアリーグ第3節 ウォルバーハンプトン vs マンチェスター・C(8/25) 試合後感想
1分け1敗のウルブズと、2連勝かつ前節は6得点と爆発した、シティとの対戦になります。
早速ですが、ウルブズは諦めましょう。
シティ戦は、どのチームにとっても事故のようなものです。
無理に勝ちにいって、累積警告を重ねたり、怪我人が出たりなどというのは、最悪です。
まだまだチームの形が出来あがっていないウルブズにとって、ほとんど補強が無く、完成されたシティとは連携力に雲泥の差があります。
さらに個の力でも、圧倒的な差があります。
これはプレミアリーグの半数以上が直面する問題なので、夢を見ないことです。
地に足をつけて、自分たちが出来ることに向き合うべきです。
とはいえ、可能性はゼロではありません。
シティは、空中戦に弱いです。
ウルブズの新たなストライカー、ラウール・ヒメネスは空中戦はめっぽう得意なので、CKを獲得できれば可能性はあります。
前節も、シティはCKから失点しています。
流れの中からロングボールを放ることは不可能だと思うので、セットプレイに全てを掛けたいと思います。
CKを得られるかは、ウインガーのエウデル・コスタ、アダマ・トラオーレの働きにかかっています。
一方シティは、多分楽勝です。
前節以上の内容になると思います。
CKなど事故はあるかもしれませんが、真綿で首を締めるようにボールをキープし続け、大量得点することが期待されます。
シティは4-3-3でスタートしました。
ラポルトとメンディは、ここまですべて先発できています。
彼らより完璧なパフォーマンスを見せたウォーカーを前節に、ストーンズを今節休ませた辺り、ペップ流のマネジメントの妙を感じさせます。
またウルブズが3バックなので、2トップをやめたのも効果的な気がします。
一方ウルブズは3-4-3なのですが、守備時には5-2-3になります。
両WBの負担が大きくなりますが、やり切るしかなさそうです。
リトリートした際には5-4-1に変化するようなので、2シャドーも消耗しない程度に守備に参加してほしいです。
前半19分、オフサイドで取り消されましたが、ラウール・ヒメネスがボールをゴールに押し込みました。
ウルブズの先制かと思ったので、驚きました。
コンパニーのミスから生まれたチャンスだったのですが、ウルブズはショートカウンターが機能していましたね。
シティに対してはコンパクトに守りながら、最終ラインに対してもマンマーク気味に張り付くとミスを誘発できそうです。
また、球際で負けないことも前提条件になりそうです。
この直後、アグエロにも決定機がありました。
惜しくもクロスバーに当たりましたが、今一番乗っているFWらしく、とてもキレています。
前半21分、またもや決定機がシティに訪れます。
スターリングのゴール右上隅に向かうシュートだったのですが、パトリシオのビッグセーブとクロスバーとの協力で、外れました。
その後もシティがポゼッションする流れなのですが、チャンスらしいチャンスがありません。
ウルブズが、サイド攻撃を完全に封じています。
シャドーの選手まで、体力や精神力を惜しまずにボールがあるサイドの守備に参加しています。
カウンターは、1トップと逆サイドのシャドーが2トップの形になって、担保するようです。
後半36分、ウルブズがCKを得ました。
得点には至りませんでしたが、徹底してファーを狙うのがシティに有効なのが、はっきりしました。
CKを得られれば、大いに可能性があります。
後半40分、メンディが初めてフリーでクロスをあげられました。
合わせたアグエロのシュートがGKの目の前にいってしまったのですが、迫力がありました。
後半42分、エウデル・コスタがカウンターの場面でメンディを振り切りました。
開幕戦に続き、やはりメンディは守備に不安があります。
シティ戦の肝は、左サイドをいかに攻略するか、です。
前半終えて、まさかの0-0でした。
後半もウルブズには、強い気持ちを見せてほしいです。
後半も前半と同じような展開です。
シティはCKでネべスに付かれているコンパニーを狙うのですが、惜しくも決まりませんでした。
お互いにセットプレイが勝敗を分けそうです。
後半11分、CKからボリーがダイビングヘッド気味の、高さ30cmの神の手ゴールを決めました。
オフサイドでもありましたが、ウルブズが先制です。
VARが無くて良かったですね。
これを機に、シティの猛攻も見られると思います。
後半14分、シルバにイエローが出てしまいました。
多分異議だったと思うのですが、おそらく自身のPK獲得を無視されたことへのものです。
シティはすっかりサイド攻撃が無くなりました。
基本に立ち返って、センターレーンでキープしながら、ハーフスペースにかわるがわる侵入しながらのパス交換によって、崩しはじめました。
そうしてゴール前でFKを獲得したところで、後半24分ラポルトがヘディングで得点、シティが追い付きました。
ボリーの担当エリアに入ってのシュートだったのですが、ラポルトはこれまで致命的なミスを繰り返していましたし、なによりボリーからの得点だったので、溜飲も下がったと思います。
後半30分、久しぶりのシュートです。
メンディのクロスからガブリエウ・ジェズズのヘディングでした。
GKの正面にいってしまったのですが、しばらくぶりのサイド攻撃に、ウルブズ守備陣もついていけていませんでした。
体力が残されていないのかもしれません。
あと15分、頑張って欲しいです。
最終的には1-1で終了しました。
交代出場した、マレズ、サネはノーインパクトでした。
始まる前は、シティの大勝を予想していましたが、ウルブズの意地を見ました。
戦術的によく整備した、ヌーノ監督の用意周到な素晴らしい戦いぶりに拍手を送りたいです。
体力の限界を超えて戦った選手たちの精神力にも、拍手を送ります。
シティも無敵ではありません。
他のチームもこの戦い方を参考にしてもらいたいです。