プレミアリーグ第4節 ワトフォード vs トッテナム(9/3) 試合後感想
ワトフォードのここまでの躍進は、誰も想像してなかったと思います。
リシャルリソンが抜け、それ相応の穴埋めもなかったので、大きな戦力低下と見られていました。
しかし中盤のパスワークはむしろ冴え渡り、魅惑のコンビネーションが形成されています。
ぺレイラ、ヒューズ、キャプ―、ドゥクレの4人の中盤に期待です。
実は怪我で、クレバリーとチャロバーがいません。
アタッカーのデウロフェウも離脱中です。
上手く溶け込ませることが出来るか分かりませんが、彼らが戻ってくることによっても戦力アップが見込めます。
課題は攻撃力と守備力だったのですが、前節GKのフォスターと、CBのカバセレの獅子奮迅の活躍がありました。
トッテナム相手にどこまでできるのか、ワクワクします。
一方そのトッテナムは、まあ普通に強いです。
前節はユナイテッドに勝ったのですが、横綱相撲というか何事もなく勝っていたのが印象的でした。
ユナイテッドの方が資金力もあり、戦術的にも工夫を凝らしていました。
それだけにスパーズの地力の強さが際立っていて、交代も必要なかったくらいです。
ベンチに誰がいるのかも、確認する必要が無いという安定感でした。
シティとリヴァプールとともに、3強を形成しつつありますね。
スタメンが発表されました。
ワトフォードはいつものメンバーなので、もはや語ることもありません。
今後を考えて、控えのチャロバー 、マリアッパ、マジーナにもチャンスがあるといいと思います。
トットナムは今日は3バックです。
アルデルヴァイレルド、サンチェス、ヴェルトンゲンで、アンカーにはデンべレが入りました。
ディフェンスの控えは、ローズとダイア―のみです。
また、GKがフォルムです。
控えにもガッザニカが入り、ロリスはお休みになりました。
飲酒運転で逮捕、9月13日には出廷するようです。
あとはいつもと同じなので、こちらも代わり映えがありません。
前半2分、いきなりワトフォードにチャンスです。
サイドのドゥクレからディーニ―にグラウンダーの横パス、これをグレイに縦にスルーパスを送りました。
サンチェスにカットされましたが、抜ければGKとの1対1でした。
前半11分には、自陣にいるアルデルヴァイレルドからデレ・アリに直にロングパスが通り、ヘディングシュートにつなげました。
ケインとルーカスの2トップが右に寄ったところを見逃さずに、アリが左から中央にカットインしてきたところがポイントです。
サイドからではなく後方からのパスを空中でヘディングして、ループシュートにつなげたのは、おそらく何度も練習してきた、セットプレイの一つなのでしょう。
惜しくもゴールの上を通過していきましたが、GKが前に出ていたので、良い判断だったと思います。
前半18分には、ワトフォードにも惜しいシーンがありました。
ゴール前のグレイがポストプレイでドゥクレに繋ぎ、そこからサイドのヤンマートに流してクロス、ディーニ―のヘディングシュートまで、流れるような攻撃です。
全体的にはトッテナムがコントロールする流れですが、ワトフォードも一瞬の隙を突ける鋭い攻撃を備えています。
連勝中の両チームらしく、レベルが高く、非常に緊張感のある戦いになっています。
前半21分にはトッテナムに決定的なチャンスです。
ルーカスが右サイドからキャスカートとカバセレの間にカットインして、デレ・アリからキラーパスを受けました。
裏を取られたキャスカートは気付いていませんでしたが、カバセレがすんでのところでスライディングでカットしました。
両チームほぼ全員がオフザボールの動きに優れ、パススピードも速いため、かなり忙しい試合になっています。
前半26分には、サイドを駆け上がったホレバスがこれに追いつけずに、いら立ってサイドライン付近に置いてあるペットボトルを思いっきり蹴り飛ばすというシーンがありました。
おそらく狙ったわけではないと思いますが、すぐ近くにいるメディア関係のカメラマンに中身をぶちまけてしまいました。
本人もそうですが、おそらくカメラは高いものだと思うので、ホレバスにはカメラマンにきちんと謝罪していただきたいです。
また、本人たちとの間で解決したとしても、リーグとしては罰金を科したほうが公序良俗の為にも適当だと思います。
前半36分、セットプレイからトッテナムにチャンスです。
ワトフォードはマンツーとゾーンを併用しているので、なかなかフリーの選手が生まれませんが、最後はエリクセンのパスをデレ・アリがダイレクトでシュートできそうでした。
これはオフサイドになってしまいましたが、惜しい攻撃です。
決定機になりそうでならない、もう一歩の攻撃が両チームに何度も訪れています。
後半6分ヴェルトンゲンの中央へのドリブル突破を無理に防いだとして、キャプ―にイエローカードが出ました。
後半7分、ゴール前での混戦から、ドゥクレがオウンゴールです。
サイドからのクロスを中央でエリクセンにコントロールされ、戻りながらの守備でゴール前は混乱状態だったので、しょうがないと思います。
後半20分、後方からのロングパスをディーニーは右サイドに流れながらキープし、サンチェスをショルダータックルで吹き飛ばしてクロス、これを中にいたアルデルヴァイレルドがあわやオウンゴールかというヘディングシュートをしてしまいました。
とはいえ、いかなければぺレイラに決められていました。
ダイナミックで、一つの判断ミスも許されない状況が続きます。
後半22分、ヒューズに正面からボールを無視してタックルにいってしまったデンべレにイエローです。
これで、ゴール前やや右より27,8m辺りのCKを得ました。
後半23分、そのCKからディーニーがヘディングシュートで、ワトフォードが得点、ついに追いつきました。
綺麗なお手本のようなヘディングシュートでした。
ぺレイラの左足のキックも正確だったのですが、トッテナムのセットプレイの守備も裏を取られることを恐れるあまり下がってしまい、ついていたケインは競り合うことさえできませんでした。
トッテナムの守備が完全にゾーンだったので、ケインもディーニーについていた感覚は無かったかもしれません。
とはいえ、最も危険な選手にフリーで撃たせてしまいました。
ディフェンスは一人だけでもリベロをやるか、マンマークで付くべきでした。
後半24分、グレイに代えてサクセスの投入です。
ここまでサクセスは何度も途中交代で入っていますが、いまだ結果は出ていません。
FWなので、本人も目に見える結果を早く出したいはずです。
後半30分、再びセットプレイからワトフォードが得点、勝ち越しました。
ヴェルトンゲンと競り合った、キャスカートのスタンディングヘディングシュートです。
今度はトッテナムのセットプレイの守備は、ゾーンとマンマークの併用で、最も危険なディーニーには最も強力なCBの一人であるサンチェスがついていたのですが、関係なかったですね。
ワトフォードは、完全に裏を突くことに成功しました。
後半35分、アルデルヴァイレルドに代えて、ジョレンテの投入です。
ケインとルーカスがシャドーの、4-3-2-1になりました。
後半39分、ヒューズに代えてチャロバー、デンべレに代えてウィンクスの投入です。
後半41分、ようやくトリッピアーからピンポイントクロスがやってきて打点の高いケインがヘディングシュートを撃てました。
打点がゴールとの距離に比して高すぎたため、枠に飛ばすことはできませんでした。
後半43分、デイビスに代えて、ローズの投入です。
後半44分、ぺレイラに代えてマリアッパの投入です。
ボランチではなくCBに入りそうです。
後半47分、トリッピアーのスローイン時に離れなかったため、サクセスにイエローです。
結果2-1でワトフォードが勝利です。
これは予想できませんでした。
トッテナムが前節ユナイテッドを軽くあしらっていたので、予想は難しかったです。
ワトフォードの強さは本物ですね。
4強の一角だと思わないと、シティもリヴァプールも足をすくわれます。
伸び代もあるので、脅威です。
トッテナムは強いのですが、正直見飽きた感もあります。
交代カードも、何の効果もありませんでした。
エヌクドゥ、ヴィッカース、オノマ―、ジョージウ、フォイ、ピータース等若手にもチャンスを与えれば、雰囲気も良くなる気がします。
カップ戦ではなく、是非リーグ戦でみたいです。
現状で決して悪くないのですが、空気が悪くなる前に手を打つといいと思います。