サッカー素人haroの英国イングランド、プレミアリーグ観戦記

サッカー素人の地方在住のおっさんが、自分がただワールドカップを楽しむために始めたブログです。もっと理解できるようになりたいので、サッカーの詳しい方、そうでない方もコメントよろしくお願いします。

プレミアリーグ第4節 クリスタルパレス vs サウサンプトン(9/1) 試合後感想

1勝2敗で迎えたクリスタルパレスと、1分2敗で迎えたサウサンプトンの対決になります。

開幕戦でも思ったのですが、パレスは昨シーズンとは代わり映えが無く、戦術の幅や柔軟性に欠けるところがありました。

第2節のリヴァプール戦では白熱の好ゲームが見られたのですが、その反動からか第3節のワトフォード戦は無抵抗のままボロボロにやられていました。

今のところ、個々の能力の高さを単純に足しているだけのチームです。

選手に人間的に接することに対しては定評のあるホジソン監督ですが、駒として扱い、戦術的に戦うことも必要です。

ファーガソンがそうだったように、自分はマネジメントだけに集中して、練習や戦術分析はコーチ陣に任せてはいかがでしょうか。

人に任せることも、上に立つ人間の裁量の一つです。

 一方、サウサンプトンはまだまだチームの完成度が低いです。

普通は時間が解決してくれるので気にしなくていい、と言ってあげたいところですが、昨シーズンは1シーズンかけて低いままでした。

このままでは昨シーズンの二の舞です。

今のところいい材料は何もないので、吉田も休んでいられません。

この試合中に何かいいことが起きるのを期待しましょう。

クリスタルパレスは代わり映えの無い4-4-2ですが、スタメンが二人代わりました。

ザハの代わりにアユー、トムキンスの代わりにケリーです。

右SBは前節ウォードがいい働きをしていたのですが、ワン・ビサカがスタメンに名を連ねました。

一方サウサンプトンは、なぜかこちらもオーソドックスな4-4-2です。

CBはウェステルゴーとフートのコンビです。

吉田は控えに入りました。

ボランチにはレミナとホイビェアが入り、右SHはエルユヌッシ、2トップはロングとイングスです。

前半1分にいきなり、タウンゼントからのクロスでベンテケの惜しいシュートがありました。

ゴールほぼ正面でしかもセドリクの裏をとれたので、これは決めなければいけないものだと思います。

逆にサウサンプトンは、相手のCFと背の小さなセドリクがマッチアップしないよう気を付ける必要があります。

プレミアリーグには大柄なCFが多くいるので、今後も空中戦を避けるために、対策が必要です。

といってもセドリクに今更成長期は来ないので、他の選手で対策します。

具体的には、セドリクにはもう攻撃参加させて守備時の駒としてはカウントせず、そのスペースを他のボランチないしCBでカバーさせながら、セットプレイでも計算するというものです。

他にSB然と振る舞えるボランチはレミナ、CBは吉田しかいません。

単純にレミナが右SBに入るか、吉田が右CBとしてスタメン出場して右SBにスライドした場合、レミナがCBの位置に降りてカバーする形があります。

これらの動きが出来る守備的な選手はこの二人しかいないので、彼らは戦術上外すことが出来なくなるでしょう。

前半3分には逆に、レドモンドのカットインしてからのインフロントキックです。

両サイドが共に守備に積極的でないタイプで攻め残りしているので、ゴール前で撃ち合うシーンが多くなっています。

中盤中央にボールを落として、落ち着かせたいところです。

前節のパレスの戦い方を見る限り、中盤中央に人をボールを集めてコンパクトに戦われると苦しむのですが、なぜかサウサンプトンはミラーマッチというか、同じようにワイドに戦うことを選びました。

現状、お互いにチャンスがあります。

サウサンプトンはサイドの選手が中央に侵入することも多いのですが、入れ替わるように中央の選手が出ていくので、数的優位も生まれず、パレスの選手は付いていかなくてもやって来た相手につけばいい状態で、体力の消耗を抑えられています。

もっとハーフスペースやバイタルエリアを攻める必要があると思います。

前半24分、再びベンテケのクロスです。

ワン・ビサカからのクロスで、ゴール前ながら枠を捕らえることがありませんでした。

前半25分、ホイビェアのミドルシュートです。

ゴール前に何人もつぶれた選手たちがいる中、ペナルティエリアの外からのダイレクトシュートでした。

ここまで、とにかくお互い攻め急いでいて、ダイナミックなサイドチェンジやクロスを何とかヘディングシュートやミドルシュートにつなげているのですが、テンポが速すぎるために精度に欠けています。

ほとんどのシュートが枠に飛ぶことすらありませんでした。

まるでバスケットボールでも見ているような感覚で、中盤が存在しないかのようです。

無駄走りが一切存在しないので、特にスタジアムでは見ごたえがあると思いますが、このペースで後半までもつのか心配です。

このようなワイドなフットボールは、1対1の比重が大きくなるので、タレント軍団が勝ちやすくなります。

パレス向きではありますが、充分にサウサンプトンも対抗できています。

1対1の集合を見られるという、20年前のフットボールがここにあります。

時代遅れではありますが、タイムスリップしたようで面白いです。

ただ書くことが無いのが、難点ではあります。

ここまであまり結果の出ていない両チームなので、今週は細かい戦術の構築よりもメンタリティの改善に時間を掛けたのでしょう。

組織的な攻めも守りも、感じられませんでした。

英国人指揮官には戦術的な引き出しが少ないといわれることがありますが、前半はそれをしみじみと噛みしめることができました。

後半はマックス・マイヤーやオリオウ・ロメウの登場に期待します。

彼らは最新の難しい戦術を個人的に消化しているので、難題を一人で解決してくれます。

チームを有機的に繋げてくれる稀有な存在です。

後半1分、セドリクの自陣からのアーリークロスからイングスがダイレクトシュートです。

大雑把なフットボールが続くようです。

後半18分、ペナルティエリアでワンビサカがハンド、PKになりました。

これをPKを誘ったオースティン自ら蹴りましたが、ヘネシーに防がれてしまいました。

しっかり読み切った素晴らしいセーブでしたね。

後半22分にも、エルユヌッシによるアウトサイドのキックが、サコの厳しいマークに遭いながらもクロスバーに当たるという、惜しいシーンもありました。

エルユヌッシは、やはり右サイドでのプレーが快適なようです。

後半26分、タウンゼントに代えてクヤテ、エルユヌッシに代えてターゲットの投入です。

クヤテは今シーズンリーグ戦初出場です。

攻撃的な選手の投入を期待していたのですが、後半29分早速彼のミドルシュートがありました。

後半30分、シュラップに代えてマイヤー、アユーに代えてセルロートの登場です。

後半32分、イングスに代えてロメウの登場です。

後半33分にはバートランドが、後半37分にはセドリクの足がつっているシーンがありました。

非常に激しい体力勝負のフットボールをしているので、消耗しきっているのだと思います。

とはいえ両チームともに全体的に運動量が落ちてきたこと、危険なエリアに侵入できる選手が入ってきたことによって、試合がようやく複雑化してきました。

後半38分、エルユヌッシのハンドが見逃されました。

言い逃れできないものでしたが、サウサンプトンは助かりましたね。

後半45分にも、ベンテケの打点の高いヘディングシュートがありましたが、またしてもヘネシーのビッグセーブです。

PKの場面だけでなく、彼のビッグセーブは幾度となく見られました。

後半47分、ロングカウンターからホイビェアが得点、2-0としました。

パレスはCKのチャンスだったので、仕方なかったと思います。

結果2-0でサウサンプトンの勝利です。

吉田の出場は無く、内容もひどいものでしたが、勝てました。

リーグ戦は勝ちを積み重ねることが大事なので、良かったと思います。

初勝利にもなり、ホッとしたことでしょう。

一方クリスタルパレスは、終始押していただけに残念です。

勝つのが相応しかったの思います。

マイヤーが入って流れが良くなってはいたのですが、時間が足りませんでした。

他のチームがクオリティをあげてくる中、取り残されている感を強く感じます。

セットプレイの専門家を雇うなど、FWの個人技以外の得点機を作るよう求めたいです。

プレミアリーグ第4節 エヴァートン vs ハダースフィールド(9/1) 試合後感想

1勝2分けといまいち結果の出ないエヴァートンと、1分2敗と苦しい序盤戦を過ごしたハダースフィールドとの対決になります。

エヴァートンはいまだ、バルセロナから来た3選手に出番がありません。

エースのシグルドソンの調子が上がらないことも、苦戦の要因です。

ウォルコットはここまで活躍していますが、もうベテランなので、そろそろ守備に興味を示して欲しいです。

代わりにトップのトスンが、汚れ仕事を引き受けています。

リシャルリソンがいないので、武器はウォルコットのロングカウンターか、セットプレイのみです。

一方ハダースフィールドは、ヘイマーが前節怪我をしたのが気になりますが、ムーイが調子を上げて来たのが、好材料です。

ファン・ラパラやディアカビなどサイドを起点にするカウンターが機能すれば、可能性も広がります。

ソブヒの活躍にも期待されますね。

そもそもハダースフィールドは、最初の二試合はチェルシー戦、シティ戦と相手が強かったので、苦戦しました。

巻き返しはここからです。

エヴァートンはスタメンに変更がありました。

左SBにディーニュ、CBにクルト・ズマ、左SHにキャルバート・ルーウィンです。

ホルゲイトとトム・デイビスも、スタメンに名を連ねました。

一方ハダースフィールドは、レーベが左SBに戻ってきました

フラットな5バックのようです。

ヘイマーは帰ってこれず、今節もGKはレスルです。

前半3分、いきなりビリングがスライディングでイエローをもらってしまいました。

ズマの持ち上がりに反応したのですが、必要なかったと思います。

前半12分、ズマが絶妙な持ち上がりから、ミドルを放ちました。

先ほど必要ないと書きましたが、もしかしたらあるのかもしれません。

身体も強いので、当たりに行く程度では制限できないからです。

前半15分には、トム・デイビスからパスを受けたコールマンがゴール前で振り向いてシュートです。

角度はありましたが、ペナルティエリアだったので、枠には飛ばさなければいけないものでした。

とはいえ、デイビスはワンツーで戻ってくるものだと思っていたようなので、その方が良さそうではありました。

エヴァ―トンがポゼッションして、ハダースフィールドが1発のサイドチェンジでカウンターを成立させる流れです。

ハダースフィールドは、ディアカビとファン・ラパラの両サイドのスピードが生命線です。

しかし前半21分のカウンターは、ズマに防がれてしまいました。

これも込みで、ズマは起用されているのだと思います。

ディアカビとのマッチアップは、この試合の最重要注目ポイントになりそうです。

前半27分、今度はエヴァートンがロングカウンターで、トスンが左に流れながらゴールの左上隅を狙いました。

ここまでお互い、シュートが枠を捕らえません。

おそらく当初の想定よりハダースフィールド側がボールを持ててしまっているので、ポジショナルプレーが間に合わず、反応速度や瞬発力といった身体能力をウリにしていない選手が苦戦しています。

そしてそれはエヴァートンに多いのです。

前半34分、ハダースフィールドが先制です。

CKからビリングのヘディングシュートでした。

キッカーのレーベのキックも正確だったのですが、クリアしようとしたキャルバート・ルーウィンのヘディングがアシストになってしまいました。

この得点に至るまで、この5分間何度もFKとCKを繰り返していたので、得点しそうな気はしていました。

エヴァートンのセットプレイの守備は、流行りのマンマークとゾーンの併用なのですが、なんでもそうなのですが、いいとこどりというものはありません。

的が絞りにくくなるという、最大のメリットはありますが、よく見ればメリットもデメリットも半々になるだけです。

今節のエヴァートンのように、チームの完成度がまだ高くないうちは、シンプルでもいいかもしれません。

しかし間髪入れずに前半35分、キャルバート・ルーウィンの得点で、エヴァートンが追い付きます。

ディーニュからのクロスをピンポイントで合わせました。

先ほどの失態をすぐに取り返せましたね。

これで引きずらずに済みます。

前半40分も過ぎると、当初の予定通り、エヴァートンが相手陣内でボール回しする流れです。

中盤のラインは越えるのですが、最終ラインは越えられずに、CKを獲得することも、フィニッシュすることもできていません。

このまま前半は終わりそうです。

後半が始まり、今度はハダースフィールドが攻勢です。

後半3分、ムニエのミドルシュートから始まりました。

これはピックフォードに難なく抑えられています。

ピックフォードは、反射神経やキャッチングの技術など、個人の守備戦術においては非常にレベルが高いです。

1対1の勝率なら、シュマイケルを上回りそうです。

英国人だからビッグクラブにいられるのだと、揶揄するのは間違いです。

後半9分、いつまでもムニエの裾を引っ張っていたホルゲイトにイエローです。

守備のプレーが、正直すぎます。

掴んだり放したり、掴む振りだけしたり、さりげなくひじ打ちしたり、ノールック踏みつけしたりなど、もっと学ばなければならない技が多そうですね。

悪口も言わなそうです。

罵詈雑言はSNSで撒き散らせば、クラブから罰金を科せられますが、芝生の上で撒き散らせば、ストレス解消になります。

後半10分、ウォルコットに代えてルックマンの投入です。

ウォルコットは、前半途中に痛みを訴えていたことも交代の理由の内にありますが、そもそも自分たちがカウンターを狙う形にならないので、彼を機能させることができませんでした。

守備で穴になっているだけだったので、早めの交代になります。

後半15分、ディアカビに代えて、カチュンガの投入です。

後半16分、コールマンがファン・ラパラにプレゼントパスをしてしまったので、彼自ら戻り、無理に止めました。

イエローは覚悟していたと思いましたが、お咎めなしでした。

後半17分、デイビスコンゴロに対するスライディングでイエローが出ました。

お互い最終ラインの選手が少し持ち上がっただけで突き刺しに行くのは、過剰反応だと思います。

この後はまたエヴァートンが攻める展開だったのですが、後半28分ハダースフィールドに訪れたカウンターのチャンスにハデルジョナイが持ち上がってディーニュと競り合った際、ファウルをしたとジャッジされ、エヴァートンボールになりました。

これに不服を申し立ててしまい、ハデルジョナイにイエローカードが出てしまいました。

後半30分、シグルドソンとディーニュに代えてニアスとべインズ、ハデルジョナイに代えてドゥルムの投入です。

ドルトムントでおなじみのドゥルムが、ついにプレミアリーグ初出場です。

後半40分、ムニエに腕をかけてしまってシュナイデルランがイエローをもらいました。

カウンター防止のチームファウルでしたが、敵陣深い位置で相手ストライカーに持たれても、全く怖くありません。

イエローを出すことに不満は無いのですが、両チームとも残念な反則行為が多い気がします。

後半43分、ザンカことマティアス・ヨルゲンセンにイエローが出ました。

ニアスの足に後ろからひっかけてしまいました。

これも、ニアスがボールをキープしてターンしても前に出せないので、危険な場面になりようがありません。

不必要な反則です。

後半45分、ムニエに代えてデポワトルの投入です。

結果1-1の引き分けでした。

エヴァートンはいまだ完成度の低さが目につきました。

新監督1年目なので、アーセナルなどと同じように長い目で見てあげるべきなのだと思います。

一方ハダースフィールドは強豪との戦いが続きました。

いまだ勝ち星に見放され、この試合もグダグダ感がありましたが、狙いであれば悪くあり̠ません。

勝ちを狙うこともできたと思いますが、無理するより引き分ける方が勝ち点は積み上がります。

残留争いをすることに繋がります。

間違っていないと思います。

辛抱しましょう。 

プレミアリーグ第3節結果一覧、私的ベストイレブン、岡崎・吉田・武藤の活躍まとめ

8月25日開催
ウォルバーハンプトンvsマンチェスター・C    1-1
ボーンマスvsエヴァートン              2-2
アーセナルvsウェストハム           3-1
ハダースフィールドvsカーディフ        0-0
サウサンプトンvsレスター           1-2
8月26日開催
リヴァプールvsブライトン           1-0
ワトフォードvsクリスタルパレス        2-1
8月27日開催   
フルハムvsバーンリー                4-2

ニューカッスルvsチェルシー          1-2
8月28日開催
マンチェスター・Uvsトッテナム                      0-3
 
今回も勝手に、私的ベストイレブンを選ばせていただきました。
GK:アリソン(リヴァプール)です。
次点は、フォスター(ワトフォード)です。
その次がベゴビッチボーンマス)です。
ピックフォ―ド(エヴァートン)と悩みましたが、こちらを選択しました。
DF:アスピリクエタ、リュディガー(共にチェルシー)、アルデルヴァイレルド(トッテナム)、ロバートソン(リヴァプール)です。
次点は、アーノルド、ゴメス(共にリヴァプール)、ヴェルトンゲントッテナム)、モンレアルアーセナル)です。
MF:シュールレ、セリ(共にフルハム)、ミルナーリヴァプール)、マルコス・アロンソチェルシー)、です。

マルコス・アロンソをこれ以上無視するのは難しくなってきました。

とはいえ、守備に穴があるのでSBとしては評価しにくいです。

そこで中盤の選手として検討したところ、充分に評価に値するとの結論を得ました。

そこでこれからは、勝手にSHないしWBとして彼をノミネートさせることにします。
次点は、ムヒタリャン(アーセナル)、カンテ(チェルシー)、ドゥクレ(ワトフォード)、フェリペ・アンデルソンウェストハム)です。

トッテナム勢が揃って惜しくも落選です。

エリクセン、デレ・アリ、デンべレも良かったです。

チェルシーも惜しい選手が多かったです。

コバチッチ、ジョルジーニョはもう少しでした。

アザールは今後FWとして選出するかもしれませんが、次第にパフォーマンスが上がってきて、常連になりそうです。
FW:アルナウトビッチ(ウェストハム)、サラー(リヴァプール)です。
次点は、ミトロビッチ(フルハム)、ルーカス(トッテナム)です。
 

今回もベストイレブンの選出方法についてです。

読んでいただいている方はわかると思いますが、ハイライトしか見ない方にとっては、あまり納得感のないものになっています。

得点している選手を評価していないからです。

このスポーツにおいてはありえないことです。

しかし私は90分を通して観させていただいているので、偶然の得点ではなく、与えられた役割を90分間遂行したかどうかを、より評価しています。

例を挙げると、レスターで勝ち越し点を記録したマグワイアではなく、ミスのなかったトッテナムヴェルトンゲンを評価していることから窺い知れると思います。

レスターは勝ち越し点が欲しい局面で、セットプレイから彼がW杯の時と同じように得点してくれたので、チーム内ではヒーローだと思います。

そもそもヴァーディ―が出場停止で、得点力にも悩まされていました。

彼の得点は、勝ち点を持って帰る唯一解であった可能性すらあります。

一方トットナムは、得点力に悩むことはありませんでした。

リードしている状況があり、決定力のある攻撃陣を抱えていたからです。

こういったチームでは、ディフェンダーは完璧に守り切ることが全てです。

得点力は要りません。

ベストイレブンというものは常に最高のメンバーを揃えているので、どのチームよりも巨大なメガクラブみたいなものです。

当然ディフェンスには、完璧な守備力を求めます。

もしマグワイアヴェルトンゲンが同じメガクラブにいて、一つの椅子を争っている場合、どちらが次の試合に出場するかは、明白です。

一切のミスをしない方です。

このことからもフィールドプレーヤーにおいては、ビッグクラブの選手に有利になってしまう点にはご理解いただきたいと思います。

しかし、GKは違います。

失点の多い選手を選ぶことも多いです。

これは決定機をいくつ防いだかを基準にしています。

これだけならセーブ率だけなのですが、枠に飛んだシュートの絶対数も加味しています。

また数値に表れないものなのですが、コーチング(声かけ)とディフェンス陣との信頼関係、精神面の充実も見ています。

これは要するに雰囲気で判断しているので、主観にもほどがあります。

全員に納得していただけるとは思えませんが、なるべく客観的に見ようと努力はしているので、ご了承ください。

 

 

以下は日本人選手の今節の活躍です。
岡崎:後半43分、出場。

吉田がベンチ入りしなかったこともあり、日本人対決は実現しませんでした。

それはそうと、岡崎の立場に関しては、雲行きが怪しくなってきました。

というのも、監督がマディソンと重用するからです。

マディソンはここまで印象に残る活躍はしていません。

にもかかわらずここまで寵愛を受けるのは、監督が志向する戦い方と合致するからです。

彼だけでなく、技術のある選手が序列をあげてきました。

徐々にですが、カウンターのチームではなく、ポゼッション型に移行しようとしていることが読み取れます。

しかし攻撃陣にスピードがあること、CBにスピードが無いことを考えると、やれないことはないかもしれませんが、持ち駒と相性がいいとは言えないと思います。

苦しいことに、前線と中盤との繋げることや、守備での貢献など岡崎が得意としていることが、評価されにくくなってきました。

監督交代が無ければ、得点を取るしか生き残る道は無さそうです。


 
吉田:ベンチ入りもせず、出場なし。

今回も出場はありませんでした。

これまで1秒も出場していません。

守備陣は相変わらず不安定で、吉田の早期復帰が待たれます。

CBは序列の変化がありました。

スティーブンスが下がり、フートが上がりました。

フートは左利きなので、左足からのロングフィードが期待されたのですが、全く見せませんでしたね。

ヒューズ監督はどう思っているのか、なぜこんなことになっているのか、測りかねます。

チームは混乱気味なので、それに引きずられないように、吉田には完璧なコンディションで戻ってきてもらった方がいいのかもしれません。

 
武藤:後半33分から出場。
今回は少し毛色が違いました。

なんとかしろ、という漠然とした指示のもとベンチから送り出されたからです。

日本人は言われたことはできるのですが、それ以上の仕事を期待されたとき、戸惑ってしまうことが多いと思います。

武藤もストライカーにしてはエゴイズムが足りないので、ほどほどに守備をサボって今激に専念する、ということが出来ませんでした。

そして今回も、得点やアシストといった結果は出せませんでした。
また、ケネディが出られなかったチャンスを活かせなかったのも痛いです。

現状早期にスタメンを奪取するのを期待するのが、難しくなってきました。

とはいえ、どこにチャンスが転がっているかわからないので、普段の練習を真面目にこなすしかありません。

ベニテス監督の人柄を考慮しても、練習をサボるけど試合では結果を出すロナウジーニョ型より、誰よりも練習に明け暮れる勤勉なジェラード型の方を好むはずです。

性格では、攻撃陣の誰よりも優ることはできるはずです。

コツコツ戦うしかないので、辛抱強く見守りましょう。

プレミアリーグ第4節 レスター vs リヴァプール(9/1) 試合後感想

2勝1敗で迎えたレスターと、3連勝で首位にいるリヴァプールの対決です。

ここまで2連勝しているので、レスターは同じ戦い方で来るかもしれません。

ンディディとメンディのボランチコンビも安定しています。

リヴァプールの攻撃陣がスピード感に溢れ、レスターの両CBがスピードの不安を抱えていることを考えると、ゴール前に引きこもる展開が予想されます。

しかしここ2戦、リヴァプールは好戦的なチームに苦労していました。

同じように苦戦させるには、トップ下を含めた3センターの採用は必須だと思われますが、展開力のあるアドリエン・シウバの出場に、是非期待したいです。

カウンターの精度を上げるには、シウバだけではなく、グレイやオルブライトン、岡崎のサイドでの戦いが肝になりそうです。

一方リヴァプールは、このままの戦い方で構いません。

競争も激しく、意欲と闘争心に溢れた最も勢いのあるチームです。

少しだけ疲れも見えますが、問題ないでしょう。

スタメンが発表されました。

オルブライトンとゲザルが初先発です。

トップにはグレイが入りました。

リヴァプール相手に、パスが円滑に回るのか楽しみです。

アドリエン・シウバは、控えにも入れませんでした。

岡崎はイヘアナチョ、イボーラなどと一緒に控えからのスタートです。

一方リヴァプールは、ヘンダーソンがスタメンのアンカーに戻ってきました。

ケイタが控えからになりました。

それ以外は変更なしです。

前半3分、いきなりピンチを迎えます。

フィルミーノを一瞬見失ったマグワイアのミスで、決定機になってしまいました。

モーガンの寄せとシュマイケルのビッグセーブで事なきを得ましたが、正直キーパスでもなかったので、ピンチになる場面ではありませんでした。

また、サラーとマッチアップしているチルウェルですが、今日はチャンスです。

イングランド代表は、左SBが不在です。

W杯では、ヤングとデルフという、気の利くベテランがユーティリティー性を発揮して、スペースを埋めていました。

彼らは本職のSBではないので、チルウェルがこの試合サラーを完封すれば、一気にポジションを奪うチャンスが生まれます。

ユナイテッドのショーもいい活躍をしているので、安穏とはしていられません。

チーム戦とは別の戦いが始まっています。

ゲザルは182cmなのですが、70㎏しかないのでフィジカルバトルは苦手にしているのかと思いましたが、マレズと違い体を張った守備でも貢献しています。

とはいえ、左利きでテクニシャンであるなど、マレズとは共通点の方が多いです。

前半9分、ロバートソンのアタックからマネが得点、リヴァプールが先制です。

ロバートソンがリカルド・ぺレイラと正面衝突したのですが、バランスを崩すこともボールをこぼすこともなく、ドリブル突破してクロス、これをまたもマグワイアが処理を誤り、マネがフリーで受けられました。

カバーに入ったチルウェルとGKは、ノーチャンスでした。

マグワイアは2回連続で致命的なミスです。

前節はヒーローだっただけに残念ですね。

試合に入れていないのかもしれません。

マネのシュート自体は、振りも速く巧みでした。

今シーズンもやってくれそうです。

その後前半20分、21分にあったピンチをマグワイアは防いでいたので、集中しはじめたようです。

この後は引き締まったゲームが見られそうです。

前半25分、グレイが最終ラインを突破してシュートを放ちましたが、アリソンがビッグセーブです。

ここまですべての試合で、さりげなくビッグセーブを連発しています。

前半29分、レスターの華麗なパスワークが見られました。

ゲザル、マディソン、グレイが絡んだものだったのですが、おそらくこれを監督はやりたいのだろうなと感じる、素晴らしい崩しでした。

この試合からメンディが前にパスをつけることが出来るようになったこともあり、ンディディがサラーを中心に、相手攻撃陣を見張っています。

またサラーがフィルミーノとポジションを入れ替えていることもあって、チルウェルはサラーと戦う機会があまりありませんでした。

前半44分、フィルミーノのゴールで追加点、2-0としました。

CKからだったのですが、フィルミーノがマディソンと競り合っていました。

おそらく全てゾーンで守っていたので、彼のせいではなく、チーム力の差が出たとみるべきです。

レスターは新戦力が多いので、細かいところを詰め切れていないところを突かれました。

完全に弱点を突かれてしまったので、この試合中に修正できるかは不可能ではありませんが、難しいところです。

いっそ攻撃陣は、点を取ることだけに意識を割いていいかもしれません。

また前半は、リヴァプールが自陣でファウルをした時の守備のセットプレイで、ハイラインを敷いていたのが印象的でした。

全てをオフサイドトラップで捕るつもりいて、それはアリソンの広大な守備範囲に支えられています。

また、レスターの攻撃陣にスピードスターがグレイしかいないことも的を絞りやすく、より確度を高くしていましたね。

スピードのあるイヘアナチョ、こぼれ球に対する反応に優れる岡崎が入った時にどうなるかが注目です。

後半2分、早速ゲザルから良いクロスが入りました。

ディフェンスが触っても得点しそうな軌道で、技術の高さは前任者のマレズを思わせます。

この後カウンターの応酬になりましたが、モーガンとアリソンの守備の前に、サラーとマディソンの攻めは沈黙しました。

その後はマディソンのキープ力が際立ってきました。

マディソンが右に流れがちで、ミルナーとマッチアップせずに済んでいるので、可能になっています。

しかし後半10分過ぎ、ミルナーが左に流れてきて、ゲザルをマンマークし始めました。

これを受けて後半15分、オルブライトンに代えてイヘアナチョの投入です。

後半17分、ゲザルの得点で、レスターが1点返します。

バックパスをアリソンがキープ、もたついているところをイヘアナチョにとられ、彼にクロスを入れられ中にいるゲザルが合わせました。

アリソンの単独ミスといっていいと思います。

ここまでプレミアデビュー以来完璧な仕事をしてきたアリソンが、ついにミスをしました。

GKの裁量が大きいシステムなので、回数は少ないかもしれませんが、人間がやる以上今後もミスは起きると思います。

セットプレイも含めて、リヴァプールは守備でも課題が見えましたね。

後半24分、サラーに代えてシャキリヘンダーソンに代えてケイタの投入です。

リヴァプールの攻撃陣は、足が止まってきました。

後半30分、グレイに代えて岡崎の投入です。

前節はノーインパクトだったので、この試合は存在感を見せてほしいと思います。

後半37分、マディソンに代えて、アマーティの投入です。

後半42分に岡崎のキープからチャンスが生まれかけましたが、形にはなりませんでした。

後半43分マネのカウンターを止めて、メンディがイエローカードです。

後半44分、アーノルドに代えて、マティプの投入です。

後半47分リカルドぺレイラを無理に止めて、ミルナーがイエローです。

後半49分ケイタを止めて、ンディディもイエローです。

結局2-1でリヴァプールの勝利です。

辛勝でした。

前半の最初の頃はカウンターからチャンスを作り、優勢に進めていましたが、それ以降はほとんどレスターがボールを握っていました。

失点する機会はいくつもあったと思います。

あまり余裕のある展開ではありませんでした。

そして完全にポゼッションされるとリヴァプールも相当苦しむということが分かりました。

シティも好調というわけではありませんが、相性は良さそうなので、優勝争いは分からなくなってきました。

一方レスターは、最初の失点が痛かったですね。

その後は決定力の泣きました。

岡崎は前線でのポストプレイなど、魅力は出しましたが、悪くはありませんでしたが、それほど多くの見せ場はありませんでした。

また、チームとしては現状得点パターンが存在しません。

ヴァーディ―が帰ってくる次節以降、彼との相性の良さと優勝した時のような豊富な得点パターンで、チームを上昇気流に乗せてほしいと思います。

プレミアリーグ第3節 マンチェスター・U vs トッテナム(8/28) 試合後感想

前節は残留争いをするチームに敗戦するという悪夢にうなされた、ここまで1勝1敗のユナイテッドと、8月の呪いが解けたエース、ケイン擁する2連勝中のトッテナムの対決です。

守備陣の致命的なミスもあり、ユナイテッドはもうどうにもならない気がします。

優勝を目標に掲げるなら、今すぐウッドワードかモウリーニョ、どちらかをクビにする以外ないと思います。

というか、CBが直ちに二人欲しいです。

目の前にいる、アルデルヴァイレルドとヴェルトンゲンです。

出来ることなら試合後持ち帰って、冬に来るよう説得したいですね。

給料は少なくても倍になるそうです。

嘘か真か、スターリングはシティにいって4倍になったということでした。

ウォーカーやかつてのアシュリー・コールも跳ね上がったそうで、おそらく正しいのでしょう。

選手生命は短いので、英国人はともかく外国人には移籍する機会を積極的に与えてやってほしいと思います。

モドリッチの時のような嫌がらせは、もういらないです。

一方、トッテナムはケインやデレ・アリの得点もあってまあまあ順調です。

巨大な新スタジアムもできたので、来シーズンは大型補強もできるかもしれません。

まだまだ資金力があるクラブではないので、育てて売る方針でクラブを成長させていくべきです。

これまでのやり方を見ていると、売ったところで戦力が落ちることもないでしょう。

幸いスカウトが優秀なので、あまり補強に失敗が無いのも強みです。

しかしどんなに目利きや交渉力があっても、財布のひもが固すぎると発揮できないです。

今夏は一切補強が無いというのは、正気の沙汰ではない気もしましたが、2年目の選手が爆発するのに懸けましょう。
ジョレンテヤンセン、ルーカス、オーリエ、サンチェス、ファン・フォイといずれもロンドンにプレミアに慣れさえすれば、能力は高いはずです。
どの選手も昨シーズンは試運転で使われたのみなので、真価を発揮するのは今年だと思えば、新加入選手に見えてこなくもないのです。

今シーズンは熟成のシーズンなので、上手くいくことを期待しましょう。

スタメンが発表されました。

ユナイテッドは、バイリーがベンチ外、リンデロフはベンチです。

アンドレス・ぺレイラ、マルシャルもベンチ外で、大きく様変わりしました。

最終ラインは結局4バックのままです。

右からバレンシアジョーンズ、スモーリング、ショーです。

ぺレイラの位置にはエレーラ、ポグバが一列上げ、リンガードとシャドーないしウイングを務めると予想されます。

スパーズは4バックに戻しました。

今日はローズがスタメンです。

あとはいつも通りですね。

ワニャマはまだベンチにも入っていません。

ユナイテッドの強襲から始まったのですが、フォーメーションは中盤がフラットな4-4-2ないし4-4-1-1のようです。

また、エレーラがSBでバレンシアがSHのようです。

どういうことなのでしょう。

前半8分、ルーカスが高く足を上げたため、イエローカードをもらいました。

よくよく見ると、エレーラはSBではなく右のストッパーのようです。

バレンシアはSBのようなので、5バックですね。

前半15分にローズのバックパスをインターセプトしたルカクのシュートは枠を捕らえませんでしたが、ここまではインテンシティの高いユナイテッドが押す展開です。

前半18分にも、ルカクのシュートがありました。

これはロリスにキャッチされましたが、ラストパスを出したリンガードが明らかにキレがあります。

現状トットナムに良いところがありませんが、このままペースを上げずに体力を温存したままスコアレスで進めることが出来れば、後々楽になってくると思います。

前半23分バレンシアに突っ込んだケインにイエローカードが出ました。

お互いに避けられないものだったと思いますし、両方ともけがに繋がりそうな当たりでした。

前半24分、マティッチの安易なミスでピンチを招きます。

ジョーンズのクリアで事なきを得ましたが、ディフェンス陣の集中力が心配です。

前半26分、ショーのクロスから、ルカクの高い打点のヘディングシュートがあったのですが、惜しくも枠内にいきませんでした。

前半29分、今度はフレッジのシュートです。

右にカットインして持ち替えて左足での巻いて蹴るシュートでしたが、これも枠にはいきません。

ここまで比較的オープンな展開で、ユナイテッドは攻撃の回数を増やすことで質の低さをカバーしている感があります。

前半33分に立て続けてユナイテッドにあったチャンスも、性急で緻密さを感じません。

前半39分、ようやくトッテナムにチャンスです。

エリクセンがシュートが撃てるようになってきました。

次第にユナイテッドの選手の足が止まってきたので、後半はチャンスがありそうです。

後半開始直後はポグバのシュートから始まりました。

まだまだユナイテッドの流れだったのですが、デレ・アリのシュートがスモーリングに当たって得たCKから、ケインがヘディングシュートを決めました。

後半5分、トッテナムが先制です。

後半7分、ルーカスの得点で、トッテナムが追加点、2-0としました。

トリッピアーのスルーパスをショーがいるべきスペースで受けたエリクセンがクロス、ルーカスが中央で流し込みました。

ユナイテッドが今一つクオリティを見せられていないのに対して、トッテナムは効率よくシュート、得点ができています。

後半9分、エレーラに代えてのサンチェスの投入です。

シンプルな4-3-3に戻しました。

後半12分、ジョーンズに代えてリンデロフの投入です。

ジョーンズは怪我のようです。

ここで守備に交代枠を使うのは痛いですね。 

後半15分、マティッチに代えてフェライニの投入です。

最終的にはパワープレーしかないのが、ユナイテッドの限界です。

後半20分にも、トッテナムにチャンスです。

リンデロフがデ・ヘアのポジションを確認せずにバックパス、これをデレ・アリがカットしてあわや、というシーンでした。

後半21分には、CKから再びケインがフリーでヘディングシュートです。

これも入りませんでしたが、1失点目の再現のようなシーンでした。

後半30分トリッピアーに代えてオーリエの投入です。

後半31分、ポグバに対するファウルでローズにイエローカードです。

フェライニが入ってきたことでルカクが左サイドに流れてきてマッチアップすることが増えたために、体格差のあるフィジカルバトルに持ちこまれていました。

イライラしているので、代えてあげた方がいいかもしれません。

後半32分、リンガードの巧みなループシュートも枠を捕らえませんでした。

後半34分、サンチェスもダイレクトボレーを打ちますが、枠に飛びませんでした。

後半36分、ローズに代えてベン・デイビスの投入です。

後半39分、ルーカスの得点でトッテナムが追加点、3-0になりました。

空中戦でフレッジとの競り合いに勝ったケインがキーパスを中央にいるルーカスに送り、彼とマッチアップしたスモーリングが不用意なスライディングをしてくれたために、簡単に躱してGKと1対1を作れました。

結局守備陣の軽さが失点に直接つながってしまった格好です。

引き締まったゲームだったのですが、失点に関しては前節と同じ結末でした。

後半43分、ケインに代えてウィンクスの投入です。

ご苦労様でした。

結果3-0でトッテナムの勝利です。

トッテナムからすれば、スコアほどの完勝ではないですが、最高です。

時期的には内容が良くないことも、全員のコンディションが良くないことも、これでいいのです。

8月にエースが得点したことを喜びたい気持ちもありますが、勝たなければいけない時期に勝てなくなるのを避けたいので、徐々に調子を上げればいいのです。

どちらかといえば調子が良すぎるくらいですが、全く問題ありません。

一方、ユナイテッドは中盤より前とGKは責めるべきところはありません。

無いということにしましょう。

前半の出来は素晴らしかったです。

問題は守備陣です。

もはや補強しかありません。 

プレミアリーグ第3節 ニューカッスル vs チェルシー(8/27) 試合後感想

1分1敗のニューカッスルと、2連勝のチェルシーの一戦になります。

守備もできる武藤の先発が期待されましたが、控えからになりました。

そして先発は大きく入れ替わりました。

3バックになり、シェアとフェデリコ・フェルナンデスが初出場、初先発です。

またシェルビーもいなくて、代わりにキ・ソンヨンがディアメと組みます。

チェルシーからのローンなので、ケネディは出場できません。

前線ではロンドンが初スタメンで、リッチ―、マーフィーと3トップを形成します。

ホセル、アジョセはともに控えです。

二人ともまだ武藤より序列が高いと思うので、この試合に武藤が出場するのは厳しいかもしれません。

チェルシーは初スタメンが二人です。

アザールコバチッチです。

最終ラインはこの2戦と変わらず、アスピリクエタ、リュディガー、ダビド・ルイス、マルコス・アロンソの4バックです。

これが監督の考えるベストメンバーかもしれないですね。

守備が崩壊気味ですが、3連勝を目指したいところです。

試合が始まると、ニューカッスルがガチガチに守っています。

3-4-3ではなく、5-4-1のようです。

前半5分には、マーフィーにゴール前での良いシュートがあったので、耐えきればチャンスはあると思います。

前半10分にはキ・ソンヨンのタックルから、カウンターが発動しそうでした。

しかしその1分後、アスピリクエタからゴール前に絶妙なクロスが上がり、これをモラタがあとわずかのところまでいったのですが、触れませんでした。

チェルシーからすれば、ポゼッションが約8:2ですが、外でまわしているだけではダメで、ダイレクトの攻めも必要になっている守備の堅さです。

前半24分、ようやくアザールが枠は捉えませんでしたが、ミドルシュートを放ちました。

ここまでボールが互いの頭の上を行き来する展開で、決定機が少なくなっていました。

ニューカッスルの思惑通りだったのですが、カンテが予測能力を発揮してセカンドボールをことごとく拾ってしまうので、次第にチェルシーペースになってきたところでした。

前半26分にCKのロングカウンターからモラタがシュートしましたが、ディフェンスに阻まれました。

とはいえ、ニューカッスルの攻撃意識を抑制する意味でも、ニューカッスルのセットプレイの直後にカウンターを繰り出すことが大事だと思います。

前半33分、セットプレイからロンドンのヘディングがありました。

枠は捉えませんでしたが、これを繰り返すしかなさそうです。

前半34分、再びアスピリクエタからのクロスでしたが、モラタはやはり空中戦は苦手です。

シェアとの戦いでは勝機は無いかもしれません。

前半を終えて、チェルシーにのみチャンスがある訳ではなく、ニューカッスルにもセットプレイだけは可能性があります。

高さの無い武藤の出場は難しいかもしれません。

後半に入ると、前半と同じくチェルシーがキープしています。

後半13分には、アザール、ペドロ、コバチッチでチャンスを作っていました。

後半25分、リッチーがアザールの突破を止め、イエローカードをもらってしまいました。

後半27分には、ここまで完璧な守備を披露しているリュディガーのミドルシュートクロスバーを叩く場面もありました。

後半30分、マルコス・アロンソペナルティエリアへの強引なドリブル突破をシェアが無理に止めてしまい、PKを与えてしまいます。

後半31分、これをアザールが決め、チェルシーがようやく先制です。

マルコス・アロンソはドリブルがスキルフルなだけでなく、パワフルです。

彼自身サイズがある(188cm、87㎏)ので、相手も振り切られてしまうのです。

この時も、シェアは引っ張ってもアロンソのバランスを崩せなかったので、最終的には後ろからスライディングし、足を掛けるしかありませんでした。

後半33分、コバチッチに代えてバークリー、シェアに代えて武藤の登場です。

まさかここでの登場になるとは思いませんでしたが、ベニテス監督からは開幕戦同様流れを変える力があると、一定の信頼を置かれているのだと思います。

守備から入り、カウンターの起点になり、出来れば武藤自身が得点する。

チームが追い付けるよう、獅子奮迅の活躍に期待です。

後半38分、ニューカッスルがついに追いつきました。

GKからのロングキックをイェドリンがクロス、ホセルがヘディングシュートをしました。

リュディガーは最も危険なゴール前に侵入してきた武藤を見ていたので良いとして、ダビド・ルイスはホセルにフリーでヘディングされています。

マルコス・アロンソに至っては行方不明です。

彼は得点には貢献しましたが、相変わらず守備意識が低いです。

いつも失点に絡みますね。

アタッキングサードでクロスを上げた右サイドのイェドリンには、ジルーがついてました。

FWにSBがするような守備をさせて、自分は攻撃力があるDFなどとのたまうのは、笑止千万です。

両マドリ―から獲得の噂があるようですが、行くならレアルにした方が良いです。

アトレティコでは、フェリペ・ルイスの後釜を務めなければなりません。

スペインの2強ならば、ダニエウ・アウベスやマルセロのように、後々守備力を身に付けるという姿勢でも問題視されません。

とはいえ、英国は市場が閉まってしまったので、アロンソの後任を獲得できないので放出できません。

早くても冬になると思います。

後半41分、そのアロンソが流し込み、チェルシーが得点しました。

ついにチェルシーが勝ち越しです。

ウィリアンのFKからジルーがヘディングで反らしたものを、アロンソが右足で流しこみ、イェドリンがわずかに触ってオウンゴールをしてしまいました。

彼が触らなくてもバークリーが詰めていたので、ゴールしていたことに変わりはありません。

アロンソは評価が難しくなってきましたね。

この得点も記録上はオウンゴールです。

であるならば、収支はやはりマイナスでいいようにも思います。

結果2-1でチェルシーが勝利しました。

なんだかんだいっても、3連勝です。

モウリーニョやコンテが作り上げた、守備力の高いチェルシーの面影はありませんが、サッリ新監督がどんなチェルシーを作るのか、楽しみです。

一方ニューカッスルは、武藤が入って流れが変わることが再び確認されたのは、武藤にとってもスーパーサブを欲しているチームにとってもいいことです。

シェルビーとラセルズ、ケネディという主力3人を欠いたというエクスキューズもあるにせよ、あまりに守備的でチャンスも少なかったです。

次節はシティ戦です。

セットプレイでは得点の確率が上がると思うので、今節と同じような試合の入り方になるのか注目です。

プレミアリーグ第3節 フルハム vs バーンリー(8/27) 試合後感想

2連敗してしまったフルハムと、1分け1敗しているバーンリーとの対決になります。

共に結果がついてこないのですが、特にフルハムは2試合とも完敗なのでつらいです。

とはいえ、少なくてもスタメンの内5人が新戦力なので、仕方のない部分もあります。

第5節にはアウェイでシティ戦です。

それまでのこの2試合は、内容ではなく結果が欲しいところです。

陣容的には実力者が揃っているので、充分に可能だと思います。

一方バーンリーは、あまり深刻になる必要はありません。

次節はユナイテッド戦ですが、もともと残留争いをするチームなので連敗しても気にせずに、勝てるところで地道に1試合ずつ戦うのみです。

そしてこの試合は、勝てるところです。

勝負の世界では、叩けるときに叩くのは重要だと思います。

今日は戦いが見られると思います。

試合がはじまってみると、フルハムは何人かスタメンに変更がありました。

シュールレとビエットがスタメンで、セセニョンとカマラは控えです。

またCBもル・マルシャンの相方はチェンバースでもモーソンでもなく、178cmのオドイでした。

GKも新加入のファブリから、ベッティネッリに代わりました。

前半開始からバーンリーが最終ラインにまでプレスをかけるという、開幕戦にも見た光景が繰り広げられています。

しかし前半4分、セリが得点し、フルハムが先制です。

チェックに来たヘンドリックをはがした瞬間に放たれたミドルシュートが、右上隅に決まりました。

スーパーゴールです。

バーンリーのディフェンス陣には、特にミスは無かったと思いますし、GKもノーチャンスだった気もします。

とはいえ、いきなり得点されるという前節と同じ展開になってしまいました。

切り替えてやるしかありません。

一方フルハムは、最高の滑り出しです。

潜在能力はあるはずなので、後は結果で証明するだけです。

しかし前半9分、バーンリーが得点、追いつきます。

失点に関与したヘンドリックが、強引に左足でねじ込みました。

最初のシュートは対面したオドイに防がれたのですが、彼に当たったボールを再度拾い、次のシュートに持ち込みました。

一本目はオドイの股下を狙ったのですが、オドイもGKもこれに気付き、オドイが股間でこれをブロック、ヘンドリックがバランスを崩したオドイを躱して、ゴール上方に蹴りました。

GKのジョー・ハートも、二本ともしっかり反応していました。

悪くないと思います。

前半19分、アクシデントです。

グドムンドソンに代えて、テイラーの投入です。

怪我のようですが歩けるようなので、次節に期待しましょう。

最初から、フォスメンサーの当たりが激しいです。

グドムンドソンだけでなく、変わったテイラーにも厳しくチェックにいっています。

フラットな4-4-2のバーンリーに対して、フルハムは4-3-3で中盤のサイドに構造的な不安を抱えています。

ユナイテッドにいた頃はこんなにファイターだった記憶は無いのですが、フォスメンサーには、カードにならない程度に戦ってもらいたいです。

前半26分には、レノンからGKとディフェンダーの間にいやらしいボールが入ってきました。

今シーズン初出場を飾る、ベッティネッリは難なく処理していましたが、お互いに右からの攻めがチャンスにつながっています。

前半32分を過ぎた頃、フルハムが有利な展開になってきました。

フォスメンサーが守備で対面したテイラー、ウォードに一切仕事をさせず、中盤が数的優位と運動量で圧倒し、シュールレがこのころは左にポジションを変えていましたが、1対2でも物ともしていなかったので、バーンリーにはカウンターしかチャンスが無くなってきました。

押し込み続ける展開の中、前半35分にミトロビッチの得点で、フルハムが勝ち越しです。

CKからだったのですが、ショートコーナーからケア二―がクロス、ミトロビッチにはターコフスキがついていたのですが、ゴールポストに触るぐらいのところまでファーに逃げて、フリーでヘディング出来ました。

さらに前半37分、再びミトロビッチの得点で、フルハムが追加点、3-1とします。

カウンターのカウンターからだったのですが、ビエットのピンポイントクロスに合わせました。

今度はウォードが競り合っていましたが、寄せきれていませんでした。

しかし前半40分、バーンリーが1点を返し、2-3とします。

ポゼッションでいえば7:3くらいなのですが、それを持ち前の闘争心と頑強なフィジカルでCKを獲得、無理やり得点機につなげました。

テイラーのキックも正確だったのですが、競り合ったミーのヘディングシュートは枠を捕らえていませんでした。

しかし詰めてきたタ-コフスキが流し込めました。

オフサイドだったのですが、VARが無いのが幸いしました。

その後は再びバーンリーのゴール前で危険な場面です。

昨シーズンもそうだったのですが、バーンリーの守備陣は毎試合ハラハラさせてくれます。 

というのも、守備が行き当たりばったりの反応勝負になっているからです。

組織的な守備はそれなりのレベルなのですが、個人レベルの守備戦術がお粗末です。

個人・組織問わず狭いスペースでの守備戦術は、体系化されていないならトップレベルを体感した人に教えてもらう以外ありません。

ダイチ監督は、専門家を雇えるなら雇った方がいいです。

もしくはサウスゲイト代表監督に鍛えてもらいたいです。

無知なままここまで来たというのは、むしろ鍛えがいがあると思います。

代表なんぞにいったらますます過密日程が心配されますが、将来的には間違いなくプラスになるので、試合には出ないかもしれませんが、招集に快く応じてもらいたいです。

目も離せない、濃密な前半45分になりました。

ここまで二試合は、バーンリーは前半である程度燃え尽きていましたが、この試合は可能性がある以上、後半も戦ってほしいです。

一方フルハムは、これ以上シーソーゲームにする必要はありませんね。

なんとか落ち着かせる必要があります。

後半は、キープ力に優れたヨハンセンの出番ではないでしょうか。

後半が始まってみると、バーンリーにはよくあることですが、すっかり間延びしてしてしまいました。

セットプレイにしか光明を見いだせなくなってきましたが、グドムンドソンがいなくなってしまったので、暗雲が立ち込めてきました。

後半9分、シュールレクロスバーに当たるミドルシュートを撃たれています。

1点目と同じようなシュートで、嫌な感じです。

もう半歩詰めるべきなのでしょう。 

とはいえ、後半13分のペナルティエリアで侵した、ウォードのビエットに対するディフェンスはスローで観ればPKに値する気がします。

この直後シュールレチームファウルで、イエローをもらいました。

この試合大車輪の、すっかりエース級の活躍を披露しているので、累積を考えれば一枚も貰ってほしくないところですが、守備陣の方が層が薄いのでチームファウルは攻撃陣が負担しなければなりません。

一方的な展開ではありますが、1点差であることは変わりないので、守備で無理するのは正確な判断だと思います。

その後もフルハムが攻める展開のままでした。

後半32分、ケア二―に代えて、開幕戦以来のアンギサの登場です。

試合を落ち着かせるだけでいいので、活躍の必要が無いのがつらいところではありますが、チームの勝利の為にシンプリシティーに徹してほしいです。

後半37分、シュールレミドルシュートが決まり、フルハムが4-2とします。

アンギサからのシンプルなパスをミトロビッチが撃ち、これをハートとゴールポストがが防いだのですが、ゴールポストからの跳ねかねりをシュールレが見逃しませんでした。

結果4-2で、フルハムが勝利です。

ようやく勝てましたね。

守備陣にはまだ課題が残りましたが、攻撃陣は質・量ともに充分です。

次節もアウェーですが、勝ってマンチェスターに向かいたいですね。

一方バーンリーは、持ち味は出せています。

昨シーズンの7位が出来すぎなだけで、本来は残留争いに巻き込まれていい戦力です。

前半の戦い方は結果は出ていないのですが、アイデンティティーなら変えるべきではないのでしょう。

とりあえずは10節までは、深刻にならずに愚直に戦いつづけてもいいのかもしれません。

そこまでにいい材料が無ければ、我慢できる人はいなくなるでしょう。