プレミアリーグ第4節 ワトフォード vs トッテナム(9/3) 試合後感想
ワトフォードのここまでの躍進は、誰も想像してなかったと思います。
リシャルリソンが抜け、それ相応の穴埋めもなかったので、大きな戦力低下と見られていました。
しかし中盤のパスワークはむしろ冴え渡り、魅惑のコンビネーションが形成されています。
ぺレイラ、ヒューズ、キャプ―、ドゥクレの4人の中盤に期待です。
実は怪我で、クレバリーとチャロバーがいません。
アタッカーのデウロフェウも離脱中です。
上手く溶け込ませることが出来るか分かりませんが、彼らが戻ってくることによっても戦力アップが見込めます。
課題は攻撃力と守備力だったのですが、前節GKのフォスターと、CBのカバセレの獅子奮迅の活躍がありました。
トッテナム相手にどこまでできるのか、ワクワクします。
一方そのトッテナムは、まあ普通に強いです。
前節はユナイテッドに勝ったのですが、横綱相撲というか何事もなく勝っていたのが印象的でした。
ユナイテッドの方が資金力もあり、戦術的にも工夫を凝らしていました。
それだけにスパーズの地力の強さが際立っていて、交代も必要なかったくらいです。
ベンチに誰がいるのかも、確認する必要が無いという安定感でした。
シティとリヴァプールとともに、3強を形成しつつありますね。
スタメンが発表されました。
ワトフォードはいつものメンバーなので、もはや語ることもありません。
今後を考えて、控えのチャロバー 、マリアッパ、マジーナにもチャンスがあるといいと思います。
トットナムは今日は3バックです。
アルデルヴァイレルド、サンチェス、ヴェルトンゲンで、アンカーにはデンべレが入りました。
ディフェンスの控えは、ローズとダイア―のみです。
また、GKがフォルムです。
控えにもガッザニカが入り、ロリスはお休みになりました。
飲酒運転で逮捕、9月13日には出廷するようです。
あとはいつもと同じなので、こちらも代わり映えがありません。
前半2分、いきなりワトフォードにチャンスです。
サイドのドゥクレからディーニ―にグラウンダーの横パス、これをグレイに縦にスルーパスを送りました。
サンチェスにカットされましたが、抜ければGKとの1対1でした。
前半11分には、自陣にいるアルデルヴァイレルドからデレ・アリに直にロングパスが通り、ヘディングシュートにつなげました。
ケインとルーカスの2トップが右に寄ったところを見逃さずに、アリが左から中央にカットインしてきたところがポイントです。
サイドからではなく後方からのパスを空中でヘディングして、ループシュートにつなげたのは、おそらく何度も練習してきた、セットプレイの一つなのでしょう。
惜しくもゴールの上を通過していきましたが、GKが前に出ていたので、良い判断だったと思います。
前半18分には、ワトフォードにも惜しいシーンがありました。
ゴール前のグレイがポストプレイでドゥクレに繋ぎ、そこからサイドのヤンマートに流してクロス、ディーニ―のヘディングシュートまで、流れるような攻撃です。
全体的にはトッテナムがコントロールする流れですが、ワトフォードも一瞬の隙を突ける鋭い攻撃を備えています。
連勝中の両チームらしく、レベルが高く、非常に緊張感のある戦いになっています。
前半21分にはトッテナムに決定的なチャンスです。
ルーカスが右サイドからキャスカートとカバセレの間にカットインして、デレ・アリからキラーパスを受けました。
裏を取られたキャスカートは気付いていませんでしたが、カバセレがすんでのところでスライディングでカットしました。
両チームほぼ全員がオフザボールの動きに優れ、パススピードも速いため、かなり忙しい試合になっています。
前半26分には、サイドを駆け上がったホレバスがこれに追いつけずに、いら立ってサイドライン付近に置いてあるペットボトルを思いっきり蹴り飛ばすというシーンがありました。
おそらく狙ったわけではないと思いますが、すぐ近くにいるメディア関係のカメラマンに中身をぶちまけてしまいました。
本人もそうですが、おそらくカメラは高いものだと思うので、ホレバスにはカメラマンにきちんと謝罪していただきたいです。
また、本人たちとの間で解決したとしても、リーグとしては罰金を科したほうが公序良俗の為にも適当だと思います。
前半36分、セットプレイからトッテナムにチャンスです。
ワトフォードはマンツーとゾーンを併用しているので、なかなかフリーの選手が生まれませんが、最後はエリクセンのパスをデレ・アリがダイレクトでシュートできそうでした。
これはオフサイドになってしまいましたが、惜しい攻撃です。
決定機になりそうでならない、もう一歩の攻撃が両チームに何度も訪れています。
後半6分ヴェルトンゲンの中央へのドリブル突破を無理に防いだとして、キャプ―にイエローカードが出ました。
後半7分、ゴール前での混戦から、ドゥクレがオウンゴールです。
サイドからのクロスを中央でエリクセンにコントロールされ、戻りながらの守備でゴール前は混乱状態だったので、しょうがないと思います。
後半20分、後方からのロングパスをディーニーは右サイドに流れながらキープし、サンチェスをショルダータックルで吹き飛ばしてクロス、これを中にいたアルデルヴァイレルドがあわやオウンゴールかというヘディングシュートをしてしまいました。
とはいえ、いかなければぺレイラに決められていました。
ダイナミックで、一つの判断ミスも許されない状況が続きます。
後半22分、ヒューズに正面からボールを無視してタックルにいってしまったデンべレにイエローです。
これで、ゴール前やや右より27,8m辺りのCKを得ました。
後半23分、そのCKからディーニーがヘディングシュートで、ワトフォードが得点、ついに追いつきました。
綺麗なお手本のようなヘディングシュートでした。
ぺレイラの左足のキックも正確だったのですが、トッテナムのセットプレイの守備も裏を取られることを恐れるあまり下がってしまい、ついていたケインは競り合うことさえできませんでした。
トッテナムの守備が完全にゾーンだったので、ケインもディーニーについていた感覚は無かったかもしれません。
とはいえ、最も危険な選手にフリーで撃たせてしまいました。
ディフェンスは一人だけでもリベロをやるか、マンマークで付くべきでした。
後半24分、グレイに代えてサクセスの投入です。
ここまでサクセスは何度も途中交代で入っていますが、いまだ結果は出ていません。
FWなので、本人も目に見える結果を早く出したいはずです。
後半30分、再びセットプレイからワトフォードが得点、勝ち越しました。
ヴェルトンゲンと競り合った、キャスカートのスタンディングヘディングシュートです。
今度はトッテナムのセットプレイの守備は、ゾーンとマンマークの併用で、最も危険なディーニーには最も強力なCBの一人であるサンチェスがついていたのですが、関係なかったですね。
ワトフォードは、完全に裏を突くことに成功しました。
後半35分、アルデルヴァイレルドに代えて、ジョレンテの投入です。
ケインとルーカスがシャドーの、4-3-2-1になりました。
後半39分、ヒューズに代えてチャロバー、デンべレに代えてウィンクスの投入です。
後半41分、ようやくトリッピアーからピンポイントクロスがやってきて打点の高いケインがヘディングシュートを撃てました。
打点がゴールとの距離に比して高すぎたため、枠に飛ばすことはできませんでした。
後半43分、デイビスに代えて、ローズの投入です。
後半44分、ぺレイラに代えてマリアッパの投入です。
ボランチではなくCBに入りそうです。
後半47分、トリッピアーのスローイン時に離れなかったため、サクセスにイエローです。
結果2-1でワトフォードが勝利です。
これは予想できませんでした。
トッテナムが前節ユナイテッドを軽くあしらっていたので、予想は難しかったです。
ワトフォードの強さは本物ですね。
4強の一角だと思わないと、シティもリヴァプールも足をすくわれます。
伸び代もあるので、脅威です。
トッテナムは強いのですが、正直見飽きた感もあります。
交代カードも、何の効果もありませんでした。
エヌクドゥ、ヴィッカース、オノマ―、ジョージウ、フォイ、ピータース等若手にもチャンスを与えれば、雰囲気も良くなる気がします。
カップ戦ではなく、是非リーグ戦でみたいです。
現状で決して悪くないのですが、空気が悪くなる前に手を打つといいと思います。
プレミアリーグ第4節 カーディフ vs アーセナル(9/2) 試合後感想
2分1敗でいまだ勝ち星のないカーディフと、ここまで1勝2敗で、前節ようやく初勝利を挙げたアーセナルの対決です。
カーディフはここ2試合相手が10人になりながら、勝利に見放されています。
もう少しのところで得点できないのは、結局のところ決定力だと思うので、どうしようないです。
実はあまり改善点が見つからないです。
より能力の高い選手が取れるよう、今は耐え忍んで、少しづつクラブの格を上げるしかないと思います。
冬にストライカーを取るなど特効薬はないこともないですが、まずは降格しないことを目指して1部リーグに残れれば、毎年安定した補強予算を得られます。
短期的に結果を出せない場合、長期的な視点で考えることも大事です。
この試合も勝ち点を取って帰るのは難しいと思いますが、悪くない内容の戦いをしてほしいです。
一方アーセナルは、ようやく下位チームとの対戦で一息つけます。
まだまだチームとしての骨格がはっきりしませんが、基礎をしっかり整備するチャンスです。
特にエジルとムヒタリャンの連係が生まれれば、攻撃力は数倍になります。
またトップデビューした18歳のスミス・ロウにも期待しています。
ゲンドゥジともども、活躍する機会を多く与えてほしいです。
まだ今年はリーグ優勝は期待されてないと思うので、若手が活躍するクラブカラーは継続していいと思います。
スタメンが発表されました。
カーディフは、今節は4-4-2です。
マンガが右SBに入り、カマラサが右SHに、2トップはウォードとリードになりました。
イウォビはベンチからも外れ、ムヒタリャンがベンチに入りました。
フォーメーションは4-2-3-1で、攻撃的なポジションには右からエジル、ラムジー、オーバメヤン、トップにはラカゼットが入ることになった以外は、前回と同じです。
試合が始まると、カーディフは最前線からハイプレスを仕掛けます。
GKまで狙っていて、これが何分まで続くか分かりませんがやり続けることはできないので、アーセナルは最初はロングフィードで逃げていいと思います。
前半6分、不安が的中します。
チェフが相手ボランチのアーターに、プレゼントパスをしてしまいました。
最終ラインでボール回しをしていて徐々に追い詰められたのか、ペナルティエリアギリギリ外、正面にいたアーターに右足でボールを送ってしまいました。
突然1対1になった状況に驚いたのか、アーターは決められませんでしたが、あれだけプレッシャーをかけていたので、あとは冷静に流し込めたはずです。
このようなチャンスはそうそうないので、落胆も大きいです。
エメリ監督はショートパスをここまで多用しろとは指示していない、とのことですが、守備陣は明らかに無理しています。
2004年にチェフがロンドンに来てから14年間で、このようなみっともないミスはほとんど記憶に無い類のものです。
アーセナルでも、選手との関係に問題を抱えているのでしょうか。
前半8分、今度はアーセナルにチャンスです。
CKから最後は、ムスタフィのスライディングシュートでした。
これは枠を外しましたが、フリーで撃てました。
前半11分そのムスタフィのヘディングシュートで、アーセナルが先制です。
CKを蹴ったジャカのキックも正確だったのですが、ムスタフィがまたフリーになれました。
カーディフのセットプレイの守備は、一人だけ余っているようですがそれ以外は完全にマンツーです。
ムスタフィにはバンバがついていましたが、完全に振り切られていましたね。
このあとはカーディフのハイプレスも止み、アーセナルがポゼッションし続ける展開になりました。
前半18分、ロールズのインターセプトからリードの突破、そしてクロスに合わせよう
と中央を全速で走ってきた、ウォードのスライディングがわずかに触れませんでした。
流れたボールを拾った、ホイレットのシュートも枠を捕らえませんでしたが、チャンスがなくはないことが分かってきました。
決められなかったのは残念ですが、この一連の流れが無ければ、最初のプレゼントパスを決められなかったことをいつまでも引きずるところでした。
前半28分にも、カーディフにチャンスが巡ってきます。
左SBのベネットのクロスに、リードが一度は合わせそこないますが、跳ね返ってきたボールにバイシクルシュートを放ちました。
正面でフリーで撃てましたが、これはわずかにゴール上方に逸れました。
前半32分、ラカゼットが単独でシュート、左のゴールポストを叩きました。
お互いに中盤でもたつくこともなく、ゴール前での激しい打ち合いです。
前半46分、カーディフは今シーズン初ゴールで追いつきました。
ジャカのパスをホイレットがインターセプトして、ベネットのクロスをカマラサがいち早く飛び込み、ソクラテスを振り切って右足で強いシュートをゴールに叩き込みました。
カーディフは最高の終わり方で、前半を終えることに成功しました。
しかし勝ち点を持って帰れなければ、それも意味ありません。
気を引き締め直して、後半にむかってほしいです。
後半会直後から、またチェフが相手にパスしてしまいました。
今度はしっかり準備できていて、危険な場面ではありませんでしたが、迂闊なことにかわりありません。
なぜさっき犯したミスを同じ形で犯すのか、アーセナルのHTでのロッカールームでの過ごし方に、大いに疑問を感じます。
後半5分、ペナルティエリアではありませんが、スライディングしたベジェリンがそれでもボールに届かず、手で止めてしまい、イエローをもらいました。
後半8分、再びCKからムスタフィがフリーになりました。
ムスタフィのヘディングシュートはエザリッジに防がれましたが、マンマークで付いていたバンバは、もう完全に振り切られています。
横の動きに弱いようで、対応を変えなければなりません。
セットプレイの守備時に、彼を付けたうえで、リベロを一人置いてもいいかもしれません。
後半12分、ゲンドゥジがカマラサをさりげなく倒して、イエローです。
ボールとは関係ないところでも、激しい戦いが起きています。
後半16分、オーバメヤンのミドルシュートでアーセナルが得点、勝ち越しに成功です。
エジルのミドルパスも精密でしたが、ラカゼットがそれを後ろを向きながらダイレクトに横パス、これをオーバメヤンが巧みにトラップして、モリソンもついていたのですが、巻くようなシュートで決め切りました。
モリソンが安易に飛び込まなかったのは、躱されてしまったら追いつけないので、正しい判断だと思います。
カーディフとしては、仕方のない失点だと割り切りましょう。
後半20分、ジャカが入れ替わってしまったカマラサを引っ張ってしまい、イエローです。
後半25分、FKからウォードが得点、カーディフが再び追いつきます。
ロールズのキックも正確でしたが、ムスタフィと競り合ったモリソンのヘディングでの折り返しも巧みでした。
ウォード自身はモンレアルと競り合う形になったので、余裕がありましたね。
後半26分、ゲンドゥジに代えて、トレイラの投入です。
後半31分、カウンター防止のためにソクラティスにスライディングしたカマラサがイエローです。
後半33分、リードとウォードがそれぞれ惜しいシーンがありました。
アーター、ウォードの激しいチェックによってもたらされたものです。
カマラサも技術は高いので、チャンスはありそうです。
しかし後半35分、ラカゼットのゴールでアーセナルが三度目のリードです。
トレイラからの縦パスをペナルティエリア内で受けて、ニアのゴール天井に突き刺すようにシュートを放ちました。
バンバもついていましたが、そもそもマークがずれてしまったので、どうにもなりませんでした。
後半38分、エジルに代えてウェルベック、ウォードに代えてゾホレの投入です。
後半43分、オーバメヤンに代えてムヒタリャン、カマラサに代えてマディンの投入です。
エジルとムヒタリャンの共演は見られませんでしたね。
今後に期待しましょう。
後半45分、最後のセットプレイで決定機が訪れます。
カーディフのFKで、モリソンが競り勝ったところからマディソンがキープ、チェフを釣り出し、ゾホレが逆サイドに小さなクロスを出したところで、再びモリソンのヘディングシュートでした。
最後のシュートは、飛び込むタイミングが早すぎて下にたたきつけることが出来ず、ゴール上方に飛ばしてしまいました。
後半47分、トレイラがセカンドボールいち早く反応してカウンターの起点になりそうだったので、アーターが足を上げるようなスライディングを繰り出して、イエローをもらってしまいました。
結果3-2でアーセナルが勝利しました。
辛勝でした。
なんとか勝ったという印象です。
しかし2点目に代表されるように、いい材料はありました。
最終ラインのボール回しなど気になる部分はありましたが、勝てたことは大きな自信になりました。
エメリ監督の1年目ではありますが、ひどい順位に終わることはなさそうです。
一方、カーディフはまたも結果を得られませんでしたが、下を向く必要はありません。
むしろ内容だけ見れば、どんどん良くなっています。
新加入選手も馴染んできました。
次節はぜひカニンガムがみたいですね。
バンバには無い機動力があるので、新しいものをもたらしてくれるはずです。
プレミアリーグ第4節 マンチェスター・C vs ニューカッスル(9/2) 試合後感想
圧倒的な戦力で昨シーズンを上回る戦いを見せるかと思われたシティですが、早速引き分けてしまい、現在2勝1分けです。
ニューカッスルは前節押し込まれ続ける苦しい戦いを経験して、ここまで1分2敗と、もっと苦しんでいます。
両チームとも苦しんでいますが監督が名将なので、何とかなることを期待しています。
シティは毎試合のように最終ラインの組み合わせ、フォーメーションを変え、戦術バリエーションの多さを見せつけてきました。
しかし中盤はシルバを除いて低調で、前節はマレズもザネも絶不調といっていい出来でした。
とはいえ、シーズンは長いのでこんな状態の時もあります。
ペップは若手を重用する人なので、若手も含めて全員試したはずです。
それでも、中盤より前にまともなコンディションの選手がいなかったのでしょう。
バカンス明けとはいえ、怪我していない選手には一層の奮起が求められます。
大事なのはCLなど落とせない試合の時に、ピークをちゃんともってくることです。
スペインリーグと違い、下位チームとの対戦でも、不調だと勝利自体が難しいのが、プレミアリーグの辛いところです。
一方ニューカッスルは、前節以上に守備を固める展開になりそうです。
我慢しきった後にセットプレイから同点に追いついたように、地力はあります。
この試合はシティの調子が良ければ、シティの大量得点ショーに終わってしまいます。
報われるか分かりませんが、まずは守備に専念しましょう。
武藤は前節よりもさらに厳しい立場に置かれるでしょうが、誰よりも走って守備に奔走してほしいです。
スタメンが発表されました。
シティは4-1-3-2ですが、おそらく4-2-4です。
前節ニューカッスルがチェルシー相手にゴール前に引きこもったのを見て、完全にワンサイドゲームになるとみたのでしょう。
最大の持ち味である中盤の選手を削りました。
確実に信頼できる、フェルナンジーニョとシルバのみです。
控えにはギュンドアン、デルフ、ベルナルド・シウバ、フォデンも入っているので、リードしたら試合を殺しに行くことも可能です。
前線はアグエロを中心に置いて、マレズとスターリング、ジェズズの実質4トップです。
控えにFWはいないので、このメンバーで点を取る必要があります。
一方ニューカッスルは5-3-2です。
ラッセルズとケネディが戻ってきたことと、アジョセ・ぺレス(紙媒体ではアジョセと表記されることが多いです。TVではぺレスと紹介されることが多いので、このブログでは今後アジョセ・ぺレスで統一します)をスタメンから使ってきたことを除けば前節と同じメンバーです。
シェルビーはまだ怪我で出れません。
この機に、キ・ソンヨンはスタメンを奪いたいところです。
お互いが得意とするロングパスの精度ではなく、運動量で圧倒的な違いを見せつけられるといいアピールになると思います。
この試合、今度はどこまで無失点でいけるのか、勝負です。
しかし前半7分、スターリングの得点でシティが先制です。
ニューカッスルは前線からハイプレスを繰り出し、自陣ゴール前でも積極的に守備をしていたのですが、裏目に出ました。
ラッセルズのインターセプトしたボールが、結局スターリングに渡り、そのラッセルズが急いで戻った隙を突いてのミドルシュートでした。
いきなりプランが崩れましたが、これに気を落とさずに攻撃してほしいです。
しかしよくあることなのですが、この後はシティのミドルシュートの嵐が吹き荒れました。
ペナルティエリアの少し外から、アグエロ、ラポルト、シルバが連発です。
セットプレイでもないのに、ここにCBの名前が出てくることに、どれほどシティが押し込んでいるかが窺い知れると思います。
また4トップということもあって(渋滞しているので)、メンディは攻撃参加を自重しています。
前半25分、シルバが中盤からペナルティに侵入してきましたが、ほぼずっとマンマークしているディアメがついていくことになり、彼を倒してしまいました。
ギリギリペナルティの脇の外でしたが、アタッキングサードだったので危険でした。
結局この後のCKは、シティに高さが無いために、ニューカッスルは何事もなく処理できました。
前半29分、イェドリンの得点でニューカッスルが追い付きました。
アジョセ・ぺレスのロングフライパス、ロンドンのグラウンダーのクロスとつなぎ、後方から40m近く爆走して上がってきたイェドリンのスライディングシュートでした。
これは自陣の、キ・ソンヨンのボール奪取から始まっています。
ちなみにイェドリンについていたのはジェズズで、メンディは中央で余っていました。
淡白な守備とアリバイ守備なので失点するのも当然でしたが、キ・ソンヨンの体を張った意味のある守備と組織的な攻撃が称賛されるべきでしょう。
再現性がありそうなので、強豪相手にも超守備的なこの形から得点できそうです。
前半は1-1で折り返しました。
ニューカッスルは5バックということもあって二人のストッパーがためらいなく最終ラインから、前に出て潰しに行きます。
出足の良いインターセプトが失点シーンでは裏目に出ましたが、その後はひるむこともなく繰り返していました。
一方シティは、ワンツーを繰り返せばそれを釣り出して利用できるのに、あまりやりません。
スターリングもマレズも、スペースを活用しての1対1を繰り返すばかりです。
ポゼッションし続けることはできるので、攻撃面で工夫してくるのか、後半が見ものです。
後半6分、ウォーカーの得点でシティが勝ち越しに成功です。
W杯でパバールが見せたような、サイドネットに突き刺すミドルシュートでした。
後半8分、ケネディに代えてアツの投入です。
ケネディが、ベンチではなくロッカーに直行したのが気になります。
後半11分のジェズズのシュートはオフサイドで取り消されてしまいましたが、スローで確認すれば問題ないです。
3点目のはずでした。
ジェズズはラインコントロールに無頓着な印象でも持たれているのか、取り消されることが多いように感じます。
後半12分、ジェズズに代えてベルナルド・シウバの投入です。
彼が入ってから、明らかにバイタルエリアでのワンツーが増えました。
また危険なとられ方も減り、ニューカッスルのカウンターにも危なげなく対応できるようになってきました。
後半28分、ロンドンに代えて、ホセルの投入です。
ロングボールが無くなり、基準点として機能しなくなってきたので、前後左右に自由に動き回るホセルの活躍に期待です。
後半30分、マレズに代えてギュンドアンの投入です。
後半35分、クラークに代えてジョシュ・マーフィーの投入です。
これで武藤の出番は無くなりました。
私は確認できていないのですが、この試合の前にカップ戦があり、ニューカッスルは2部のノッティンガムと対戦しました。
この試合でスタメン出場を果たせたのですが、その時の出来が酷かったそうです。
結果も、2部相手にまさかの敗退に終わり、武藤自身序列をさらに下げてしまったようです。
次のチャンスが得られるその時まで、雌伏の時を過ごすことになりそうです。
幸いプレミアリーグにはボクシングデーなるものがあるので、過密日程の為チャンスはやってきます。
年末年始の頃に、その時がやってきます。
今度はモノにしてほしいです。
後半43分、シルバに代えてコンパニーの投入です。
セットプレイ対策も兼ねています。
本来はオタメンディがいて欲しいところですが、コンパニーも空中戦はかなり強い方です。
オタメンディがいないのでずっとハラハラしていましたが、これであっさり失点することもなくなりそうです。
これだけポゼッションしていながら、空中戦の攻守における勝率の低さは異常でした。
ラポルトも背は低くないですし、ロングフィードも欠かせない武器ではありますが、全体のバランスを考えると、オタメンディの空中戦の強さは欠かせません。
早く帰ってきて欲しいところです。
結果2-1でシティの勝利です。
押し込み続けましたが、先発陣には特に工夫も見られなかったので、残念です。
戦前の予想を裏切ることは何も起きませんでした。
その他ポジティブな点を挙げれば、フェルナンジーニョが昨シーズンの輝きを取り戻したことです。
ここ3試合はW杯の不振を引きずっていましたが、やっと元に戻りました。
一方ニューカッスルは、攻守にわたりよくやりました。
忘れて次に行きましょう。
キ・ソンヨンの活躍だけは、覚えていて欲しいですね。
プレミアリーグ第4節 チェルシー vs ボーンマス(9/1) 試合後感想
ここまで3連勝と好調のチェルシーと、2勝1分けと大躍進を見せているボーンマスとの対決になります。
チェルシーは昨シーズンとは大きく戦い方が変わりましたね。
完全にポゼッション志向になりました。
ジョルジーニョ、コバチッチが加入し、それも可能になったと思います。
ダビド・ルイスもレジスタとして振る舞うので、2012年にイタリア代表が見せた、縦関係のダブルレジスタのようになる可能性もあります。
バークリーもエヴァートン時代とは、使われ方が変わっています。
また、3連勝ではありますが、順風満帆というわけでもなく、守備には不安を抱え続けています。
新守護神のケパは、今夏プレミアにやってきたすべてのチームの新戦力の中で最高額の選手ですが、いまだその真価は発揮していません。
リーグ最高のGKがアリソンとエデルソンの一騎打ちにならないよう、割って入って欲しいと思います。
幸い今のチームの守備力なら活躍する機会は多そうです。
前がかりなチームの守護神に相応しいのか、確かめていきたいと思います。
一方、ボーンマスはこれまでの三試合でポジティブなサプライズを提供してくれています。
ブルックスとフレイザーという若武者二人の活躍もさることながら、ボランチもサーマンとゴズリングがスタメン顔負けの活躍です。
ここにクックと新加入のレルマが加われば、さらにスケールアップが期待できます。
戦力が依然リーグ最低クラスなのは変わりありません。
この試合も厳しいものになるでしょう。
しかし最後まで戦うことを、この試合もみせてくれると思います。
スタメンが発表されましたが、チェルシーはいつもと変わりません。
ペドロの代わりにウィリアンが入ったくらいです。
ボーンマスは興味深いです。
現地の予想では、3-4-3でディエゴ・リコとジェフェルソン・レルマが初先発です。
右には本来SBのアダム・スミスとサイモン・フランシスが共に出場です。
ボーンマスがいきなりハイプレスです。
GK以外には全員にいっている気がします。
前半2分いきなりボーンマスのショートカウンターが決まります。
ダビド・ルイスがのんきにコバチッチにパスしたところ、コバチッチも予測できていなかったため、ゴズリングにタックルされて奪われ、ボールはマルコス・アロンソの裏を取ったフレイザーに渡り、グラウンダーのクロスに繋がりました。
これは惜しくもゴール前にいたウィルソンには合いませんでしたが、クロスまでは完璧でした。
その直後、アスピリクエタのミドルシュートもあり、ダイナミックな展開になりました。
しかしボーンマスは、最終ラインのコントロールには細心の注意を払っているようで、緊張感のある、最新のキック&ラッシュがここにあります。
前半6分、CKからウィリアンのシュートが二回ありました。
前半8分のプレーと合わせ、今節はウィリアンがキレがありそうです。
またこの時のプレーである、シュートがレルマの腕に当たっています。
ペナルティエリア内かつ、腕が無ければブロックできていないので、PKをとってもいい気がしましたが、ありませんでした。
前半も10分を過ぎると、ボーンマスのハイプレスも落ち着いてきました。
あとは前後半の終わり際と、後半の始まりに繰り出せばいいと思います。
チェルシーの圧倒的な技術から繰り出されるパス回しにボーンマスが翻弄され続けた前半15分過ぎ、カンテのバックパスの処理を誤ったダビド・ルイスがセンターライン付近でジョシュア・キングに横パス、直ちにカウンターが発動しました。
ゴール前でキングからウィルソンにパスが出るであろうことを予測して、これをカンテが危なげなく処理しましたが、肝心のダビド・ルイスはボールを持っていないキングを無理に止めようとしていて、イエローカードが出ないのが不思議なくらいでした。
前半15分ジョルジーニョの縦パスから、モラタがスルー、中盤から抜け出したコバチッチが決定的なシーンを迎えますが、スミスがペナルティエリア内で彼を倒し、事なきを得ました。
正直これもPKな気がしますが、ホームなのに流され続けています。
手も足も、かかっていました。
前半18分のアザールのドリブル突破阻止で、ゴズリングがイエローをもらいました。
これは正面から見えたようですが、これはスローで見ると反則ではないように見えます。
ゴール正面26,7mの良い位置でセットプレイを得るための、アザールのシミュレーションな気がします。
これはアロンソが蹴って壁に当ててしまったのですが、この後もジョルジーニョのミドルなど、チェルシーのポゼッションと揺さぶりは続きました。
しかしボーンマスの中央を守る守備力と、攻守における相互理解がもたらすパススピードの速さと正確性が、チェルシーと比較してもそこまで劣るものではなくなっています。
前半29分、リコからゴール前中央に待つウィルソンにアーリークロスです。
これは合わせられませんでしたが、クロス自体は正確で速かったです。
前半32分、アロンソがスミスのカウンターを防ぐ形で、イエローカードをもらってしまいました。
前半34分、ずっと中に入れなかったのでコバチッチが苦し紛れのミドルシュートを放ちます。
お互いに決め手に欠ける流れです。
前半36分、レルマがウィリアンの足を踏んでしまいましたが、やっぱりイエローカードは出ませんでした。
カードを忘れてきてしまったのでしょうか。
我慢勝負が続きます。
ボールの芯を叩く、素晴らしいシュートでした。
これがゴールポストを叩き、前半最も得点に近いものになりました。
結局0-0で折り返しました。
最初こそボーンマスにチャンスがありましたが、次第に実力差がはっきりしてきました。
しかし得点までには至らなかったので、ボーンマスにもわずかにチャンスが残りました。
クオリティ的にも、コンディション的にもチェルシーが圧倒的に優位なので、ボーンマスからすれば、先制しても、引き分けが精一杯かもしれません。
交代枠はチーム全体の運動量を維持するために使うことにもなると思うので、おそらく先手を打つ必要がありながら、慎重さも必要になってくる難しい展開です。
ハウ監督は名将なのか、この試合で試されていると思います。
後半はチェルシーのボールキープから始まったこともあって、なかなかボーンマスはハイプレスを敢行できません。
また、ここまでチェルシーはCKを7本蹴っているのですが、精度の高いウィリアンが蹴っていて、かつ工夫も凝らしているのですが、簡単にクリアされています。
チェルシーの強みと狙いを完全に把握しているためです。
前半9分、ウィルソンのカウンターを止めて、カンテがついにイエローです。
この時、ボーンマスは、モラタのポストプレイのミスを突いて、ようやく中盤のブロックを抜けていました。
チェルシーはアンカーのジョルジーニョでは追いつけない上、カンテとアロンソが高いポジションにいるので、相手のFWがバイタルエリアで、かつ前を向いてボールを持てば、一気にカウンターのピンチになってしまいます。
これは、カンテが無理しないといけない形でした。
おそらくCLなどレベルの高い戦いでは、今後何度か見られることになるでしょう。
これがゴール前27~8mの位置でFKになってしまい、直接FK自体はシュートに持ち込めませんでしたが、CKになりました。
チェルシーのCKの守備は完全にゾーンだったのですが、アケがすり抜けてきて、惜しいヘディングシュートに繋がりました。
後半15分、モラタに代えてジルーの投入です。
早速後半16分、ジルーに合わせるようにアロンソのクロスがふわりとしたものでした。
ジルーが入って高さが少し増しましたが、露骨に高さを活かすなら、モラタに代えてではなかったはずです。
ボーンマスの最終ラインは小さいので、ジルーとモラタのツインタワーが最も効果的なはずです。
後半19分、ウィリアンに代えてペドロの投入です。
後半22分、スミスのスローインを遅らせようと、アロンソが彼を掴み投げしました。
チェルシーはホームなので、事なきを得ましたが、アロンソに二枚目のイエローが出るべき場面のように感じました。
後半25分アザールのドリブル突破を妨害したということで、悪質では決してなかったのですが、レルマがイエローをもらってしまいました。
アザールのドリブルが素晴らしかったことに異論をはさむつもりはありませんが、イエローの基準は明確なんですが、結果偏ってしまっています。
ボーンマスが良く戦っているだけに、残念です。
後半27分、ペドロのゴールでチェルシーが先制です。
後半30分、ウィルソンのポストプレイからレルマのロングスルーパス、これを受けたフレイザーがGKと1対1になれそうなところで、インフロントキックでのミドルシュートがありました。
もう少しカーブが掛かっていれば、GKも触れない、スーパーゴールでした。
後半33分、コバチッチに代えてロフタス・チークの投入です。
さらに高さが増しました。
今シーズンリーグ初出場です。
W杯もあって満を持しての登場ですが、その間にバークリーはアピールに成功し、遊んでいられる状況ではありません。
後半35分、スミスとキングに代えて、アイブとムセの投入です。
形は変わらないようです。
後半39分、アロンソとのワンツーから、アザールが流し込むようにシュート、チェルシーが追加点です。
2-0になりました。
後半42分、レルマに代わってルイス・クックの投入です。
今シーズン二試合目の出場になりましたが、21歳とは思えない、ベテラン風のプレーぶりです。
アーセナルのゲンドゥジに通じるものがあります。
結果2-0で、チェルシーの勝利です。
内容を考えれば、妥当でした。
ボーンマスも強かったのですが、圧倒的なクオリティの高さを見せ、勝利をもぎ取りました。
プレミアリーグはビッグ6ではなく、今シーズンはビッグ3かもしれません。
チェルシーは、そこについていけるチームだと思います。
一方ボーンマスは良く戦いました。
前半開始直後からチェルシーに襲い掛かり、結果は持ち帰れませんでしたが、チーム一体となって監督の戦術を遂行しました。
もう一度やっても、これ以上の結果は得られないと思います。
やり切ったので、ファンも関係者も、心地よい疲れでよく眠れることでしょう。
次節にも期待です。
プレミアリーグ第4節 ブライトン vs フルハム(9/1) 試合後感想
共に1勝2敗と負け越している両チームですが、台風の目になりそうな勢いをリーグにもたらしています。
ブライトンは第2節でユナイテッドに勝ち、前節はリヴァプールに善戦しました。
ギリギリ降格を免れたチームとは思えない強さを発揮しています。
しかし新加入選手はまだ戦力にできていません。
特にビスマは、まだ守備での貢献度が低く、グロスが入ってから流れが変わったのが印象的でした。
しかしノッカートは前節のベストイレブンの、控えの控えには入っていたであろう活躍を見せてくれました。
チームとして、組織力の高い攻めと守りで粘り強く戦えています。
リヴァプール戦も崩壊することなく、最後までチャンスを狙っていたのが好印象です。
一方フルハムは、理想形が見えてきました。
守備陣には不安を抱えるものの、攻撃陣は大爆発です。
ミトロビッチ、セセニョン、カマラに加え、シュールレ、ビエットの新加入組が活躍しました。
中盤も、セリがリーグ有数の力を発揮しています。
アーセナルとチェルシーが争奪戦を繰り広げるのも納得の、圧巻のプレーぶりでしたね。
お互いここは負けられないと思っているはずです。
フルハムの方がタレントがいるように見えますが、ブライトンの選手も優秀なのはこの3試合でわかりました。
両チームともEL圏内争いをしそうです。
レベルの近い、屈指の好ゲームが期待できます。
スタメンが発表されて、この試合のCBはダフィとダンクのコンビになりました。
バログンは控えになります。
あとはいつも通りです。
フルハムはGKにベッティネッリが継続で、最終ラインはブライアンとクリスティが控えに降格、SBは新戦力コンビ、フォスメンサーとル・マルシャンになりました。
これまでCBを務めてきたル・マルシャンが左SBでの出場ということで、注目したいと思います。
またCBは開幕から2試合スタメンを務めたチェンバースが控えで、モーソンとオドイのコンビになります。
中盤は先週開幕戦以来の出場になったザンボ(これまでアンギサと紹介してきた選手、これからはザンボで統一します、本名はアンドレ=フランク・ザンボ・アンギサ)もスタメンに戻ってきました。
前線は前節活躍したシュールレ、ミトロビッチ、ビエットのトリオです。
控えにはセセニョンとカマラもいるので、前線はタレント豊富です。
新戦力が多すぎるので、センターラインは昨シーズンからいたメンバー(ベッティネッリ、オドイ、マクドナルド、ミトロビッチ)で固めてきました。
前半8分に、前節同様セリのミドルシュートがありました。
チェルシーのカンテのように、チームとして攻守両面の活躍が期待されているようです。
前半13分にはフォスメンサーがいるべきスペースが空いていたので、グロスがアタックしてカバーに来たオドイを振り切るシーンがありましたが、わずかなチャンスを狙い、後はリトリートするのがブライトンの基本戦術のようです。
前半も20分が過ぎ、ここまでフルハムがずっとキープする流れです。
しかしブライトンも危険な中央ではパス交換をさせないよう網を張っています。
大きなサイドチェンジのパスが多い印象です。
前半23分、ブライトンがPKを獲得です。
ペナルティエリアでターンしたマレイに、ビエットが足をかけてしまいました。
ラインブレイクしたグロスに、ル・マルシャンとザンボが二人同時にプレスをかけてしまったので、ビエットが見る羽目になりました。
彼は本来FWなので騙すのは得意でも、騙されるのは苦手なはずです。
いきなり難しい状況に陥りましたが、これを何とベッティネッリがセーブしました。
出来ればCKにもしたくはなかったのですが、GKが体勢を崩していて、キッカーが最も近い位置にいるので、キャッチできない場合、ゴールの後方に出すのが確実です。
問題はその直後のCKで、マクドナルドがマレイにフリーでヘディングシュートを撃たれています。
枠には飛びませんでしたが、GKも触れず、入ってもおかしくないものでした。
ダンクがオドイを突き飛ばした隙に放ったものだったのですが、基本ゾーンのようなので、マンツーとの併用に変える方がいいかもしれません。
ブライトンは高さのある選手が多いので、どうにもならないマッチアップに持ち込まれないように、最も危険なCBコンビとマレイは逃がさない方がいいような気がします。
前半40分には、モーソンの自陣ゴール前35mくらいの位置での相手へのプレゼントパスがありましたが、あれは受け手のセリのポジションも良くありません。
確認しなかったモーソンのミスですが、セリにはそれも込みでチームのレベルを上げるよう要請されているはずです。
セリのキープから巧みなフライスルーパスでディフェンスをことごとく無効化し、裏に抜けるシュールレの足元にちょうど良く落ちるようにパス、これをシュールレがサイドネットに突き刺すという技術の高い技のコンボでした。
前半44分、スティーブンスがカウンターに抜けだしたシュールレを掴み、イエローカードをもらいました。
1-0で折り返しましたが、シュールレの活躍が目立ちます。
得点する前にも、ポストプレイでボールの流れを円滑にしていました。
ブライトンは良いところがセットプレイ以外では、まだ見られません。
まだまだできると思うので、頑張っていただきたいと思います。
後半2分のセットプレイの時点で、はっきりとはわからないのですが、フルハムの守備に変更があったように感じました。
距離のあるFKで、オフサイドを取りに行っていたのですが、ダフィだけは潰しにいっていました。
後半3分には、CKがあったのですが、確認できただけで、ダンクとプレッパーにはサイズのある選手ではっきりとマンマークしていました。
すぐできるように用意していたのですね。
抜かりがなさそうです。
後半7分、セリのドリブル突破を防いだということで、プレッパーにイエローです。
後半10分、プレッパーのディフェンスを切り裂くようなキラーパスが出て、マーチがGKと1対1になったのですが、大きくふかしてしまいました。
かつてないほどの決定機でした。
フルハムから見れば、フォス・メンサーが目の前をスプリントするマーチを見逃したのは重罪です。
オフザボールながら、外から中にカットインする動きを右SBが見過ごしてはいけません。
プレッパーのパスはマーチに出ましたが、マレイに出ても危険でした。
ただ彼はオドイに捕まっていたので、マーチを選択したのだと思います。
結局はオドイが一人で二人を見ることになってしまい、危機一髪でした。
ブライトンから見れば、マレイはコースを変えてくれれば、良かったです。
はっきりとデコイ・ランしてくれれば、マーチはもう少し余裕を持てただろうからです。
後半15分、グロスに代えてビスマの投入です。
ヒュートン監督は、技術よりダイナミズムの注入を選択しました。
後半16分過ぎ、フルハムの守備陣が露骨に後方で回し始めました。
後半17分、ミトロビッチの得点でフルハムが追加点です。
ベッティネッリからのゴールキックを競り合ったミトロビッチとダンクだったのですが、ミトロビッチが入れ替わりながらマイボールにし、かつ振り切ってシュート、いったんは防がれたのですが、もう一度撃って決めました。
後半22分、マレイの得点でブライトンが1点返します。
モーソンから横パスを受けたル・マルシャンがセリにパス、これをインターセプトしたノッカートが、ゴール前まで侵入、ラストパスを受けたマレイは流し込むだけでした。
ル・マルシャンのミスのように言われるのでしょうが、このプレゼントパスも受け手がセリです。
セリの性格に起因した問題があるのかもしれません。
後半27分、ザンボとビエットに代えてヨハンセンとセセニョン、ノッカートとプレッパーに代えて、ジャハンバクシュとロカディアの投入です。
この直後からフルハムは前線のハイプレスを敢行し、ブライトンの最終ラインが前にパスすることさえも、妨害できていました。
後半34分、ヨハンセンが遅延行為でイエローです。
これは必要なかったかもしれません。
後半38分、ミトロビッチがハイボールの処理を誤り、ペナルティエリアでハンド、PKを献上してしまいました。
これを今度はグロスではなくマレイが蹴り、追加点、後半39分、ブライトンが土壇場で追いつきました。
後半41分、シュールレに代えてチェンバースの登場です。
後半49分、ル・マルシャンの敵陣での執拗なファウルで、イエローをもらいました。
結果2-2の引き分けでした。
ブライトンは良く追いつきました。
PKを外した時はどうなることかと思いましたが、タレント軍団相手によく戦いました。
本来ホームで下位チーム相手なので勝ちたいところでしたが、内容的にはそれが難しいことだということが、前半のうちにわかりました。
勝ち点を拾えたとみなすべきなのでしょう。
一方フルハムは、戦い方も徹底してますし、勝ちに相応しい内容でもありました。
不運だと思って、切り替えるしかないと思います。
9月8日~9月14日のDAZNの海外サッカーの放送日程
インターナショナルマッチウィーク(代表チームの親善試合もしくはW杯などの予選を行う)のため、海外リーグ戦は、お休みです。
このブログも、リーグ戦が再開する来週の9月14日までお休みします。
9月8日
J2リーグ7試合、J3リーグ6試合、Jゾーン放送。
9月9日
J2リーグ3試合、J3リーグ2試合放送。
9月10日 放送無し。
9月11日 放送無し。
9月12日
J2リーグ1試合、J3リーグ1試合放送。
9月13日 放送無し。
9月14日
J1リーグ2試合放送。
プレミアリーグ第4節 ウェストハム vs ウォルバーハンプトン(9/1) 試合後感想
20チーム中、唯一3連敗を喫したウェストハムと、2分1敗とこちらもピリッとしないウォルバーハンプトンの対決です。
結果はどちらも最悪に近いものがありますが、内容は違います。
特にウェストハムは、前節アルナウトビッチとフェリペ・アンデルソンが違いを見せつけました。
前者はイブラヒモビッチのような技術・フィジカルを持ち、後者はネイマールのような技術・スピードを持っています。
共にリーグの顔になれる才能の持ち主です。
今まで評価されてこなかったのは、好不調の波が大きく、チームが連敗するなど難しい立場に置かれることが多かったからです。
そういった意味では、今シーズンも二人は巨大なプレッシャーと立ち向かわなければなりません。
しかし一つだけ違うのは、今シーズンのウェストハムは新加入選手が多く、批判されるのは彼らだけではないということです。
ペジェグリーニ新監督が恐れずに新戦力を大量に起用するので、メディアの矛先が色々な方向を向いている今こそ、活躍するチャンスです。
チーム力を結果に還元するには時間が掛かるでしょうが、サポーターもいつまでも待ってくれるわけではありません。
是非この試合結果が欲しいです。
一方、ウォルバーハンプトンは前節シティ相手に引き分けました。
このことは多くのチームに衝撃を与えたと思います。
相手の弱点を突いた戦術もさることながら、積極性にも面喰らいました。
ボランチのポルトガルコンビはキープ力があるだけでなく持ち上がってのミドルもあります。
またウイングのコスタ、ジョッタ、トラオーレもカウンター時のスピードには大変迫力がありました。
試合の展開としてはウェストハムが持ち、ウォルバーハンプトンがカウンターを狙う形になると思います。
決して下位チーム同士の戦いではない、レベルの高い戦いが見られることは間違いありません。
スタメンが発表されて、ハマーズは、アントニオが前節に続き先発です。
ボランチコンビもカルロス・サンチェスとウィルシャーで、こちらも前節と同じです。
監督も先週の戦いに手ごたえを感じている証拠だと思います。
一方 ウルブズはメンバーは一緒ですが、最終ラインの並びが変わりました。
地上空中共にアルナウトビッチに唯一対抗できるボリーを、3CBの中央に起用しました。
本来彼はストッパーなので、ラインコントロールなど最終ライン全体が不備をきたさないか、注目したいとおもいます。
はじめはウェストハムがポゼッションする流れを想定していたのですが、どちらかといえばウォルバーハンプトンが保持しています。
本来3CBの中央を任されているコーディのロングフィードが正確なのと、中盤より以前のポジジョニングが距離感含め絶妙なので、サイドを起点にダイナミックでありながら緻密なチームになっています。
以前にヌーノ監督を素人扱いしたことを撤回させてください。
申し訳ありませんでした。
素晴らしいチーム作りです。
今後勝てるかは分かりませんが、チームの潜在能力は引き出し始めていると思います。
前半12分にディオプのハンドを見逃されたのは、不運でした。
猛攻を仕掛けることには成功しているので、崩して欲しいと思います。
一方ウェストハムは、構図は逆にはなりましたがあまり気にする風でもなく、コンパクトに戦っています。
中央でカットできたら、カウンターを繰り出すはずです。
フェリペ・アンデルソンがトップ下なので、ボールを受けた彼が一人でも抜けば、一気に得点機もしくはセットプレイの獲得チャンスがやってくるでしょう。
しかし、前半23分にフレデリクスがイエローカードをもらってしまいます。
前半34分のスノッドグラスのFKも、ボリーに跳ね返されていました。
中々チャンスが作れないまま、前半が終わってしまいました。
お互いにコンディションは悪くなさそうで、守備におけるミスも少なかったです。
暑そうなので、消耗戦になりそうです。
後半は攻撃陣の集中力で勝負が決まる気がします。
HT終了後、スノッドグラスに代えてヤルモレンコの投入です。
構図はあまり前半と変わらないのですが、ウェストハムはサイズのあるヤルモレンコ(189cm、81㎏)がいるために、CK獲得を狙っているように見受けられます。
早速後半5分、CKを獲得して、フェリペ・アンデルソンのキックから新加入のバルブエナがフリーでヘディングを放てたのですが、ゴール前で下にたたきつけてしまい、ゴールキックになってしまいました。
ここまでほとんどチャンスが無かっただけに、光明が見えてきました。
後半9分もアタッキングサードでのスローインで、ウィルシャーとヤルモレンコのワンツーからアルナウトビッチがキープしたのですが、シュートまでには至りませんでした。
後半11分にも、ゴールラインぎりぎりで折り返したアルナウトビッチのクロスを、アントニオがふわりとしたヘディングで枠ギリギリを狙ったのですが、GKのビッグセーブに遭いました。
ここまで後半ずっと、ウェストハムの流れです。
後半14分、再びウルブズがキープする流れになってきたところで、ドハーティに対するファウルでクレスウェルがイエローカードをもらいました。
後半15分ジョタに代えて、トラオーレの投入です。
ウルブズの攻撃の肝は、ウイングにあると思います。
彼らの打開力が、少人数での攻撃を成立させてくれています。
ディエゴ・ジョタ、アダマ・トラオーレ、エウデル・コスタ、この三人は覚えておいて損は無いと思います。
後半17分、ウィルシャーに代えてオビアングの投入です。
疲れていたので仕方ありませんが、攻撃の要であった彼がいなくなるのは痛いです。
オビアングはより守備的な選手で、先行していれば守備固めに機能しますが、スコアレスな現状、攻撃面で機能させるのは難しいです。
後半26分、コスタに代えて、ボナティーニの投入です。
後半27分、早速ボナティーニに決定機でしたが、GKとの1対1を制することが出来ませんでした。
ルイ・パトリシオもファビアンスキも共にいいGKですね。
後半29分、アントニオに代えて、チチャリートの投入です。
後半31分、オビアングの力のあるミドルシュートです。
ぎりぎり枠には飛びませんでしたが、彼自身の激しい悔しがり方から、彼のクローザーである立場を越えて、勝ちたい気持ちが伝わってきました。
後半32分、ウルブズの両WBのサイドチェンジからのクロスが、ヒメネスにゴール前で通ったのですが、足元に入ってしまい、意図せずヒールリフトのような感じになってしまってシュートに持ち込めませんでした。
後半33分、直後にアルナウトビッチにもカットインからのシュートというチャンスがあったのですが、最終ラインの最後方にいたコーディは振り切ったのですが、またもやパトリシオのビッグセーブに遭いました。
今度は顔面ブロックです。
後半40分、10分ぐらい前のカウンターを潰すプレーだと思うのですが、ベネットに出ていたイエローカードが表示されました。
後半43分、ヒメネスに代えて19歳のヴィナーグレの登場です。
左サイドアタッカーらしいので、確認していきたいと思います。
このままで終わりかと思われた後半47分、ついに先制点が入ります。
トラオーレの得点で、ウォルバーハンプトンの得点です。
決勝点になるであろう得点は、カルロス・サンチェスのミスからでした。
甘いキープをしていたところ、ネべスに張り付かれ、奪い獲られロングパス二回で、シュートまで撃たれ、決められてしまいました。
結果1-0でウォルバーハンプトンの勝利です。
前節もそうでしたが、今節も鬼気迫る ビッグセーブを連発したルイ・パトリシオなくして勝利はありませんでした。
見事な活躍ぶりでした。
そしてなんといっても、初勝利です。
2,3日は勝利に酔いしれても罰は当たらないと思います。
一方ウェストハムは屈辱の4連敗です。
やっていることは間違っていないと思いますし、ついていないだけだと思います。
少しづつチームも良くなっては来たのですが、監督交代も止む無しかもしれません。