プレミアリーグ第13節 マンチェスター・U vs クリスタルパレス(11/25) 試合後感想
8位のユナイテッドと、16位のクリスタルパレスの対決になります。
ユナイテッドは、前節はマンチェスター・ダービーで、痛い敗戦を喫しました。
ユベントス戦のように、マタとフェライニを途中投入したかったのですが、フェライニは最初から使わざるを得ない台所事情でしたね。
途中から入ったマタもサンチェスも、あまり活躍できませんでした。
特にサンチェスは、なかなか調子が上がりません。
先発に誰を使うべきか、控えから誰を入れるべきか、模索は続きます。
一方クリスタルパレスは、第10節のアーセナル戦の引き分けを除けば、5連敗中です。
フルハムと変わらず、チーム状態が悪いので、監督交代もあり得ます。
タレントはいるはずなのに、あっさり負けてきたところも似ています。
この試合は上位チームとのアウェイ戦なので、本来は敗戦も止む無しとはいえ、負けたらいい加減、監督はクビでしょう。
最低でも、引き分けないと苦しいです。
スタメンが発表されました。
最終ラインに、今シーズン二度目の、ダルミアンが入りました。
それに伴い、ヤングは左に回りましたね。
控えには、ジョーンズとバレンシアが帰ってきました。
中盤は5人で、ポグバが復帰です。
マティッチとボランチを組み、トップ下にはマタが入りました。
右のSHにはリンガード、トップにはルカクです。
左SHのマルシャルには、現在エース級の働きが求められています。
サンチェス、ラッシュフォード、フェライニは控えからの投入です。
フレッジはすっかり、リーグ戦では出番がなくなってしまいましたのが、寂しいです。
一方クリスタルパレスは、前節から一人だけ変わりました。
エースのザハが、戻ってきました。
それに伴いアユーは控えに降格ですが、途中からでも流れを変えられるので、働きには期待しています。
前半2分、ルカクの落としから、リンガードのシュートがありました。
これはヘネシーのビッグセーブに遭いましたが、やはりユナイテッドが主導権を握る展開になるようです。
前半8分、ミリボイェビッチにイエローです。
ルカクのキープからリンガードが抜け出し、50m超のロングカウンターが成立しそうになったために、背後からスライディングしなければならない羽目になりました。
この後は少しづつ、クリスタルパレスがポゼッションする展開になりました。
マルシャルとマタがあまりチェイシングに熱心でないのと、マイヤーの間受けが上手いためです。
前半18分、ミリボイェビッチの縦パスが通り、マッカーサーはペナルティアークで前を向けました。
これは最終的にスモーリングに跳ね返されましたが、ポグバとマティッチは、うっかりでは済まされませんね。
前半19分、今度はザハのミドルシュートです。
リンガードのパスミスが原因とは言え、最後まで寄せているのも彼だ、というのは問題です。
中央に侵入してきたので、ボランチにスイッチすべきでした。
前半22分、ルカクのキープから、またもリンガードのシュートがありましたが、ミリボイェビッチに跳ね返されました。
マルシャルの下に飛んだのですが、準備できていませんでした。
自分が仕掛ける時以外でもチャンスは来るので、備えていてほしいですね。
前半24分、絶好の機会がパレスに訪れたのですが、ヴァン・アーンホルトは外してしまいました。
ザハがマティッチに競り勝ち、ハイボールをものにすると、縦パスを受けたマイヤーが、追い越したザハにリターンパス、ザハは長距離をオーバーラップしてきたヴァン・アーンホルトに横パスを出しました。
GKと1対1になったのですが、右足でのフィニッシュになったので、上手くミートできませんでした。
あとはもうフィニッシュだけなので、パレスは得点が近い気がします。
最後をザハが蹴れる状況を作るだけです。
前半26分、サコにイエローです。
抜け出したリンガードの下半身に縋り付いてしまい、腕力で動きを止めてしまったためです。
前半27分には、これで得たFKで、マタのキックからスモーリングが最奥のファーで合わせましたが、枠を捕らえませんでした。
前半29分、今度はヤングの何気ないクロスから、リンガードがダイレクトで合わせましたが、ヘネシーのビッグセーブがありました。
これは共に素晴らしかったと思います。
クロスが早かったので、共によく反応しました。
前半40分、ようやくマルシャルがカウンターに抜けだしました。
これはトムキンスに防がれましたが、マルシャルはエンジンがかかってきたようです。
前半42分、クヤテのヘディングシュートが決まったかと思いましたが、オフサイドで取り消されました。
FKでゴールから35mは離れた位置からのミリボイェビッチのキックでしたが、クヤテ自身が少し出てしまっていましたね。
とはいえ、ミリボイェビッチのキックは、相変わらず精確でした。
特に見せ場もないまま、前半が終わりました。
何人かサボっている選手はいたのですが、前半は両チーム共に、守備が目立ってました。
それに比べ攻撃は地味だったのですが、両エースは違いました。
運動量はいつもにまして少なめですが、ザハとルカクは、キープ力が絶大です。
お互いにフィジカルに優れた選手が多い中、奪われることはまず無さそうなのが凄いですね。
ただ、だから何だというくらい機能していないのが、二人の辛いところです。
後半は、彼らを孤立させないように攻撃を構築できた方に、軍配が上がるような気がします。
後半1分、早速ヤングのクロスから、チャンスが生まれました。
ルカクはあと一歩詰めていれば、体に当てられましたね。
惜しかったです。
後半11分、エリアギリギリ外からのヤングのミドルシュートの跳ね返りに、ルカクが詰めて、ユナイテッドが先制かと思いましたが、オフサイドの判定でした。
ルカクは体が大きいので、ディフェンスが隠れてしまうのですが、スローを見る限り、オフサイドではなかったですね。
お互いに1回ずつ、取り消されています。
ゴール前だけでなく、全体的にも行きつ戻りつで、どちらかに天秤が傾くことがありません。
技術的にはユナイテッドが優勢ですが、運動量はパレスがやや優位です。
もろもろが重なって、五分五分な状況のまま、時間だけが過ぎていっています。
後半14分、リンガードとマタに代えて、フェライニとラッシュフォードの投入です。
4-3-3になりました。
後半17分、クヤテがミドルシュートを放ちました。
これを機に、ゲームに少しダイナミズムが生まれてきました。
後半23分、ポグバに代えて、サンチェスの投入です。
後半25分、ヤングにイエローです。
ザハの巧みなポストプレーから、マッカーサーがロングカウンターで抜け出すところだったので、肩に手を掛けなければなりませんでした。
後半28分、タウンゼントに、この試合最大のチャンスが訪れました。
自身のドリブル突破から、マティッチ、フェライニをかわして、最後はリンデロフまであっさり抜いて、GKと1対1になりました。
猛スピードで最後スモーリングが襲い掛かってきたので、フィニッシュはあわてましたね。
ここを決めていれば、この試合は決まっていたと思います。
後半31分にも、CKからザハにチャンスがありました。
もう少し早く反応できていれば、蹴れていたと思います。
後半32分には、今度はマルシャルのシュートがありました。
枠を逸れましたが、わずかです。
お互いに少しづつですが、ゴールが近づいてきました。
後半38分、この試合初めてのルカクのヘディングシュートが、枠を捕らえました。
隅を狙ったいいシュートだったのですが、ヘネシーのビッグセーブで、スコアレスが続きます。
後半43分、タウンゼントに代えて、シュラップの投入です。
後半45分、ザハに代えて、アユーの投入です。
結果0-0、の引き分けでした。
お互いにコンディションの悪い選手も目立つ、消化不良のゲームでしたね。
それを抜きにしても、チーム作りが上手くいっていない両チームです。
共に、監督交代が必要なのかもしれません。
フルハムが劇的に良くなったのを見ていると、ユナイテッドは、ジダンやブランなど、無職の名将に声をかけるべき時が来たのかな、という気もしてきました。
プレミアリーグ第13節 フルハム vs サウサンプトン(11/25) 試合後感想
最下位のフルハムと、17位のサウサンプトンの対決になります。
フルハムは、ついに監督が更迭されました。
ここまで歴代ワースト3の記録という、12節消化しての勝ち点5の状態で、ここまで来てしまったので仕方ないのかもしれません。
新監督は、クラウディオ・ラニエリさんです。
レスターの監督というか、チェルシーの監督というか、ユーべの監督でもありました。
ユーべ時代も、2部から上がってきたチームを翌年3位に、翌々年には2位に導くなど、すぐに強いチームにできる人です。
現役時代はディフェンダーだったからか、守備組織の構築に優れています。
これまでの彼の実績を考えれば、レスターが優勝したのは、実はそこまでミラクルではなかったといえます。
このチームも攻撃力はあるので、守備さえ建て直せば、中位には返り咲ける力はあると思います。
前節も、シャキリのスーパーゴールはともかく、1失点目は注意していればもう少しなんとかできたはずです。
とにもかくにも、守備、特に組織守備だと思います。
一方、サウサンプトンも監督の首もとは涼しいままです。
この試合の結果いかんでは、こちらも監督交代は現実的です。
直近リーグ戦4試合では引き分けが3つと、芳しくありません。
しかも全て中位以下なので、言い訳できませんね。
前節は腰の引けた高いで、勝ち試合を引き分けにされてしまいました。
だらしない結果が続きます。
アウェイではありますが、最下位相手ということもあり、勝利はもはや必須です。
スタメンが発表されました。
フルハムの最終ラインは右から、クリスティ、オドイ、モーソン、ル・マルシャンになりました。
左SBには、CBタイプを置きましたね。
難しいようなら控えに、本職のブライアンがいます。
ボランチは、セリにチェンバースを組ませてきました。
相変わらず、手堅いですね。
控えには、ザンボ・アンギサがいない都合で、ケバノが入りました。
ヨハンセンもいるので多分出番はないでしょうが、どんな選手なのか気になります。
トップ下にはケアニーが入ったので、左SHのセセニョンは守備が免除されていることでしょう。
レスターでマレズにそうしたように、のびのびやらせる方針です。
これまでのパフォーマンスを見る限り、今シーズンに限って今後は、左SBで使われることはないでしょう。
攻撃は、シュールレとミトロビッチにお任せです。
セセニョンに期待できないので、シュールレは守備の負担があることでしょう。
全面的に免除したいところですが、仕方ありませんね。
一方サウサンプトンは、吉田が2試合連続でスタメンです。
この試合も活躍して、是非レギュラーに定着してほしいですね。
バートランドが出場停止で、ターゲットが左SBに入りました。
イングスもいなくて、代わりにガッビアディーニがスタメンです。
現地では4-2-3-1を予想していますが、4-4-2ではないでしょうか。
確かめていきたいと思います。
やはり、サウサンプトンは4-4-2でした。
また当初予想されていた通り、フルハムが受け身になっているので、サウサンプトンの最終ラインの攻撃参加がどの程度機能するかが、この試合の肝になりそうです。
つまり、吉田のロングフィードの精度が問われるのです。
前半4分にオースティンに向かったそれは、悪くなかったです。
これを繰り返す必要があります。
前半5分、いきなりセインツにチャンス到来です。
セットプレイから、アームストロング、ガッビアディーニの惜しいシュートがありました。
リコのスーパーセーブ2連発で、フルハムは事なきを得ましたが、ここまではサウサンプトンの想定通りに進んでいます。
前半8分には、シュールレを起点に、フルハムにカウンターのチャンスが来ました。
これは吉田の対応で未然に防がれましたが、フルハムも攻撃の形は作れそうです。
前半9分、サウサンプトンのFKのチャンスがありましたが、前節辺りから吉田にボールが集める傾向にあります。
吉田のヘディングは、期待されているようです。
あわよくば、得点が欲しいですね。
前半14分、今度はフルハムに、CKのチャンスです。
セリのキックに、チェンバースがニアで合わせたのですが、サウサンプトンの守備はゾーンで守るばかりで、誰も付きに行けていませんでした。
マッカーシーの胸に吸い込まれていきましたが、威力のあるヘディングシュートを撃てることが分かったので、今後は誰か付いた方がいいように思います。
前半17分、アームストロングのシュートで、サウサンプトンが先制です。
レドモンドがドリブルで抉って、マイナスのクロスを上げたのですが、何とかル・マルシャンがクリアしました。
このこぼれ球にいちはやく反応したアームストロングが、エリア外から駆け出してきて、滑りながら流し込みました。
コースを狙ったものではありませんが、早かったので、GKは反応できませんでしたね。
この後は、これまで同様サウサンプトンがポゼッションできているのですが、フルハムは守備が上手くなりましたね。
単純に、ボールを持っている相手に最も近い選手が至近距離までプレスをかけるだけなのですが、ミスを誘発する、良い守備になっています。
全くサボらないのも、好印象です。
そこそこ高い位置で、奪うこともできています。
前半31分、ミトロビッチの得点で、フルハムが得点、追いつきました。
シティばりの、ダイレクトプレーの連続でした。
オドイからチェンバースに縦パス、左後方にいたセリに戻して、ミトロビッチに縦パスが入ります。
ミトロビッチはポストプレイで右後方にいたチェンバースに戻して、カットインしてきたセセニョンにスルーパス、ケアニーに横パスが入り、オーバーラップしてきたル・マルシャンにフライスルーパスが入りました。
そして最後は、ル・マルシャンのショートクロスに、ミトロビッチがヘディングで合わせました。
オドイからフィニッシュまで、全てダイレクトプレーです。
最後の場面では、吉田もフートもターゲットも、足が止まっていましたね。
ボールを見てしまっていましたが、仕方ないと思います。
こんなのは防ぎようがありません。
フルハムは、完全に生まれ変わりましたね。
もはや弱小チームとは呼べないと思います。
前半41分、吉田のロングフィードが、ゴール前のオースティンに届きました。
フリーではなかったので、良いシュートにはなりませんでしたが、後は受け手の問題ですね。
前半42分、シュールレの得点で、フルハムが勝ち越しに成功です。
セセニョンがセドリックを翻弄して大外へロングクロス、逆サイドにいたシュールレが静かに流し込みました。
CBの二人には、できることはありませんでした。
ターゲットはスライディングしましたが、間に合いませんでしたね。
シンプルにワイドの二人で、解決しました。
前半46分、モーソンにイエローです。
ガッビアディーニに、深いスライディングをしてしまいました。
前半を終えて、サウサンプトンは2失点しましたが、カウンターはほとんど機能させていないので、守備はとりあえずこのままでいくしかないと思います。
あとはセットプレイで、吉田の頭を狙う以外にも攻撃の形が作れると、逆転の可能性が生まれます。
もはや、相手より得点するしか、勝つ道はないですね。
一方フルハムは、全く違うチームになりました。
ポテンシャルはあったのですが、いよいよ発揮できそうです。
監督が代わるだけで、こうまで効果が出るものかという典型です。
後半は一転、サウサンプトンペースです。
アームストロングが左サイドに流れてきて、レドモンド、ターゲットと共に数的優位を作っています。
片側に人を集めているのですが、フルハムはまだ手を打っていません。
後半5分にも、またもダイレクトプレーの連続で、得点まであとわずかでした。
ホイビェアのクリアが無ければ、セセニョンが詰めていましたね。
後半8分、またもアームストロングの得点で、サウサンプトンが追い付きました。
セドリックがガッビアディーニとワンツーをし、2列目から上がってきたアームストロングがダイレクトで、ミドルを突き刺しました。
ゴール右上隅だったのと、他にもシュートコースがあったことから、GKはどうすることもできなかったとみていいと思います。
後半13分過ぎには、フルハムの寄せが甘くなってきました。
疲れてきたのでしょうが、前半同様やり切るしかありません。
どこかでもう一度、全員のスイッチを入れなければなりません。
後半17分、ミトロビッチの得点で、フルハムが再び逆転です。
クリスティのクロスをセセニョンがヘディング、これはミートしませんでしたが、たまたま跳ねたボールがミトロビッチの足元に飛びました。
これをしっかりとコントロールして、蹴り込みましたね。
ミトロビッチにはセドリックがついていたのですが、寄せきれていませんでした。
それよりも戦犯は、吉田です。
セセニョンにフリーで撃たせて、アシストさせてしまいました。
そもそも良いボールではありませんでしたが、セセニョンとしっかりと競り合えていれば、もっと難しいボールにできたと思います。
ここだけを切り取れば、吉田だけに責任を押し付けるのはフェアではないように感じるかもしれませんが、サウサンプトンの守備の要として、もっとできることはあると思います。
後半22分、ホイビェアにイエローです。
ケアニーに、スライディングタックルしたものです。
カウンターの機会阻止ですが、決して危険なものではありませんでした。
後半23分、セリに代えてヨハンセン、オースティンに代えてエルユヌッシの投入です。
サウサンプトンは、ガッビアディーニの1トップになりました。
エルユヌッシは、右SHに入りました。
後半28分、シュールレに代えて、カマラの投入です。
後半35分、アームストロングに代えて、オバフェミの投入です。
このあとは、サウサンプトンがなんとかゴール前へボールを運ぼうとしましたが、なかなかそれには至りませんでした。
フルハムも、セセニョンがカウンターに抜け出しても中央にいくのではなく、コーナーで時間を稼ごうとするので、局面は膠着しました。
代わって入ったオバフェミが、その高い身体能力を散発的に発揮しましたが、チームメイトとの連携は無く、それほど効果的には働くことはありませんでした。
潜在能力が特大にある予感がするので、今後はスタメンで使ってもらいたいですね。
後半40分、ミトロビッチに代えて、アイテの投入です。
結果3-2で、フルハムが勝利しました。
フルハムは、監督交代が功を奏し、生まれ変わったように強くなりました。
守備を強化することが期待されたのですが、どちらかといえば、攻撃力が上がりました。
魅惑のダイレクトプレーには、しびれましたね。
シンプルかつ強力なプレーは、かつてのレスターを想わせます。
この調子なら勝ち続けることが出来る、という期待を抱くのに、十分なプレーを見せていただきました。
一方サウサンプトンは、アウェイとはいえ敗戦でした。
いっそ、監督交代するのもありだと思います。
このままでは、光明が見えませんね。
プレミアリーグ第13節 エヴァートン vs カーディフ(11/25) 試合後感想
エヴァートンは前節チェルシー相手に引き分けるなど、よくやりました。
しかもアウェイだったので、その価値はさらに高まります。
あの作戦が、今後ほかのチームにとっても再現性があるのかは分かりませんが、特効薬を見つけるまで、今後チェルシーはジョルジーニョ対策に苦しみ続けるのでしょう。
しかしエヴァートンは今節、はるか格下との、ホーム戦になります。
前節との落差が大きいので、上手くアジャストできるか難しいところではありますが、最少得点の勝利で構いません。
下位を中心に苦しむチームも多い中、無理せず勝ち点3を積み重ねるのが、最善です。
チェルシー戦以前は、格下相手に勝利を重ねていたので、以前の形に戻すだけでいいと思います。
一方カーディフは、前節はホームでブライトンに勝ち、今季2勝目を挙げています。
今節は格上とのアウェイ戦であり、実際勝ち点を持ち帰るのは非常に難しいです。
とはいえ、リヴァプール戦では上手くいかなかった新システムも、ようやく前節結果につながったので、 信じてやるしかないですね。
モーソンの状態が気になりますが、できる限り粘るしかありません。
スタメンが発表されました。
エヴァートンは前節とほぼ同じです。
一つだけ変更点があり、CBがズマからミナになりました。
ズマはこれまでいい活躍をしていただけに、意外でした。
カーディフの方は、前節と全く同じですね。
ハリスはFWというよりも、中盤に組み込まれて、馬車馬のようにこき使われるのでしょう。
下位チームの宿命とはいえ、大変です。
試合が始まると、カーディフが猛烈なハイプレスを仕掛けています。
エヴァートンはそれをかいくぐるようにワイドに展開しているので、オープンなゲームになっていますね。
前半13分、エヴァートンに初シュートがありました。
ゲイエのミドルでした。
ゴール正面でしたが、遠く、枠を大きく逸れました。
リシャルリソンが左サイドに流れ、中央を空けているのにも関わらず、カーディフのゴール前は、ほとんどスペースがありません。
前半14分、今度はカーディフにも、初シュートが訪れます。
ハリスがミナに競り勝ち、GKからのロングフィードをものにし、2列目から飛び出してきたペイターソンに預けました。
ペイターソンは、ゴール前でフリーになりましたが、シュートは逆サイドに流れてしまいましたね。
キーンが迫ってきていましたが、落ち着けば枠を捕らえたと思います。
絶好のチャンスだっただけに、残念です。
その後も、カーディフは強烈なハイプレスでボールを奪うことには成功するものの、ボールを前に運ぶ際には引っ掛かってしまっています。
クリアに近いロングパスなので、読まれやすくなっているからです。
グンナールソンかアーターのところで、もう少しキープできるといいボールが配球できるはずです。
前半31分には、ボールを受けに来たペイターソンに、後ろからミナが激しくファウルしました。
現状カーディフは、ペイターソンのポストプレイぐらいしかリズムを作れる武器が無いので、そこを潰されると、打つ手がありません。
カーディフの激しいハイプレスも止み、少しづつエヴァートンの時間になってきました。
前半35分、ミナとペイターソンの間に、ちょっとした小競り合いがありましたね。
ミナは、完全に暴力団の方ですね。
チンピラじゃないです。
ものすごく怖いです。
優等生が集まるバルセロナに馴染めなかった訳が、分かりました。
虚勢ではなく、ホントに怖そうな方なので、エヴァートンの選手も苦労するのではないでしょうか。
ウォルコットは大丈夫でしょうか。
また、彼とマッチしなくてはいけない、プレミアのFWたちが気の毒ですね。
ルカクもベルギー代表ではいじられキャラみたいなので、ダメじゃないでしょうか。
サンチェスにおまかせでしょう。
本気でやりあえるのは、モラタくらいでしょうか。
アルナウトビッチも怪しいと思います。
前半42分、エザリッジのイエローです。
遅延行為ですね。
ここまでカーディフはよくやれています。
あまり噛み合っていないのですが、エヴァートンの猛攻が前半30分過ぎから続いています。
カーディフは、それをなんとか跳ね返し続けました。
その後は、前半最初に繰りだしたハイプレスのツケが来て、すっかり走れなくなっていました。
ハイプレスを出せるうちに、得点したかったですね。
後半どこまでもつでしょうか。
後半最初のシュートは、シグルドソンでした。
ゴールから30mくらい、左寄りの位置からの、左足のシュートでした。
前半もそうですが、可能性のあるシュートがほとんどありません。
前半14分の、ペイターソンのものくらいでしょうか。
後半9分、ベルナールのスルーパスを受けた、シグルドソンのシュートがありました。
GKとの1対1になった、決定的な場面でした。
これはGKの脇を抜け、枠内に向かったのですが、ゴールに飛び込んだバンバに掻き出されました。
惜しかったですね。
後半12分、カマラサにイエローです。
審判に対する抗議です。
アーターが出したボールを、マイボールと勘違いしてしまいました。
スローで観ないと判りませんが、エヴァートンボールであっていると思います。
状況的には、どう見てもエヴァートンボールなのですが、アーターは迷いなくマイボールでリスタートしました。
変に誤魔化したりする選手ではないので、詳細は分かりません。
しかし、どちらにしても過度な抗議はいただけませんね。
特にカマラサは、交代要員ではないので、なおさらです。
消化する予定が無いのです。
ウォルコットのクロスをエザリッジが中央に弾いてしまい、こぼれ球に詰めるだけでした。
しかしそもそもは、リシャルリソンのポストプレイが起点でした。
リシャルリソンはかなりスタミナがあるので、後半に違いを見せるのが得意なはずです。
本人がもっと意識したら、数字にもはっきりと出てくるのではないでしょうか。
ただ、この失点の場面以外でも、カーディフの選手の寄せも甘くなってきたので、そろそろやられる気はしていました。
むしろここまでよくやったと思います。
後半16分、FKからピックフォードとハリスが空中で激突しました。
下敷きになったハリスは、ピックフォードに飛び膝蹴りをもらったのですが、ピックフォードも、高く浮いたのち、あごで着地していました。
2mくらいの高さはあったので、相当な衝撃だったと思うのですが、意識があるのが凄いですね。
腕も骨折しかねない着地の仕方だったのですが、ぴんぴんしているようです。
この接触で、ハリスにイエローが出ました。
後半21分、ハリスに代えて、マーフィーの投入です。
後半26分、カマラサの強烈なミドルがありました。
ピックフォードのビッグセーブに防がれましたが、可能性のある素晴らしいシュートでした。
ゴール前30m付近でのFKが起点だったのですが、セットプレイなら、チャンスに繋がりそうです。
後半27分、ウォルコットに代えて、ルックマンの投入です。
同じポジションに入るようです。
後半28分、アーターに代えて、ホイレットの投入です。
カマラサが中央に入って、ホイレットは左サイドに入りました。
後半33分、コールマンがエリア内で、オーバーラップしてきたカニンガムを倒しましたが、主審は積極的に流しました。
スローで確認したところ、きちんとボールに行っていたので、正しかったです。
カニンガムにパスしたホイレットのポストプレイも巧みだったのですが、コールマンもスイッチしながらカニンガムまで、一人で二人をよく抑えました。
しかし全体としてはカーディフが、また押し始めました。
後半36分、ルックマンがペナルティアークから単独ドリブルで5人を抜き去りましたが、シュートはエザリッジのスーパーセーブに防がれましたね。
左腕一本の、反応のみの素晴らしいセーブでした。
後半40分、カマラサに代えて、ウォードの投入です。
4-4-2になりました。
よりオープンになりますが、ターゲットマンは増えました。
早めに、クロスを入れてほしいです。
後半43分、FKからペイターソンがヘディングシュートを放てたのですが、枠の外に飛んでしまいました。
アタッキングサードで絶好のチャンスを得たのですが、決め切れませんでした。
後半46分、シグルドソンに代えて、ズマの投入です。
結果1-0で、エヴァートンの勝利です。
戦術的にもインテンシティも高いとは言えないゲームでしたが、一見白熱した好ゲームでしたね。
しかしおそらくエヴァートンは、まだまだ余力を残していました。
とはいえ、カーディフも力を出し切り、素晴らしいプレーをしてくれたと思います。
ただ、勝負になる実力差ではなかったというだけのことです。
かなりの差を感じたので、カーディフのチーム力は、中位以上とはかなりの開きがあることになります。
10位以下相手に勝ち点を計算するのが、現実的なようです。
もちろん勝負は水物なので、これからも上位相手にも全力でぶつかるのは、結構です。
プレミアリーグ第13節 ブライトン vs レスター(11/25) 試合後感想
12位のブライトンと、10位のレスターの対決になります。
ブライトンは、ここ2試合は連敗しているものの、内容の酷い試合は無く、ダフィとダンクを軸にした守りで、粘り強く戦えています。
この二人も、前節は地上戦でやられてしまう場面もありましたが、ここまでのリーグ戦全体を通じてみれば、危ない場面はほとんど無く、上位陣のディフェンス陣にも引けを取りません。
全体の上から3つ目のグループ、10位~15位の上の辺り、つまり現在の順位には確実に居られる力があります。
昨年は15位、残留争いに書き込まれましたが、もう少し上、現在の順位で終われる公算は高いです。
前節は、引き分け狙いが終了寸前ですり抜けた、悔しい敗戦でした。
この試合の相手は、対して格上でもないうえにホームなので、ぜひ勝ちたい一戦です。
一方レスターは、現在勝ち点17です。
勝ち点20の、6位から8位のチームとも五分にやれる力はあるので、この試合のように、アウェイではあるものの、格下のチームには勝っていかないと差が縮まらないでしょう。
前節も、痛恨の引き分けを喫しました。
この試合も、引き分けるにはもったいない一戦になります。
とはいえお互いに、何が何でも勝ちたい試合ではありません。
敗戦は嫌なので、引き分けを睨みながらの、慎重な入りになるのではないでしょうか。
スタメンが発表されました。
ブライトンは、右SBにブルーノ、左SBにベルナルド、ボランチにプレッパー、トップ下にグロスが入りました。
モントーヤは、ベンチにも入りませんでしたね。
ジャハンバクシュも、帰ってきていません。
ボングはマーチと共に、ベンチ入りです。
トップ下には、久しぶりにグロスです。
しばらくはマーチが使われていましたが、ようやくチャンスが回ってきました。
7G8Aを記録した、昨シーズン同様の活躍が求められます。
スティーブンスの代わりを務めるのは、ビスマではなくプレッパーでしたね。
驚きでしたが、守備力ではプレッパーに分がありそうです。
期待したいと思います。
レスターは、ついに岡崎がスタメンです。
何が決め手になったのかは分かりませんが、この機を活かさない手はありません。
是非結果を残して、スタメン入りに近づいてほしいです。
後は、ボランチにイボーラが入りましたね。
こちらの方が、バランスがいいかもしれません。
前半1分、いきなり岡崎にチャンスが訪れていました。
エリア内にドリブルで切り込み、ベルナルドに倒されたのですが、PKはもらえませんでしたね。
クリス・カバナー主審は、左後方から見ていて、見えづらかったかもしれません。
線審は近かったので、採って欲しかったですね。
10分も経つと、中央でのボールキープは、レスターに分があることが分かってきました。
ブライトンは、サイドを起点にしてみたり、中盤を省略してロングパスで打開しています。
11分には、エヴァンスのイボーラへのパススピードの遅さを突いて、カヤルがボールをかすめ取り、一瞬でゴール前まで侵入、リターンを受けて左のサイドネットを狙いましたが、シュマイケルのビッグセーブに遭いました。
連携面では、イボーラと周囲には、まだ隙があるようです。
前半14分、CKから、マレーの得点で、ブライトンが先制です。
連携面の隙を突き、CKを獲得できたのが、決め手でしたね。
そのCKでは、ニアに飛び込んだマレーが、岡崎と競り合い、ヘディングシュートを決めました。
ニアでは、ゴールに近い方から、エヴァンス、岡崎、チルウェルが並んでゾーンディフェンスをしていました。
そして、高さのない岡崎のところを、意図的に狙われてしまいましたね。
チルウェルのところを狙われても同じだったので、岡崎は気にしても仕方がありません。
というより、本来はずっとレギュラーである、チルウェル対策だったのではないかと思います。
今後セットプレイでは、マレーに高さで競り合える人をつけるべきでしょう。
これで勢いに乗ったブライトンは、前半17分にもイズキエルドがリカルド・ぺレイラの裏を取って、フィニッシュまで持ち込めました。
これはゴール上方に飛びましたが、レスターはモーガンがカバーに回るなど、守備が乱れていました。
前半25分には、チルウェルのインナーラップから、ディフェンスに当たりましたが、ペナルティアークでのシュートがありました。
岡崎の決死のチェイシングにより、レスターがボールをキープできるようになってきたためです。
前半26分、シュートのこぼれ球を拾ったクノッカールの袖を引っ張ってしまい、マディソンのイエローです。
カウンターはまだ成立していなかったので、不要でしたね。
前半27分、マディソンがエリア内で倒れ、シミュレーション判定になり、2枚目のイエローで、退場です。
明らかに、もらいに行っていましたね。
ダフィの左足も左手も触れてはいたかもしれませんが、掛かってはいなかったので、イエローは妥当だとおもいます。
先ほどもらったばかりなので、無神経といわれても仕方のないプレイでした。
2枚とも、コメントに困る反則です。
たった一人の乱調で、試合が壊れてしまいました。
前半30分、イボーラに代えて、ンディディの投入です。
踏んだり蹴ったりですね。
前半の内に、交代枠を一つ、しかも守備に使ってしまいました。
イボーラは、歩けるようではありますが、どこか痛めたようです。
結局メンディとの連携を深める前に、この試合は終わってしまいました。
前半38分、カヤルがカウンター抜け出すのを無理やり止めて、ンディディにイエローです。
前半39分、ブライトンが完全に崩しましたが、ぺレイラがスライディングでクリアしました。
右サイドで、ブルーノ、プレッパー、イズキエルドとダイレクトでつなぎ、最後はグラウンダーのクロスを流し込んだのですが、マレーには届きませんでした。
どのみちオフサイドではありましたが、流れるようなパスワークでした。
数の優位を活かしています。
前半42分、再びブライトンのCKがあったのですが、マレーにはオルブライトンが付いていました。
マレーは今度はチルウェルのところに向かい、フリーになっていましたね。
ヘディングは空振りに終わったとはいえ、オルブライトンは振り切られていました。
ダフィとダンクが最優先とはいえ、ここまでボールはマレーを狙って飛んでいます。
彼に、高さとスピードのあるンディディをつけるべきでしょう。
他の選手にやられるのは、もう割り切るしかないと思います。
でなければ、これ以降もマレーはチルウェルか岡崎が守るエリアに飛び込んできます。
前半が終わって、レスターはフィニッシュが形になりませんでした。
攻撃の形は作れているので、ヴァーディ―のスピードとチェイシングが必要になるでしょう。
岡崎は、失点の原因としてやり玉に挙げられるでしょうが、前述したとおり、気にする必要は全くありません。
良いところを挙げれば、ロングパスを収めるポストプレイが光っていましたね。
チェイシングも素晴らしかったです。
後半は、ヴァーディ―との2トップに期待です。
ブライトンは、セットプレイで狙った通りの得点が出来ました。
この戦い方は、再現性があると思います。
どこと戦っても、通用しそうですね。
特に、セットプレイに無類の弱さを見せる、シティに刺さりそうです。
勝てるかどうかは別として、この戦術は一つの正解だと思います。
先行したあとは、逃げ切ることが出来るのか、この試合でも試されますね。
後半は、時間の潰し方に注目です。
後半9分、グレイに代えて、ヴァーディーの投入です。
後半に入って早速、ブライトンが露骨に時間を潰すかのように、レスター守備陣の外でボールを回し始めました。
ファウルにはなりましたが、岡崎が無理やりボールを奪うなど、多少無理をしないと、レスターのボールにはならない展開です。
ヴァーディ―との二人での猛烈なチェイシングに、突破口を見出したいところです。
後半10分、今度はブライトンのセットプレイで、イズキエルドがグロスとのワンツーで、クロスを上げることに成功し、ダフィのオーバーヘッドシュートに繋がりました。
これはミートしませんでしたが、おそらくニアのダンク狙いのようでした。
どちらもほぼフリーでした。
これでレスターにとってセットプレイの対応は、なお難しくなってしまいましたね。
後半14分、ダフィにイエローです。
ポストプレイをしようとする後ろ向きのヴァーディ―を、スライディングしながら吹き飛ばしてしまいましたね。
オーバーラップしてきたチルウェルとのワンツーで振り向こうとしていたので、難しい対応だったのだろうと思います。
後半20分、ブルーノにもイエローです。
こぼれ球を拾ったメンディにスライディングしたのですが、ボールには届いていませんでした。
後半24分、岡崎に代えて、イヘアナチョの投入です。
岡崎も激しいチェイシングが無くなってきたので、仕方ないですね。
後半27分、クノッカートに代えて、マーチの投入です。
岡崎の交代に触発されたのか、オルブライトンのチェイシングが、がぜん勢いを増してきました。
しかし、ブライトンが外側で回し続けるのは変わらないですね。
レスターの猛追も、空回りしています。
マレーが下がって受けに来る上に、奪われないのが大きいです。
後半32分、レスターがPKを獲得です。
エリア内で、カヤルがイヘアナチョにスライディングしてしまいました。
ボールに向かって行っていたのですが、届いていませんでした。
消耗し尽くしているので、思うように体が動かなかったのでしょう。
後半33分、これをヴァーディ―が決め、レスターが得点、追いつきました。
後半36分、グロスに代え、アンド―ネの投入です。
後半39分、ブライトンはFKを得ましたが、ボールはダフィに向かっていましたね。
後半43分、イヘアナチョの最後のミドルシュートがありました。
彼はもう少し間受けが上手くならないと、パスが来ないかもしれません。
後半44分、マレーに代えて、ロカディアの投入です。
結果、1-1の引き分けです。
ブライトンは、必勝の戦術だったのですが、追いつかれてしまいましたね。
この戦い方であれば、相手がどこでも、得点するのは不可能ではありません。
後は逃げ切りの策を詰めること、もう一点取る方策を練ることです。
同じ引き分けでも、レスターはよくやりました。
前半の早い時間で一人少なくなったうえ、アウェイなので、構わないのです。
結果は得られたので、内容まで追求するのは欲張りですかね。
マディソンと岡崎の連係や、イボーラとメンディのコンビネーションも深められたら最高でした。
プレミアリーグ第12節結果一覧、私的ベストイレブン、岡崎・吉田・武藤の活躍まとめ
11月10日開催
カーディフvsブライトン 2-1
11月11日開催
レスターvsバーンリー 0-0
サウサンプトンvsワトフォード 1-1
ニューカッスルvsボーンマス 2-1
ハダースフィールドvsウェストハム 1-1
リヴァプールvsフルハム 2-0
クリスタルパレスvsトッテナム 0-1
チェルシーvsエヴァートン 0-0
11月12日
アーセナルvsウォルバーハンプトン 1-1
マンチェスター・Cvsマンチェスター・U 3-1
今回も勝手に、私的ベストイレブンを選ばせていただきました。
GK:レノ(アーセナル)です。
次点は、パトリシオ(ウォルバーハンプトン)です。
この二人が抜けてましたね。
その次が、ドゥブラフカ(ニューカッスル)です。
デ・ヘア(ユナイテッド)は細かいミスが続きました。
リコ(フルハム)はスーパーセーブで、レスル(ハダースフィールド)はタッチダウンパスで見せてくれました。
上記の四人には及びませんが、素晴らしい活躍でした。
DF:コールマン(エヴァートン)、ダビド・ルイス(チェルシー)、ヴァン・ダイク(リヴァプール)、マルコス・アロンソ(チェルシー)です。
次点は、ウォーカー(シティ)、サコ(クリスタルパレス)、アルデルヴァイレルド(トッテナム)、ロバートソン(リヴァプール)です。
ロートン、フェルナンデス(共にニューカッスル)、ミナ、ディーニュ(共にエヴァートン)も光る活躍がありました。
MF:コバチッチ(チェルシー)、トレイラ(アーセナル)、シルバ(シティ)です。
次点は、シグルドソン(エヴァートン)、フェルナンジーニョ(シティ)、ベルナルド・シルバ(シティ)です。
フェルナンジーニョとジョルジーニョ(チェルシー)の間には、ずいぶん差があることも判明してしまいましたね。
もしシティに移籍していたら、ジョルジーニョはレギュラーになれなかったでしょう。
FW:シャキリ(リヴァプール)、アグエロ(シティ)、アザール(チェルシー)です。
次点は、ベルナール(エヴァートン)、フィルミーノ(リヴァプール)、フェリペ・アンデルソン(ウェストハム)です。
エヴァートンのエースはリシャルリソンですが、ベルナールとシグルドソンのコンビも素晴らしかったです。
今更ですが、これを個の力で解決し続けたアザールとコバチッチは、リーグ有数の、フットボールIQを持つ選手であることが判明しました。
この二人に加えて、シティの二人のシルバ、フィルミーノのオフ・ザ・ボールの動きは
その他の選手より、大変優れています。
以下は日本人選手の今節の活躍です。
岡崎:後半38分、出場。
シーズン最初の頃と同じ、後半残り僅かでの出場になりました。
出番を待つ選手が多い中使ってもらえるということは、監督の評価は低くないはずです。
ロスタイムのヘディングシュートなど、この試合も、チャンスがありながら決めることはできませんでした。
チームも、痛恨の引き分けです。
これでは出場時間は伸びません。
冬のマーケットが開けば、また状況も変わります。
それまでは苦しい時期が続きますが、結果が出るまで努力し続けるしかありませんね。
吉田:先発、フル出場。
リーグ戦2試合目の出場になりました。
前半5分、31分にも危険な場面を生み出すなど、危なっかしいフートのお守りをしながら、全体的には危なげなくよくやったと思います。
ただ内容では勝っていたにもかかわらず、こちらも痛恨の引き分けでした。
最も辛いのは、吉田のせいでオースティンの得点が取り消されたことです。
身体を反ってかわしていましたが、シュートの軌道の近くにいたこと、オフサイドポジションにいたこと、GKが反応していたことにより、取り消されるのは仕方なかったと思います。
これが勝敗に直結してしまったのが、痛いです。
ただの不運です。
とはいえ、次に出番をもらえるのがいつになるか分からないのが、キツいですね。
監督から評価されていないわけではないので、とにかく愚直にかんばり続けるしかありません。
武藤:出場無し。
怪我のため出場はありませんでした。
気にせず、治すことに集中すべきです。
その先のことは、治ったら考えればいいと思います。
キリンチャレンジカップ 日本vsキルギス(11/20) 試合後感想
11人全員控えの選手になったので、新しい力の登場が期待された一戦です。
相手が完全に受け身になったので、日本選手に関しては、攻撃力しかわからない試合ですね。
左サイドバックの山中も、攻撃力があるのは分かりました。
1月から始まるアジアカップでは、大多数が格下のチームになるので、守備力より攻撃力が求められます。
ただ一発勝負にトーナメントでは、相手はカウンターを虎視眈々と狙ってきます。
なので、できればカウンターを未然に防げる危機察知能力ないし、完全に抜かれてからも後ろから追いつけるスピードが、ディフェンダーには必要です。
ところで、サッカーのチームには、日本代表やフランス代表といった、ナショナルチームと、鹿島アントラーズやレアル・マドリ―ドといった、クラブチームの2種類があります。
前者は、いつもメンバーが決まっているわけではなく、また、たまにしか一緒にいません。
一方後者は、同じメンバーで四六時中いっしょにいます。
なのでここ20年は、戦術的にも連携面でも、後者が常に時代をリードしてきました。
強い代表チームは、強いクラブチームをそのまま移植できる、スペイン代表、ドイツ代表、イタリア代表であり、彼らが世界の主役になりました。
寄せ集めだったブラジル代表やアルゼンチン代表が失敗し続けたことも、それを裏付けてしまいましたね。
しかし戦術の進化が行きつくところまできて、また何週もした結果、ついに今年のW杯で覆されたので、移植が不可能な日本にもチャンスが出てきたことを、みんなが認知できたと思います。
日本にクラブチームが移植が不可能なのは、海外組が多いためです。
有力選手の多くは、ヨーロッパのチームでプレーしているので、所属しているチームが違うどころか、リーグ(国)まで違います。
しかし一緒にいる時間が少なくても、いいチームを作れるのは、フランス代表とクロアチア代表が示してくれました。
この試合もアジアカップも、相手に対応するのではなく、日本代表というチームのアイデンティティをいち早く確立して、押し付けてしまっていいのではないかと思います。
ちなみにこの試合、キルギス代表はミドルプレスを仕掛けています。
その場合、相手が間延びしているので、1対1でドリブルで相手を抜くことは困難です。
最終ラインの裏と、ところどころにスペースがあるので、大外から裏に抜けるプレーとダイレクトパスワークが有効です。
日本の選手たちは、現状試みているようですが、両SHの選手は特に、決定的且つ気の利くプレーが求められます。
後半は、そこに注目です。
良いプレーが出来たのは、山中、伊藤といったところでしょうか。
正直今後必要とされるかはわからない槙野と権田は、難しい立場にも関わらず、ベテランとして、気持ちの入ったプレーを見せてくれました。
一方、三竿、北川は難しそうですね。
持っている能力を表現することも、要求された仕事もできていませんでした。
持っている能力が高くても、数少ないチャンスを活かせないようでは、期待するのは酷です。
海外組に何かない限り、アジアカップでは、出番はないかもしれません。
相変わらず、中島、南野、堂安のトリオが素晴らしいです。
攻撃の席はあと一つ、現状大迫が一歩リードしていますが、来年の1月では、どうなるでしょうか。
プレミアリーグ第12節 アーセナル vs ウォルバーハンプトン(11/12) 試合後感想
5位のアーセナルと、11位のウォルバーハンプトンの一戦です。
アーセナルはここ2試合引き分けていますが、最近は負けなしでよくやれています。
エジルとムヒタリャンの連係が一向に良くならないことが不安で、オーバメヤンとの相性を考えて、エジルを放出することも考慮に入れていいかもしれません。
ユナイテッドのマタとトレードなら、悪くないと思います。
そろそろ冬のマーケットを意識しだす時期です。
一方ウルブズは、ここ3試合3連敗と、結果に恵まれません。
特に武器であるはずの両ウイングに、元気がありませんね。
メンバーを固定してやってきた、多くのチームが疲弊し始めました。
ウルブズも、ボクシングデーに向けて、ある程度ターンオーバーするべきでしょう。
スタメンが発表されました。
アーセナルは、右SHにイウォビが入った以外は前節と同じです。
ウルブズは前節と全く同じです。
前節に続き、左ウイングに、カバレイロが入りました。
それ以外は、開幕戦からずっと同じメンバーです。
試合が始まってみると、アーセナルは強烈なハイプレスでスタートしました。
ウルブズは防戦一方ですが、バイタルエリアには入られずに乗り切っています。
前半12分、カバレイロの得点で、ウルブズが先制です。
中央突破したカバレイロが、ヒメネスとワンツーで、ショートクロスをダイレクトに流し込みました。
試合展開は、アーセナルがポゼッションして押し込んでいるのですが、ウルブズにショートカウンターを決められ続けています。
ウルブズの寄せは甘いので、もう少しバイタルでキープできれば、アーセナルにもチャンスが生まれそうです。
前半21分、エジルからのクロスにラカゼットが合わせましたが、コーディ―が身体を投げ出してブロックしましたね。
ムスタフィの、フォアチェックからでした。
そのセカンドボールをイウォビが拾い、もう一度ミドルシュートを放ちましたが、今度はベネットが弾きました。
前半22分、ロングカウンターから、コスタがホールディングを振り切りましたが、レノのビッグセーブに遭いました。
アーセナルが、ウルブズのサイドの攻撃に対応できていないのが、気になります。
WBについていけず、ストッパーとWBとウイングの三角形に簡単にパスを回されて、ゴール前まで運ばれています。
マッチアップが、決まっていないようです。
前半29分、CKからのベジェリンのシュートも、ベネットに頭で防がれました。
ウルブズは体を張って、何とか防いでいます。
前半35分、ベネットのロングパスをコラシナツがクリアしようとして空振ったため、ドハーティに拾われ、近くのヒメネスに繋がれて、シュートされましたが、それは右に逸れました。
アーセナルは、緊張感のないミスが続きます。
ボールをキープできているからだと思うのですが、負けていることを忘れてはいけないと思います。
HTが明けて、イウォビに代えて、ゲンドゥジの投入です。
アーセナルは、4-3-3になりました。
エジルが引いてきて、ボールをもらうようにもなりましたね。
エメリ監督は、シーズン当初からエジルを前線に貼り付けようとしてきたので、この動きを許しているのか分かりませんが、前半と同じでは勝てません。
何かを変えようというのが、選手たちのほうから出てきているのかもしれません。
後半5分、エリア内でホールディングがヒメネスを吹き飛ばしましたが、PKにはなりませんでした。
軽い当たりだったので、ちょっと取れないと思います。
後半14分、CKからトレイラがミドルシュートを放ちましたが、パトリシオのビッグセーブに遭います。
ウルブズがゴール前に堅陣を築くので、なんどもミドルシュートを放ち、ようやく枠に飛んだものになりました。
アーセナルは、ゴール前でのワンツーも、ミドルも通用しなくなってきました。
ウインガーの1対1の状況を作って打開したいのですが、イウォビは下げてしまいましたね。
好守バランスをとるためにゲンドゥジを入れたのですが、ベンチにはウインガー、ドリブラーはいません。
後半15分、カバレイロに代えて、ジョッタの投入です。
後半24分、エジルにイエローです。
イライラの絶頂で、アウトしたボールを殴りつけてしまいました。
後半25分、ジャカのクロスにゴール前でベジェリンが合わせましたが、浮いてしまいました。
完全に崩したのですが、左足でのシュートになってしまったので、難しかったようです。
後半26分、ドハーティが空中戦でジャカをふっ飛ばした時に右腕を使ってしまい、イエローです。
後半28分、ベジェリンのスルーパスを受けたオーバメヤンのシュートは、左のゴールポストに当たり、外に掻き出されてしまいました。
コラシナツのクロスをトレイラがポストプレイし、上がってくるベジェリンに渡したところも完璧でした。
アーセナルは前半はちぐはぐさがありましたが、このままでは負けるとあって、目が覚めてきたのでしょう、段々連携があってきました。
個々のプレイスタイルとか、そういったものをかなぐり捨てて、勝ちにいっています。
正直そういったもののすり合わせは試合の中ではなく、普段の練習の中で、できれば監督に調整してもらいたいものです。
でないとこの試合のように、試合中に選手たちの意地の張り合いが透けて見えるゲームになってしまいます。
後半30分、コスタに代えてトラオーレ、エジルとコラシナツに代えてラムジーとムヒタリャンの投入です。
ジャカが左SBに下がり、4-2-3-1に戻りました。
ムヒタリャンが左SHで、ラムジーがトップ下です。
後半33分、トラオーレの腕を引っ張り回し、ベジェリンにイエローです。
後半38分、ロングカウンターから、最後はジョッタのシュートになりましたが、詰まってしまいましたね。
とどめを刺せないのが、今のウルブズの弱いところです。
後半40分、ヒメネスに代えて、ギブス=ホワイトの投入です。
後半41分、ムヒタリャンのクロス性のシュートで、アーセナルが同点、追いつきました。
誰かに出したであろうクロスと見えたので、GKも動けず、そのまま吸い込まれてしまいました。
後半47分、トラオーレが40m超のロングカウンターで抜け出し、GKと1対1になりましたが、またもレノの飛び出しで防がれました。
何度も決定機を防いだレノは、この試合のMVPですね。
後半49分、ギブス=ホワイトのミドルシュートが、クロスバーを叩きました。
ちょっとでも下であれば、入ってましたね。
結果1-1の、引き分けです。
アーセナルは地力の強さを、エメリ監督は勝負強さを見せましたね。
多くのサポーターが、敗北を受け入れ始めたところだったので、値千金のゴールになりました。
一方ウルブズは、最後の最後で勝ちがすり抜けてしまいました。
勝利に相応しい内容でした。
残念でしたが、アウェイということもあり、満足の出来です。
出来ればスタメンには、すこし休みを上げてほしいですね。