Column vol.4 W杯予想① 優勝はどこ?
最初に書かなかったので、今更ですが、大会予想をしたいと思います。
ただ、大会が始まる前の予想を、先に記します。
でないと、ドイツが負けることを言い当てるなどと、他の解説者、批評家の方より、極端に精度が高くなってしまいます。
それはさすがに予想できませんでした。
まず、優勝はドイツ。
そして、準優勝はブラジル。
早速外しましたね笑
両チームは共に完成度が高く、戦力も充分だと思われていました。
今後検証しますが、特にドイツは、ピッチ外の問題が多かった印象です。
2006年以降、ずっと上位に食い込み続けていたので、まさかこんなに早く、帰国しなければならないとは、誰も思っていなかったと思います。
ベスト8くらいまでは、ノイアー、エジル、ギュンドアンなどがいなくても、問題なく辿り着けると思っていました。
戦術的な不安要素としては、指摘されていたことですが、ヴェルナーは強豪チーム向きではありません。
ベルギーのルカクに似たタイプなので、高速カウンターを繰り出すチーム戦術(弱小チーム向き)に、はまるタイプです。
であるならば、強豪チーム向き、ポゼッションチーム向きのサンドロ・ヴァーグナーを連れてくるべきだったかもしれません。
また代表だけでなく、昨シーズンはクラブチームも苦しみました。
欧州戦線である、CLではドルトムント、ライプチヒが、ELではケルン、ヘルタがグループリーグで姿を消しました。
良い選手が多い強豪国は、その時に状態の良い選手を選ぶことが出来ます。
代表チームに長く貢献したとか、長く連携を築いた選手でも、メンバー外にする決断が必要だったかもしれません。
ドイツ人による、狂気のハイ・プレスで幕を開けた、「ゲ―ゲンプレッシング」は受ける方も大変なのですが、仕掛ける方も多大な体力の消費を伴います。
悪夢にうなされ続けたのは、対戦相手だけではなかったようです。
ブンデスリーガの多くのクラブチームが刷新を図っているので、ワールドカップで活躍した選手が新規参入するなど、ドイツに新しい風が吹くことを期待しています。
ブラジルは、持てる力は発揮したと思います。
互いに攻めあう展開ならば、もっと上位に進めたのではないでしょうか。
崩壊寸前だったチームを一つにまとめた、チッチ監督の手腕は評価されるでしょうが、
ネイマールはアンチが多すぎると思います。
大半の審判から白い目で見られている状況は、ブラジル代表にとって果たして有益なことでしょうか。
彼を守るために、チームは一つになれたといっていましたが、その彼はセレソンにとって、本当に必要なのか。
彼はメッシ、ロナウド以後のバロンドールに相応しい器ではあると思いますが、ブラジルがW杯で優勝するかどうかとは、別問題です。
最も優れている選手が、必ずしも必要ないというジレンマが、そこにあります。
かつては深刻なネイマール依存症が囁かれましたが、いまやウイリアンやドグラス・コスタは、自分たちだけでもやれるという自信を深めたと思います。
特に、前線から守備をし続けたウイリアンの総合的な貢献度は、ネイマールを凌ぎます。
王様はコウチーニョだけの方が、バランスが良かったかもしれません。
ベルギー戦をどう消化するかは分かりませんが、セレソンのこれからのチーム作りは、はるかに難しいものになると思います。
今回の日本のように、直前で監督交代して、リアル志向になるのが手っ取り早いかもしれません。
残っているチームでは、クロアチアが優勝、フランスが準優勝と予想します。
モドリッチは一回くらい、バロンドールを獲って良いと思います。
フランスはまだまだ若いので、次回以降に期待です。