プレミアリーグ第11節 チェルシー vs クリスタルパレス(11/5) 試合後感想
チェルシーは、ここまでユナイテッドやリヴァプールには引き分けたものの、中位以下のチームには複数得点で勝利しているように、この試合も楽観的に臨めると思います。
アザールも帰ってくると思うので、快勝してELにつなげたいところです。
そのELも全勝中なので、憂いは何もありません。
一方、クリスタルパレスは前節アーセナルに引き分けて、潜在能力の一端をようやく見せ始めました。
基本的にタレントはいるので、もっと結果を出せないとおかしいはずです。
戦術的に整理できれば、この試合もいい戦いができるでしょう。
負けて当然ということはありません。
スタメンが発表されました。
チェルシーの中盤にはバークリーが入り、前線は右からペドロ、モラタ、ウィリアンになりました。
コバチッチとアザールは、セスクやザッパコスタと共に、ベンチからです、
パレスはいつも通り4-4-2ですが、中盤と前線に変更がありました。
中盤は、右からマッカーサー、クヤテ、ミリヴォイェビッチ、マイヤーで、前線はタウンゼントとザハのコンビです。
4-3-3でも、おかしくないですね。
マイヤーがスタメンです。
とても賢い選手なので、観ていて楽しいです。
アユーは、セルロートと共にベンチからになりました。
また、久しぶりにケリーがベンチ入りしました。
勝ちパターンとしては、最大の武器であるザハの突破力、決定力を活かしたいのですが、左サイドからではアスピリクエタとリュディガーに付かれてしまいます。
なんとかして、右から攻める方法を考えなければなりません。
また、それぞれジルーとベンテケがいないので、無理攻めはできません。
先制することが大事になりそうです。
試合が始まると、マルコス・アロンソの位置が高いのが目立ちます。
パレスの右SHを務めるマッカーサーは、本来ボランチなので上がっていくことがありません。
自然と受け身になり、アロンソに攻められてしまっています。
バークリーやウィリアンと共に左で回すことで、ボールをザハから最も遠い位置に運ぶことにも成功しています。
前半13分、パレスにもチャンスが訪れます。
バークリーのサイドチェンジのパスをカットしたヴァン・アーンホルトが、前線のザハにパス、ポストプレイを受けて一人で駆け上がりました。
アタッキングサードで出したクロスは誰にも届きませんでしたが、数少ない決定機でした。
ザハに届けば、分からなかったと思います。
基本的に、チェルシーが支配し続けることになると思うので、カウンターが機能するかが、パレスの生命線になります。
パレスはしっかり守って、3タッチ以内にパスを捌くようにしているので、チェルシーのショートパスの多さも相まって、こまごまとしたスピーディーな展開です。
ロングパスがほとんどないので、プレミアらしさが無く、決定機も少ないのですが、ボールが中盤を行き来するのも、独特の緊張感があります。
前半25分、ザハの単独突破は可能性がありましたね。
ダビド・ルイスとマルコス・アロンソとの1対2でも、やれそうです。
中盤のもつれあいが続きましたが、パレスはロングカウンターがやはり機能しそうです。
前半29分、またもザハのカウンターが発動しましたが、アスピリクエタとカンテに挟まれてしまいました。
彼ら二人は、攻撃時のCK時にはカウンターに備えて、後方に構えています。
この二人に付かれたら可能性は無いと思うので、パレスにとって、CKのカウンターは難しそうです。
後半30分、モラタの得点で、チェルシーの先制です。
ペドロの2回目のクロスを、モラタは良くコントロールしました。
1回目のクロスは、トムキンスが弾いたのですが、またペドロのところにいってしまいました。
これを受けたモラタも、振りが早かったです。
技術の高さを感じさせました。
前半34分のウィリアンのシュートは、オフサイドになってしまいました。
流れの中から、モラタが右、ペドロが左に開いて、ウィリアンは中央をラインブレイクしていました。
ウィリアンは、トップスピードはもちろんアジリティーにも優れるので、サラーのように得点を重ねることも、できるかもしれません。
セットプレイではキッカーになってしまうのでゴール前にはいられませんが、受け手としてもたいへん優秀です。
前半チェルシーは、完全にコントロールすることには成功しましたが、シュートチャンスはそんなに作れずに苦労しました。
先制できて、一安心といったところでしょうか。
一方、パレスはカウンター狙いにかわりありません。
どこかで引っ掛ける必要があります。
後半は、ボールの獲り所をどこに設定してくるのか、注目です。
後半3分には、自陣最後方で、カンテとペドロに追い掛け回されているにもかかわらず、ヴァン・アーンホルトとマイヤーがクリアに逃げずに、ワンツーを繰り返して後方から組み立てようとするのは、見ごたえがありましたね。
バルサやべティスみたいですね。
アーセナルや、今節のパレスなど、たまにリーガの香りのするチーム、ゲームがありますね。
私事ですが、今シーズンはプレミアしか観る時間をとれていないので、お得な気分です。
後半7分、タウンゼントのシュートで得点、クリスタルパレスが同点に追いつきます。
トムキンスの縦パスも正確だったのですが、それを受けたタウンゼントが一度マッカーサーに落とし、再びスルーパスを受けた時には裏に抜けだしていました。
本来タウンゼントをマークすべきダビド・ルイスは、マッカーサーに寄せにいってしまいました。
アロンソはザハを見ていたので、ゴール前から遠く、マッカーサーにはカンテとリュディガーが近くにいたために、なおさら不可解です。
ダビド・ルイスは完全に、タウンゼントを見失っていましたね。
前に出る守備はできるのですが、後方の守備は相変わらず意識から消えがちです。
後半11分、アスピリクエタのピンポイントクロスに、モラタがヘディングシュートで合わせましたが、ヘネシーの正面でした。
これ以上ないクロスを放っているのだから、モラタには、もう少しヘディングが上手くなってもらいたいです。
後半14分、ウィリアンがミドルシュートを打ちましたが、こちらもヘネシーの正面でした。
マルコス・アロンソのクロスの精度が酷く、チェルシーは左からの攻めも機能しなくなってきています。
後半17分、セットプレイから繰り出されたダビド・ルイスのヘディングシュートは、またもヘネシーの正面に飛び、キャッチされました。
ゴールまで50mくらいのFKで珍しく、ウィリアンが壁の中央にいるダビド・ルイスにボールを出しました。
最近のFKは、まずは一番ファーに出して、折り返すのがセオリーになっています。
大本命のど真ん中にポジショニングした選手に直にボールを送るのは、そうそう見れなくなっていたところです。
後半18分、ウィリアンとバークリーに代えて、アザールとコバチッチの投入です。
後半20分、モラタのシュートで、チェルシーが得点、勝ち越しました。
アザールのドリブルで得たFKであり、キッカーもアザールでした。
壁を抜けたボールを、モラタは押し込むだけでしたね。
パレスの堅牢な守備を、独力で、すぐに崩してしまいました。
後半24分、ペドロのゴールで、チェルシーが3点目、3-1になりました。
マルコス・アロンソの高速クロスが素晴らしかったですね。
ペドロの急加速に、ヴァン・アーンホルトは付いていけていませんでした。
サコはモラタを見ていたので、カバーは不可能だったと思います。
後半25分、マイヤーに代えて、アユーの投入です。
ザハが中盤に下がり、アユーがトップに入りました。
後半34分、ジョルジーニョに代えてセスク、マッカーサーに代えてシュラップの投入です。
セスクはそのまま、アンカーに入りました。
シュラップは左SHに入り、ザハは右になりました。
お互いに運動量が減ってきて、プレスが掛からなくなり、最もプレスが活発だったころと同じように動けるカンテの働きが、一層際立ってます。
パレスには、ミリヴォイェビッチのアンカーでの散らしぐらいしか、効果的な武器がありません。
後半40分、セスクに足を引っかけてしまい、ミリヴォイェビッチにイエローです。
後半43分、ペドロのモラタへの、グラウンダーのベルベットパスがありましたが、リベロに下がったミリボイェビッチのスライディングで、何とかしのぎました。
後半46分、タウンゼントのカウンターからのシュートは、アスピリクエタに防がれました。
決定的だったのですが、何とかスライディングが間に合いましたね。
カウンター自体は、ダビド・ルイスのコバチッチへのバレバレのパスをインターセプトされることによって生まれたものでした。
これだから、アスピリクエタは上がれないのです。
後半47分、アザールのキラーパスによって、モラタは30m以上GKとの1対1でした。
浮き球のシュートは、ヘネシーが立っていたので、そのまま腕の中に吸い込まれました。
モラタは、ハットトリックのチャンスは何度もあったと思います。
結果3-1で、チェルシーの勝利です。
盤石の試合運びではありましたが、パレスはカウンターから得点するチャンスは、何度もありました。
トッテナムがウルブズに肉薄されたように、この試合もスコア以上に接戦だったと思います。
アザールがいなければ、内容通りの結果だったのではないでしょうか。
チェルシーは、セスクがすっかりジョルジーニョの代わりを務められるようになったのが、大きいですね。
このポジションはそうそう真似できるものではないので、シティの様に代役探しは難航するものなのです。
逆に言えば、難なくこなしたということは、セスクにはもっとできることがあるのかもしれません。
デビューが早かったので、ベテランの印象ですが、まだ30歳、移籍も視野に入れた方が彼は輝くかもしれませんね。
パレスは、ザハ、タウンゼント、ミリヴォイェビッチのパフォーマンスは素晴らしかったです。
負けは覚悟出来たゲームなので、ショックも小さいでしょう。
状態は良くなっているので、次に期待です。
プレミアリーグ第11節 マンチェスター・C vs サウサンプトン(11/5) 試合後感想
首位のシティと、16位のサウサンプトンの対戦です。
シティはここまで負けなし、心配があるとすればCLなので、リーグ戦では手を抜けます。
あまり抜きすぎると怪我の恐れがあるので、緊張感は必要です。
また、得失点差で何とか優勝できたシーズンもあることを忘れずに、集中して臨むことでしょう。
そうすれば、これまで通り、大量得点で勝利できます。
一方、サウサンプトンは苦しい戦いが続きます。
ここ2試合は引き分けられましたが、リヴァプールとチェルシーには0-3で敗戦するなど、上位陣には大敗を喫しています。
この試合も結果は難しいものになるでしょうが、何かきっかけを見つけたいです。
これまでのように、なにも好材料が無いことだけは、避けなければなりません。
スタメンが発表されました。
シティは、ウォーカーと、メンディが帰ってきましたね。
控えには、久しぶりにデルフ、ダニーロが帰ってきました。
気がかりなのは、デ・ブルイネがいないことです。
カップ戦に出場し、怪我してしまったようです。
先ほど手を抜くと怪我の恐れがあるといいましたが、怪我明けで頑張りすぎても危ないです。
デ・ブルイネは、そのパターンのようですね。
また、何もなくても怪我することはあります。
もらい事故みたいなものもあるので、気にせず治療に集中すべきですが、頭では分かっていても、難しいのでしょうね。
サウサンプトンは、CBのコンビは、フートと今節はスティーブンスになりましたね。
吉田は、リーグ戦では使われないようです。
ヴェステルゴーアと共に、ベンチを温めます。
ここまでリーグ戦ではほぼ全試合使われているフートですが、左利きのCBです。
そのメリットを生かすには右のウイングに突破力のある選手を配置しなければならないのですが、サウサンプトンにはいません。
メッシがいるから、バルサはヴェルメーレンを起用していました。
サラーがいても、リヴァプールは使っていません。
無理に左利きに拘る必要はないというか、この規模のクラブでなぜ色気を出すのか、理解できませんし、格好つけなくていいと思います。
単純に守備力で、スタメンを選ぶべきです。
サウサンプトンは、4-3-3のようですね。
前半5分、フートのオウンゴールで、シティが先制です。
サネのクロスをクリアできなかったのですが、もう少し早く真ん中に寄せていれば間に合ったかもしれません。
しかしそれ以前に、バイタルエリアでパス交換をされすぎです。
スターリング、アグエロ、シルバに良いように回されてしまいました。
これからも失点を重ねるでしょうが、この失点に関しては、フート個人だけを責めるのは可哀相な気がします。
誰が出ても、獲られたでしょう。
前半9分、シルバに正面からぶつかってしまい、ウォード=プラウズにイエローです。
前半11分、アグエロの得点で、シティが2点目です。
バイタルで受けたスターリングが縦に抜け、グラウンダーのショートクロスに、アグエロは合わせるだけでした。
サウサンプトンの守備は、人数は足りているのですが、後追いをしているだけで、プレスになっていません。
前半16分には、ベルナルド・シウバのスルーパスに、抜け出したアグエロがミドルシュートを放ちましたが、マッカーシーに横っ飛びで防がれました。
前半17分、シルバの得点で、シティが3点目です。
アグエロのポストプレイから、ベルナルド・シウバのスルーパス、スターリングのクロスとつないで、シルバのダイレクトボレーでした。
確かな技術の積み重ねでしたね。
前半22分、FK後のもつれあいから、レミナがシュートを放てました。
大きく枠を逸れましたが、サウサンプトンのここまで唯一のシュートです。
セットプレイなら、可能性が無いわけではありません。
前半27分、ウォードプラウズの大きなクロスに、イングスが合わせましたね
シュートまでには至りませんでしたが、サウサンプトンの時間になりました。
前半28分、エリア内でエデルソンがイングスの足に両手をかけてしまい、PKを献上してしまいました。
バートランドのグラウンダーでの巻くようなクロスだったのですが、レミナがスルーしたのが、決め手だったようです。
ウォーカーはレミナに付いていて、イングスにはストーンズが付いていたのですが、ボールの軌道も含めて、GKにとっては難しい判断になったようです。
前半29分、イングスが自ら決め、1点を返しました。
前半37分、自陣寄り、センターライン付近で、アグエロがハンドをしてしまい、イエローです。
前半46分、スターリングの得点でシティに追加点、4-1になりました。
エリア内でアグエロのクロスを受けたのですが、軽やかなタッチでレミナをかわしましたね。
彼に限らずシティの選手は、速い展開の中で技術を活かすのが、抜群に上手しですね。
多くの指導者が、試合ではなく、練習を見たくなるのが分かります。
後半3分、ウォード=プラウズのシュートは、エデルソンの正面に飛んでしまいましたが、惜しかったですね。
イングスのスルーも、見事でした。
結果、セドリクとのワンツーになり、ラポルトを無効化できました。
後半9分、CKから、イングスがヘディングを放ちましたが、惜しかったですね。
エデルソンにブロックされましたが、下にたたきつける、お手本のようなヘディングシュートでした。
後半10分、サウサンプトンの攻撃のFKで、エデルソンとフェルナンジーニョが空中で激突しましたね。
セットプレイから、チャンスを作ろうとしているのが伝わります。
後半16分、サネのシュートが、GKからみて右のゴールポストに当たりました。
カットインしてからの、左足のシュートでした。
またシティのペースにもどってきたところで訪れた、決定機でしたね。
後半21分、スターリングの2得点目で、シティが追加点、5-1になりました。
フェルナンジーニョの縦パスを受けたアグエロが、ポストプレイから振り向いてまた縦パス、後方から抜け出したスターリングはバートランドを振り切って流し込みました。
フートは、中盤に下がったスターリングについていってしまいましたね。
前線に戻ってくる彼に、置いていかれていました。
スピードでは付いていけないので、いくべきではなかったですね。
フートは、トップスピードではスターリングにかないませんが、ぶつかり合いなら負けません。
そして長所を発揮できて、短所が影響を及ぼさないようにするには、個々人の努力だけでは解決しきれません。
監督が、組織守備を構築するべきです。
後半22分、ストーンズに代えて、コンパニーの投入です。
後半25分、シルバに代えて、フィル・フォデンの投入です。
リトル・イニエスタの登場です。
後半27分、ウォード=プラウズ、レドモンドに代えて、エルユヌッシ、オバフェミ・マーティンスの投入です。
インテルやニューカッスルで活躍した、マーティンスは久しぶりの大舞台です。
すっかりおっさんですが、やはり童顔ですね。
懐かしい顔がみられて、とても嬉しいです。
後半32分、フェルナンジーニョに代えて、デルフの投入です。
ここまで途中出場した人は全員、同じポジションに入っています。
後半34分、イングスに代えて、アームストロングの投入です。
代わったアームストロングが、早速仕事をします。
彼のスルーパスがサイドに出て、マーティンスがクロス、中央で合わせたロングのダイレクトシュートは、ギリギリ枠を捕らえませんでした。
もう少しでしたね。
流れの中から得点することも、不可能ではないようです。
スコアとポゼッション率は一方的ですが、内容はそこまで酷くはありません。
決定力に差があるだけです。
後半40分、フィル・フォデンがペナルティアークで、ファウルをもらいました。
ドリブルがとてもうまいです。
軽やかで、確かに少しイニエスタにも似ています。
後半45分、サネのゴールで、シティに追加点、6-1です。
サウサンプトンのカウンターの、カウンターになりました。
フィル・フォデン、スターリングとつなぎ、最後サネがクロスをうけて、流し込みました。
結果6-1で、シティが勝利しました。
代わって出場した、フィル・フォデンも、デルフも、コンパニーも問題ないパフォーマンスでしたね。
CLに向け、最高の準備が出来ました。
サウサンプトンは、良いシーンもありました。
後は守備を構築するだけです。
ヒューズ監督は現役時代は素晴らしいストライカーでしたが、監督としてそれが出来ないなら、クビもやむを得ないのかもしれません。
プレミアリーグ第11節 ウォルバーハンプトン vs トッテナム(11/4) 試合後感想
10位のウォルバーハンプトンと、5位のトッテナムの対戦です。
ウルブズは2連勝の後に2連敗と、不安定です。
しかも敗戦の相手が、ビッグ6ではなかったのが痛かったですね。
これまで、ビッグ6との対戦では、シティとユナイテッドに引き分けているだけに、潜在能力に期待している人は多いと思います。
この試合に勝って、評価を取り戻したいですね。
一方、トッテナムは前節は負けましたが、その前はリーグ戦4連勝と好調です。
前節のシティ戦の敗北はショックでしたが、ピッチコンディションが酷く、あんなゲームは、なかったものと見ていいと思います。
ただ今週は、憂鬱なCLが待っています。
今年もCLは勝てないのか、というスパーズファンの声が聞こえてきそうな、散々な結果です。
今からグループリーグ突破は難しいですが、バルサ相手に良い試合が出来れば、リーグ戦にも弾みが付きます。
次節はPSV戦ですが、スパーズファンのためだけでなく、プレミアリーグの矜持を示す意味でも、良い戦いを披露してほしいです。
まずはこの試合に勝って、弾みをつけたいところです。
スタメンが発表されました。
ウルブズは、ほぼ前節と同じですが、左ウイングにカバレイロが入りました。
ジョッタはベンチにも入りませんでした。
怪我でしょうか、気になります。
今節は、ギブス=ホワイトやハウスなど、控えに入った若手に期待します。
一方トッテナムは、ファン・フォイがついに、プレミアリーグ初出場です。
アルゼンチン時代から騒がれていたので、期待していました
W杯には間に合いませんでしたが、まだまだ若いので、これからでしょう。
他にスタメンは、ウィンクスと、デイビス、ラメラ、シソコが入りました。
エリクセンとソンが控えに入る、豪華なベンチ陣です。
出番はあるでしょうか、ベンチに入った若手のスキップも気になります。
前半1分、デイビスがエリア内に侵入しようとするコスタに、右からスライディングタックルを見舞ったのですが、デンべレと挟み込む格好になりました。
挟み込まれたコスタより、デンべレの方がダメージが大きかったようです。
足首を軽くひねったくらいにしか見えませんでしたが、古傷でしょうか。
前半3分、デンべレは動けないようで、負傷交代です。
ワニャマもダイア―も怪我でいないので、ボランチは手薄です。
結局、ソン・フンミンが交代出場することになりました。
シソコが右SHからボランチに下り、ルーカスは左SHから右SHにスライド、ソンは本来のポジションである、左SHに納まりました。
ここまでウルブズが、ゲームをコントロールできています。
リベロのコーディのロングパスが強力な武器の一つなのですが、それに頼り切らず、サイドからの攻めでアタッキングサードまでボールを運べています。
前半19分、今度はトッテナムの攻撃で、ケインの惜しいシュートがありましたが、ぎりぎりパトリシオに防がれました。
ソンとルーカスとの見事な三角パスから、ケインが抜け出したのですが、ボニーの寄せも早かったです。
前半26分、ラメラのゴールで、トッテナムが先制しました。
ソンとのワンツーで、ウルブズ守備陣を無効化しました。
ラインは整い、人数も揃っていたのですが、最も近くにいたボリーが、もう少し寄せるべきでした。
他にミスが無かった以上、悔やまれます。
ここまでウルブズの流れだったので、気にせず進めるべきでしょう。
しかし前半29分、ルーカスのヘディングシュートで、トッテナムが追加点です。
アシストになったトリッピアーのクロスが、ただただ正確でした。
その前のソンのサイドチェンジも、ベルベットパスでしたね。
前半30分、フォイによる、自分の後ろにGKしかいないにもかかわらず、自陣でドリブルで相手をかわすシーンがありました。
必要なかったですね。
リスク・リターンの感覚が身についていません。
この後は、トッテナムが外側でボールを回す時間が続きました。
攻撃する必要が無いので、この展開は当然ではあります。
前半36分、ヒメネスのゴールで追いついたかと思われましたが、オフサイドで取り消されました。
ヒメネスではなく、彼にヘディングでショートクロスを上げたドハーティが中盤から上がった時が、オフサイドだったようです。
しかし、モウチーニョがフライスルーパスをドハーティに出した時は、スローで見ると問題なかったです。
幻のゴールになってしまいました。
前半40分、ボリーのヘディングシュートは惜しくも枠を逸れました。
この前に、ウルブズはCKを2回獲得できていましたが、ボリーにはファン・フォイが付いていました。
ミスマッチです。
トッテナムも比較的大型のチームですが、ウルブズの3CBとヒメネスのところでは、完全に負けています。
ウルブズとしては、セットプレイに可能性を見い出せそうです。
トッテナムも、前半の終わり頃に見せたように時間を潰しつづけることは、できないでしょう。
受けすぎずに、効果的に勝負に出る必要があります。
後半3分、コスタのノールックパスから、ヒメネスのシュートがありました。
GKと1対1になれたのですが、決まりませんでした。
後半も、ウルブズの猛攻が続きます。
後半5分にも、ネべスの地を這うようなミドルシュートがありましたが、ロリスのビッグセーブに防がれました。
ゴール裏から見ると、ネべスとボールがファン・フォイとウィンクスに隠れていたので、シュートは見えなかったのではないでしょうか。
どうやったのか分かりませんでしたが、良く止めました。
こんな神セーブを見せるから、エデルソンやデ・ヘアと比べられてしまうんですよね。
後半7分、カバレイロのカットインをシソコが無理やり掴んで止めましたが、見逃されました。
カバレイロは3年目ですが、スタメンは初、新人みたいなものです。
どこの社会でも、新人は苦労しますね。
後半13分、ソンに代わって、エリクセンの投入です。
ソンは途中出場だったので、是非理由が知りたいです。
後半16分、ケインのゴールで、トッテナムが追加点、3-0になりました。
ここまでウルブズはよくやっていたのですが、とどめになってしまいました。
ロリスのゴールキックを、前線でケインが競り合い、ラメラに渡して、折り返しをケインがシュート、一度はパトリシオに跳ね返されますが、再びケインが詰め、左足を振り抜いて決めました。
3本のパスで、フィニッシュまでいきました。
ロリスは神セーブに加え、タッチダウンパスまで飛び出しました。
高く評価しないわけにはいきませんね。
後半17分、モウチーニョとカバレイロに代えて、ギブス=ホワイトとボナティーニの投入です。
後半20分、ふいに放たれたケインのシュートは、ギリ枠に飛んでいました。
パトリシオも、3失点はしましたが、ビッグセーブ連発です。
後半22分、エリア内でファン・フォイが、ヒメネスに足をかけてしまい、PK献上です。
これを、後半23分、ネべスが決め、1点を返しました。
そもそもトリッピアーが、ボナティーニに奪われてしまったことが原因です。
ネべスのパスに先に追いついたにもかかわらず、あっさり奪われ、ヒメネスにパスを送られてしまいました。
後半29分、モウチーニョの絶妙なスルーパスにコスタが抜け出しましたが、シュートは枠を逸れました。
ゴール正面ペナルティスポット付近でのシュートだったので、絶好のポジションでしたが、ロリスの絶妙の飛び出しが、プレッシャーになりましたね。
交錯はしませんでしたが、最速の、最高の飛び出しでした。
一方ファン・フォイは、うっかりしてましたね。
真横をすり抜けていったコスタに、ついていくことすらしていませんでした。
消耗の激しいゲームなので、集中力が切れかけているのだと思います。
後半32分、ファン・フォイが再びPK献上です。
後半33分、今度はヒメネスが蹴り、決めました。3-2です。
PKのシーンでファン・フォイは、ジョニーのフェイントにやられ、エリア内で倒してしまいました。
カットインするそぶりを見せたので、一瞬構えてしまったのが、敗因です。
とはいえ、本来ジョニーはトリッピアーがみるべきです。
ファン・フォイに全責任があるわけではありません。
後半33分、ルーカスに代えて、ダビンソン・サンチェスの投入です。
CBに入って、ファン・フォイをボランチに上げました。
後半38分、コスタに代えて、トラオーレの投入です。
後半40分にも、デイビスを完全に置き去りにする、ドリブルからの高速クロスを見せていました。
後半41分、ギブス=ホワイトに抜かれそうになって、胸のあたりを引っ張り、ウィンクスにイエローです。
結果3-2で、トッテナムが辛くも勝利しました。
GKもパトリシオとロリスは共に、いくつしたかわからないくらいにビッグセーブを連発しました。
ただそれ以上にオープンで、もっと点が入っていてもおかしくない、激しい撃ち合いでした。
プレミアリーグ第11節 アーセナル vs リヴァプール(11/4) 試合後感想
今節最大のビッグゲームですね。
アーセナルは、前節はみそが付きましたが、公式戦11連勝を飾っており、後はもうビッグ6を喰らう段になりました。
リヴァプールはもちろん負けなしで、今シーズンは優勝するため、邁進しています。
頂上対決の様相を見せるこの試合は、他のチームも固唾を呑んで見守るものになりました。
スタメンが発表されました。
アーセナルは、チェフとコラシナツ、メイトランド=ナイルズが怪我から復帰してきました。
コシエルニー、モンレアル、ソクラテスがまだ怪我から戻ってこれないので、助かります。
この内、コラシナツはスタメンに入り、ジャカはボランチに戻りました。
イウォビが控えに入って、ムヒタリャンがスタメン入りです。
ゲンドゥジは、ベンチ外になりました。
一方リヴァプールは、ゴメスとロバートソンが復帰、ミルナーと共にスタメン入りです。
久しぶりにオリギが、控えに入りました。
始まってみると、入りから、インテンシティの高いものになりました。
アーセナルがポゼッションし、リヴァプールはそれにこだわらないで、3トップのスピードを活かすために、カウンターに徹しています。
前半13分、ジャカのスルーパスから、オーバメヤンがダイレクトシュートを放ちましたが、外からサイドネットを叩きました。
エジルのスルーも、気が利いてましたね。
前半15分、オーバメヤンのクロスから、ムヒタリャンのヘディングシュートがありました。
惜しくも枠を捕らえませんでしたが、アリソンが飛び出しに遅れたことで、フリーで撃たれてしまいましたね。
アリソンの前に、背後をとられたヴァン・ダイクと、詰め切れなかったアーノルドが、まずは責任が問われることを忘れてはいけません。
前半17分、フィルミーノのシュートの跳ね返りに詰めたマネは、惜しくもオフサイドでした。
先制かと思ったのですが、シュートがクロスバーに当たった時点ではなく、その前、フィルミーノに届いたアーノルドの逆足でのクロスの時点が、それでした。
前半21分には、コラシナツを振り切ったサラーがカウンターを発動したのですが、ジャカの、見事なスライディングでのカットがありました。
前半22分、CKの攻め残りで相手エリア内にいたヴァン・ダイクに、サラーが絶妙なクロスを放りましたが、レノのビッグセーブに遭いました。
前半23分には、エリア内でのロバートソンのミドルシュートもあり、リバプールが一方的に攻める展開です。
ポゼッションは相変わらずアーセナルが上回っているのですが、リヴァプールは高い位置で奪い返せるために、チャンスの回数では優っています。
前半27分、30分と、アーセナルにもチャンスがありました。
中盤の両脇と、ファビーニョの裏に少しだけ隙間があるようです。
前半38分、ジャカのフライスルーパスをエジルが前を向きながら左足の裏でフリック、ラカゼットに素晴らしいパスを送りました。
これを抜けだしたラカゼットが逆サイドにシュートしましたが、わずかに枠を逸れました。
入ったらスーパーゴールだったと思います。
前半39分、FKをラカゼットが押し込みましたが、オフサイドでした。
壁はゴールから40mくらいの位置でしたが、そもそもFKをキックする段階で、オフサイドです。
今シーズンのリヴァプールは守備のセットプレイで、最終ラインをかなり早く上げてしまうのが特徴です。
その特徴に気が付いて対策しないと、セットプレイは全て無効化されてしまいます。
前半44分、リバプールの攻撃のFKから、ヴァン・ダイクのヘディングシュートが左のゴールポストを叩きました。
今日のリヴァプールは、ここまで運がありません。
現在0-0ですが、2-0でリヴァプールがリードしているのが、妥当な気がしました。
前半が終了しましたが、ここまでインテンシティが高すぎるので、後半は少しペースを落とすのでないでしょうか。
後半6分、トレイラのエリア内の侵入を肘を使って妨害したことによって、ファビーニョにイエローがでました。
後半10分には、アーセナルのカウンターのピンチを、マネと並走する形でムヒタリャンが未然に防いだことに象徴されるように、後半もインテンシティが極限に高い、激戦になっています。
集中力を切らした選手は、見当たりません。
後半14分には、前半38分のシーンの再現を狙ったエジルのスーパープレイがありましたが、オフサイドになってしまいました。
後半15分、ミルナーのミドルシュートで、リヴァプールが先制、ついに試合が動きました。
マネのクロスを、レノが横っ飛びで触ったのですが、戻ってきたホールディングの踵に当たって、不運にもエリア内の真ん中にこぼれてしまいました。
全力で走りこんできたミルナーは、無人のゴールに蹴りこむだけでした。
後半18分、今度はアーセナルにチャンスがありました。
正面からトレイラが撃ったのですが、アリソンが準備万端だったこと、正面に飛んだこともあって、至近距離のシュートだったのですが、可能性はありませんでした。
後半22分、ムヒタリャンに代えて、イウォビの投入です。
ポジションは、スイッチしました。
ラムジーが右、イウォビが左に入りました。
後半28分、ホールディングに跳ね返されましたが、ロバートソンのクロスは正確でしたね。
抜ければ、サラーに届いていました。
後半33分、アーセナルも分厚い攻めを見せましたが、ファビーニョにカットされました。
ベジェリンはここまであまり守備の不安は感じさせないだけでなく、激しい上下動も目立ちます。
後半35分、フィルミーノに代えてシャキリ、コラシナツに代えてウェルベックの投入です。
リヴァプールは、4-1-4-1になりました。
シャキリはインサイドライトに入り、ミルナーが右サイドに張り出しています。
あくまで中央から、崩したいようです。
アーセナルは、3-3-4です。
イウォビがダブルボランチと共に、中盤の中央と左サイド両方の運動量を担保し、ラカゼットとウェルベックは前線中央に構えます。
とはいえ、二人とも基準点タイプのプレイヤーではないので、ラムジーと共に前線を自由に動き回っています。
エジルは右ウイングに固定されているようですが、4トップになっていますね。
後半36分、ラカゼットのゴールで、アーセナルが追い付きました。
イウォビの離れたところからのスルーパスに、ラカゼットもアリソンも反応したのですが、ラカゼットがアリソンの手前で急停止、コントロールしながら振り向いて、逆サイドにインフロントキックで流し込みました。
アリソンも釣られずに、良く反応したのですが、届きませんでしたね。
また、ゴールパフォーマンスで、ラカゼットにイエローがでました。
後半49分、サラーに代えて、マティプの投入です。
引き分けを受け入れましたね。
アウェイなので、構わないと思います。
結果1-1の、痛み分けになりました。
非常にインテンシティの高い、ハイレベルの戦いになりました。
お互いこの試合は勝てる、という確信を持てるコンディションだったのでしょう。
素晴らしい戦いでした。
今節最もレベルの高い戦いであったことは間違いないでしょう。
こういった試合に勝つために、重箱の隅をつつくことをいうなら、結局アーセナルは、リヴァプールのセットプレイの罠に気が付かず、すべて無効化され続けたことを挙げないわけにはいきません。
リヴァプールのセットプレイの守備の約束事は、この試合だけでなく、今シーズンここまですべて同じなので、調べればわかることでした。
アーセナルの戦術分析官は、仕事が不十分です。
反省すべきですね。
プレミアリーグ第11節 エヴァートン vs ブライトン(11/4) 試合後感想
9位のエヴァートンと、11位のブライトンです。
順位は近いですが、タレント力は雲泥の差があります。
エヴァートンはホームということもあり、勝利は至上命題です。
前節はアウェイで、ユナイテッドに負けていますが、その前は3連勝です。
チーム状態は悪くないはずなので、後はコンディションの良い選手をピッチに送り込めるかどうかだと思います。
一方ブライトンも、直近のリーグ戦は、3連勝です。
どの試合も、楽ではなかったでしょう。
クリス・ヒュートン監督は下積みの長い人ではありますが、確かな実力を見せていますね。
スタメンが発表されました。
エヴァートンは、前節と全く同じですね。
アンドレ・ゴメスがシンプルに捌いてくれるおかげで、ゲイエも少しは楽できます。
トム・デイビスが見られないのは残念ですが、ボランチの縦への推進力はこのチームは要らないかもしれません。
バランスの問題なので、メンバーが変われば、もちろん評価されるでしょう。
ブライトンもほとんど変更はありませんが、ボランチがスティーブンスになりました。
運動量のあるカヤルがボランチの軸になり、マーチもトップ下で定着し始めました。
バランスが良くとれているのが、成績が安定している理由でしょう。
前半5分には、コールマンのクロスに、シグルドソンが合わせましたが、ダフィに防がれましたね。
共に右サイドから崩す狙いがあるのが、うかがえます。
特にブライトンは、ジャハンバクシュの突破力に賭けているようです。
マレーとマーチが、右からのクロスに合わせるのを得意としているから、というのもあります。
前半9分、リシャルリソンがカウンターに抜けだしたの、肩に手をかけて無理やり止めてしまい、ダンクにイエローです。
前半16分にも、CKからのズマのヘディングが、惜しかったですね。
中盤の華麗なパスワークを持つだけ、エヴァートンに多くチャンスが生まれています。
セットプレイでも得点できるようになると、ビッグ6の下に付けるのは、確実だと思います。
前半23分には、右足に持ち替えたベルナールのクロスが、シグルドソンに合いましたね。
惜しいヘディングシュートになりました。
前半25分、リシャルリソンのゴールで、エヴァートンが先制しました。
CKからのカウンターだったのですが、左サイドでシグルドソンがベルナールとワンツーで崩し、左に流れてきたリシャルリソンに出したキラーパスを、流し込みました。
前半32分、ダンクのヘディングで同点、ブライトンが追い付きました。
左のCKからだったのですが、これまで攻守含めて全てエヴァートンが勝っていました。
そこでキッカーのジャハンバクシュは、ショートコーナーでマーチを使い、ダンク自身もズマに付かれながらではありましたが、空中戦を制して、よく決めました。
前半は、1-1でしたね。
時間の流れるのが早い、45分でした。
エヴァートンはこれまで通り、ピッチを広く使うダイナミックなフットボールでした。
一方ブライトンは攻撃時には片側に選手を集め、効率よくCKをとっていたのが印象的です。
細かいところでもより戦術的なので、結果に結びついてほしいですね。
後半2分、いきなり決定機がエヴァートンに訪れましたね。
ゲイエがボールをかすめ取り、左足でミドルシュートを放ちました。
これがゴールポスト内側に当たり、入りそうで入りませんでした。
後半4分、コールマンのミドルシュートで、エヴァートンが追加点、勝ち越しました。
ゴール前でもつれたところで、ボールを拾ったコールマンが、迷わず振りぬきました。
後半18分、イズキエルドに代えて、クノッカートの投入です。
連携に加えて、疲れを考慮しての交代です。
後半22分、ベルナールに代えて、ルックマンの投入です。
ルックマンに時間を上げるのが、目的だと思います。
長期的には、必要な戦力になるからです。
後半24分、マーチに代えて、ビスマの交代です。
後半31分、リシャルリソンのゴールで、エヴァートンが追加点、3-1としました。
ダンクのバックパスをインターセプトし、GKもかわして、無人のゴールに流し込みました。
後半32分、カヤルに代えて、アンド―ネの投入です。
それほど大きくありませんが(180cm)、空中戦が得意です。
セットプレイはここまであまりチャンスが無いのですが、それに賭けるようです。
後半39分、ウォルコットに代えて、キャルバート=ルーウィンの投入です。
2点目以降、守備を頑張り始めたリシャルリソンは残ることになりました。
後半44分、シグルドソンに代えて、ミナの投入です。
CBが3人になって、5バックになりました。
結果3-1で、エヴァートンが勝利しました。
セットプレイでほぼ全部勝利したのも、大きかったのではないでしょうか。
練習のたまものなのでしょう。
マルコ・シウバ監督は、あまり細かい戦術を落としこまない人ですが、セットプレイは拘るようです。
またこの試合のMVPは、2得点したリシャルリソンではなく、コールマンだと思います。
これまでベストイレブンに選出したことは無いのですが、それを詫びたいほどの素晴らしいプレイぶりでした。
守備にも奔走し、右サイドを一人で蹂躙するなど、申し分のない働きでした。
イズキエルドを完封しただけでなく、効果的なクロスを何度も放るなど、際立っていましたね。
珍しく、得点も獲りました。
敗北したブライトンは、ダンクが終始、リシャルリソンへの対応に苦心していたのが、印象的でした。
単純な競り合いでは負けないのですが、スピードの差が大きいです。
振り切られそうになるのと、すでに一枚もらっているので、無理はききませんでしたね。
後半ロスタイムに負傷した、ジャハンバクシュが軽い怪我だといいですね。
プレミアリーグ第11節 ウェストハム vs バーンリー(11/4) 試合後感想
13位のウェストハムと、15位のバーンリーの対決になります。
ウェストハムは、ここ3試合は1分け2敗と、振るいません。
その前のユナイテッド戦には勝ち、その前のチェルシー戦にも引き分けるなど、強豪とも戦える潜在能力はあります。
しかしリーグ戦は、勝ち点を積み重ねることが大事なので、瞬間最大出力より平均出力の方が大事です。
今節はアルナウトビッチが帰ってきますし、1-0でいいので、勝てるように戦わなくてはなりません。
一方バーンリーは、ここ2試合、ポゼッション特化型のチームに大敗です。
シティとチェルシーは、バーンリーの肉弾戦も通用しない、という意味では特別なので、忘れるしかないと思います。
もう一回ずつ対戦がありますが、この2チームとの戦いに気をとられずに、他で勝ち点を計算すればいいのです。
リーグ戦は長期にわたるので、他に負けないよう、自分たちの強みを思い出して、戦いましょう。
共に負け続けでいいイメージは湧かないかもしれませんが、順位的にも、いい勝負になると思います。
勝った方が、上昇気流にのれるでしょう。
スタメンが発表されました。
ウェストハムは、左SBにクレスウェル、中盤にオビアングを使ってきましたね。
まだ若いですが、ヤヤ・トゥーレに似た、強靭な肉体と繊細な技術の融合したタイプです。
ノーブルの代役ですが、それに収まらない活躍を期待しています。
また、右ウイングには前節も起用した、ディアンガナです。
ヤルモレンコの居ぬ間に、レギュラーです。
アントニオが帰ってきたので、ここで活躍しないと、控えに降格しかねません。
若手のライス、ディオプ共々、しっかり実績を積み重ねてほしいです。
そのライスは、もうすっかりレギュラーですね。
さらにレベルを上げて、チームのレベルも一段階上げられる選手に成って欲しいです。
一方バーンリーは、前節と違い、前線はヴィドラとヴォ―クスのコンビです。
今日もラグビー寄りの、パワーフットボールを繰り広げてくれると思います。
中盤には前節と同じくデ・フールが入り、スピードとパワー寄りのこのチームに、技術を担保します。
前半6分、オビアングに対して、早速ミーが殺人タックルを見舞いました。
あたりませんでしたが、ターコフスキもアルナウトビッチに繰り出していましたね。
主審がカードを出さなかった以上、ウェストハムの選手は、これに慣れるしかありません。
前半9分、アルナウトビッチの得点で、ウェストハムが先制です。
ウェストウッドのバックパスの処理を誤ったターコフスキからボールをもぎ取り、アルナウトビッチがハートとの1対1を制しました。
事故に近いので、ターコフスキもあまり気にしないで進めるべきだと思います。
一方調子に乗って、アルナウトビッチは得点後にターコフスキを煽っていましたが、地が出てしまいましたね。
チンピラの性分なのでしょうが、ウェストハムはロンドンのクラブですし、この試合は世界中に発信しているものなので、問題ありです。
クラブの、ひいてはリーグの格にもかかわる問題なので、反省してもらいたいですね。
というか出場停止が怖いので、やめてもらいたいです。
性格を変える必要は無く、一時収めればいいのです。
また、こんなチンピラがこうしてプロになれるのが、ヨーロッパの懐の深さです。
そもそも偉大なストライカーは、一部を除いて、超絶自己中です。
自己中心的なのは、悪く言われることが多いですが、自己の幸せにまっすぐに、他を顧みずに邁進できるというのは、日本では貴重な才能です。
Jリーグも、見習うべきでしょう。
変に弾圧するから、明るくてわかりやすいナルシストが減り、頭のいい陰湿なサディストばかりになるのです。
どちらが良い悪いということは無いと思いますが、前者はストライカーとして大成できます。
前半23分、本当はチンピラのサバレタも、クレスウェルを突き飛ばしていました。
これで、フィジカルバトルは五分五分になってきました。
現状は技術の差で、ウェストハムが有利です。
前半31分には、ウェストウッドの致命的なパスミスから、フェリペ・アンデルソンのシュートが枠を捕らえましたね。
これを、ミーが戻りながらのジャンピングヘディングエビぞり状態を繰り出し、スーパークリアをしましたが、まだまだバーンリーのピンチが続きます。
前半34分、ディアンガナのエリア内へのアタックに、デフールがエリア内で倒してしまいましたが、PKにはなりませんでした。
これに抗議して、フェリペ・アンデルソンにイエローが出ました。
スローで見ると、ボールに行けてないので、完全にPKに見えました。
前半41分、エリアの外なので、ディアンガナをミーがぶっ飛ばしていましたね。
この、相手を破壊するのに一切の躊躇が無い感じが、バーンリーの本来の強さです。
アイデンティティのようなので、他の選手も思い出して欲しいです。
前半45分、スルーパスに抜けだしたグドムンドソンが、鮮やかな同点ゴールです。
流れの中から、左サイドに来ていました。
ウェストウッドのスルーパスも見事でしたが、ハートのロングキックも見事でした。
テイラーが残っていたので、オフサイドにはなりませんでした。
前半が終わりました。
当初想定したより、激しいフィジカルバトルになりましたね。
ターコフスキは守備技術やフィジカル能力でミーに勝りますが、ミーの方が精神力に勝るようです。
メンタルの強さで負けていては、バーンリーのフットボールでは勝ち目がありません。
ミーの力を借りてでも、立て直さなければなりません。
一方ウェストハムは、ロングボールを放り込まれると不利なので、もう少し地上戦で回せるよう、気を配る必要があります。
同点弾を生んだ、後方からのロングキックを減らすためです。
ボールは回せるので、できると思います。
後半9分、特に流れ関係なく、乱暴なミドルシュートが飛びました。
ハートでなければセーブできない、右上隅を突くシュートでした。
これも、アルナウトビッチの魅力です。
後半15分、オビアングに代えて、チチャリートの投入です。
より多彩な仕事ができるアルナウトビッチが、サイドに流れるようです。
ディアンガナとフェリペ・アンデルソンがやや攻めを自重しているので、4-4-2のようです。
後半18分、自由に動き始めたアルナウトビッチが、良いクロスを上げました。
これはミ―がクリアしましたが、チチャリートが詰めていました。
後半22分、フェリペ・アンデルソンのシュートで、ウェストハムが2点目、勝ち越しました。
アルナウトビッチ、ディアンガナと繋がり、最後はハートの股を抜く、技ありシュートでした。
この時ディアンガナに見舞ったスライディングタックルが遅れていたため、ターコフスキにイエローが出ました。
後半25分、エリア内で、チチャリートのシュートがターコフスキの右手に当たりましたが、こちらもPKにはなりませんでした。
ホームなのに、2度も見逃されています。
後半26分、ヴィドラとヴォ―クスに代えて、ウッドとバーンズの投入です。
分かりやすいくらいのロングボール戦術に切り替えてほしいのですが、ある程度運べてしまうこともあって、ゴール前でのグラウンダーのクロスも多いです。
後半30分、レノンに代えて、ブレイディです。
とにかくクロスを上げろ、という指示だと思います。
後半31分、ウッドのゴールで、バーンリーも2点目、追いつきました。
アルナウトビッチまでもが守備に参加していたのですが、CKをとられ、ブレイディのキックがぴったり合いましたね。
各所で潰しあいが発生したのですが、ゴールの危険なゾーンを担当していたバルビュエナが棒立ちになっていました。
ウッドにはグドムンドソンが付いていたのですが、高さで勝てるはずもありません。
マンマークとゾーンの併用で、これまで乗り切っていましたが、FW2人とCB2人には、付くべきでしたね。
この試合は、FWの人数は変わらなかったので、対応は変えずに済んだはずです。
コーチングはファビアンスキに任せて、バルビュエナはマンマークするべきでした。
後半34分、フェリペ・アンデルソンの惜しいシュートがありました。
右サイドのディアンガナから中央のアルナウトビッチに渡り、最後は左サイドのフェリペ・アンデルソンがインフロントキックで逆のサイドネットを狙いましたが、わずかにそれました。
できることなら、この三人で攻撃を完結させるのが、効率良さそうです。
後半38分、フェリペ・アンデルソンのシュートで、ウェストハムが得点、再び勝ち越しましたね。
中央のアルナウトビッチが、右のディアンガナとワンツーでエリア内を攻略、最後はフェリペ・アンデルソンに渡し、ミーの足に当たってコースが変わりながらのシュートになりました。
後半39分、ブレイディがサバレタを完全に抜ききってのクロスで、ウッドがヘディングシュートになり、クロスバーを叩く、惜しいシュートになりました。
後半40分、ディアンガナに代えて、アントニオの投入です。
ディアンガナは全く実績がないことから、すぐスタメンを取り返されてしまうのでないかと思っていました。
しかし今節の戦いぶりで、スタメンの座をがっちりキープしましたね。
後半41分、フェリペ・アンデルソンに抜かれて無理に止めてしまい、ロートンにイエローです。
疲れと焦りから、注意力も落ちてきているようです。
ここまで安定した守備を発揮してきた、ロートンにあるまじきミスです。
後半45分、アルナウトビッチの代えて、オグボンナの投入です。
後半46分、チチャリートのゴールで、ウェストハムが加点、4-2になりました。
フェリペ・アンデルソンの大きなサイドチェンジのパスも素晴らしかったのですが、アントニオの胸トラップが秀逸でしたね。
あれでは、ミーも対応しきれないと思います。
後半47分、得点後に試合再開を遅らせたとして、バーンズにイエローです。
あるいは、審判に対する暴言だったのかもしれません。
後半50分、ブレイディが、スノッドグラスに対して後方からスライディングタックルを見まい、イエローです。
結果4-2で、ウェストハムの勝利です。
最後まで白熱した、良い試合でした。
ウェストハムは、ディアンガナという新星の登場に沸き立ちましたね。
アルナウトビッチとフェリペアンデルソンとの3トップは、威力抜群です。
中位を脅かす存在になりそうです。
一方、バーンリーはいつも通りでしたが、結果だけが付いてきませんでした。
全部が強いのがプレミアの特徴でしたが、最近は二極化が進みます。
ポゼッション志向のチームが増え、それ以外のチームが淘汰されはじめているのです。
このままやれるのか、もう時代遅れなのか、岐路に立たされています。
プレミアリーグ第11節 カーディフ vs レスター(11/4) 試合後感想
17位のカーディフと、12位のレスターの対決です。
カーディフは、前節のリヴァプール戦は惨敗してしまいましたが、意地を見せることはできました。
決定力の差を見せつけられただけです。
リヴァプールほどの得点力を持つチームはそんなに無いので、気にせず、この試合も守備を固めるべきです。
ホームとは言え勝ちを拾うのは難しいので、引き分け狙いが現実的だと思います。
一方レスターは、ここ3試合は1分け2敗と振るいません。
オーナーの事故死も起爆剤になりそうなので、ここは快勝したいところですね。
アウェイではありますが、下位相手でもあるので、結果・内容共に求められます。
スタメンが発表されました。
アーターがボランチに、ジョシュ・マーフィーが左サイドに入りました。
後は前節と同じですね。
現地の予想では4-5-1のようですが、4-4-2かもしれません。
リードが右SHか、セカンドトップかによります。
一方レスターは、モーガンが帰ってきましたね。
スピード不足で、対戦相手によっては起用が難しくなってくるであろうと思われますが、この試合はトップがペイターソンなので、問題ありません。
右SBにはリカルド・ぺレイラが入り、ボランチにはメンディ、左SHはオルブライトン、右SHはグレイと大幅な変更がありました。
ソユンジュ、アマーティ、ゲザルは岡崎と共に、ベンチからも外れてしまいました。
そのベンチには、久しぶりにシンプソンが帰ってきました。
最も信頼できる右SBの帰還です。
またディアバテも、控えに入っています。
岡崎にとって、満足に試合に出るのは難しい日々が続きますね。
試合が始まってみると、リードはインサイドライトのような位置取りです。
4-3-3ですね。
守備時は相手に合わせるので、4-5-1になります。
レスターのボランチが強力と見て、噛み合わせないようにしているようです。
守備時はペイターソンと2トップを形成し、最終ラインに圧力をかけています。
モーガンの方にいっているので、カバーに入るシンプソンも気を抜けません。
前半15分過ぎから、グレイとオルブライトンが左右を入れ替えました。
グレイも、左の方がやりやすそうです。
ここまで、カーディフの選手たちが非常に激しくプレスにいっているので、レスターはボールを前に運ぶのに非常に苦労しています。
ペイターソンと激しいもみ合いの末に、上からのしかかれたのが、思いがけないダメージになったようです。
どういったダメージかは分かりませんが、この時間での守備の要の負傷交代は、レスターにとって痛いですね。
前半30分、カマラサのFKがクロスバーを叩きました。
アーターのドリブルをンディディが無理やり止めたことで得たものですが、とても惜しかったです。
FKにチャンスがあるとは思いませんでした。
モーソンのヘディングも計算できるので、これからは、セットプレイにチャンスを見いだせそうです。
前半32分、リードのカウンターのチャンスをリカルド・ぺレイラが絡みついて止めてしまい、イエローです。
前半46分、ヴァーディ―のエリア内のシュートは思いっきりバンバの右手に当たっていましたが、なぜかハンドは取られませんでしたね。
完全にPKでしたが、審判の位置がエリア外、ヴァーディ―の真後ろで、離れてはいましたが、見えないところではなかったと思います。
前半は、完全にレスターペースでした。
カーディフのハイプレスが止んだ頃には、真綿で締め付けるように、相手を苦しめていましたね。
レベルの差こそあれ、バルサやシティのようでした。
カーディフは、右サイドを何度もチルウェルに突破されたのが一番気になりました。
マンガが中央に絞っているためですが、右SHのカマラサが最終ラインに引っ張られてしまっています。
また前半ロスタイムの危険なシーンは、右サイドからオルブライトンに正確なクロスを放られて作られました。
彼には誰かが、マンマークで付くべきかもしれません。
とはいえ、なんとか耐えきり、セットプレイに賭ければ、充分に勝機はあると思います。
後半4分、早速セットプレイのチャンスがカーディフに訪れましたが、決まりませんでした。
モリソンに当てて折り返すところまでは上手くいっているので、もう少しです。
後半6分、マーフィーがカウンターに抜けだし、リカルド・ぺレイラを引きずりながらもシュートまで持ち込めました。
シュマイケルのビッグセーブに遭いましたが、カウンターもチャンスがあるのかもしれません。
後半9分、グレイのゴールで、レスターが先制です。
左サイドからチルウェルのクロスに、グレイがダイレクトで合わせました。
マンガが、チルウェルを離してしまいましたね。
致命的なミスです。
ベネットも、グレイの急加速についていけませんでした。
後半15分にも、マーフィーの単独突破がチャンスに繋がりそうでした。
今後、カーディフの攻めは左サイドに偏りそうです。
この攻めを難なく止めたのは、オルブライトンでした。
クロスの精度といい、守備での貢献度といい、オルブライトンは縦横無尽の活躍です。
後半20分、リードに代えて、ホイレットの投入です。
サイドでの守備の負担が増えていたので、役割は変わらないと思います。
後半24分、グレイに代えて、シンプソンの投入です。
マーフィーの封殺を課されて、入ってきました。
リカルド・ぺレイラが1列上がって、自由になりましたね。
ぺレイラも疲れていますが、対面するベネットは大変です。
これに伴い、オルブライトンは左サイドに移りました。
後半33分、アーターに代えて、ウォードの投入です。
アーターは攻守において、運動量で貢献してくれました。
ここからはハンマータイプのFW、ウォードが決めにいきます。
しかしこのタイプは、モーガンの大好物です。
張り付いてないもさせないのが、得意です。
後半36分、マディソンに代えて、イボーラの投入です。
これで、空中戦のコマ不足で悩むことはありえません。
後半37分、またもチルウェルに突破を許しています。
これはカマラサがボランチに入って、単純にサイドの人数が足りていないせいです。
CKはカウンターの好機、と割り切るしかなさそうです。
シンプソンがインナーラップを仕掛けてくるので、逆サイドも大変です。
後半42分、この試合はじめてといってもいい、レスターのカウンターのチャンスにヴァーディ―が抜け出しましたが、エザリッジのスーパーセーブに遭いました。
結果1-0で、レスターが勝利しました。
亡くなったオーナーに捧げる、良い結果だったのではないでしょうか。
ホームの試合をよく見に来ていたと思うので、出来れば次のホームでも勝ちたいですね。
両チームとも、セットプレイは、数の割に決めることが出来ませんでした。
特にカーディフは練習が必要ですね。
ただ、前半の猛烈なハイプレスは有効だったので、休息も必要です。
あれを繰り出すには、体力と気力が必要だからです。
レスターはものすごく体力を消耗した割には、内容の薄いゲームでした。
もうすこし、楽に勝つことが出来たのではないでしょうか。
出来れば、プレッシングスタイルの修得を薦めたいです。
本音を言えば、カウンタースタイルが最も省エネだと思います。
今日のようにハイプレスに来るなら、なおさら効果的です。
しかも、かつてやれていたので、かなり高いレベルのものが、すぐできるようになると思います。
完全に捨てなくても、いいのではないでしょうか。
そして、岡崎を出して欲しいです。