プレミアリーグ第11節 ウォルバーハンプトン vs トッテナム(11/4) 試合後感想
10位のウォルバーハンプトンと、5位のトッテナムの対戦です。
ウルブズは2連勝の後に2連敗と、不安定です。
しかも敗戦の相手が、ビッグ6ではなかったのが痛かったですね。
これまで、ビッグ6との対戦では、シティとユナイテッドに引き分けているだけに、潜在能力に期待している人は多いと思います。
この試合に勝って、評価を取り戻したいですね。
一方、トッテナムは前節は負けましたが、その前はリーグ戦4連勝と好調です。
前節のシティ戦の敗北はショックでしたが、ピッチコンディションが酷く、あんなゲームは、なかったものと見ていいと思います。
ただ今週は、憂鬱なCLが待っています。
今年もCLは勝てないのか、というスパーズファンの声が聞こえてきそうな、散々な結果です。
今からグループリーグ突破は難しいですが、バルサ相手に良い試合が出来れば、リーグ戦にも弾みが付きます。
次節はPSV戦ですが、スパーズファンのためだけでなく、プレミアリーグの矜持を示す意味でも、良い戦いを披露してほしいです。
まずはこの試合に勝って、弾みをつけたいところです。
スタメンが発表されました。
ウルブズは、ほぼ前節と同じですが、左ウイングにカバレイロが入りました。
ジョッタはベンチにも入りませんでした。
怪我でしょうか、気になります。
今節は、ギブス=ホワイトやハウスなど、控えに入った若手に期待します。
一方トッテナムは、ファン・フォイがついに、プレミアリーグ初出場です。
アルゼンチン時代から騒がれていたので、期待していました
W杯には間に合いませんでしたが、まだまだ若いので、これからでしょう。
他にスタメンは、ウィンクスと、デイビス、ラメラ、シソコが入りました。
エリクセンとソンが控えに入る、豪華なベンチ陣です。
出番はあるでしょうか、ベンチに入った若手のスキップも気になります。
前半1分、デイビスがエリア内に侵入しようとするコスタに、右からスライディングタックルを見舞ったのですが、デンべレと挟み込む格好になりました。
挟み込まれたコスタより、デンべレの方がダメージが大きかったようです。
足首を軽くひねったくらいにしか見えませんでしたが、古傷でしょうか。
前半3分、デンべレは動けないようで、負傷交代です。
ワニャマもダイア―も怪我でいないので、ボランチは手薄です。
結局、ソン・フンミンが交代出場することになりました。
シソコが右SHからボランチに下り、ルーカスは左SHから右SHにスライド、ソンは本来のポジションである、左SHに納まりました。
ここまでウルブズが、ゲームをコントロールできています。
リベロのコーディのロングパスが強力な武器の一つなのですが、それに頼り切らず、サイドからの攻めでアタッキングサードまでボールを運べています。
前半19分、今度はトッテナムの攻撃で、ケインの惜しいシュートがありましたが、ぎりぎりパトリシオに防がれました。
ソンとルーカスとの見事な三角パスから、ケインが抜け出したのですが、ボニーの寄せも早かったです。
前半26分、ラメラのゴールで、トッテナムが先制しました。
ソンとのワンツーで、ウルブズ守備陣を無効化しました。
ラインは整い、人数も揃っていたのですが、最も近くにいたボリーが、もう少し寄せるべきでした。
他にミスが無かった以上、悔やまれます。
ここまでウルブズの流れだったので、気にせず進めるべきでしょう。
しかし前半29分、ルーカスのヘディングシュートで、トッテナムが追加点です。
アシストになったトリッピアーのクロスが、ただただ正確でした。
その前のソンのサイドチェンジも、ベルベットパスでしたね。
前半30分、フォイによる、自分の後ろにGKしかいないにもかかわらず、自陣でドリブルで相手をかわすシーンがありました。
必要なかったですね。
リスク・リターンの感覚が身についていません。
この後は、トッテナムが外側でボールを回す時間が続きました。
攻撃する必要が無いので、この展開は当然ではあります。
前半36分、ヒメネスのゴールで追いついたかと思われましたが、オフサイドで取り消されました。
ヒメネスではなく、彼にヘディングでショートクロスを上げたドハーティが中盤から上がった時が、オフサイドだったようです。
しかし、モウチーニョがフライスルーパスをドハーティに出した時は、スローで見ると問題なかったです。
幻のゴールになってしまいました。
前半40分、ボリーのヘディングシュートは惜しくも枠を逸れました。
この前に、ウルブズはCKを2回獲得できていましたが、ボリーにはファン・フォイが付いていました。
ミスマッチです。
トッテナムも比較的大型のチームですが、ウルブズの3CBとヒメネスのところでは、完全に負けています。
ウルブズとしては、セットプレイに可能性を見い出せそうです。
トッテナムも、前半の終わり頃に見せたように時間を潰しつづけることは、できないでしょう。
受けすぎずに、効果的に勝負に出る必要があります。
後半3分、コスタのノールックパスから、ヒメネスのシュートがありました。
GKと1対1になれたのですが、決まりませんでした。
後半も、ウルブズの猛攻が続きます。
後半5分にも、ネべスの地を這うようなミドルシュートがありましたが、ロリスのビッグセーブに防がれました。
ゴール裏から見ると、ネべスとボールがファン・フォイとウィンクスに隠れていたので、シュートは見えなかったのではないでしょうか。
どうやったのか分かりませんでしたが、良く止めました。
こんな神セーブを見せるから、エデルソンやデ・ヘアと比べられてしまうんですよね。
後半7分、カバレイロのカットインをシソコが無理やり掴んで止めましたが、見逃されました。
カバレイロは3年目ですが、スタメンは初、新人みたいなものです。
どこの社会でも、新人は苦労しますね。
後半13分、ソンに代わって、エリクセンの投入です。
ソンは途中出場だったので、是非理由が知りたいです。
後半16分、ケインのゴールで、トッテナムが追加点、3-0になりました。
ここまでウルブズはよくやっていたのですが、とどめになってしまいました。
ロリスのゴールキックを、前線でケインが競り合い、ラメラに渡して、折り返しをケインがシュート、一度はパトリシオに跳ね返されますが、再びケインが詰め、左足を振り抜いて決めました。
3本のパスで、フィニッシュまでいきました。
ロリスは神セーブに加え、タッチダウンパスまで飛び出しました。
高く評価しないわけにはいきませんね。
後半17分、モウチーニョとカバレイロに代えて、ギブス=ホワイトとボナティーニの投入です。
後半20分、ふいに放たれたケインのシュートは、ギリ枠に飛んでいました。
パトリシオも、3失点はしましたが、ビッグセーブ連発です。
後半22分、エリア内でファン・フォイが、ヒメネスに足をかけてしまい、PK献上です。
これを、後半23分、ネべスが決め、1点を返しました。
そもそもトリッピアーが、ボナティーニに奪われてしまったことが原因です。
ネべスのパスに先に追いついたにもかかわらず、あっさり奪われ、ヒメネスにパスを送られてしまいました。
後半29分、モウチーニョの絶妙なスルーパスにコスタが抜け出しましたが、シュートは枠を逸れました。
ゴール正面ペナルティスポット付近でのシュートだったので、絶好のポジションでしたが、ロリスの絶妙の飛び出しが、プレッシャーになりましたね。
交錯はしませんでしたが、最速の、最高の飛び出しでした。
一方ファン・フォイは、うっかりしてましたね。
真横をすり抜けていったコスタに、ついていくことすらしていませんでした。
消耗の激しいゲームなので、集中力が切れかけているのだと思います。
後半32分、ファン・フォイが再びPK献上です。
後半33分、今度はヒメネスが蹴り、決めました。3-2です。
PKのシーンでファン・フォイは、ジョニーのフェイントにやられ、エリア内で倒してしまいました。
カットインするそぶりを見せたので、一瞬構えてしまったのが、敗因です。
とはいえ、本来ジョニーはトリッピアーがみるべきです。
ファン・フォイに全責任があるわけではありません。
後半33分、ルーカスに代えて、ダビンソン・サンチェスの投入です。
CBに入って、ファン・フォイをボランチに上げました。
後半38分、コスタに代えて、トラオーレの投入です。
後半40分にも、デイビスを完全に置き去りにする、ドリブルからの高速クロスを見せていました。
後半41分、ギブス=ホワイトに抜かれそうになって、胸のあたりを引っ張り、ウィンクスにイエローです。
結果3-2で、トッテナムが辛くも勝利しました。
GKもパトリシオとロリスは共に、いくつしたかわからないくらいにビッグセーブを連発しました。
ただそれ以上にオープンで、もっと点が入っていてもおかしくない、激しい撃ち合いでした。