プレミアリーグ第11節 アーセナル vs リヴァプール(11/4) 試合後感想
今節最大のビッグゲームですね。
アーセナルは、前節はみそが付きましたが、公式戦11連勝を飾っており、後はもうビッグ6を喰らう段になりました。
リヴァプールはもちろん負けなしで、今シーズンは優勝するため、邁進しています。
頂上対決の様相を見せるこの試合は、他のチームも固唾を呑んで見守るものになりました。
スタメンが発表されました。
アーセナルは、チェフとコラシナツ、メイトランド=ナイルズが怪我から復帰してきました。
コシエルニー、モンレアル、ソクラテスがまだ怪我から戻ってこれないので、助かります。
この内、コラシナツはスタメンに入り、ジャカはボランチに戻りました。
イウォビが控えに入って、ムヒタリャンがスタメン入りです。
ゲンドゥジは、ベンチ外になりました。
一方リヴァプールは、ゴメスとロバートソンが復帰、ミルナーと共にスタメン入りです。
久しぶりにオリギが、控えに入りました。
始まってみると、入りから、インテンシティの高いものになりました。
アーセナルがポゼッションし、リヴァプールはそれにこだわらないで、3トップのスピードを活かすために、カウンターに徹しています。
前半13分、ジャカのスルーパスから、オーバメヤンがダイレクトシュートを放ちましたが、外からサイドネットを叩きました。
エジルのスルーも、気が利いてましたね。
前半15分、オーバメヤンのクロスから、ムヒタリャンのヘディングシュートがありました。
惜しくも枠を捕らえませんでしたが、アリソンが飛び出しに遅れたことで、フリーで撃たれてしまいましたね。
アリソンの前に、背後をとられたヴァン・ダイクと、詰め切れなかったアーノルドが、まずは責任が問われることを忘れてはいけません。
前半17分、フィルミーノのシュートの跳ね返りに詰めたマネは、惜しくもオフサイドでした。
先制かと思ったのですが、シュートがクロスバーに当たった時点ではなく、その前、フィルミーノに届いたアーノルドの逆足でのクロスの時点が、それでした。
前半21分には、コラシナツを振り切ったサラーがカウンターを発動したのですが、ジャカの、見事なスライディングでのカットがありました。
前半22分、CKの攻め残りで相手エリア内にいたヴァン・ダイクに、サラーが絶妙なクロスを放りましたが、レノのビッグセーブに遭いました。
前半23分には、エリア内でのロバートソンのミドルシュートもあり、リバプールが一方的に攻める展開です。
ポゼッションは相変わらずアーセナルが上回っているのですが、リヴァプールは高い位置で奪い返せるために、チャンスの回数では優っています。
前半27分、30分と、アーセナルにもチャンスがありました。
中盤の両脇と、ファビーニョの裏に少しだけ隙間があるようです。
前半38分、ジャカのフライスルーパスをエジルが前を向きながら左足の裏でフリック、ラカゼットに素晴らしいパスを送りました。
これを抜けだしたラカゼットが逆サイドにシュートしましたが、わずかに枠を逸れました。
入ったらスーパーゴールだったと思います。
前半39分、FKをラカゼットが押し込みましたが、オフサイドでした。
壁はゴールから40mくらいの位置でしたが、そもそもFKをキックする段階で、オフサイドです。
今シーズンのリヴァプールは守備のセットプレイで、最終ラインをかなり早く上げてしまうのが特徴です。
その特徴に気が付いて対策しないと、セットプレイは全て無効化されてしまいます。
前半44分、リバプールの攻撃のFKから、ヴァン・ダイクのヘディングシュートが左のゴールポストを叩きました。
今日のリヴァプールは、ここまで運がありません。
現在0-0ですが、2-0でリヴァプールがリードしているのが、妥当な気がしました。
前半が終了しましたが、ここまでインテンシティが高すぎるので、後半は少しペースを落とすのでないでしょうか。
後半6分、トレイラのエリア内の侵入を肘を使って妨害したことによって、ファビーニョにイエローがでました。
後半10分には、アーセナルのカウンターのピンチを、マネと並走する形でムヒタリャンが未然に防いだことに象徴されるように、後半もインテンシティが極限に高い、激戦になっています。
集中力を切らした選手は、見当たりません。
後半14分には、前半38分のシーンの再現を狙ったエジルのスーパープレイがありましたが、オフサイドになってしまいました。
後半15分、ミルナーのミドルシュートで、リヴァプールが先制、ついに試合が動きました。
マネのクロスを、レノが横っ飛びで触ったのですが、戻ってきたホールディングの踵に当たって、不運にもエリア内の真ん中にこぼれてしまいました。
全力で走りこんできたミルナーは、無人のゴールに蹴りこむだけでした。
後半18分、今度はアーセナルにチャンスがありました。
正面からトレイラが撃ったのですが、アリソンが準備万端だったこと、正面に飛んだこともあって、至近距離のシュートだったのですが、可能性はありませんでした。
後半22分、ムヒタリャンに代えて、イウォビの投入です。
ポジションは、スイッチしました。
ラムジーが右、イウォビが左に入りました。
後半28分、ホールディングに跳ね返されましたが、ロバートソンのクロスは正確でしたね。
抜ければ、サラーに届いていました。
後半33分、アーセナルも分厚い攻めを見せましたが、ファビーニョにカットされました。
ベジェリンはここまであまり守備の不安は感じさせないだけでなく、激しい上下動も目立ちます。
後半35分、フィルミーノに代えてシャキリ、コラシナツに代えてウェルベックの投入です。
リヴァプールは、4-1-4-1になりました。
シャキリはインサイドライトに入り、ミルナーが右サイドに張り出しています。
あくまで中央から、崩したいようです。
アーセナルは、3-3-4です。
イウォビがダブルボランチと共に、中盤の中央と左サイド両方の運動量を担保し、ラカゼットとウェルベックは前線中央に構えます。
とはいえ、二人とも基準点タイプのプレイヤーではないので、ラムジーと共に前線を自由に動き回っています。
エジルは右ウイングに固定されているようですが、4トップになっていますね。
後半36分、ラカゼットのゴールで、アーセナルが追い付きました。
イウォビの離れたところからのスルーパスに、ラカゼットもアリソンも反応したのですが、ラカゼットがアリソンの手前で急停止、コントロールしながら振り向いて、逆サイドにインフロントキックで流し込みました。
アリソンも釣られずに、良く反応したのですが、届きませんでしたね。
また、ゴールパフォーマンスで、ラカゼットにイエローがでました。
後半49分、サラーに代えて、マティプの投入です。
引き分けを受け入れましたね。
アウェイなので、構わないと思います。
結果1-1の、痛み分けになりました。
非常にインテンシティの高い、ハイレベルの戦いになりました。
お互いこの試合は勝てる、という確信を持てるコンディションだったのでしょう。
素晴らしい戦いでした。
今節最もレベルの高い戦いであったことは間違いないでしょう。
こういった試合に勝つために、重箱の隅をつつくことをいうなら、結局アーセナルは、リヴァプールのセットプレイの罠に気が付かず、すべて無効化され続けたことを挙げないわけにはいきません。
リヴァプールのセットプレイの守備の約束事は、この試合だけでなく、今シーズンここまですべて同じなので、調べればわかることでした。
アーセナルの戦術分析官は、仕事が不十分です。
反省すべきですね。