プレミアリーグ第12節 サウサンプトン vs ワトフォード(11/11) 試合後感想
サウサンプトンは、前節シティに1-6で大敗しましたが、そこまで悲壮感はありませんでした。
というのも、その前までリーグ戦5試合に渡って無得点が続いていたからです。
今度は流れの中から、得点したいものです。
一方ワトフォードは、前節はニューカッスルに負けるなど、調子を崩しています。
デウロフェウが好き勝手やっているのが、気になってしょうがありません。
1秒でも早くチームプレイに目覚め、囮の動きや守備に奔走してもらいたいです。
また、下位との対決になるので、ここでいい結果で得られないようなら、元の形に戻すべきでしょう。
2トップも守備に参加する形が、ベストだと思います。
ただ、最終ラインに新戦力も加わり、地力は上がってきているはずなので、もうすこし様子は見てもいいと思います。
スタメンが発表されました。
いよいよ吉田がスタメンです。
フートとセンターで組みます。
中盤には、スタメン2回目のアームストロングが入りました。
前線では、ガッビアディーニがスタメン入りです。
レドモンドが右に回り、本来CFのイングスが左と、変則的です。
機能するのでしょうか、全く分かりません。
また、ベンチに入ったオバフェミは、オバフェミ・マーティンスではなく、マイケル・オバフェミだそうです。
ベテランの快速FWが加入してくれたのではなく、アイルランドの若手FWでした。
先週勘違いしていました。
申し訳ありませんでした。
ちなみに、インテルで活躍したオバフェミ・マーティンスを知っている方に説明すると、マイケル・オバフェミと彼は、プレイスタイルも見た目も全く同じだと思ってくれて構いません。
先週久しぶりに見たと思って、15分以上観ていて、全く気が付かなかったくらいなのですから。
ワトフォードは、なんとキャプ―がいません。
中盤の”ファンタスティック・フォー”の一角がいませんが、代わりにチャロバーが帰ってきました。
メンバー変更はそれだけですが、現地の予想では、ロベルト・ぺレイラを上げた、4-3-3のようです。
どうなるか、注目ですね。
あといまさらですが、主審のサイモン・クーパーさんがぽっちゃりしているのが気になる方もいるかと思います。
審判があんな体型で大丈夫?と。
審判にもいろんなタイプがいて、この方は確かに運動量は多くありません。
センターラインから20m付近にいることが多く、かなり遠くで見守るタイプです。
どちらが良いということは無いのですが、近くに来るタイプの人は、詳細を確認できるものの、視野は狭くなります。
遠くから見るタイプは、全体を見ることが出来るものの、角度次第では、詳細が全くわからないことがあります。
明らかな見落としは減るものの、PKの誤審をしやすいタイプとも言えます。
VARとの相性がいいので、来年導入されたら、審判の平均年齢も上がるかもしれませんね。
ワトフォードは、4-4-2のようですね。
そして前半3分、デウロフェウに決定機がありました。
バートランドがトラップをミスしたので、奪ってGKとの1対1に持ち込めました。
マッカーシーのビッグセーブで、何事もありませんでしたが、サウサンプトンはいきなりピンチでしたね。
デウロフェウが周りを使うような人間ではなかったのも、功を奏しました。
前半8分、サクセスがゴール正面から撃てましたね。
フートに防がれましたが、早速吉田が大忙しです。
左に迫るサクセスも見ながら、右からフリーランでやってくるロベルト・ぺレイラも見なければならないからです。
セドリックには、ぺレイラを最後まで追ってもらいたいものです。
前半14分、サウサンプトン最初のシュートは、ガッビアディーニでした。
エリア内で、逆サイドの上隅を狙ったループ気味のシュートでした。
前線と中盤は循環するなど、攻撃は流動的にやっていくようです。
前半18分、CKからフートの、威力のあるヘディングシュートがありました。
GK正面に飛んでしまいましたが、少しでも角度があれば入っていたでしょう。
マッチアップしていたマリアッパは、目算を誤っていましたね。
競り合わずに飛ぶ場合、必ずボールに届かなくてはなりません。
空振ってしまうと、フリーで撃たれる可能性が高いからです。
前半18分、ガッビアディーニの得点で、サウサンプトンが先制です。
CKからだったのですが、守備に入ったぺレイラからイングスが強引に奪い、拾ったガッビアディーニが、倒れこみながらのシュートでした。
前半25分、フートのルーレットがありましたね。
自陣でやるものではありません。
自身の技術に溺れている、といわれても仕方のない行為ですね。
コーチによっては激怒するんじゃないでしょうか。
それでも、サウサンプトンはここまでよくやれています。
前節に続き、ワトフォードの運動量が極端に少ないのが、その理由です。
そのワトフォードは、心配になりますね。
キャプ―だけでなく、運動量の少ない他の中盤の選手も休ませてあげたいです。
前半31分、吉田がデウロフェウを抑え込みました。
シュートは撃たれましたが、可能性のあるコースは無かったので、問題は無かったと思います。
前半33分、吉田のヘディングシュートです。
CKの後で後方に戻りかけたのですが、奪い返せたので、前線に戻ってのシュートでした。
枠には飛びませんでしたが、抑えの利いたシュートでした。
前半34分、ぺレイラのシュートです。
吉田とフートがバタバタしたので、決断が早くなっていました。
前半36分、バートランドが右後方からドゥクレを突き飛ばし、イエローです。
カウンターの機会阻止なので、チームファウルというものでしょう。
前半38分、やや雑ながら、ホイビェアのミドルシュートがありました。
枠を捕らえず、不格好ではありましたが、フィニッシュできて良かったです。
これまで、ボールの行き来が激しく、両チームともカウンターを喰らいがちだったからです。
前半39分、ヒューズに代えてディーニー、イングスに代えてオースティンの投入です。
珍しい、この時間の交代です。
ワトフォードは、噛み合わせるための交代です。
3トップに近い状態になりましたし、ロングボールにも強くなりました。
サウサンプトンの方は、形は変わりません。
オースティンは、センターに入りました。
後半9分、チャロバーがレドモンドのユニフォームを引っ張ってしまい、イエローです。
流れの中から本来の左サイドにレドモンドは来ていたのですが、まだチャンスにつながっていなかったので、全く必要なかったです。
チャロバーは、全く機能していません。
周りが、彼を巻き込もうとしないからです。
しかし、後半12分、ようやく見せ場がやってきます。
エリア内での、チャロバーとディーニーによるワンツーで、ゴール前まで侵入できました。
チャロバーは最後、バートランドにスライディングタックルされたのですが、PKにはなりませんでした。
PKが妥当な気がします。
主審のクーパーさんは真後ろ、サウサンプトンの壁の向こうにいたので、見えづらかったかもしれません。
チャロバーとバートランドが交錯するに至ったのは、ワンツーが決まったからなのですが、ディーニーのリターンを吉田がカットしようとして、空振っていました。
ゴールが決まっていれば、あるいはPKになっていれば、吉田の責任問題になっていました。
後半16分、セットプレイから、吉田のシュートがありました。
チャロバーの背中に当たってしまいましたが、ここまで吉田は足でのシュートが多いです。
高さがあるので、ヘディングをもっと繰り出して欲しいところです。
後半20分、セドリックがぺレイラの足の甲を踏むようにスライディングタックルしてしまい、イエローです。
後半20分、オースティンのゴールで、サウサンプトンに追加点、2-0になりました。
いや、取り消されたようです。
オフサイドでした。
レドモンドの右からのカットインでをかわしてクロス、エリア内に侵入してきたオースティンがダイレクトで合わせました。
そのシュートコース付近に、吉田が立っていました。
セットプレイ後で前線に残っていた吉田が、クロスに合わせて駆け上がり、オフサイドのポジションにいたことはいました。
彼が関与したとみなされたようですが、これも疑問ですね。
吉田は体を反らしていて、関与しない意思をはっきり示していました。
後半23分、ぺレイラに代えて、グレイです。
ぺレイラも、あまり存在感を示すことが出来ませんでした。
疲れ切っているのでしょう。
後半27分、アームストロングに代えて、ウォードプラウズの投入です。
後半29分、セットプレイから、ようやく吉田のヘディングシュートがありました。
マークについていたホレバスを吹き飛ばしながらでしたが、何とか枠に飛ばして欲しかったです。
後半33分、レドモンドが、彼の突破を正面から体をぶつけて止めにいったキコと、激しい言い争いになりました。
ずっとマッチアップしていた彼らですが、お互いにイライラしていたようです。
なぜかデウロフェウが参戦して、レドモンドに軽く首投げをしようとしました。
レドモンドはかわしましたが、突然格闘技を繰り出してきたので、ちょっとした騒ぎになりかけていましたね。
結局デウロフェウに対してのみ、イエローが出ました。
後半35分、ホレバスのゴールで、ワトフォードが得点、追いつきました。
エリア内にギリギリ入ったところからのミドルシュートでしたが、セドリックにあたり、コースが変わってのゴールでした。
ウォードプラウズのクリアが、デウロフェウにあたって跳ね返り、ホレバスのところにいってしまったのが、サウサンプトンからすれば、不運でした。
ここまで、ガッビアディーニが自陣まで戻って守備に奔走してくれていたのですが、逃げ切れませんでしたね。
後半42分、ホイビェアがサクセスを後ろから掴んで倒してしまい、イエローです。
後半44分、レドモンドに代えて、オバフェミの投入です。
結果1-1の、引き分けでした。
サウサンプトンからすれば、痛恨の引き分けです。
吉田の出来も、ヘディングを決める機会はあるのに決めれず、2点目を取り消されてしまう原因にもなり、と歯がゆいものでした。
今後もスタメンでいられる、と確信を抱けるものではなかったのが、辛いところです。
ワトフォードは、幸運でした。
チャンスも少なく、追いつけそうにはなかったからです。
アウェイで勝ち点1は、上々の結果と見るべきでしょう。