Group G ベルギー王国 vs チュニジア共和国 試合後感想
チュニジアは勝たなければならない試合です。
今日の相手のベルギーは、イングランドと同じ3-4-2-1です。
そのイングランド戦は、攻撃的な布陣で、相手に守備を強要させることでバランスをとる予定だったのですが、失敗してしまいました。
前の記事でふれてたのですが、ラマダン等で疲れていて、本来の力は発揮できていないようでした。
初戦のボルゴグラードは相対的に暑い方であり、作戦ミスと環境の両面で大いに苦しみました。
今日のベルギー戦は、フォーメーションは同じですが、より中盤を支配されてしまうことが予想されます。
バドリを下げて、ベン・アモルでバランスをとりたいです。
まずは守備だと思います。
一方ベルギーは、相変わらず好守バランスは改善されないままです。
まず、ボヤタは、3バックはできるのでしょうか。
戦術理解力によるものか、コミュニケーション不足によるものなのか、不安が残ります。
攻撃も有機的な絡みは見られず。
中央とサイドのバランスもデザインされてないようです。
~前半開始~
カウィも精度の高いFKを持っているので、しっかり守って、セットプレイで勝つ算段です。
何点も取れないと思うので、合理的な正しい判断だと思います。
アザールのドリブルは、PKじゃない。
ラインの外だったと思います。
しかし決めましたね。ベルギーが先制です。
サイドで起点が作れそうなので、まだまだ点が入ると思います。
ロカクがキレキレです。
昨シーズンの前半戦を見ているようです。
そのロカクが、追加点を取ってしまいました。
一方的な流れになってしまうのか。
素晴らしいFKでしたね。
チュニジアが1点返しました。
3ボランチでスライドして、攻められているサイドを2人で守ることで数的優位をつくっていました。
ベルギーはサイドが1人なので、2対1の守備が機能すれば、確実に守れます。
少しづつ守備が機能してきたところでの得点になりました。
期待できます。
と思っていたら、ロカクのさらなる追加点です。
チュニジアは素晴らしい攻撃を繰り出しているものの、サッシのイエローカード、ベン・ユセフのけがによる交代など、流れを完全に引き寄せることはできませんでした。
ベルギーの組織的守備はつまるところ、ボールを相手にとられた瞬間のネガティブ・トランジッションに集約されます。
ここを抜けることができれば、まだ可能性はあります。
~後半開始~
チュニジアは体力も交代枠も残されていませんでした。
アザール、ルカクの個人技はあったとはいえ、ベルギー相手によく戦ったと思います。
お互いに足技で戦うチームでした。
ゴールがフットボールのカタルシスである以上、今大会最もスペクタクルなゲームであったと思います。
守備は緩かったですが、雨も降る中パス精度は共に高く、魅力的なゲームでした。
カズリはしばらく、ピッチ上ではクラブレベルでも、代表レベルでも活躍が見られなかったのですが、今日は最後まで戦い、活躍してくれました。
おそらく長い間、ピッチの外での孤独な戦いがあったのだろうと思います。
それが結果につながりました。
一瞬の煌めきであっても、人知れず積み重ねられた努力に心からの称賛を送ります。
TV越しではありますが、4年後の再会が今から楽しみです。