サッカー素人、haroのつれづれワールドカップ観戦記

サッカー素人の地方在住のおっさんが、自分がただワールドカップを楽しむために始めたブログです。もっと理解できるようになりたいので、サッカーの詳しい方、そうでない方もコメントよろしくお願いします。

Column vol.5 サッカーにおける、「はやさ」とは?①

サッカー選手は、足が速い人と思われがちではありませんか?

運動神経が良くないと、スポーツ選手に成れないと思っている青少年の為に、サッカーにおける「はやさ」について、書きたいと思います。

当然走り回るスポーツなので、ある程度のアスリート能力は必要です。

雑な言い方になって申し訳ないのですが、分かりやすく言えば、通信簿で4(5段階評価、最高が5)あれば、十分だと思います。

3でも不可能ではないと思います。

3ではとても不可能だ、と思っている指導者の方もいらっしゃるかもしれませんが、後に大成した多くの選手が、育成年代でなぜ見過ごされてきたのか、という事実に向き合ってほしいです。

また、サッカーは、体が大きくて、力の強い人が必ずしも優位ではないことは、香川選手や長友選手を見れば一目瞭然ですね。

もちろん彼らは、体は小さいですが、一般人から見れば、それぞれ俊敏性や、持久力といった肉体的に優れた資質を持っています。

でも、イニエスタはどうでしょう。

彼は若いころ、それなりに俊敏でしたが、それでも香川選手ほどではなく、いまでは60分しか走れません。

彼は、171cm、68㎏の肉体で、もはや早くも長くも走れないのです。

それでも、いまだに香川選手や長友選手よりも、はるかに高い価値のある選手とみなされています。

ではなにが「はやい」のか。

正解は、脳の機能が高いため、決断が異常にはやい、です。

端的に言うと、頭がいい、ということになります。

 

少し話が変わるようですが、最近プロゲーマーという職業があって、海外ではアスリートとみなされています。

プロゲーマーに必要とされている「はやさ」と、現代のサッカー選手に必要されている「はやさ」が似ているので、そのプロゲーマーについて少し説明します。

プロゲーマーは、主に2つの側面から社会に必要されています。

1つはエンターテインメントです。

これは解りやすくて、そのゲームをやっている人が、より上手い人のプレイを見て楽しむというものです。

人間には成長欲求があって、彼らはそれを満たす、格好のモデルケースになります。

一旦ゲームから離れますが、分かりやすく言うと、TVでお笑い芸人さんを好んで観るのは、より面白い会話ができるようになろうとするのと同じ、ということです。

必ずしも、プロのお笑い芸人になろうという人だけではなく、日常生活をより面白くするために観る人も多いと思います。

単純に楽しんでいる部分はもちろんあるのですが、きっと無意識にそこから何か学び取ろうとしているのです。

2つ目は、国防の為です。

現在、公になっているのかどうかわかりませんが、韓国では、元プロゲーマーが防衛庁に入庁するルートがあったそうです。

彼らの中には、捜査官になるものも、いたでしょう。

というのも彼らは、ゲームにもよりますが、対人のものであれば概ね、以下に紹介する能力に優れています。

そもそも、潜入捜査官や特別捜査官といった人たちは、たとえオフであっても、突然人を撃たなくてはならない局面に遭遇します。

刻々と変わる状況の中から、何をすべきか、それが倫理的にかなり踏み込まなくてはいけないものであっても、速く正確に下さなければなりません。

例えば、たくさん人がいる中から、一瞬で目標を見つけ出し、一撃で正確に解決する能力。

言い換えれば、「ウォーリーを探せ」をものすごい速さで、できる。

あるいは、たくさん人質がいて、全員を救うことは不可能な時、必要な犠牲と見て、全体を救うため、ごく少数の人質ごと問題を解決するために、決断する能力。

言い換えれば、どちらもひどいが、比較的ましな方を、躊躇なく、可能な限り早く決断する能力です。

前者は、認知神経学の分野で語りつくされて、始まりは軍事・国防関係だったのですが、日本においては交通事故を減らすために研究が進んできた分野でもあります。

後者は、意思決定の神経科学の分野で語られていることであり、前頭葉と感情を結びつける、眼窩前頭皮質を切除したら逆効果だということも分かっています。

それぞれ脳のどの部分を使っているのか、どうすればその機能を鍛えることが可能かについては、ここでは触れませんが、彼ら捜査官が身に付けなければいけない脳の機能を、プロゲーマーたちは、子供のころから自主的に磨き上げている(=税金がかかっていない)といえますね。

あとは実際に目標に接触したときに使用する、格闘術、交渉術(多言語習得を含む)、暗号解読術などを身に付ければ、(多額の税気がかかりますが)個体として隙の無い単独捜査官をつくることもできます。

とはいえ、既に戦争が、鍛え上げられた肉体と武器を持ち寄っての現地集合型から、安全な場所(作戦指令室)からミサイル、生物兵器などを飛ばす遠隔操作型に移行しているので、単独捜査官(多額の税金の結晶)の需要は減ってきています。

ハッカーやプロゲーマーたち(使い捨て可能)の需要が日に日に増してきているのです。

 

回りくどくなりましたが、イニエスタもこの両方の能力が高いといえます。

我々は、受験勉強で暗記力、演算能力(論理的な計算能力に限る)を鍛えますが、脳のほかの機能を鍛える、ということが疎かなように思います。

イニエスタJリーグ参戦で、将来の教育プログラムに、いい影響が起きるきっかけが生まれることを、秘かに期待しています。